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シンプルライフをめざしてせっせと捨てていたけれど、ちょっとしたことがきっかけで、また片付けなくなってしまった、最近、部屋の中に、物がたまってきた。
こんなふうに片付けに行き詰まった状況から抜け出すヒントを紹介しています。
2回めは時間の使い方の見直しです。
多くの人が、「仕事/家事/その他の用事で、忙しいから片付けている時間がないんです」と言います。
確かに、現代人は忙しいですよね。しかし、忙しい人こそ、不用品を片付けるべきです。
不用品を捨ててしまえば、不用品の管理という余計な、そしてかなりやっかいな仕事が1つ減りますから。
以下の方法で、時間を見つけるようにしましょう。
1.時間の使い方を見直す
まず、日々、自分がどんなふうに時間を使っているのか見直します。
1週間ぐらい、いつ、何を、どの時間帯に、どのぐらいの時間やっているのか、ログを取ってしらべましょう。
縦軸に、1日24時間とって、実際にやったことを記入すれば、どんなふうに時間を使っているかすぐにわかります。
プランナー(スケジュール帳)を使って調べてもいいです。
私は、縦型(ヴァーティカル)のデイリープランナーに、毎日、いつ何をしているか記録をとっているので、どんな活動にどのぐらいの時間を使っているか、簡単に算出できます。
記録をとってみて、あいている時間が見つかったら、その時間を片付けに使えないか検討してください。
2.無意味なことに消費している時間を使う
ログを取ったあと、やらなくてもいいことをやっている時間はないか探し、この活動をする代わりに片付けをしてください。
やらなくてもいい活動は人によって違いますが、たとえば、以下の活動は、片付けより優先順位が低いと思います。
優先順位を下げるべき活動
・SNS
・ネットのゲーム
・友達とのお茶、井戸端会議
・映画、ドラマ、その他の動画の視聴
・まんが
・ネットショッピング
・時間つぶしに行っている飲酒・飲食
どの活動も全くやるなとは言いません。でも、明らかに時間を使いすぎているなら少し時間を削ってください。
1日30分でも、1週間にしたら3時間半、1ヶ月で14時間です。
ストレス解消のためにやっているのなら、部屋を片付けてしまえば、ストレスが減ることを思い出しましょう。
家事に時間を取られているときは、やらなくてもいい家事をしていないか調べてください。
やらなくていい家事はやめてしまう~時間をやりくりするための家事の見直し術(後編)。
3.ほかの活動をしている時間を借りる
時間の使い方を調べてみたら、スケジュールがびっしりで、あいた時間なんてどこにもない。
すべて、自分にとって大事な活動ばかりだから、削るものは何もない。
そんな売れっ子の芸能人みたいな人は、大事な活動をしている時間を少し借りて、片付けをしてください。
たとえば、趣味がたくさんあるなら、特定の趣味に取り組むのはちょっとあとにして、今は、片付けに集中するのです。
集中するといっても、1日に15分ですから、趣味のほうはそんなにダメージを受けないと思います。
不用品が減れば減るほど、時間の余裕が生まれるので、今、趣味に使う時間を少しだけ我慢して、片付けの優先順位をあげましょう。
4.少ない時間でいいからやってみる
片付け作業に充てる時間を短くします。
不用品の片付け方をネットで探すと、週末に持ち物の大半を捨てた、汚部屋を一晩で片付けた、なんていう動画や投稿を見るかもしれません。
しかし、ガラクタを一気に片付ける必要はありません。
1日にほんの数分でも片付けに費やせば、1週間ぐらいで、大きな変化が生まれます。
1日1分の時間がない人はいないですよね?
電子レンジでおかずや飲み物を温めている間に、カウンターの上にある物を捨てるのはどうでしょうか?
レンジを使うたびに捨てていたら、カウンターもテーブルもすぐにすっきりします。
5.作業をシンプルにする
片付け作業をシンプルにすると、少ない時間を有効活用できます。
自分ルールを作る
「捨てる・捨てないのルール」を先に決めておけば、迷うことに時間を取られません。
「迷ったら捨てる」というルールを作るのもいいでしょう。
必要な物は手にとれる場所に
片付けに必要な道具(ゴミ袋など)は、すぐ手に取れる場所にスタンバイさせておきましょう。
捨てる日を決めてしまう
捨てる日が決まっていると、作業の締め切りとして使えるので、物を捨てやすくなります。
おすすめは、定期的に必ずやってくるゴミ収集日です。
曜日が決まっているから忘れないと思いますが、スケジュール帳でゴミ収集の日を目立たせると言いですよ。
私もゴミの日の前の晩は、収集されるゴミの種類をアプリでチェックして、忘れないように、アラーム時計に「ゴミの日」と書いた付箋を貼っています。
簡単な捨て方をする
捨て作業は、できるだけ簡単にして、時間を節約してください。
売るより寄付するほうが簡単だし、寄付するより、外に出して誰かに持っていってもらうほうが簡単です。
まとめて分別する
いちいち分別するのに時間を取られているときは、分別はあとでまとめてすることにすれば、捨て作業に集中できます。
6.捨てやすい物から捨てる
行き詰まったら、心理的に捨てやすい物に戻ってください。捨てやすい物は、短い時間にたくさん捨てることができます。
たとえば、
・古い紙ごみ(不用なレシート、請求書、期限切れの契約書、古いノート、メモ、使い終わったカレンダー)
・こわれたまま長年放置している物
・着ていない服、使っていないアクセサリー
・期限切れの食品、調味料、ずっと冷蔵庫に入っていて誰も食べない瓶詰め
・新しく買い替えた電子機器の一代前の物
・インクが出なくなったペンやマーカー
・蓋がなくなったタッパー、受け皿がなくなったティーカップ
・もう読まない本、雑誌
・使わなくなった趣味グッズ
捨てやすいものは、すぐに捨てる決断ができるので、捨て作業にそんなに時間を取られません。
7.手伝いを見つける
自分1人でやらず、手伝ってくれる人を見つけます。
1人でやるより2人、2人でやるより3人でやったほうが、片付けがはかどります。
家族がいるなら、子供や配偶者にも頼んでみましょう。
友人、知人の助けを借りてもいいです。
手伝ってくれる人が誰もいないときは、プロの手を借りてください。
ネットの掲示板などで、何でも屋さんを探すのはどうでしょうか?
日本の告知版を使ったことがないのでわかりませんが、カナダでは、お金を作りたい高校生が、「何でもやります」と告知を出しています。
もちろん、本格的な片付け業者に手伝いを依頼してもいいです。
■初回の記事はこちら⇒片付けがうまくいかないときは基本に戻る~行き詰まったらやってみること(その1)
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時間がなくて、片付けに手がまわらないときの解決法を紹介しました。
まとめると、
1.時間を作る・見つける
2.少ない時間を有効活用する
この2つになります。
特に、時間を見つけることはとても重要です。
片付けに必要なのはやる気やモチベーションよりも、実際に捨て作業をする時間です。
「時間ができたときにやろう」と思っていると、いつまでたっても、片付けに着手できません。
最初はちょっと無理をしてでも、1日15分の片付け時間を作るようにしてください。
今回は書きませんでしたが、ちょっと早起きして時間を作るのもおすすめです。
私も、したいと思っているのになかなかできないことがあるときは、いつもより早起きをしてこなしています。
ほ家事や育児に時間を取られている人は、子供を一時預かってくれる場所を利用したり、家事代行サービスを頼んだりするのも1つの手です。
こうしたサービスを利用するにはお金がかかりますが、お金を使ってでも、不用品を捨てる時間を見つけたほうがいいと私は考えています。
連日書いているように、不用品を持ち続けるとコストがかかりますから。
実際にやってみてうまくいかないときは、状況をメールで教えてくださいね。