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ガラクタを増やさないライフスタイル構築のためにやってみるといいことを紹介しています。
今回は、不用品をさっさと捨てる話です。
「片付けなければ!」と思っているだけで、実際は何も捨てていなければ、それはガラクタを増やす暮らし方です。
いまだ、片付けに着手できていない人は、以下のことを試してください。
1.タスクの細分化
「実家を片付けなくちゃ」「断捨離しなくっちゃ」「ちょっとものを捨てなくっちゃ」と思っているのに、重い腰がなかなかあがらないのは、家中、部屋中、もしくは所持品すべてを見直して、捨てなければいけない、という気持ちがあるからです。
家中をきれいにしようと思うと、かなりの作業になるため、何も始めていないうちから、怖気づいてしまうのです。
ですから、最終的には、家中をきれいにしたいと思ったとしても、とりあえず今日は、小さなタスクから始めてください。
おすすめは1日15分の片付け⇒1日15分の片付けを確実に行う方法。
きょうはソックス、明日は下着、明後日はTシャツというふうに、今の自分でもなんとななりそうな小さな片付けタスクをたくさん作って、順番に行うのもいいでしょう。
15分がしんどいなら、2分でもいいし、ソックスが山のようにあるなら、きょうは無地のソックスだけでもOKです。
このように、タスクをどこまでも小さくするのが、今、始める最大のコツです。
手近にある小さい引き出しからやってみるのもいいでしょう。
2.うまくやろうとしない
片付けに限らず、いろいろなことをさっさと始められない要因は、完璧主義にあります。
きのうも書きましたが⇒今を生きるために捨てたほうがいいもの3つ。
「捨てたあと後悔しないように「とか、「大事なものまで捨ててしまわないように」「最適な数だけ残すには?」などと考えていると、いつまでたっても始められません。
ふつうに考えて、大事なものまで捨てる人はいないので、「いらないな~」と思ったら、捨てればいいのです。
フランスの哲学者、ヴォルテールは、「完璧はよいものの敵(Le mieux est l’ennemi du bien)」という言葉を残しています。
「最善は善の敵」という訳が当てられることもあります。
一番いいものを目指すと、ふつうにいいものすら手にはいらないという意味です。
完璧を目指す人は、完璧であることが目的になってしまうので、後悔しない捨て方とか、もっとも効率のいい捨て方みたいな情報の取得に躍起になり、本来するべきはずの、「不用品を捨てる」ことが、いつまでたってもできません。
だから、「失敗したらいやだな」みたいなことは考えず、どんどん不用品を捨てましょう。
よくよく考えたら、断捨離の失敗は、いつまでたっても部屋が片付かないことです。
四の五の言わずに、今日、何か捨てれば、成功に一歩近づきますよ。
3.関係が終わったかどうか考える
片付けをしているとき、「これ、いつか使うかな、使わないかな?」と考えて、「使うかもしれないトラップ」にはまる人は、自分とその品物との関係が終わったのかどうか考えるようにしてください。
関係が終わったのかわからないときは、関係を続けたいのかどうか考えてみましょう。
考え方の道筋はこちらの記事に書いています⇒いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。
関係を続けたいなら、残せばいいのですが、関係を続けるわけですから、まるっきりの放置はできません。
たとえば、今、Bという商品を捨てるかどうか迷ったあげく、関係を続けることにしたとします。
関係を続けるためには多少の管理が必要です。
いま、Aを使っていて、Bの出番がないので、ちょっと待っていてもらおうと思うなら、いつ出番を与えるのか、どこで待っていてもらうのか、待っている間、どのぐらいの頻度で、どうやって様子を見るのか具体的に決めましょう。
そういうことをしたくないなら、もう関係は断ったほうがいいです。
4.行動しやすくする
不用品を捨てるという行動がしやすくなるように下準備をしておきましょう。
朝、お弁当を作る時間を短縮するために、副菜を小分けにして冷凍しておいたりしますよね?
それと同じように、すぐに断捨離に取りかかれるように体制を整えて、行動するハードルを下げます。
私の経験では、何を捨てるか、どこを片付けるかリストに書いておくと、さっと行動できます。
片付ける時間になったとき、「きょうはどこからやろうかな~」なんて悠長に考えていると、15分のうち、11分ぐらいしか、片付けられないかもしれません。
「なるべく早く捨てたいもの」をすべてリストアップして、すぐに参照できるようにすれば、これからする作業について迷わなくてすみます。
この点については、すきま時間の片付けのところで説明したので、読んでいない人は、ぜひ読んでください⇒捨て作業をする気になれない。そんなときにおすすめする超簡単な断捨離。
もちろんゴミ袋など必要なものはすべてスタンバイさせておきます。
5.決断しやすくする
捨てる・捨てないでぐるぐる迷う人は、どんなものを捨てるのか、あらかじめ自分なりのルール(ガイドライン)を決めておいてください。
捨てるルールの例:
・賞味期限・使用期限切れのものは問答無用で捨てる
・無料でもらったものは無条件で捨てる
・本棚に入り切らない本や雑誌は捨てる
・子どもが置いていったものはすべて本人に捨てさせる
・付属品(お弁当についていた割り箸、ソース、しょうゆ、マヨネーズのパックなど)は、きょう夕食に使ってしまう
迷うものがあったら、とりあえず保留にし、15分の片付けタイムが終わったあと、迷ったものに適用できるルールを考えましょう。
6.先延ばししにくくする
先延ばしできない状態を自分で作るのも有効です。
たとえば
・友人を家に招く(約束の日までに片付けるしかなくなる)
・SNSなどで、片付け宣言をする
本当は引っ越しが一番、片付けのモチベーションをあげてくれますが、そう簡単には引っ越せないので、引っ越しに近い状態を意識して作ってください。
7.先延ばし要因をつぶす
これまで自分が先延ばしをしてしまった理由や、先延ばしする状態を助けてくれたものについて考えて、そうした要素は全部つぶしましょう。
いつも仕事から戻ると、疲れてソファで横になり、テレビを見始めてしまって、片付けをしないまま1年が過ぎた。
こんな状態なら、以下のことをすれば片付けを先延ばししないかもしれません。
・朝、ソファの上に、その日、片付けたいものをどさっとのせておく
・テレビを捨ててしまう
・ソファを捨ててしまう
・テレビとソファの位置関係を変える
・テレビのリモコンをものすごくアクセスしにくい場所に置く
・仕事で疲れすぎないよう、仕事量を調整する
・テレビのモニターに、「まず、片付け!」と大きな文字で書いた紙を貼っておく
・なんでもいいから5つ捨てたら、テレビを見てもいいことにする
片付けの代わりにテレビを見てしまうことが多いなら、テレビとの付き合い方を変えれば、これまでだらだらテレビを見ていた時間を片付けに使うことができると思います。
いつも、友人や家族の「そこまで部屋は散らかっていないよ」とか、「まだ使えるのに捨てることないよ」という言葉を拠り所にして、片付けを先延ばししてきたなら、そういう人たちと距離を取ってください。
距離が取れないなら、彼らに、片付け相談はしないで自分で決めましょう。
片付けを先延ばさないコツはまだあるので、次回、続きを書きますね。
関連記事もどうぞ:
今すぐやる人になる6つの方法。先延ばしグセを手放して今度こそ汚部屋を脱出
片付けがおっくうで先延ばししてしまう人にすすめる、楽しく作業できる工夫7選。
■次の記事はこちら⇒捨てることを先延ばしするくせを分析しよう~ガラクタを増やすライフスタイルをやめる(その5)
■このシリーズを最初から読むなら⇒ガラクタを増やすライフスタイルをやめる(その1)~暮らし方を見直せば、リバウンドしない。
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ガラクタをためないために、片付けを先延ばししないことをおすすめしました。
片付けを先延ばししないようになると、ほかのこともさっさとできるようになるので、すぐに片付けをする習慣を身につけるのは、長い目で見て、とてもお得だと思います。
先延ばししている状態を観察して、突破口を見つけましょう。