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汚部屋にある不用品を捨てて、すっきりさせる。
この行動、すなわち片付けを楽しむコツを紹介しています。
今回、おすすめするのは、つらい片付けをしないことです。
片付けって、修行じゃないよね?
断捨離という言葉は、もともとヨガの修行の言葉だったせいか、「不用品を捨てることは、すごくつらいことなんだ」、「自分を厳しく律することなんだ」と思っている人がいます。
そういう人は、しばしば、無理に捨てたり、片付けたりして、だんだん精神状態が悪くなります。
片付けは、家事と似ていて、作業そのものはニュートラルです。 楽しいとか、苦しいとかはあまりなく、物が多いと暮らしにくいから捨てるだけです。
そう、ただ淡々と捨てるのです。
ところが、なぜか、「あれも、これも捨てなくちゃいけない」「捨てたくないけど、がまんして捨てよう」と思う人がいます。
さらに、「捨てたあとの部屋は、殺風景で、さみしくて、人間らしくない。ものを捨てるのはがまんする暮らしなんだ」というイメージを持つ人もいます。
もし、あなたがそうなら、これから書く、片付けで苦しまないコツを読んでください。
汚部屋を恥じない
汚部屋に住んでいる人は、自分の部屋の状態を恥じていることが多いです。汚部屋イコール人間失格みたいに感じてしまうのです。
自分の書いたメールが、このブログにのると、いきなり地球上全員の人に、私の汚部屋がばれてしまう、と怯える人がたまにいますが、これ、被害妄想です。
そんなことは起きないし、仮に汚部屋に住んでいることを誰かに知られたとしても、べつにどうってことないですよね?
いま、たまたまちょっと部屋が汚いだけだし、自分なりに少しずつ片付けているし、誰かに大きな迷惑をかけているわけでもありません。
よく、自分の失敗と、自分自身の本質を切り離すことをおすすめしていますが、汚部屋に関しても、同じように考えてください。
人と行動を切り離す話⇒扱いにくい人とうまく付き合うには?(TED)
考えてもみてください。
きれいな部屋に住んでいる人が、必ずしも、人間として上等とは言えません。
美しい部屋に住んでいても、冷たい人はいるし、散らかった部屋に住んでいても、やさしくあたたかい人はいます。
自分を追い込みすぎない
1000個捨てチャレンジや⇒持たない暮らしに近づく1000個捨てチャレンジの楽しみ方。
30日間チャレンジ⇒マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)
を組み込んで、部屋を片付けることをおすすめしていますが、このようなチャレンジをするとき、必要以上に自分を追い込む人がいます。
実現不可能な目標を設定したり、一度にたくさんの目標を立てたりして。
まじめで向学心があって、責任感が強い人は、無意味に自分を追い込むことが多いです。無意味に。
何かに挑戦するのはいいことですよ。
いいことですが、結果的に、ただ、自分が苦しくなるだけの追い込みはやらないでください。
私が若い頃、「スポ根もの」のアニメやドラマが流行っていました。
「スポ根もの」とは、「スポーツ根性もの」のことで、とにかく、努力と根性でいろいろな運動を、どこまでも熱く激しく、心身がぼろぼろになるまで練習しまくって、大会に優勝したりする話です。
私が見ていたのは、「巨人の星」「サインはV」、ほかにもいろいろありました。全部読んでないからわかりませんが、もしかしたら「ガラスの仮面」もそうかもしれません。
今は、こういうアニメは、はやらないと思いますが、日本人は、「気合で乗り切れ!」「根性でなんとかしろ」と無茶を言うことが多く、そうすることに美学を見出す傾向があると思います。
だから過労死する人が多いのではないでしょうか?
アニメの世界ではどんなことも可能ですが、現実世界では、根性だけでなんとかなったりはしません。
もし、あなたがこの手の美学に酔うタイプなら、たまには冷静になって、あまり無茶をしないでください。
それから、自分にとって意味のある目標を立てましょう。
ほかの人のゴールを自分のゴールだと勘違いすると、無意味に自分を追い込むことになります。
焦らない
片付けがつらくなる理由の1つに、「みょうに焦ってしまう」というのがあります。
「早く、一気に片付けてしまいたい」と思うのです。
ですが、物が多すぎると、毎日まめに捨てていても、そんなに急には様変わりしません。
考えてみればあたりまえのことですよね?
汚部屋は、3年、5年、10年など、それなりに長い年月の生活の結果できたものです。
その部屋になるまで、あなたは何度も何度も意志決定をし、買い物をし、ものをもらい、使い終わったものを捨てませんでした。
その結果が汚部屋なのですから、きれいにするためにも、やはり、何度も何度も望ましい意思決定をし、よけいなものはできるだけ買わず、いらないものにはノーと言い、使い終わったらさっさと捨てる行動を積み重ねる必要があります。
つまり、時間がかかります。
気長にやってください。
もちろん、会社など、すべての活動を休んで1ヶ月ぐらいで一気に捨てることもできます。
ですが、一気に捨てるとリバウンドします。
がーっと捨てると、とりあえず、部屋からものはなくなりますが、汚部屋を作ってしまう生活習慣はまだそこにあります。
きれいになった部屋で、前と同じように暮すから、そのうちまた散らかります。
時間をかけて、考えながら不用品を捨て、よくない生活習慣を改めていけば、リバウンドしません。
焦らないコツ⇒片付けが進まないという焦りは禁物。焦らない方法教えます。
人と比べない
他人の部屋と自分の部屋を比べると、無意味な落ち込みに襲われます。
SNSや雑誌できれいな部屋を見て、発奮してよい影響があるならいいのですが、劣等感を感じて、セルフイメージが悪くなるなら、人の部屋を見ないほうがいいです。
考えてみれば、人の部屋がどんな状態であろうと、自分には全く関係のないことです。
自分は自分の部屋に住むしかないし、一番重要なのは、自分がいるところです。
人の部屋のチェックにたくさん時間を使うくらいなら、その時間、自分の部屋の片隅に詰んである雑誌をまとめて、ひもでしばる作業をしたほうがいいでしょう。
SNSを見ていると、どうしても比べてしまうので、思い切って、全く見ないようにするのはどうでしょうか?
私の趣味は塗り絵ですが、始めた年(2018年)は、よくYouTubeで人の塗り絵を見ていました。
それがまあ、みんなとてもうまいのです。どなたも素敵な塗り絵をしていました。
私はと言えば、特に絵心があるほうじゃないし、「最近、ようやく枠の中に塗れるようになってきたかも」といったレベルでした。
そこで、「もう少し、うまくなりたい」と思って、チュートリアル(塗り方を見せる動画)を熱心に見ていました。
いろいろと見ているうちに、素敵な奥行きのある塗り絵を塗るためには、やたらと色鉛筆で重ね塗りする必要があることがわかりました。
私にはそんな時間も気力もないので、最近はチュートリアルは見ていません。
塗り絵に求めるものは、人さまざまであり、自分は自分の楽しみ方をすればいいという結論に至りました。
部屋の片付けも同じだと思います。
他の人と片付ける
人と比べることはおすすめしませんが、ほかの人と一緒に片付けることは、おすすめです。
先にも書いたように、汚部屋に住んでいる人は、部屋の様子を人に知られたくないので、片付けをしていることを誰にも言いません。
1人、孤独の中で片付けている人が多いようです。
1人だとつらくなるので、誰でもいいから、一緒に片付け、情報交換する人を見つけてください。
家族と一緒に断捨離したり、友達と片付け具合を報告しあってすすめるともっと楽しくなります。
家族に、「私、食器棚の中を少しスッキリさせようと思っているんだ」と一言言うだけでも違います。
周囲の人に話しておけば、家族がむやみやたらといらないものを家に持ち込むことも、友達がいらない物をあなたに押しつけることもなくなるでしょう。
初回の記事はこちら⇒片付けを楽しむためにもっとも効果的なこと~すぐに部屋が散らかるあなたへ。
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つらい片付けをしないことをおすすめしました。
今、新型コロナウィルスのせいで、行動が制限されて、気分が落ち込みがちな人が多いようです。
まあ、学生や子供は気の毒だな、とは私も思います。
ですが、仕方ないですよね?
ここでガッツリ落ち込むか、日々の暮らしに楽しみを見つけて、マイペースで過ごすかは、自分次第です。
片付けも、楽しんでやるか、苦しんでやるかは、自分の選択です。
このブログの読者の皆さんには、楽しんでやるほうを選んでほしいと思います。