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ゴミみたいなものしか捨てられず、いっこうに断捨離が進まない人におすすめのプロジェクトを5つ紹介します。
もう絶対使わないとわかっている大昔の計算機や、中身が変色している古いフェイスクリームは捨てられても、見た目がきれいな物は、いつかまた使うときが来そうで捨てられない。
こういう人、わりといらっしゃると思います。
ですが、本当にシンプルライフにしたかったら、新品だろうときれいだろうと手放さなければなりません。
1.現状チェック
どんな物を持っていて、それが自分の生活や人生にどんな影響を与えているか考えてください。
不用品は生活の快適度を下げ、イライラの元になっています。
ガラクタを捨てるべき理由はいろいろありますが、一番の理由は、今、使いたいものにアクセスするのを邪魔することです。
たとえば、変わったキッチンツールをいっぱい持っていて、全部引き出しに突っ込んでいたら、いつも使うツールを取り出しにくいですよね?
大量の皿や小鉢を重ねて一箇所に置いておいたら、今、使いたい皿を出すのが面倒です。上にあるものを、どかさなければなりませんから。
たくさんの洋服をタンスやクローゼットにぎっしり収納していたら、目当ての服がどこにあるかわからないし、見つかっても、他の服にはさまれているので、引張りだすのが大変です。
それに服がたくさんあると、着るものに迷います。
物をたくさん持っていて、部屋の中に散乱していたら、何がどこにあるかわからなくなります。
このように、家の中に、ふだん使っているものと、めったに使わないものをごっちゃに置いていると、いつも使っているものを使うのが大変になるのです。
整理整頓が得意な人は、不用品もきれいにケースに入れて、押入れにしまっているかもしれません。
ですが、その整理整頓に時間とエネルギーを使っています。
物が少なければ、家事の時間を短縮できます。
余計な物を所有しているがために、生活の質が落ちていることはよくあります。
自分の家もそうなのではないか、と一度疑ってください。
捨てればもっとラクになれるとイメージできれば、「きれいだけど使っていないもの」を手放す気になるでしょう。
2.まずは30個捨ててみる
生活するうえで、何をとっておきたいのか、なぜそれを取っておきたいのか、一度、具体的な文章にしてください。
食品なら1ヶ月以内で食べ切れる量にする、洋服なら本当に袖をとおすものだけを持とう、本なら、再読する予定の本だけを持とう、など物ごとに書いてもいいし、もっと大まかに、自分で管理できるだけの服をもとう、というように書いてもかまいません。
次に、どんな物を手放したいか書いてください。先にキープしたいものを確認しているので、それ以外のものは、みんな自分が手放したいものです。
屋根裏に収納してある節句人形、大学時代の教科書、というように細かく出してもいいし、開かずの扉の裏にある、よくわからない物たち、庭の物置きに入っている私の昔の作品、とざっくり書いてもかまいません。
最後に、今から捨てたい物を最低30個リストアップします。
ブレインダンプでリストアップするとやりやすい⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方
30個書き出したらあとはそのリストにあるものを順番に捨てればいいのです。上から順番にやってもいいし、捨てやすいものから捨ててもかまいません。捨てたら、その項目を線をひっぱって消す、チェックを入れる、マーカーを引くなどしてください。
明らかなゴミではない何かを30個捨てるうちに、捨てる要領がわかってくるし、捨てると生活がどんなふうに変わっていくかも体感できます。
30個捨て終わったら、また、前と同じように、取っておきたいもの、手放したいものを確認し、あらたに30個リストアップし、順番に捨てていきます。
30個も思いつかないときは、10個ずつリストアップしてもかまいませんが、30個だと、30日間チャレンジで、1日1個ずつ捨てていけば1ヶ月終わるので取り組みやすいと思います。
マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)
リストアップした紙は、捨てることに慣れるまでは手元に残しておくと、自分のがんばりを可視化できるので、はげみになるでしょう。
3.箱詰めする
大事なものもそうでないものも、あれこれびっしり入っている場所から、当面使いそうにないものを取り出して、箱詰めし、別の場所に置いてください。
食器棚、キッチンツールを入れた引き出しやホルダー、本箱、筆立て、文具を入れた引き出し、コスメを入れた引き出し、たんすやクローゼットなど、似たようなものがどんどん増殖している場所をターゲットにするといいでしょう。
私も、食器棚からあまり使わない食器を取り出して、箱に入れ、階下に置いたことがありますが、食器を取り出すのがとてもラクになりました。
何かが必要になったら、箱に取りにいけばいいので、捨てることに恐怖を感じている人にも、おすすめのプロジェクトです。
箱には日付を書いておき、1年たっても、使わなかったものは、捨てればいいでしょう。もう使わないのですから。
私はこの箱を(断捨離)執行猶予箱と呼んでいます⇒夏のうちに断捨離したいもの、それは洋服~衣類を一気捨てする7つの方法
4.かさを減らす
捨てることではなく、かさを減らすことを意識してください。
これなら、捨てることに強い抵抗がある人にも取り組めますし、かさを減らそうと思ったら、結局何かを捨てることになります。
外箱を捨てる
かさを減らすもっとも簡単な方法は、外箱やケースを捨てることです。
すると、嫌でも、箱の中身を確認することになり、全然使っていない現実に直面するでしょう。
本体に関係のないケースや袋でも、毎日捨てていると、捨てる思考回路が強化されます。
以前、CDやDVDを捨てたとき、最初にプラスチックのケースを捨てました。
ケースがなくてもCDは聞けるし、CD本体は、専用のホルダーや、ノートにいらない封筒を貼って作った自家製のホルダーに収納しようと思ったのです。
ケースがなくなったあとは、当初の予定どおり、ホルダーにしまっていましたが、1枚1枚ポケットにはさみこむ面倒な作業をしているとき、「中身も別にいらないよね」と思いました。たいして視聴していませんでしたから。
結局CDやDVDも捨てました。CDといっても、ほとんどCDロムや友人が日本のドラマを録画してくれたDVDなので、市場価値はありません。
一時、私は、箱を捨てることに夢中になっていて、夫に、「シリアルの箱を勝手に捨てるな」と言われたほどです。
箱という箱を捨てきってみて、必要な箱とそうでない箱がわかりました。
デジタル化
メモや本、写真をデジタル化して、かさを減らす方法はよく使われます。
デジタル化は、不用なものを捨てるのを先延ばしするだけなので⇒デジタルなガラクタをためこむ恐ろしさとは?:ミニマリストへの道(61)
あまりおすすめしたくありません。それでも、何も捨てられないよりは、デジタル化したほうがましだと思います。
箱を捨てるときと同じように、デジタル化するときに、中身と対峙することになるからです。
5.マインドセットを変える
最後におすすめするのは、考え方を変えることです。
以下のマインドセットで、生活することを意識してください。いずれも、シンプルライフに役立つ考え方です。
この考え方が身につくと、ごく自然に、あらゆるガラクタを手放すようになります。
マインドフルネス
マインドフルネスは、今の生活に向き合って、それを大事にすることです。
マインドフルネスで実現する。今この瞬間を生きて幸せになる4つの方法。
マインドフルネスを意識すると、今、使っていない物はあまり重要でなくなります。
過去の遺物や、取越苦労(未来の心配)のせいで持ちすぎている物を、手放しやすくなるでしょう。
たっぷりあるマインド
たくさん所有しなくても、もう私は十分持っていると考えてください。
実際、そうではないでしょうか?
そんなに服や靴がたくさんなくても生きるのに支障はありません。
本も、今、この瞬間に読めるのは1冊だけです。
レス・イズ・モア
レス・イズ・モアは、少ないものを持つほうが、もっと人生が豊かになるという考え方です。
レス・イズ・モア(Less is more)の真の意味とは?何もない部屋に住むことがミニマリストの目的ではない
使っていないものを、たくさん持っている人は、モア・イズ・モア(あればあるほど幸せになれる)という考え方を信じているのでしょうが、必ずしもそうではありません。
持っていなくてもいいものまで持っていると、かえって、暮らしにくくなります。
ビュッフェで、自分のキャパシティを無視して、ケーキやごちそうを食べ過ぎると、胃もたれします。
人間は、欲が深いので、レス・イズ・モアを信条にしておいたほうが、大きなトラブルに巻き込まれません。
所持品と自分の価値はべつのもの
自分の価値は所持品で決まる、と思っていると、分不相応なブランド品を買ったり、好きではないのに、他人受けしそうなものを持ってしまったりします。
こういう品物はたいていガラクタになるので、「私の価値は持っているものでは決まらない」と考えてください。
見栄で大きな家を買ってしまうと、中がガラクタだらけになるかもしれません。
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真正ゴミは捨てることができるけれど、そうでないものは捨てられない人に、おすすめの捨てプロジェクトを紹介しました。
1000個捨てをやっている人が多いのですが⇒持たない暮らしに近づく1000個捨てチャレンジの楽しみ方。
捨てるのが苦手な人は、30個捨てから入ったほうがいいかもしれません。