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昨日、歯の治療に関する質問をいただいたのでこの記事で回答します。
さらに、ここ数年いただいたお便りの中から、歯がテーマのものをもう2つ紹介します。そちらは、すでにメールで返信済みです。
歯の治療に関心のある方は読んでください。
まず、TOMIKOさんの質問です。
インプラントについて
筆子さん 最近読者になり、全て読めた訳ではないのですが、1つ質問させてください。
私は只今、54歳ですが歯医者で悩みこのブログに巡り合えたのですが、インプラントを考えていますが、
日本の歯科事情はコンビニより多く、分担化されておらず、上手い下手 得意不得意 とあり、どこに通っていいのか分からず、歯医者難民になっています。
で私もブリッジがあり、2本で支えてる1本が駄目になってるんですが、もし、この2本両方を抜歯し、インプラントのブリッジという手もあるとお聞きしてます。
そうすると2本分のインプラントなので費用を少し抑えられると思います。
筆子さんんはブリッジインプラントの検討はされなかったのでしょうか?
個人的質問ですいません。
TOMIKOさん、はじめまして。お便りありがとうございます。
歯の治療、悩ましいですね。
まず、質問に回答します。
>ブリッジインプラントの検討はされなかったのでしょうか?
はい、すぐにインプラントに決めました。
私は、3本抜歯しましたが、ブリッジを選択すると、奥歯と3本おいたもう1本の歯で支えることになり、両脇の歯にかなりの負担がかかると思います。
不可能ではないでしょうが、長期的に見たら、たとえお金はかかってもインプラントのほうがいいと考えました。
私はもう10年以上、歯の治療に悩まされており、歯の管理に、多大なお金と時間と心的エネルギーを注ぎこんでいます。
何度か根管治療をしたのに、結局、炎症を抑えきることができず抜歯になりました。
インプラントの費用をけちって、ブリッジにすると、両脇の歯もだめになり、また、だらだらと治療にお金を使い続けることになるに決まってる、と思ったのです。
ところで、TOMIKOさんの歯の状況が今ひとつよくわかりません。
両脇の2本の歯で支えている真ん中の歯、1本を抜歯しなければならない、ということですか?
それならば、仮にインプラントを選んでも、1本だけでよいと思います。
両脇の2本に問題がないのなら、その2本は抜歯する必要ないですし、抜歯は最後の最後の手段だと、個人的には思います。
それとも、真ん中の歯はすでに問題があり、両脇の2本の1本にも問題が出たから、真ん中の歯ともう1本を抜く、ということでしょうか?
いずれにしろ、詳しい治療法は、私より歯医者さんに相談したほうがいいです。
インプラントする場所によっても、治療方針が変わりますから。
ところで、歯医者さんがコンビニより多いというのは本当ですか?
コンビニだって相当多いと思いますが。
ですが、歯医者が少ないより、多いほうがいいですよね。
日本は医療大国ですから、恵まれていると思います。
いまはインターネットがあるので、歯医者さんのサイトを見てみたり、口コミを読んだりすれば、しぼりこめると思います。
いい歯医者さんが見つかるといいですね。お大事に。
次は、くるみさんのお便りです。去年の5月にいただきました。
アメリカの歯医者か日本の歯医者か
件名:歯科治療について
くるみと申します。32歳の既婚女性です。
歯科治療のことを調べていて、こちらにたどり着きました。
現在は米国に居住中ですが、もう間もなく日本に帰国します。
昔から虫歯に苦しめられており、治療が必要な歯が何本かあります。
しかし、何年か前に治したのに、また虫歯になっていると思われるなど、もしかして日本の歯科の質が低いんじゃないかと疑心暗鬼になっております。
自分も人のことは言えませんが、日本人は歯が綺麗じゃない人の割合が多いと感じるので、本当にそうなのかもと思っています。
北米で歯科にかかった日本人が、歯科医に「日本はまだこんな治療をしてるのか、信じられない」と言われたというようなコメントもいくつか見ました。
筆子さまはカナダにお住まいなので、質の高い歯科治療を受けることができたと思います。
歯科治療は高額なので、心配はあるのですが、どうせやるなら、数年後にまた苦しい治療をやり直しとかは嫌なので、しっかりしたものを受けたいと思っています。
やはり北米で受ける方が良いでしょうか? その場合、カナダなどで、自費で治療を受けることはできるのでしょうか?
お忙しいところ、大変恐れ入ります。返信いただけたら嬉しいです。
くるみさん、はじめまして。お問合わせ、ありがとうございます。
お問い合わせありがとうございます。
>やはり北米で受ける方が良いでしょうか?
北米の治療が日本よりすぐれているとは思いません。ただ、くるみさんがそう思うなら、北米で治療したほうがいいかもしれません。
信頼できる医者に治療してもらったほうがいいですから。
しかし、今後、ずっと日本に住むなら、アフターケアをすることも考えて、日本のお医者さんの治療を受けたほうがいい、とも思います。
結局、ご自身で決めることです。
私は、ここ20年、日本で治療を受けていないので比べることができません。
アメリカだからいい、日本だからだめ、とは言えません。歯医者さん次第ではないでしょうか?
カナダの歯医者は、複数の治療を一気にやるので、歯医者に行く回数は日本より少ないです。
こちらでは、親知らずを4本、まとめて抜きますし(昨年の4月、娘が体験済み)、虫歯の治療も、可能なら、複数の部位をまとめてやります。
国の医療保険のシステムにも関係があるでしょう。
私は、カナダで入れたクラウンがうまく入っておらず、別の歯医者で入れ直したことがあります。
最初の歯医者の腕が悪かったから、というより、いろいろな要素が重なって、そうなってしまった、と思っています。
型をとったアシスタントの仕事に問題があったのかもしれないし、私の歯そのもの(歯並びやかみ合わせ)に要因があったのかもしれません。
クラウンをいれたあとの管理に問題があったのかもしれません(気をつけて歯磨きをしていますが)。
北米は分業制で、根管治療の医者は根管治療ばかり来る日も来る日も行うから、そのぶん、腕のいい歯科医がいるだろうし、専用の設備もそろっているかもしれません。
ですが、ごく一般的な軽度の虫歯の治療なら、べつにむずかしくないと思うので(あくまでも私の想像)、どちらで受けてもあまり変わらないのではないですか?
虫歯になったあと、削ってフィリングを詰め、その下から虫歯になるのは、治療が下手だからではなく、歯はそういうものだからだ、と私は考えています。
詰め物をすると、歯を磨きにくくなり、細菌が繁殖する率があがります。
虫歯を治療して、その下からまた虫歯になり、次第に削る部分が大きくなっていくのは、不可抗力なので、最初に虫歯にならないことがもっとも重要です。
治療より予防に最大限の力を注ぐべきなのです。
アメリカ人の歯がきれいに見えるのは、矯正する人が多いからではないでしょうか?
アメリカの人は、歯が(不自然なまでに)整っていて真っ白なことにこだわっています。これは文化の1つで、日本女性に、いついかなるときも、化粧する人が多いのと同じです。
アメリカのピリオドドラマ(時代劇)を見ていて、登場人物の歯が整っていると、「昔の人に見えない」と違和感を感じます。
私の日本の友達は、「日本のほうが治療費(自己負担分)が安いし、クラウンも長持ちする」といいます。
人によって言うことが違うのは、自分の体験からそう言っているからです。つまり、すべては個人的な体験をもとにした個人的な意見なのです。
北米で治療したことを、もう1度日本で行うことはできないし、1度Aという治療をしたら、また別のところで、Aの治療をやることはできません。AをやったうえでのA´やBという治療になります。
つまり、比較できないのです。
いろいろな意見を読んだとき、人は、自分が「そうだ」と思う意見や、自分の信念にそった意見だけ、採用します。
詳しくはこちら⇒間違っているのに、自分が正しいと感じてしまうのはなぜなのか?(TED)
だから、特定のコミュニティ内の意見と、べつのコミュニティ内の意見が真逆になったりします。
さらに、人は自分が持っていないものや、アクセスできないものの評価をあげるので(隣の芝生は青い状態)、日本にいる人は、北米の歯科医がよいと思い、北米に住む人は、日本の歯科医がいいと思います。
くるみさんは、実際に北米にいらっしゃるのだから、ご自分の体験から、判断することをおすすめします。
>その場合、カナダなどで、自費で治療を受けることはできるのでしょうか?
外国でも自費で治療を受けることはできます。
カナダの根管治療をする医者はとても高額なので、メキシコに行って治療を受ける人もいます。
費用については、歯医者に見積もりをとってもらうとわかるでしょう。
お大事に。
最後は智子さんのお便りです。2016年にいただきました。
どこまでも続く歯科通い
わたしも34年生まれです。
根管治療中の歯が2本、再治療を待っている歯1本あります。
その上、治療中の歯の1本は、抜歯になる予定です。
抜歯時の止血の仕方の記事を探して、たどりつきました。
記事を読んでいて、あまりに同じような状況なのでびっくりです。
でも今は歯医者通いから遠ざかっている生活を送られているのがうらやましいです。
「止まない雨はない」と言いますが、私も歯医者に行かずにすむ日が来るのでしょうか?
まだもう1本再根管治療をしないとダメなので、先は長いです。
これからも時々、お邪魔させていただきます。
智子さん、はじめまして。メールありがとうございます。
歯の治療、大変ですね。
私は、歯医者通いから遠ざかってはいません。
インプラントを入れてから、3ヶ月に1回、クリーニングをして、年に1回、歯茎のチェックも受けています。
2018年の夏、右奥歯にクラウンをかぶせ、やはり右の、奥歯よりちょっと手前の歯の詰め物を入れ替えました。
詰め物を入れ替えた歯も、最初はクラウンをかぶせるつもりでした。
しかし、古い詰め物をとったら、歯にひびが入っていることがわかったので、クラウンにしても意味がないため、新しい詰め物を入れました。
ひびが大きくなると、ひびを伝って細菌が入るため、遅かれ早かれ、この歯は抜歯になるでしょう。
2018年の秋、右奥歯(クラウンをかぶせた歯)あたりに痛みがあり、2019年の5月に、根管治療をしました(めちゃくちゃ高額でした)。
2019年は、ほかにも、左上と左下の歯、それぞれに(つまり2本)、クラウンをほどこしました。
その結果、歯と歯のあいだのすきまがひろがった箇所と、逆にすごくせまくなった箇所が生まれ、フロスをかける手間が増えました。
私も歯医者通いは一生続くと思います。歯のトラブルと共存するしかありません。
しかし、一時的にせよ、治療できるからまだましです。世間には治療できない病気を抱えている人もたくさんいますから。
智子さんも、歯を大事にしてください。
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歯の治療に関する質問、たまにいただきますが、大半が引用不可なので、記事にはしていません。
治療方針に迷う人が多いのですが、歯医者と相談して決めるのがベストです。
歯医者は実際にその歯を見ているし、レントゲンも取るでしょうから、方針を決めるうえで参考になる情報をたくさん持っています。
それに、プロですから、そのへんのブロガーよりずっと信頼できます。
私の次の検診は5月ですが、たぶん行くことができません。
現在、私が住んでいる州は、新型コロナウイルスのため、緊急を要しない手術は延期されており、歯医者も、どうしてもやらなければならない治療しかしないことになっています。
もちろん、もうれつに痛くなったりすれば、診てもらえますが、検診やクリーニングはしばらくできません。
こうした予防が重要なのですが。
せいぜい、自分で手入れすることにします。みなさんも、日頃の管理、がんばってください。