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すぐにガラクタになってしまう物をうっかり買わないために、私がやってみたことを紹介しています。
今回は、買い物のハードルをあげる話です。
やりたくないのにやってしまうならハードルをあげるべし
買い物に限らず、スマホでするゲームやYouTubeをえんえんと見ること、夜更かし、SNS、ゴシップ話に花を咲かすことなど、やるべきではないと思っているのに、ついついやってしまうことがあるときは、その行動のハードルをあげるのが効果的です。
たぶん、今は、あまりに簡単にその行動ができる環境になっていると思います。
お菓子を食べすぎてしまうとしたら、きっと家にお菓子の買い置きがあります。
おやつを定期購入していたり、お菓子やおやつを入れる専用の引き出しや棚、バスケットがあるのではないでしょうか?
簡単におやつを食べることができるから、おやつを食べすぎてしまうわけです。
私にとって、長年くせになっていた買い物も、簡単にできる状況になっていたので、できるだけこの行動をしにくくするようにしました。
今回は、買い物のハードルをあげるためにやったことから3つ紹介します。
ショップのメールとカタログを停止する
ネットショップのお知らせメールは買い物のきっかけですが、買い物を簡単にする最強のツールでもあります。
ワンクリックで店にアクセスでき、そこから、2クリックぐらいで買い物ができてしまいますから。
そこで、ショップのメールは例外なくすべて止めました(今は、買わないくせがついたので、いつも利用しているオーガニック食品のスーパーのメールのみ購読しています)。
最後に私が必要以上に物を買っていたのは、2005年~2008年(2006年がピーク)あたりですが、この頃、よく楽天市場で買い物して、実家に届いたのを、母にまとめてカナダに送ってもらっていました。
当時、主に子供のものを買っていましたが、ついでに衣料品のアウトレットショップや新規開店したばかりの店の1円オークションなどでよく買っており、店へのアクセスはほとんどお知らせメールからしていました。
この頃、「安い、お得だ!」と思って買った衣料品の大半は、あまり着ることもなく、後日、処分することになりました。
1つひとつの商品はべつに悪いわけでなく、私の好みの色やデザインですが、ほかに着るものがあったので、ほとんど出番がなかったのです。
つまり買う必要はありませんでした。必要がないのに買ってしまったのは、ショップのメールの多大なる手助け(プッシュ)があったからです。
カタログは、雑誌の定期購読をすべてやめたときに、きれいさっぱり止めていましたが、2016年にアメリカのランズエンドを利用し始めてから、たまに届いていたので、2019年のはじめにメールでサイトに依頼して止めました。
私にとって、ショップのメールやカタログは買い物の便宜性をあげてくれるものでしたが、これは多くの人にとっても同じだと思います。
お買い得情報や新製品を教えてくれるし、買い物するまでのプロセスを簡略化してくれますから。
この手助けを断ってしまえば、買い物の頻度はぐっと下がります。
決済しにくい方法を選ぶ
次に私が見直したのは、決済方法です。
買い物には、いろいろな決済方法があります。リアル店舗なら、現金、クレジットカード、その他の電子マネー決済。ネットショップなら、クレジットカード、銀行からオンラインで振り込む、着払いなど。
私は利用していませんが、コンビニ決済、携帯のキャリア決済、ペイジー決済などもあります。
私は、リアル店舗でも、ネットショップでももっとも簡単なクレジットカードで決済していました。
しかし、クレジットカードは、お金を払っている感覚が希薄で使いすぎるので、可能なかぎり、現金決済に変えました。
1週間に使うお金の予算を決めて(確か、1日20ドルで計算したと思う)、封筒に入れたりもしました。
その日、使ったものと金額を記録して、残りのお金を数えるといった、幼い頃、お小遣い帳をつけていたときにやっていた行動を復活させもしました。
このようなことをちまちまやっているうちに、カードで無自覚に買い物するくせがなくなりました。
お金のやりとりは現物をさわりながらやったほうが身にしみます。
ネットショップは、どんなにがんばっても現金は使えないし、カナダから楽天市場を使う場合、着払いもむずかしいので、クレジットカードを使い続けましたが、カード情報の入力は、利用するたびにしていました。
私はやりませんでしたが、際限なくお金を使ってしまう人は、誰かにお金を管理してもらって、使うたびに申告して必要なお金をもらうとか、全額銀行に入れておいて、使うたびにおろすなど、「お金を使おう」と思ってから、実際に使うまでに超えなければならないハードルを自発的にいくつか作ると、無駄遣いしにくくなります。
2020年、新型コロナウィルスが流行したときに、店で現金を使いにくくなったし、食料品はネットで注文して配達してもらうようにしたので、今は、クレジットカード決済に戻っています。
しかし、現金決済をしながら、無駄遣いするくせをある程度直したので、今は、カードもそれなりに節度をもって使うことができています。
でも、やはりカードはお金を使いすぎると思います。したがって、予算を考えたり、買ったものを記録したり方法を併用することは必須です。
買い物時間を作らない
暇になりすぎないようにするのも、買い物のハードルをあげる方法の1つです。暇だと無駄にネットで買い物してしまうし、もっと時間の余裕があると、街に買い物に出かけたりしてしまいますから。
ネットショップで無駄遣いしていた時期は、毎朝、頭がいちばん覚醒している時間帯に、プチプラ情報をチェックしたり、メールを読んでショップにアクセスしたりしていました。
朝一番にはやっていませんでしたが、それでも午前中の掃除のあと、まだあまり頭が疲れておらず、生産性を見込める時間帯にそういうことをしてたのです。
要するに買い物は暇つぶしでした。考えてみると恐ろしいことです。
その後、フランス語の勉強を始めたり、人が読むブログを書き始めたりしたら、買い物に回す時間がなくなりました。
買い物したとしても、朝の頭がクリアな時間にはしないで、その日の仕事が終わったあとや、休日の午後にするようになりました。
もう定年退職して、仕事がないし、家事もお嫁さんがやってくれる、なんていう恵まれた環境の人も、これまで買い物をしていた時間帯に、別の活動を入れ込むといいと思います。
読書でも散歩でも。
何度も書いていますが、語学はやろうと思えば、果てしがなく、いくらでも時間をかけられるし、どんな言語でも学べば、日本語がブラッシュアップされるので、暇つぶしにはもってこいです。
■このシリーズを最初から読む方はこちらから⇒買い物の動機についてしつこく考える~ミニマリストへの道(2023秋編-1)
■ミニマリストへの道をまだ読んだことがないなら⇒なぜ私は断捨離をしてミニマリストになったのか?(1)~物がたくさんあっても幸せではなかった
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今回、日本に一時帰国して感じましたが、キャッシュレス決済が進んだと聞いていたわりには、日本ではまだまだ現金決済が主流の雰囲気です。
カナダでは、クレジットカードやデビットカードの決済がふつうで、250ドル(ざっくり2万5千円と考えてください。レートを考えるともっと安いけど)までなら、コンタクトレス決済(カードを機械にかざすだけ)ができ、たいていの店にその機械があります。
そういう機械がない店や、250ドルを超える決済をするときは、カードを機械に差し込んだり、スワイプしたりしてから、PINを入力して決済します。
いずれにしても、わりと簡単です。
ところが、日本でデビットカード(日本の銀行が発行したもの)で決済しようとすると、そういうふうにすんなりいきません。
すぐに決済できる店もありましたが、客がコンタクトレス決済をする機械がなかったり、店の人が、機械やレジに、あれこれ打ち込んだり、いつくかの決済方法を試したり、「◯◯決済ですか?」と聞かれたりします。
クレジットカードはわりとすんなり決済できたので、デビットカードだからそうなのかもしれませんし、たまたま私が利用した店(ほとんど飲食店)がそうだっただけかもしれませんが。
そこで、日本では、ホテル代や新幹線代など大きな出費(だいたい5万円以上)はカナダのクレジットカードで決済して、その他は、交通系ICカード(manaca)と現金を使いました。
そして、現金が一番使いやすいと思いました。
1万円札がふつうに使えますから。カナダにも100ドル札はありますが、受け付けてくれない店が大半なので、私は見たことも持ったこともありません。
50ドル札は、これまでに数回見たことがありますが、このお札すら受け付けない店があります。
偽札をつかまされると困るからです。
manacaも便利ですが、すべての店で使えないし、2万円までしかチャージできないし、チャージにクレジットカードが使えないのが、超不便です。
というわけで、日本ではまだ現金が使いやすいので、お金を使いすぎる人は、キャッシュレスではなく、現金を使う戦略を試してください。