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「学習や仕事上モノが増える現象とはどう向き合っていけばいいのでしょうか?」
この質問に答えますね。
まず、メールをシェアします。ツムギさんからいただきました。
物が増えてしまった
件名:またリバウンドして頑張っております
あけましておめでとうございます。
「やったー!片付いた!一旦断捨離は卒業だな!」と、しばらく筆子さんのブログは読んでいませんでした。
人生、だいぶ変わりました。
やりたいことを楽しんでいます
好きなことを語り合える友達ができたり、やりたかったことに気づいて頑張ってます。
昔は、どこか私は人を信じれない人だったかもしれません。ひねくれてて、面倒な人でした。
それ以外にもかつての私の悪いところは、行動力があるのになぜか空回りするところでした。その理由も分かって改善できたのです。それは今まで「ただ表現したい」ことしかネタがなく、創るものも「ただ表現したい」という内容だけという非生産的な創作生活でした。
表現することは、きっかけが無くてもたくさんある。何かを買わなくても、どこにも行かなくても秋田には楽しいことがたくさんあります。
そして、表現の「きっかけ」も意外とごろごろ道の上に転がったりしているということも。それを強く実感できたのは、片付けもきっかけの一つだったかなと思います。
すごく小さなコンテストのすごく小さな賞ではありますが、地元の絵画コンクールで賞状ももらえました!今年はもっと大きいものが貰えると嬉しいです。
部屋が汚くなりました
しかし、やっぱり部屋は汚くなってしまったのです。
いわゆるリバウンド。
目まぐるしく新しい出会いがあったり、新しい表現を試したり、学校でこれを買いなさいと言われたものを買ったりしていると、それらで部屋が溢れました。
仕方がないので、画材などを入れるための「ベッド下収納」を昨日2つ買いました…。それにも入りきらず、少し断捨離してます。
「突然学習や仕事上、狭い部屋にモノが増えてしまう」ということは、もう学生の頃がピークなのか、それとも一生とは言わずとも、働いているうちは何度も経験しなきゃいけないことなのでしょうか?
私は、死ぬまでずっと持っていたいものはそうそうありません。
1番の相棒であるブライス人形も、病院や施設に入るような年になる頃は誰かに譲るか先に逝っててもらいたいとさえ考えているくらいです。
ずっと先の話ではありますが、少なくとも働けなくなる頃には家にあるものを必要最低限ほとんどは処分すると、今のところは考えています。
これからもクリエイティブに生きたいと思っています。学習や仕事上モノが増える現象とはどう向き合っていけばいいのでしょうか?
筆子さん、ずっとご健康でいらっしゃってください。
ツムギさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
学校に入ってから、以前より楽しく暮らせるようになったのですね。よかったです。
ツムギさんのメールには質問が2つ書いてあるので、それぞれに回答します。
将来のリバウンドの可能性について
最初の質問、「突然学習や仕事上、狭い部屋にモノが増えてしまう」ということは、もう学生の頃がピークなのか、それとも一生とは言わずとも、働いているうちは何度も経験しなきゃいけないことなのでしょうか? について。
ツムギさんは、この質問の答えを本当に知りたいんですか?
そんなの、人と状況による、としか言えません。さらに、先のことは誰にもわかりません。
ツムギさんは、今後もまた物が増える状態になることを怖れているんですかね。今、芸術関係のことを学んでいて、卒業後は、アーティストになるつもりだから、ますます画材が増えそうだ、みたいな心配をしているのでしょうか?
多くの人は、今の自分や生活環境がそのまま変わらず、ずっと同じように将来も続くと思っていますが、実は、自分も環境もどんどん変わります。変わることを見越して考えてください。
参考記事:
人は変わり続ける。未来の自分に対する心理:ダン・ギルバート(TED)
未来の自分が何を求めているかなんて今の自分にはわからない(TED)
人の生活は変わるから一生ものなんて幻想なんだ:ミニマリストへの道(100)
卒業してプロになれば、今より収入が増えます。もっと大きな部屋に引っ越せば、ベッドの下を使わずとも、画材やら何やらはきれいに収納できるでしょう。
ツムギさん、確か二十歳前後でしたよね? 病院や施設に入るような年齢になるまで、まだ相当時間がありますよ。
まだ就職すらしていません。仕事のせいで物が増えるのが嫌なら、物が必要のない仕事(たとえば、ブロガーとか)を選べばいいだけです。
物を増やしすぎず、シンプルに暮らすことが、ツムギさんにとって重要なら、シンプルに暮らせると思います。
もちろん、今回のようにうっかり物を増やしすぎてしまうことはあるでしょう。でも、そうなったら、また、整理したり捨てたりするんじゃないですか?
いずれにしろ、その時々の自分の選択が、部屋の様子を決めます。
ところで、今、ツムギさんの部屋が物であふれているのは、新しい出会いや、学校の課題のせいだけではありませんよね? 紙ものや人形が好きという趣味も多いに関係があるのではないでしょうか?
人形を買って、いろいろな服を着せ替えたり、装飾品を取り付けたり、はずしたりしているでしょう?
自分の部屋の様子を、「どうしてもやらなければならない仕事や勉強」のせいにしないほうがいいです。
すべては、ツムギさんが選んでいると考えてください。
学習や仕事をするのに必要な物との付き合い方
次の質問、「学習や仕事上モノが増える現象とはどう向き合っていけばいいのでしょうか?」に答えます。
シンプルに暮らしたいけど、勉強や仕事で必要なものが、部屋を占拠するとき、どうしたらいいかということですよね?
こんなときは、以下のように対応してください。
ステップ1:自分を受け入れる
ほかの読者からも、趣味グッズがたくさんあって困っていますという質問をもらったことがありますが、人それぞれ、趣味に対するスタンスは違います。
手芸の材料や道具、作品が部屋を占拠。この趣味とどう向き合うべきか?
アラン模様を編みたい!という執着を捨て、本や編み物用品も処分した。
一口に趣味といってもいろいろあって、その趣味が、自分にとってとても重要で、自分という人間を形成していることもありますよね。
その場合、そういう自分のアイデンティティみたいなものは否定しないほうがいいです。
ツムギさんで言えば、まず、創作や制作が大好きな自分を受け入れてください。
そのうえで、次の項目で話す「自分の望み」について考えてください。
ステップ2:自分の望みを知る
自分が一番手に入れたいものを確認してください。
勉強や仕事のせい以外でも物が増えることはあります。たとえば、赤ん坊が生まれると、物が増えます。
だからといって、「物を増やしたくないから子供は作らない」という選択をする人はいないでしょう。
家族を作って、みなで仲良く暮らしたいという希望(もしくは本能)と、物のないスッキリした部屋で暮らしたいという希望を考えたとき、家族を作るほうが、その人の根源的な幸せに直結しているはずです。
だから、まず、家族を選びます。次に、家族を手に入れた上で、どうやってシンプルに暮らすか模索します。
物を減らすことは人生のゴールではなく、自分が望む人生を生きるためにすることです。
ステップ3:優先順位を考えてバランスをとる
物を所有してたくさん部屋に置く必要がある仕事や学業を続けたい、だけど部屋はきれいにしておきたい。
このように相反する望みがあり、両方を叶えたいときは、バランスを取らなければなりません。
今の自分にとって、一番大事なことを優先して、ほかのことはとりあえず、がまんするしかないでしょう。
どうしても学業にたくさんツールや素材が必要なら、学校へ行っている間は、物を増やす趣味は控える。
または、学業で使う物も、趣味で使う物もともに最低限にして、両方が部屋に入るようにする。
学業で使う物と趣味で使う物はたくさん持つけど、それ以外の日常生活で使う物をどこまでも減らす。
いろいろ方法はあると思います。
最後に、断捨離は、1度やって終わりではないことをお伝えします。生きている限り、新しい物は入ってくるので、半年に1回ぐらいは、持ち物を見直したほうがいいです。
物を増やしたくないなら、1ヶ月ごとに、物の収支(何が入ってきて、何が出ていったか)チェックをすると、手に負えないほど、部屋が物だらけにはならないと思います。
では、ツムギさん、これからもお元気でお過ごしください。