ページに広告が含まれる場合があります。
食器がやたらと増える理由と、食器を増やさない秘訣をお伝えします。
ふつうに暮らしていると、どんどん食器が増えます。その理由を考え、増やさない対策をしましょう。
日本人が食器をたくさん持っている5つの理由
日本の家庭に食器が多いのは、こんな理由のせいです。
1.食文化が豊かだから
2.四季があるから
3.結婚式の引き出物でもらうから
4.食パンの景品に食器があるから
5.100円均一ショップがあるから
1つずつ説明します。
1.食文化が豊かだから
日本人は和食、洋食、中華、エスニック、B級グルメといろんな種類の食事を楽しむので食器が増えてしまいます。和食器、洋食器、はし、ナイフ、フォーク、このあたりはどのご家庭でもあるでしょうね。
2.四季があるから
同じ和食でも季節にあわせたテーブルコーディネートをして楽しもうとしますね。
夏はガラスの容器を使い、冬は土鍋を使ったり。
3.結婚式の引き出物でもらうから
引き出物で食器をもらうことが多いですね。1つ1つはブランドものの「よい物」なのでしょうが、それぞれの家庭にすでにある食器と合うかというと、なかなか合いません。
1つ1つがいいものなので、捨てるのがもったいないと思ってしまいます。
4.食パンの景品に食器があるから
シールを集めて皿と交換するのを楽しみにしている人がいます。
カナダにはこんなのありません。
そうやってもらった食器と自分の家にある食器がうまくコーディネートできるかというと、そうも行きません。
5.100円均一ショップがあるから
日本の100円均一ショップの品揃えはとても豊富です。100均で買ったグッズや食器を見せているブログを拝見していると、よさそうなものがいっぱい。
カナダにも似たようなのでダラーストア(Dollar Store)というのがあるのですが、見た目も質も典型的な「安かろう悪かろう」の食器が多いので、うっかり買ってしまうことはありません。
100均のみならず、アウトレットや通販で激安食器を買えてしまうのも増やす要因の1つです。
では、食器が増える原因がわかったところで、増やさない対策を考えてみましょう。
食器を増やさない5つの秘訣
1.用途の広い食器を選ぶ
2.季節感は食器以外のもので出す
3.引き出物は辞退するか、もらったらすぐによそにまわす
4.景品をもらうクセをたつ
5.100円均一ショップに行かない
こちらも1つ1つ説明します。
1.用途の広い食器を選ぶ
以前、筆子の使っている食器をお見せしたとき、「シンプルライフをめざす基本の家事」という本をご紹介しました。
こちらの記事⇒ミニマリストの食器の数は?~50代節約系かつ粗食系の主婦の場合
この本によると、結婚して夫と妻の2人が新生活を始めるときにそろえるべき、食器の適正な数として、85個とありました。
これは筆子的にはすごく多い数です。
たぶんこの本を編集した人が食器好きなんだと思います。本には「食器は長い文化と歴史をもつ工芸品」と書いてありました。
私としては、食器は工芸品というよりただの道具です。
よって85個は多いと思いますが、ミニマリストではないふつうの人の目安はこのぐらいでしょうね。
この85個を選ぶとき、和洋中、何にでもあう白やオフホワイトの食器をそろえるといいとありました。色も形もベーシックにするのです。シンプル・イズ・ザ・ベストです。
我が家にあるのもほとんど白かベージュです。そういう色のほうが料理が映えます。また、取り出しやすく、しまいやすい形にしておいたほうが無難です。
2.季節感は食器以外のもので出す
冷や麦を食べるときガラスの容器に入れて食べると少しは涼しくなるでしょうか?白い容器でいいと思います。
海外住みの私に言わせれば、冷や麦とかおでんといった食事内容そのもので、充分季節感が出ています。それから旬のものをテーブルに並べるといいですね。
箸置きで季節感を出すという方法もありますが、箸置きもたまりがちなので、うかつに手を出さない方がいいです。
そもそも、テーブルにそこまで季節感を出す必要があるのでしょうか?というのも、日本の夏は暑いし冬は寒い。春も秋もしっかりわかります。
冬と夏とその他しかないようなところに住んでいる身としては、日本人は季節感にこだわりすぎているかも、という気がします。
季節感を出すのと、食器棚がいらない食器でパンパンで、出し入れするたびにストレスを感じるのとどちらがいいですか?
3.引き出物は辞退するか、もらったらすぐによそにまわす
人が自分の都合で選んだ引き出物が、あなたの家の食器のラインナップに合うほうが奇跡的です。引き出物は辞退しましょう。
うっかりもらってしまったら、この方法で処分するといいです。
⇒人からもらった贈り物を捨てる3つのコツ、罪悪感を感じる必要なし
4.景品をもらうクセをたつ
日本の典型的な販売促進戦略に、「おまけをつける」、という方法があります。おまけは、おまけであるというそれだけでよく見えるということを知っておきましょう。
おまけをほしいと思ってしまうのは、ちまたで買えないから。しかし、そのおまけの中身そのものを冷静に考えてみると、ちまたで売っていても買わないものが多いのもおまけの真実です。
子供の頃、金のエンゼルマークが出るとおもちゃの缶詰がもらえるから、お店でキョロちゃんを見たり、遠足のお菓子を用意するたびに、筆子は母に「森永チョコボール」を買ってくれ、とせがんでいました。
金のエンゼルどころか銀も出ませんでした。買う量が少なすぎたんでしょうね。今思うと出なくてよかったです。もし金が出たら、断捨離するものが増えていただけです。
おもちゃのカンヅメの中身を知らなかったのに、すばらしいお宝がもらえるんだと錯覚していた筆子。
今、おもちゃのカンヅメの中身をネットで公開している方がいますが、見てみるとすばらしくも何ともありません。
ほんとに単なるおまけ。キョロちゃんがついてるところが他のおもちゃ(と言えるのか?)と違うけど、全然たいしたことありません(森永製菓さん、すみません)。
私たちは、「おまけ」「景品」は何かすごいいいものなんだと思い込んでいるのです。
山崎春のパン祭りで、毎年春になるときれいな女優さんが白い皿やらを持ってほほえんでいるポスターがスーパーやコンビニに貼られます。
もちろんこの女優さんたちは、こんな皿、家では使っていません。仕事だから、とっておきの笑顔を作って皿を持っているんです。
女優ですから、演技はうまいです。
その白い皿、本当に必要ですか?似たような白い皿なら、100均に売っています。ということで5番行きます。
5.100円均一ショップに行かない
食器のみならず、とかく無駄なものを買ってしまうのが100円均一ショップです。100均にしょっちゅう行く習慣のある人は、改めたほうがいいと思います。
100円ショップはいろいろなものが安いと思うかもしれませんが、実はそんなことはありません。スーパーやホームセンターのほうが安いこともあります。
確かにデパートで買うと高いものが、100均だと安いというケースは多いのですが、100均のワナは、目当てのもの1つの買物ですませられない、というところです。
100均に行って、100円のもの1つだけ買って帰るという人は少ないのではないでしょうか?
100円という切りのいい値段と「100均はお得」という思い込みから、不要なものまで買ってしまいます。
どうしても必要なものがあるときだけ100均に行くべきでしょう。
参考⇒5つの思考で「買わない」を習慣化~お金をためる生活にシフトする
*******
洋服の多さに悩んでいる人も多いですが、食器の断捨離が進まなくて困っている人も多いことでしょう。たくさん持っているのに、意外と自分の気に入ったものを使ってなかったりします。
1つ1つのアイテムが軽い洋服と違って、食器は割れ物が多く、集まると重いので、断捨離するのも一苦労。
ですが、たとえ少しずつでも、使わない食器は捨てたほうがいいです。食器棚にぎゅうぎゅうに入れておくと使い勝手が悪くて本当にストレスです。
もしいつも使う食器を、さっと1つの動作で取り出せない場合は、少し間引きしたほうがいいでしょう。
食器も量より質。自分の本当に気に入った食器を少しだけ持つほうがずっと暮しやすいです。