断捨離テクニック

近頃、中だるみでやる気が出ない。そんな時、片付ける生活に復活するには?

まじめに部屋を片付けていたけれど、最近、スランプでやる気がでません。筆子さんはこんなときどうしますか?

こんな質問をいただきました。この記事で回答します。

断捨離だけでなく、家事、仕事、筋トレ、受験勉強、すべて中だるみすることがあります。

人間はものごとに飽きます。また、他のことで忙しくなって、思うように片付けられず、その用件が終わったあとも、もとのペースに戻れない時もあります。

そんなとき、私ならこうすると思うことを5つ書きます。



1.初心にかえって少しだけ捨てる

片付けをスタートできない人に、いつもおすすめしているのですが、ごく短時間の小規模な片付けから始めてください。

1日15分の捨てものはどうでしょうか?⇒「15分で27個捨てましょブギ」を続けて気づいた「捨てる」最大のコツとは?~ミニマリストへの道(30)

15分すら捻出できないときは、5分でも3分でもいいです。

ほんの数分、片付けるだけで、また「部屋を片付ける生活」に意識が向きます。そうすれば、次第に、片付ける時間やエリアを拡大できるようになります。

私の母も11月の半ばから、毎日、15分ずつ捨てています。母はためこみ体質ですが、私の監修した記事の掲載誌をみせていたら、自発的に片付け始めました。「引き出しを片付けてくれてありがとう」とか、「きれいになって気持ちいい」と言っておりました。

片付けそのものに、すっかり飽きてしまったときは、ちょっと似ているけど不用品を捨てるのとは違う、シンク磨きに取り組んでみてはどうでしょうか?⇒流しをピカピカに磨くことが家全体の片付けにつながる~ミニマリストへの道(26)

10年近く前、フライレディのメールを読みながら、家の片付けをがんばっていたときは、私も、流しを磨くことから始めました。

フライレディが初耳の方はこちらをどうぞ⇒アメリカのお片づけ指南サイト、フライレディに関する記事のまとめ

いずれにしろ、何か1つ、ほんのちょっとしたことでいいので、片付いた部屋に近づく行動をとってください。





2.数値目標を決めてチャレンジしてみる

1日1個捨てる、とか、1000個捨てチャレンジなど、数値目標を設定して、捨てるチャレンジをしてみます。

目標が定まるし、ゲーム感覚でもできるので、やる気になります。

「部屋の中を片付ける」という目標だと、ばくぜんとしすぎていて動き出せませんが、「1日1個捨てる」なら、ものすごく具体的なので、すぐに行動できます。

数値を設定して捨てる、さまざまなチャレンジを書いています⇒これで断捨離習慣が身につく。3つの捨てるプロジェクト 1つ目のプロジェクトです。

1000個捨ての説明⇒持たない暮らしに近づく1000個捨てチャレンジの楽しみ方。

目標を達成するコツ

目標を決めて捨てるときのコツを2つだけ書いておきます。

1)いまの自分がちょっとがんばれば達成できる目標にする

大きな目標にすると、失敗して、挫折感を味わい、片付ける生活そのものをいやになる恐れがあります。

それに、疲れているときは、1000個捨てるなんてのは、しんどいでしょうから、できるだけゆるい目標にしておいたほうがいいでしょう。

2)視覚的リマインダーを用意する

「よし、きょうから1日1個捨てる!」と思っても、毎日不用品を1個ずつ捨てる暮らしが、いまの自分の生活とあまりにかけ離れていると、すぐに忘れます。

そこで忘れないように、自分が必ず目にする場所に、目標を思い出させるもの(視覚的リマインダー)を設置してください。

鏡台に付せんを貼るとか、スケジュール帳に赤い文字で書くとか、そういうものがリマインダーです。

私もゴミの日を忘れないように、日々のスケジュールを書くノートに、毎週必ず、木曜日のらんに「ゴミの日」と赤い文字で書いています。これを書いてもゴミの日を忘れることが、年に2回ぐらいあります。

いつものように、いつものような木曜日がくればいいのですが、たまたま水曜日に、突発的な事件が起きて、すごく忙しかったりすると忘れるのです。

習慣づけに関する記事もどうぞ⇒片付けを日々の習慣にする7つのステップ。

3.少し休養する

肉体的に疲れているせいで、中だるみすることがあります。そんなときは、休養するのが一番です。

おすすめなのは、早く寝て、しっかり睡眠時間を確保することです⇒しっかり寝るために、理想の寝支度を考えて実践するススメ。

今年は夏がすごく暑かったから、その疲れが出ている可能性もあるし(秋バテという言葉も聞かれるようになりましたね)、だんだん冬になってきて、季節性うつになる人もいます⇒秋冬の気分の落ち込みの解消法。お金をかけなくても季節性のうつ対策はできる。

私は10月の半ばすぎから、1ヶ月ほど、名古屋に滞在していました。 私的には、「まだまだすごく暖かい」と思ったものです。けれども、ほとんどの日本の家は、セントラルヒーティングではないでしょうから、朝晩はそれなりに冷え込みますよね。

暑かったり、寒かったりすると体力を奪われます。

そんなわけで、あまり自分の体力を過信しないほうがいいです。

「なんかだるい、やる気がでない」と思うなら、意識して休息をとってください。

昼寝のすすめ⇒疲れの取れる昼寝の方法。睡眠不足ぎみの人は試す価値あり

4.片付けやすい体制にしておく

「断捨離しよう」と思ったときに、そんなにがんばらなくても、さっと断捨離できる環境を整えておきます。

たとえば、ゴミ袋やゴミ箱を用意しておく、といったことです。

「ゴミ箱なんて誰でも持ってるでしょ」と思うかもしれません。が、そのゴミ箱がすごく小さくて、使いにくかったり、わざわざ使いにくい場所に設置したり、なんてことがふつうに起きています。

実家のキッチンには、分別するため、3種類のゴミ箱が置いてあります。そのうちの1つが、ひじょうに使いにくいものでした。

四角いプラスチックのふつうのゴミ箱で、ペダルを踏むとふたが開きます。このゴミ箱のふたの上に、なぜか母はたたんだ雑巾を置いているのです。

当然、ペダルをがしっと踏んで、ふたをぽんと開ければ、そのたびに、いちいち雑巾が後ろにおちます。

そこで、私はペダルを踏まず、手動でそろそろとふたをあけて、ゴミを捨てていました。ペダル付きのゴミ箱を置いている意味がありません。

しかし、そこに住んでいる人は、多少使いにくい状況にあっても、「それが普通なんだ」と思うものです。

自分の家は不用品やゴミを捨てやすい環境にあるのか、再度確認してください。

さらに、いちいち、「さ~て、きょうは何を捨てようかな」と考えなくてもいいように、ふだんから、手帳などに「捨てたいもの」「スッキリさせたいもの」「少し片付けたい場所」などをリストアップしておいてください。

毎朝、モーニングページの最後に書いたり⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ

家計簿や日記、To-doリストにちょこちょこ書き付けておいてもOKです。

そうやって書き出すことによって、片付けに意識が向きますし、脳内で捨てる行動をシミュレーションできるので、ひじょうにおすすめの方法です。

そもそも、人間は、頭の中で想像すらしないことは、行動できないんじゃないでしょうか?

5.考え方を修正する

片付けスランプに陥っている人は、たいてい片付けに向かいにくい発想をしています。

たとえば、完璧主義すぎて、片付けを先延ばししていたり。

完璧主義の障害⇒完璧主義すぎるといつまでたっても部屋が片付かない理由

誰も何も言っていないのに、自分で勝手に「私はこんなふうに片付けなければいけない」「こんな断捨離をすべきだ」と思っています。

少しずつ片付けるのは間違っているとか、本の順番で片付けないとだめだとか、週末にまとめてやらなければだめだとか、効率片付けなければだめだとか。

◯曜日じゃなくて、◯曜日にやらなきゃだめだ、とか。

断捨離をするとき守ったほうがいいルールは、ゴミの日とゴミの分別ぐらいです。あとは、自分で好きなようにすればいいのに、なぜか、「こうあるべきだ」という自分で作ったイメージにこだわってしまうのです。

また、できないことだけにフォーカスしている恐れもあります。ネガティブな見方をしているわけです。

「捨てられません」「片付けられません」「夫(子供、義理母)が散らかします」という相談メールをもらうことがありますが、みごとに「できないこと」「うまくいかないこと」「不足していること」「自分の思い通りにいかないこと」だけに意識が向けられています。

まあ、できないことに、焦点があたっているからこそ、悩むわけですが。

「ううう…だめだ、できないっ」と思ったら、いまの自分にもできることはないか、もう一度探して、行動してください。どんなに小さなことでも、ささいなことでもいいです。

いかなる状況にいても、何か自分にできることが必ずあります。

関連記事もどうぞ⇒断捨離が中だるみ中で、ちっとも片付かない人が再スタートする4つの方法(前編)

****

今回は中だるみから脱出する方法を紹介しました。

実家で、もうひとつ、「これはなんとかしたほうがいいのでは?」と思ったのは、ほうきとちりとりです。

母はふだんモップで掃除をしており、あまりほうきとちりとりを使わないようです。そのせいか、古いほうきは、束ねた竹(たぶん)がすっかり抜けて、やせ衰えています。

しかも、プラスチックのちりとりには、大きなヒビが入っています。4年前に里帰りしたときも感じたことです。

ほうきとちりとりを新しくするのに、そんなにお金はかからないと思うのですが。





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