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ミニマルな日常

得しようと思うのをやめた:シンプルライフにするのに役立ったこと(その8)

シンプルライフに切り替えるのに役立ったことを紹介しています。

8回目は、得をしようとするとのやめたことです。

このシリーズのその5で(記事の最後にリンクを入れます)、おまけをもらわない話を書きましたが、この点についてもう少し詳しく説明します。



おまけが好きが生活を複雑にした

過去記事に書いていますが、昔の私はおまけをもらうのが好きでした。

おまけにつられて物を増やす人:ミニマリストへの道、番外編4

そういう人は多いと思います。

以前も紹介しましたが、行動経済学者のダン・アリエリーの本に、人は、おまけや、無料のものを差し出されると、感情が理屈抜きに大きくゆれて、合理的な行動を全く取れなくなると書かれています。

無料で何かを得たいがために、全く必要のない物を買ってしまうのです。

ただでランチボックスをもらう体験をしたいがために、食べたくもないドーナツを食べた私のように⇒ドーナツをたくさん食べて使わない弁当箱を集める不思議:ミニマリストへの道、番外編7

かつて私が、頒布会で、本当はいらない物をたくさん買ってしまった理由の1つは、注文額に応じておまけがもらえたからです。

この点については、「ミニマリストへの道」シリーズの記事で何度も書いているので、ご存知の方も多いでしょう。

なぜ私は断捨離をしてミニマリストになったのか?(1)~物がたくさんあっても幸せではなかった

ただで物をもらおうとしていると、また以前のように無駄な物を増やしてしまうに違いない。

そう思ったので、フリーアイテムをもらうことを意識的に避けようと決めました。

具体的には以下のことをしました。





懸賞のたぐいはいっさい応募しない

まず、懸賞に応募するのをやめました。

私は子供の頃から、懸賞や応募者全員プレゼントのような企画に参加するのが好きで、よく応募していました。

インターネット懸賞の黎明期にも、せっせと応募していて、もらっても仕方がない物(携帯ストラップとか)を次々ともらっては、「わ~、当たった!」と喜ぶ愚かな行動を繰り返していました。

詳しくはこちら⇒筆子の物を増やした3つの危険な習慣とは?~ミニマリストへの道(10)

シンプルライフを目指している一方で、懸賞に応募することもあったのです。

懸賞で次々と現金が当たれば、ふところが潤うかもしれませんが、そんなに都合よく、自分の好きな物が当たるなんてことは決してありません。

現金や「本当に欲しい物」を当てるために、もらっても、「どうせ数年後に断捨離するはめになる物」をたくさんもらうことになります。

女性向けの生活誌には、節約がわりに懸賞に応募することをすすめる記事があります。実際に洗剤やパーソナルケア商品、子供のおもちゃなどの当選品の写真を見せている読者の体験談ものっているでしょう。

しかし、断言しますが、そういう人は、写真にはのっていない「もらっても使い道に困っている物」「本当はもらいたくなかった物」「もらったけど結局人にあげた物」「もらったけど、押入れの中で死蔵品になっている物」「数年後に捨てることになった物」も、たくさん家に届いているはずです。

そのような物の管理や断捨離にリソースを取られるので、懸賞応募は、決して得をする行動ではない、と私は考えています。

懸賞に応募するために時間と労力を使うぐらいなら、短期のアルバイトに行ってお金を稼ぎ、そのお金で、今、本当に必要としている物を購入したほうが、生活の質があがります。

もちろん、懸賞が趣味の人は、自由に応募すればいいでしょう。

趣味を楽しむために、時間とお金を使うのは当然ですから。

しかし、節約代わりに懸賞に応募しているなら、一度、費用対効果を考えるべきです。

とにかく、私は懸賞や福引、宝くじみたいなものには、いっさい手を出すのをやめました。

ポイントを集めない

買い物には各種ポイントがついてきますが、ポイントを集めをやめたら、生活がシンプルになりました。

ポイント集めをやめると以下のメリットがあります。

・何かが必要になったときに、そのタイミングで好きな店で買い物をすればいい。店選びやタイミングを見計らう必要がない

・「ああ、あの時買えば、もっとポイントを得したのに」といった、負の感情にならずにすむ

・ポイントいくら貯まったかな、有効期限はいつかな、などとチェックをしなくてすむので、仕事と考え事が減る

・ポイントを集めるためだけに不用な物を買わずにすむ、よって、将来の断捨離が楽になる

15年ぐらい前、楽天市場でよく買い物をしていたときは、当たると1万ポイントがもらえる(実際は、いつもはずれで1ポイントもらう)くじのリンクをよくクリックしていました。

これはけっこうめんどくさい作業です。

今は、めったに楽天市場で買い物をしないし(母や友人にギフトを送るときだけ利用)、楽天からのメールは受け取っていないので、くじのリンクはいっさいクリックしていません。

ポイントが10倍つくとか、買い物マラソンとか、そういうことも考慮しません。

日本のアマゾンでキンドル本を買うと、何がしかのポイントがつきますが、このポイントも全く気にせず、買いたい本を買いたいタイミングで買っています。

楽天ポイントをたくさん集めるコツを教えてくれる記事を読めばわかりますが、ポイントを集めるためには、いろいろなことを考えて、複雑な作業をする必要があるので、時間と意識を取られます。

ポイント集めをやめれば、そういうことをしなくてすむし、「ポイントがこれだけついた、うれしい~」とか、「ああ、ポイント損した、ショック!」といった、無駄な感情の上がり下がりとも無縁になります。

セール品を狙わない

値が下がっているから、セールだから、安いから、という理由で買った物は、ことごとく断捨離することになったので、「セール品だから買う行動」もやめました。

無料の物をもらうのが好きだった私は、値下がり品や福袋を買うのも好きでした。

私の福袋好きはけっこう重症で、ふつうの福袋を買うのをやめたあとも、中身がわかっている福袋ならいいかも、紅茶やお香などの消耗品が入っている福袋ならいいかも、と買ってしまうことがありました。

もう買うのやめたら?福袋の失敗のダメージは想像以上に大きい

しかし、先日この記事に書いたように⇒結局捨てることになった服の特徴7つ。

中身がわかっている福袋では、多くの場合、色が選べないし、何より、本当に欲しい物だけでなく、抱き合わせで、ポーチや雑貨なども買うことになります。

私が最後に買った福袋は、ネットの雑貨屋さんの福袋ですが、中に入っているかっぽう着とクーラーバッグが欲しくて購入しました。

かっぽう着はそれなりに着ましたが、クーラーバッグは使い勝手が悪かったので使わず、一緒に届いたポーチや財布も少し使ってみましたが、結局使わなくなり断捨離しました。

お香の福袋については、お香がたくさんたまりすぎて、使いきれませんでした。

お香の収集癖を断捨離するまで~ミニマリストへの道(36)

紅茶は全部飲みきりましたが、ガブガブ飲みすぎて、カフェインを過剰摂取し、気分が悪くなりました。

結局、「得をしたい」という気持ちから買った物が、私の生活をよくすることはなかったのです。

さすがの私も、セール品を狙って買うと暮らしがかえって複雑になると気づき、今は、値下がり品だから買うことも、セール品を探して買うこともしていません。

■次の記事はこちら⇒デジタルツールを使いすぎない:シンプルライフにするのに役立ったこと(その9)

シンプルライフにするのに役立ったこと・これまでの記事

シンプルな生活にするために役立ったこと(その1)~不用品を捨てる。

ノイズを減らす~シンプルな生活にするために役立ったこと(その2)

すべてをブログに記録した~シンプルな生活にするために役立ったこと(その3)

参考図書を読んだ~シンプルライフにするのに役立ったこと(その4)

不用意に物を家に入れない~シンプルライフにするのに役立ったこと(その5)

引っ越しをした~シンプルライフにするのに役立ったこと(その6)

さまざまなプロジェクト(企画)をした:シンプルライフにするのに役立ったこと(その7)

*****

サンプルや販促品のたぐいも断っています。

幸い、カナダは、日本ほど、販促品の配布に熱心ではありませんが、それでも化粧品を買えばサンプルをくれます。

Sephora(セフォラ)というコスメショップのネット通販でよくスキンケア商品を買っている娘のところには、さまざまなサンプルが集まり、数ヶ月まえに、掃除の手伝いに行ったとき、私がほとんど捨てました(もちろん娘の了承を得て)。

やはり、ふつうの人は、通販の箱に入っていたサンプルをいきなり捨てることはできず、なんとなくためてしまいます。

よって、最初からもらわないことがベストです。

そのサンプルを必要としている人もいるでしょうから、断るのは、資源の有効活用にも役立ちます。

無償の商品を安易に家に入れないことは、シンプルライフ化に役立つし、ちょっと意識を変えれば実践可能ですから、最初に取り組むのにおすすめです。





本の整理不用品を捨てる時間の見つけ方~片付けに行き詰まったらやってみること(その2)前のページ

夢の地図を作って、自分の目指す方向を確認した~読者のその後。次のページ外でノートを書いている女性

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