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4日前に読者からいただいたメールに、「もう実家の汚部屋はあきらめるしかないと改めて思いました」と書かれていました。
どうしてそんなに簡単にあきらめるのか、私にはよくわかりませんが、片付けにあきあきしていると、そんな気持ちになることもあるでしょう。
そこで、今回は、片付けが嫌になったとき、リズムを取り戻すためにやってみるといいことを7つ紹介します。
1.目先を変える
毎日同じことを繰り返していると誰でも飽きるので、ちょっと目先を変えてください。
連日、開かずの間の中にある物を片付けていて、うまく捨てられないとします。そんなとき、「もう嫌だ! 私に片付けなんて無理なんだ、もう私は一緒汚部屋なんだ!」とうんざりするかもしれません。
これは、ただ単に作業に飽きでいるだけです。
開かずの間での作業はひとまずおいといて、本箱、クローゼット、台所のシンクの下、食器棚、下駄箱など、別の場所で、別の物を片付けてみると、また捨てるリズムを取り戻せます。
ワン・イン・ワン・アウトや⇒物を減らすのに、ワンインワンアウト(1つ買ったら1つ出す)は本当に効果があるか?
1000個捨てチャレンジなど⇒持たない暮らしに近づく1000個捨てチャレンジの楽しみ方。
ゲーム感覚でやれる片付けプロジェクトを取り入れるのもおすすめです。
やり方、片付ける場所、捨てる物を、いつもやっている方法、場所、物から少しだけずらしてください。
2.時間をかけない
時間をかけてやっていると、心身ともに疲れるので、ますますやる気がなくなります。
捨てるか、とっておこうか決めるのは、わりとエネルギーを使いますので、ダラダラやっていると決断疲れして、どうでもよくなってきます。
決断疲れとは?⇒決断疲れを回避する方法。ミニマリストになるのが1番です
さらにいま、日本は、災害並みの暑さに見舞われているので、エアコンのない部屋で片付けをしていたら、高い確率で体調が悪くなるでしょう。
長くても15分ぐらいで切り上げてください。
短い時間でできる片付け⇒10分で、散らかった部屋をふつうの部屋に見せる片付けのやり方。
「いや、うちはエアコンあるし、ステイホームのせいで、時間もたっぷりあるんです。でも、なぜか、片付けができないんですよね」という人でも、15分でやめてください。
残りの時間は、片付け計画を練るのに使ってはどうでしょうか?
片付け計画を立てる話⇒捨てるのに抵抗がある人におすすめ。お盆休み片付けプロジェクト、7選。
3.ハードルを下げる
壮大な片付けをしようとせず、ごく小さな片付けをしてください。
疲れていても、時間がなくても、やる気がなくてもできることです。
たとえば、メルマガ1つを解約する、財布の中にたまっているレシートを捨てる、部屋の片隅に積んである雑誌を1冊だけ捨てる、など。
そのプロジェクトが小さければ小さいほどよいです。
「雑誌1冊捨てたぐらいで、私の部屋はきれいになんかなりっこない」と思うかもしれません。
ですが、1つずつ不用品を捨てる作業を何度も何度もするから部屋がきれいになります。「いま、目の前にある小さな物を捨てる」という行動の集積が汚部屋脱出なのです。
「あ~、もう嫌になったわ。何もしたくない」と思って何もしないより、メルマガを1つ解除したほうが前に進みます。
作業を細分化するのもおすすめです⇒これならさくさく片付けが進む。断捨離を先延ばししない10の方法「3.難しそうな場所はタスクを細分化」の箇所をお読みください。
4.よい未来を思い浮かべながら捨てる
不用品を捨てるのが苦痛だから、嫌になっているケースもあります。
苦痛を感じる人、つまり捨てることが苦手な人は、捨てたことで、もたらされるであろう悪い未来しか思い浮かべません。
たとえば、
・このTシャツを捨てると、数年後に必要な時がやってきて、そのとき新たにTシャツを買い直すのに、1800円支払わないければならない、それはとてもとても悲しいことだ
・このお皿を捨てると、突然大勢のお客さんをお迎えしたとき、おかずを盛る皿がなくて、とてつもなく恥ずかしい思いをする
・このバッグを捨てると、その瞬間、私は買ったときに支払ったお金をどぶに捨てるのだ(何度も書いてますが、すでにお金は支払っているので、この考え方はおかしいです⇒高かったから断捨離できない? 埋没費用はどのみち回収できません)
どんなことにも、いいことと悪いことがありますし、人生においても、いいことと悪いことの両方が起きます。
悪いことばかり起きると考えるのは、ひじょうに不自然です。
捨てた結果起きるであろうよいことにも目を向けてください。
きのうこんな記事を書きましたが⇒物が多すぎるせいで起きている5つの問題。気づかないのが一番の問題。
捨てると、このような問題を回避することができます。
これはすばらしいことではないでしょうか?
5.やる気が出るのを待たない
「きょうはなんだか片付けをする気が出ないわね。やる気がでるまで待とう」と思うことがあるかもしれません。
このブログにも、「家事のやる気がでません」というお便りをいただくことがあります。
ですが、べつにやる気が出るのを待つ必要なんてありません。
やる気がなくても、いくらでも不用品を捨てることはできます。
片付けや断捨離をするには、やる気が必要だと思っているのなら、その思い込みをいますぐ捨てましょう。
やる気などという得体の知れないものの到来を待つのではなく、片付けをする時間を決めて、時間が来たら、やる気があろうとなかろうと、四の五の言わずに、すぐに不用品を捨てればいいのです。
1日のスケジュールの中に15分ほど片付けタイムをとって、その時間が来たら、何も考えず、片付けを始めてください(忘れないように、スケジュール帳に書いておくといいですよ)。
そのさい、先に書いたように、大がかりな片付けをするのではなく、ごく小さな片付けをします。
これを毎日続けていると、不用品を捨てることが習慣になるので、何も考えずとも、毎日、少しずつ不用品を捨てるようになります。
私は、毎日ブログを更新していますが、朝起きて、「きょうは記事を書く気があるかどうか」なんてことはいっさい考えません。
記事を書くのはあたりまえなので(デフォルトの状態)、時間が来たら、パソコンに向かって書き始めます。
おすすめ⇒やる気がでなくてどんよりする生活から抜け出す方法。
6.休息をとる
捨てることはちょっと休んで、しばらく体力をつけることに注力します。
休息のとり方が不十分で、肉体的に疲れている時、脳も疲れていて、考え方がネガティブになり、「あ~片付けるのめんどくさいなあ、嫌だなあ」と思ってしまいます。
まずは、毎日ちゃんと睡眠を取れているか調べてください。
いま、暑くてあまり眠れないかもしれませんが、短い時間でも睡眠の質を高めるためにできることはあります。
たとえば、寝る2時間前までに、モニターやスクリーンを見るのをやめることなど。
私は、昔から、いったん寝たら、朝まで起きないタイプですが、私の夫は、朝までぐっすり眠れることがめったになく、たまにそういう日があると、「うお~、きのうは朝まで1度も起きずに眠れた」と喜んでいます。
数年前は、不眠がひどく、睡眠を助けるサプリメントも飲んでいました。
しかし、夫は、睡眠を改善するための誰でも簡単にできる基本的な対処をしていません。
いつも寝るギリギリまでテレビを見ています。厳密にいうと、睡眠体制に入るギリギリまでテレビを見ており、テレビを切って、トイレに行って、それからベッドに入っています。
午前中に積極的に太陽にあたることもしていないし、毎日コーヒーを飲んでカフェインを摂取しています。さらに、夫は、未完了の問題をかかえており、これがかなりストレスになっていると思います。
そんな生活をしていたら、私だって、夜ぐっすり眠れないでしょう。
睡眠の質を改善する簡単な方法。より長く、ぐっすり眠る6つのコツ。
7.片付けに関する情報に1日5分だけふれる
すっかり片付けが嫌になって、捨てる話なんて見るのも聞くのもいやだと思ったら、6番に書いたように、しばらく休息するといいのですが、それでも、1日5分だけは、実際に片付けたり、片付け計画を考えたり、片付けに関する情報にふれてください。
完全にやめてしまわないように。
私は料理が嫌いですが、食に関する動画(5分~7分ぐらい)を毎日見ていたら、なんとなく料理をする気になってきました。
別に料理したいからその動画を見ているのではなく、語学の教材として見ているだけです。
ところが、いろいろな人(プロからアマチュアまで)が料理しているところを見たり、知らない素材の紹介を見たりしているうちに、「そうか、あれはこうやって作るのか、私にもできるかもしれないな」と思うようになってきたのです。
1日5分間だけ、物を捨てることに、脳をチューニングすると、心の奥底に捨てようという気落ちが残っている限り、またやる気になります。
動画や本を長く見る必要はありません。5分で充分です。
たくさん見ると、情報過多になって、逆に身動きできなくなります。
片付け本を大量に読んでいるのに、いつまでたっても部屋が片付かない人がいます。
単純に、本を読むことにエネルギーと時間を使っており、片付け作業をする時間と気力が残らないからですが、情報や刺激が多すぎて、頭が疲れてしまい、大事なことを見失い、何も決められない人になっている恐れもあります。
いくら断捨離本や片づけ本を読んでも部屋が片付かない本当の理由
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片付けが嫌になったときにやってみることを7つ紹介しました。
「部屋が汚いから片付けなきゃ」と考えるのではなく、「いまより、美しい部屋にしよう」と考えると、そんなに嫌でなくなるかもしれません。
義務に感じていると、気分が重くなります。