夏休み

ミニマリストになるために

最終更新日: 2017.07.30

夏の間にミニマリストをめざす4つの具体的な方法。夏こそ身軽になるチャンス。

ページに広告が含まれる場合があります。

 

夏休みに入るので汚家を片付けたい、という相談メールをいただきました。

確かに、夏休みやお盆休みのある夏場は、片付けに最適かもしれません。暑いので、さっぱりしたい、という願望も強くなるでしょう。

自然にふれる機会も増えるので、ナチュラルな暮らしのよさに気づく季節でもあります。

この記事では、夏の間に、ミニマリストになる方法を4つ提案します。身軽に暮らしたい、と願っている人はお試しください。

4つの方法は以下のとおり。

1.マインドセットの設定
2.物の見直し
3.物以外のものの見直し
4.とにかくノーと言う

1つずつ説明します。



1.ミニマリストのマインドセットの確認

自分のものさしを持て

ミニマリストになる前に、自分はどんな生活をめざすのか考えておきます。

ミニマリストとは、生活においてミニマリズムを実践する人たちのことです。

では、ミニマリズムとは何なのか?

大事な物、大事なことを本当に大事にして、それ以外のものは捨てる(排除する、求めない)生活である、と私は考えています。

何が大事かは人によって違いますが、自分が大事だと思うものを大事にするところがポイントです。

他人が大事にしているとか、ほかのミニマリストが大事にしているとか、雑誌やネットで、「ミニマリストの部屋にある物」としてのっているから、大事にするのではありません。

自分のものさしを使ってください。

レス・イズ・モア

ミニマリストの共通の価値観に、「レス・イズ・モア」という考え方があります。

物は少ないほうが、生活が豊かになる、という発想です。

詳しくはこちら⇒レス・イズ・モア(Less is more)の真の意味とは?何もない部屋に住むことがミニマリストの目的ではない

レス・イズ・モアなので、消費は縮小傾向になります。手持ちの物も、削ぎ落としていきます。

日本人は、ほかの人と同じように暮らすことで安心する国民性があるせいか、「ミニマリストは病気だ、社会の迷惑だ」と叩くことがあります。

ですが、ミニマリズムはべつに病気ではありません。流される生活ではなく、もっと自由で意味のある生活をしたいと望むことなのです。

2.物の見直し

現代は大量消費社会。ごくふつうに暮らしているだけで、家の中にたくさんの物がたまってしまいます。

暮らしをミニマルにしたいと思ったら、こうした余計な物を捨てなければなりません。

人によって、余計な物はさまざまですが、以下の物は、数が増えがちです。

ふつうの人にそんなに服がいるのか?

女性は服を集めがちですが、最近は男性もわりとたくさん衣類を持っています。

服は意外と捨てやすいので、服を捨てることから始めてみるのもおすすめです。特に夏服はそんなにいりませんよね。

服の捨て方は、過去記事で何度もとりあげており、まとめ記事も3つあります。

洋服を減らしたいならこれを読め:ファッション関連記事のまとめ

ミニマリストのファッションをめざして:服の捨て方まとめ記事その2

少ない服で暮らす知恵:ファッション関連記事のまとめ、その3

最近、私が気に入っているのは洋服ノートを作ること⇒服の買い過ぎ防止に効果がある「洋服ノート」の作り方。 新しく服を買ったら、アイテム名をメモしておいて、あまり着ないもの(レインジャケットなど)は着用するたびにチェックマークを入れてます。

バッグ、袋物もたくさんあるはず

袋物は、特に日本で増えやすいアイテムです。

雑誌の付録にポーチ、エコバッグ、トートバッグ、保冷バッグとあんなにいろいろ袋物ついてくるということは、それだけみんなバッグが好きだということです。

袋(バッグ)と名のつくものを徹底的に見直すだけでも、かなりスッキリするでしょう。いくらカバンが好きでも、そんなにいくつもいりません。

というより、本当に好きなんでしょうか? 好きだと思わされているだけかもしれません。

日本人が袋物を集めすぎる話⇒なぜ日本人はこんなにバッグ、袋、ケースをたくさん持っているの?

バッグが多いと、バッグ・イン・バッグという、新たな袋物まで増殖します。

カバンはあくまで、何かを運搬するもの。大事なのは中身です。

バッグの捨て方⇒ついつい集めがちなバッグの減らし方、捨てどきはいつ? 今です

食器ばかり集めてどうする

食器も日本で増えがちなアイテムです。

何しろ、とても食文化が豊かですから。

食器は

1.)皿など使うアイテムを減らす

2.)それぞれのアイテムの数(皿の枚数とか)を減らす

の2段構えで減らすことができます。

食器の減らし方⇒うんざりするほどあった食器はこんなふうに断捨離(写真つき)~実録・親の家を片付ける(8)

いったん減らしたら、増やさないようにしてください。

食器を増やさないコツ⇒なぜ日本人はこんなに食器を持っているの?~食器が増える理由と増やさない方法

食器の断捨離に苦労している読者の方は少なくありません。新品だと捨てられないようです。かといって使うわけでもありません。ずっとしまいっぱなしで、邪魔に思っています。

このような苦しみからのがれるためにも、安易に食器を増やさないでください。

本当は便利じゃない便利雑貨

ニッチな用途を持つ便利雑貨も増殖しがちです。

本当に使う雑貨だけを残し、無理して使っている雑貨は捨ててください。

「~のときに便利だから」という雑貨を持つと、その「~のとき」という機会をわざわざ自分で作り出さなければなりません。

無理して使っている、ということは、主役は自分ではなく、便利雑貨なのです。

こういうことが積み重なって、物にコントロールされる生活になっていきます。





3.物以外のものの見直し

物以外のもので、自分の心を重くしているもの、自分の行動を制限しているものを捨てていきます。

ミニマリストになった人たちは、こんなものを捨ててきました。

●大きな家と広い庭

●大きな車

●やりたくない仕事

●やらなくてもよいこと

●ブランドものにこだわる気持ち

●長年のうらみ・つらみ

●人をうらやましがる気持ち

●人と競争すること

●見栄

●自分の成長をはばむ人間関係

さまざまなものが足かせになって、生きにくいと感じている人はたくさんいます。しかし、長年、そのように暮らすのが当たり前になっていたため、何が足かせになっているのか気づくこともできません。

「なんかいやだなあ」と違和感やストレスを感じたとき、何がいやなのか、よくよく考えてみると、自分を重く引っ張っているものの正体がわかることがあります。

物理的なものをどんどん捨てていくプロセスで、重荷の正体に気づくこともあるので、物理的な物の断捨離は積極的に行なってください。

「今日は楽しかったなあ」と思うことがあったら、何が楽しかったのか考えてください。自分の求めているものがわかるかもしれません。

4.ノーと言う

さまざまなことにしっかりノーと言い始めると、次第に暮らしがシンプルになっていきます。

これまでは、なんでもかんでもイエスと言い過ぎたのです。

新商品が出れば、「はい、買います」、新しいシーズンの服を見ると、「はい、買います」という具合です。

すべての商品を買うことはできないので、選んで買っていますが、基本的に、トレンドと聞けば、「はい、乗ります」、セールがあれば、「はい、行きます」という姿勢です。

「物は多いほうがいい」という発想をしていると、何にでもイエスと言ってしまうのです。

セールで服を買い続ける人は、これまで買ったものに満足していないわけです。

「もっといい物がほしい」「もっとかわいい物がほしい」「もっと新しい物がほしい」「もっとおしゃれな物がほしい」「もっとたくさんほしい」「もっと便利な物がほしい」。

欲望はふくらむ一方です。

しかし、こういう考え方こそが、片付かない部屋と、いつまでたっても満足できない心を作り出してしまったのです。

これまで乱発していた「イエス」を「ノー」に変えないと、自分のスペースと時間を守ることができません。

物だけでなく、「やること」にもノーと言い、大事なことだけをやるようにしてください。

人に頼まれたことだけでなく、自分がやりたいと感じることにも時にはノーと言う必要があります。

時間も体力も有限だからです。

いろいろなことをできるだけたくさんやることにフォーカスしていると、本当にやりたいことをする時間がなくなるし、自分が何をやりたいのか、わからなくなってしまいます。

ミニマリズムを実現するには、いらない物を捨てるのと同じくらい、ノーと言うことが大切なのです。

「ノーと言う」という言葉がピンとこなかったり、抵抗を感じるなら、「もうやめよう」という言葉を使ってください。

それは本当に大事なことを選ぶ作業です。

*********

夏場はキャンプに行き、わざと不便な生活をして楽しむ人がたくさんいます。

小さな荷物を持って、旅行をエンジョイする人も多いでしょう。

そんなとき、「物はそんなになくても楽しい」ということに気づきます。

その気づきを忘れず、便利さばかり追い求める生活を改め、消費を縮小してみてください。それがミニマリストになる第一歩です。





疑問うずまく人筆子ジャーナルに質問する方へのお願いと上手な質問の仕方。前のページ

未来を作り上げるお金の使い方:リン・ツイスト(TED)次のページ財布

ピックアップ記事

  1. 新刊『本当に心地いい部屋』4月14日発売のお知らせ:現在予約受付中。
  2. いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。…
  3. 新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」3月14日発売のお知らせ(現在予約受け付け…
  4. ムック・8割捨てて二度と散らからない部屋を手に入れる、発売しました。
  5. 筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付…

関連記事

  1. 発想の転換

    ミニマリストになるために

    5つの思考で「買わない」を習慣化~お金をためる生活にシフトする

    物を買わない人になるための、5つの考え方をお伝えします。買わないといっ…

  2. 80対20の法則

    ミニマリストになるために

    ミニマリストのように暮らしたい人におすすめのルール、その1。

    もっとシンプルに、できればミニマリストみたいに暮らしたい。そん…

  3. 『モノが少ないと快適に働ける: 書類の山から解放されるミニマリズム的整理術 』
  4. 花輪

    ミニマリストになるために

    持たない暮らしを実現する7つの方法。物に振り回されずやりたいことができる人生へ

    ミニマリストになるほどでもないけれど、掃除や片付けばかりする人生から抜…

  5. 何もない部屋

    ミニマリストになるために

    そんなに捨てなくても大丈夫。ミニマリストにならなくても部屋はスッキリする

    ミニマリストになることが、必ずしも幸せにつながらない、というお話をしま…

  6. 空と海

    ミニマリストになるために

    ミニマリストとは何か、持たない暮らしのメリットを書いた記事のまとめ。

    ミニマリストとはどんな人か、ミニマリストになるにはどうしたらいいのかと…

文庫本『それって、必要?』発売中。

「50歳からのミニマリスト宣言!」

ムック:8割り捨てて二度と散らからない

ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。
8割捨てればお金が貯まる・バナー
ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」

「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)

筆子のムック(第5刷)

筆子の本、『書いて、捨てる!』

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,833人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. バッグを買っている人
  2. ノートで振り返りをしている女性
  3. 机の上にある『それって、必要?』文庫本
  4. 棚の整理をしている女性
  5. 片付けものをしている女性
  6. 後悔している女性
  7. 古い写真
  8. 水を飲む人
  9. やりかけの刺繍
  10. センチメンタル

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック
1週間で8割捨てる技術
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. カウンターの掃除
  2. 運転中
  3. 子ども部屋
  4. 夏の1日
  5. 断捨離する女。
  6. うるさいお母さんとその娘
  7. ベンチで読書
  8. カレンダーの予定を記入する
  9. 達成
  10. ティーカップ

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP