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8月(夏休み)に取り組むとよさそうな片付けプロジェクトを紹介します。
片付けがすごく苦手な人に向けて書きますので、「捨てるの、苦手なんだよね~」とか、「いつもぐしゃぐしゃでそれが普通。きっとこの先もこのままだと思う」とか、「ずっと片付けたいと思っていたけど、いつまでも片付かないなあ」と悩んでいる人は参考にしてください。
初回は、平らな面を1つだけきれいにすることです。
机の上とか。
一箇所でも、物がないスッキリした場所を作ることができると、達成感が得られるし、気分がいいし、そこから少しずつスッキリスペースが広がっていきます。
以下の手順でやってください。
1.取り組み場所を決める
まずきれいにしたい場所を1つだけ決めます。
平らな面で、物が雑多に乗っている場所です。自分の部屋や、家の中を客観的に見てターゲットを見つけましょう。
たとえば、机、コーヒーテーブル、椅子、ソファ、ベッド、キッチンや洗面所のカウンター、出窓の上、本棚など家具の上、そのへんに置いた箱の上など。
探してみると、平らな面はたくさんありますよ。
「見つからない」と思ったら、室内を写真や動画に撮影してください。写真だと新鮮な目で見ることができるので、片付けたい場所が見つかるはずです。
2.上に乗っているものを全撤去
片付けることに決めた平面の上にあるものの撤去します。
全部取り去るので、取り去ったものを入れる紙袋、大きなビニール袋、箱、風呂敷などを用意してください。
ターゲットにする場所へ行き、上に乗っているものを全部、袋や箱に入れます。
1つ残らず撤去してください。
3.表面をふく
何もかも取り去ったら、表面を雑巾などでふいて、きれいにします。
4.しっかり見る・写真を取る
これで、何もない平面ができあがりました。じっくり見てください。どんなふうに感じますか?
あー、スッキリした、広々としたわね、いい感じ、など、いろいろな気持ちになると思います。ここでちょっと時間を取って、自分が感じている気持ちに意識を向けてください。
きっとポジティブな感情になっているはずです。その気持ちをじっくり味わってください。
ついでに写真も撮っておきましょう。
何もない面が放つポジティブな感覚を忘れそうになったら、いつでもこの写真を見てください。
5.取り去ったものの分別と処理
最後に残った仕事をします。平面から撤去したものの分別と処分です。
袋や箱に入れたものを取り出して、以下の分別をしてください。
1)捨てるもの
2)ふさわしい場所に戻すもの
3)しまい場所を見つけてしまうもの
4)平面の上に戻すもの
この4種類に分けます。
まず、明らかなゴミを捨てます。捨てるものが多ければ多いほど、あとの作業が簡単になりますので、ここはちょっとがんばって、積極的に捨てましょう。
次に、置き場所が間違っていたものを、あるべき場所に戻します。
さらに、置き場所が決まっていないから、なんとなく、そこに置きっぱなしだったものの置き場所を考えて、しまいます。
最後に、平面の上に置くしかないものを戻します。
6.どんどん平面をクリアしていく
1つの平面をクリアしたら、来週は別の平面を見つけて、片付けていきましょう。
平らな面だけでなく、垂直な面(冷蔵庫の扉、ドア、家具の側面など)も、順番に片付けてください。
家中にある平面をきれいにするだけでも、かなりすっきりした環境になります。
7.平面のクリアが終わったら
平面のクリアが終わったら、家の中で、一番大きな平面(壁や床)の片付けにも取り組みましょう。
一度、余白のよさがわかったら、床や壁を物で埋め尽くす生活をしなくても生きていけます。
8.平面の片付けのコツ
以下のことを心がけると、スムーズに作業が進みます。
ハードルは低めに
あまりにも物がびっしり乗っている場所は作業が大変になるので、最初は、そこまで散らかっていない場所をターゲットにしたほうがいいです。
ちょっとがんばれば片付く小さめの場所から始めましょう。
平面の片付けを何度かやって、要領がわかってきたら、物がびっしり乗っている場所にチャレンジしてください。
ハードルを低めに設定することは、片付けにおいて、とても大事なことです。
ふだん片付けをしない人ほど、「次のお盆休みに、汚部屋を一気にきれいにしよう!」と身の程をわきまえず意気込みます。しかし、きょうできる小規模なことから、コツコツやるほうが成功につながります(本当です)。
ガラクタの見極めはシビアに
平面から取り去った物を分別するとき、本当はもういらない物を、なんとなく残すのはやめてください。
これまでずっとそこにあっただけなら、それはもういらない物です。
「もったいない」という気持ちに負けてはいけません。
もったいないから捨てない。この決断のせいであなたが失っているたくさんのもの。
かわいくても捨てる
机の上を片付けたら、書類の山の中から、かわいいキャラクターのボールペンやノートが出てきた。容器がおしゃれなコスメが出てきた、なんてことはよくあると思います。
こういうかわいい物、見た目がきれいな物、おしゃれな物は捨てにくいかもしれません。
かつての私もそうでした、プレゼントの包装に使われていたきれいな包装紙やリボン、箱などは、「あとで何かに使えるかも」と思って、ため込んでいました。
しかし、この手のファンシーな物をため込んでも、使い道はありません。
当然です。使い道があるから残したのではないのですから。
「かわいい」「きれい」は、それを所有する理由にはなりません。今、使っているか、本当に今後、ちゃんと使うか(机の上に置きっぱなしにするのではなく)を考えて、本当に使うものだけを残してください。
別れたくないなら写真に撮る
手放したくない物は写真に撮っておくと、人によっては、手放しやすいかもしれません。
昔、私もそういうことをしたことがあります(私は、写真に撮っても見返さないし、しばらくすると、その写真も、ごそっと削除してしまうので、今は、何も残さず、捨てています)。
写真を撮ったり、「これまでありがとう」と物にお礼を言ったり、捨てた物をメモしたりするのは、一種の儀式です。
儀式があると、気持ちの整理をつけやすいので、「これで終わった。前に進もう」という気になれます。
余白を大事にする
ただなんとなく、机の上に物を積み重ねるのではなく、「せっかくスペースがあるから」と、平面の上を収納に利用している人も多いかもしれません。
積極的に平面をつぶしている人です。
このような人は、余白の重要性について考えてください。
すべての平面を物で埋め尽くすことが、本当に人生の質をあげるのでしょうか?
シンプルに暮らすために余白を取ることを意識したい7つのもの。
☆この続きはこちら⇒1つでいいからタスクを減らす:夏休み片付けプロジェクト(2)
☆関連記事もどうぞ⇒今さら人に聞けない机の上の正しい片付け方:「きれい」のキープは難しくない
夏休みの片付け・過去記事
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夏休みが始まる今、キッチンから捨てたい4つの危険なもの(プチ断捨離16)
夏の間にミニマリストをめざす4つの具体的な方法。夏こそ身軽になるチャンス。
夏のうちに断捨離したいもの、それは洋服~衣類を一気捨てする7つの方法
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夏休みの片付けとして、平面をきれいにすることをおすすめしました。
子供は、夏休みに、ふだんとは違う体験をして、一回り成長します。
大人も、まだまだ成長できます。
たかが、机の上の片付け、と思うかもしれませんが、真剣にやってみるといろいろな学びがありますよ。
買い物の癖、物の使い方の癖、置き方の癖、暮らし方の癖がわかり、自分の価値観にも気づきます。
もちろん、物が減って、生活は楽になります。早速始めてください。