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取材に協力したお礼に送ってもらったLDK4月号のレビューを書きます。出版社は晋遊舎、毎月28日発行の女性向け月刊誌です。定価は650円。
この号の特集は、「もう2度と散らからない部屋づくり」で、この記事に筆子がチラリと登場しています。
商品のテストをする雑誌
この雑誌の最も大きな特徴は、広告を入れず、独自にテストした結果をのせていることでしょう。
LDKはLinving Dining Kitchenの略で、表紙にある雑誌のタイトルの下に、「テストする女性誌」とあります。
衣食住にかかわるさまざまな商品をテストしてその結果を見せる雑誌のようです。
比較し、良いところ、悪いところを書き、ランキングをつけているものもあります。
やはり商品比較をしていた、昔の『暮らしの手帖』より、エンターテイメント性が高いです(最近の『暮らしの手帖』は読んでいないのでわかりません)。
この号で比較されていたもの
実にたくさんの商品が比較されていました。
■泡ハンドソープ(18種類)
■各種収納グッズ
特集の中で収納グッズを比較しています。かっこの中の数字は、比較している商品の数です。
インボックス(10)
ロッキンポッド(10)
引き出しボックス(7)
ファイルボックス(6)
ハンドル付きストッカー(10)
レンジフードフック(5)
吊り戸棚ラック(13)
伸縮2段ラック(4)
コロ付きボックス(4)
衣装ケース(6)
アルミハンガー(9)
スライド式2段フック(7)
つっぱり棒(8)
シューズラック(3)
傘立て(2)
この特集は、居間、台所、クローゼット、洗面所、それぞれについて、まず不用品を捨て、残ったものを使いやすいように片付ける、という主旨です。
よって、捨て方と片付け方がのっています(収納に力が入っているような気がします)。
収納グッズは、その片付けのページで紹介されています。こんなにいろいろな収納グッズがあることにびっくりします。
私も思ったことをはっきり書くと、物が少なかったら、こんなにたくさんの収納グッズは不用なので、比較する必要もありません。
実際、ここにあるものの中で、我が家にあるのはハンガーぐらいです(アルミではありません)。
ただ、現状は「たくさんの物を持って、使いやすく収納して暮らしたい」という人が圧倒的なまでに多数派なのだと思います。
この雑誌にかかわらず、ほかの女性誌や生活誌でも、物を捨てること、収納することは、定番の特集記事ですから。
おもちゃを片付けたりしているので、お子さんがまだ小さい、物が増えやすい世代向けの雑誌なのでしょう。
洋服の比較もある
プチプラ着まわしコーディネートという記事で、以下の洋服と服飾雑貨の比較検討がなされています。
トレンチコート
柄ワンピース
パーカー(色味はベージュ、ブラウン)
プリーツスカート
ベージュのフラットシューズ
白いミニバッグ
すべて安い服ばかりで、トレンチコートも4000円から9000円の価格帯のものです。
以前、古いトレンチコートをお直しして着ている方のメールを紹介しました⇒古いコートをリフォームして着てみた率直な感想。
この記事で、「リフォーム代が15000円なら安いですね」と書いたところ、別の読者の方から、「いまはもっと安くコートが手に入る」というメールをいただきました。
この雑誌の記事を読み納得しました。
靴、バッグも入れて4000円しない全身のコーディネートがあることに驚きます。
その他の比較記事も豊富
ほかにも以下のものを比較してます。
■キッチン雑貨グランプリ
レンジで使う調理器具
お弁当グッズ
小さいサイズの特殊な調理器具(焼き肉ができるプレートとか)
■キャッシュレス決済やお金の管理に使うアプリなど。
■防犯ブザー
■コーヒー
コーヒーそのもの
コーヒーメーカー
■海苔
焼のり
味付けのり
のりの佃煮
■女性誌の付録
付録つきムックのそれぞれの付録(みな、バッグ)
女性の付録(バッグやポーチ)
雑誌が売れない時代だと言われていますが、こんなに毎号、バッグばかり付録につけている雑誌がたくさんあることに驚きます。
なぜ日本人はこんなにバッグ、袋、ケースをたくさん持っているの?
情報量が多い
この雑誌は、先週の月曜日に届いたのですが、誌面にいろいろな情報がてんこ盛りのため、読むのに1週間かかりました。
単にテストしているだけでなく、商品の使い方など、生活情報も豊富にのっています。
たとえば、コーヒーの記事では、ドリップで淹れる場合のおいしいコーヒーの淹れ方や、モカ・ジャバの作り方があり、海苔の記事では、のりの大きさに関する解説や、のりをつかった卵焼きや佃煮をつかったサンドイッチのレシピがあります。
小さな写真もたくさんあります。
いかにも、手間暇がかかっていて、編集が大変そうです。
「好きじゃなきゃやれない」という感じです。
私が取材に協力したページは40ページありますが、「ご協力いただいたプロの方々」のところに16人の顔写真がのっています。
取材する人が増えれば増えるほど、事務手続きが煩雑になります。
付録はミニムック
本誌の中にとじこみで、35ページの本誌より小さいサイズのムックがついています。
今回は、「メルカリの便利帖」です。
「はじめてのメルカリ完全ガイド」とあって、買い方も売り方もすごく詳しく書いてあります。
これからメリカリを利用してみたいと思う人は、目をとおしておくといいかもしれません。
バックナンバーの紹介を見ると、付録は毎回、このようなムックです。バッグがついてくるよりいいと思います。
大きくて重い
大きさは雑誌によくあるサイズで、たて30センチ、横23センチです。
154ページで、ほとんどがカラーページ。モノクロのページは8ページのみです。
我が家にあるレタスクラブと同じ大きさです。
重さは587グラム。重いです。バックナンバーをためすぎると、ひもでしばって廃品回収に出すとき、疲れそうです。
若向き
対象としている読者は30代ぐらいの主婦でしょうか?
文字が小さなところもたくさんあり、老眼鏡がないと読みにくいです。
それから、若者しか使わないような言葉づかい(たとえば、レンチン、めちゃ旨)がいくつかありました。
それとも、こうした言葉はいまや、ふつうの日本語となっているのでしょうか。
言いたいことがたくさんあって、誌面に入り切らないから、省略した言葉を多用しているのかもしれません。
この雑誌の使い方
「何かを買う前にこの雑誌を読み、雑誌の情報をもとにして最適なものを買う」というのがこの雑誌の使い方だと思います。
ただ、よく読まないで、ランキング1位のものを選ぶのは避けたほうがいいです。
ランキングを決める判断基準は、あくまでこの雑誌独自のものだからです。
ハンドソープ最強決定戦での、商品のよしあしの判断基準は
1.どの程度、雑菌が残っているか
2.泥の汚れ落ち具合
3.肌へのやさしさ
4.香り
以上4点ですが、肌へのやさしさの測定は、実際に1ヶ月それを使ってみて、手荒れ具合をチェックした、というわけではなく、そのソープの成分に、どんなものが含まれているか(たとえば保護成分があるか)で決めています。
成分だけでは、肌へのやさしさは決められないでしょう。
また、どこまでも雑菌を取るソープが最良の品とは私は思いません。
人間はさまざまな菌とともに生きているので、明らかに病気を引き起こす菌は取るべきですが、そうでないものは、取りすぎないほうがいい、と思います。
腸内細菌にしても、善玉菌と悪玉菌と分けていますが、悪玉菌と呼ばれるものも、ちゃんと人間のためになる働き・役割をもっています。
要は菌の構成のバランスを取ることが大事なのです。
雑誌のテストの最終結果は参考程度にとどめ、内容をよく読み、自分に合った商品を選ぶのがベストの使い方といえましょう。
Kindle Unlimitedを利用している人は、読み邦題で読めます。
バラエティに富んだ情報がどっさり入っているので(誌面がごちゃごちゃしている、とも言える)、ある程度画面が大きいデバイスじゃないと、電子書籍は読みにくいと思います。
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LDK、はじめて読みましたが、ほかの女性誌とは明らかに違っていました。
現在、生活情報は、ネットで無料で読めるため、雑誌を買ってもらうためには、その雑誌独自の魅力が必要だと思います。
そういう意味では、この雑誌は、独自の魅力があると言えましょう。私もとても勉強になりました。