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最終更新日: 2024.11.3

衝動買いがあなたの生活にもたらす7つの大きなダメージ

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衝動買いや無計画な買い物をなるべくしないために、衝動買いが、どんなふうに生活にダメージを与えているか考えてみることが有効です。

お金がなくなる、ものが増えるというのは誰しも最初にイメージする問題でしょう。

自分の生活を振り返り、そうした弊害をもう少し突っ込んで考えてみると、自分にとっての切実な問題点が見えてきます。

この記事では、衝動買いのせいで起きる困った問題を7つのカテゴリーに分けて詳しく説明します。



1.経済的な負担

予算外の出費で家計が圧迫される

無計画に買い物をしていると、予算通りに家計を管理するのが難しくなります。衝動買いを日常的にしている人は、予算を立てることすらしていないかもしれません。

予算を立てると、お金の使い道が明確になり、無駄な支出を防げます。また、将来の目標に向けて計画的に資金を準備できる安心できる生活につながります。

衝動買いを続けていると、こうした健全な家計管理から遠ざかります。

借金や貯金の取り崩しにつながる

衝動買いが積み重なると、貯金が減ったり、借金をする結果になるかもしれません。

特にクレジットカードは、リボルビング払いやキャッシングなど、一見、借金に見えない借金を提供するサービスがたくさんあるので、気づかないうちに、利子をたくさん払う生活をしている人もいます。

借金が増えると、経済的な自由が失われ、金銭的な不安が常につきまとうようになります。

長期的な経済的安定が損なわれる

若くてまだ一人暮らしなら、衝動買いを続けていても、貯金ができないその日暮らしになる程度かもしれません。

しかし、家族がいる場合、本来なら将来に備えて使うべき資金が減少し、長期的な経済的安定の土台がくずれます。

2.精神的な負担

後悔する

購入した後に「本当はいらなかったのではないか?」と考え、後悔することが増え、気分が落ち込みます。

罪悪感を呼ぶ

必要ないものにお金を費やしたという罪悪感や自己嫌悪が生じ、セルフイメージが悪くなります。

私も昔は、クレジットカードを使い過ぎてしまうことがありました。そんな時は、明細を実際に手書きしたり、タイプで打ったりして、何を買ったか向き合うようにしていましたが、ざわざわと、なんとも言えない胸騒ぎがしました。

支払いに対する不安

最近は、現金で支払いをする人は少数派です。

こちらのアンケートは母体が300人なので、必ずしも一般的な動向とは言えませんが⇒衝動買いに関するアンケート調査を実施!衝動買いしやすいジャンルや許容範囲の金額が明らかに|ウォーカープラス

現金を使っている人は3割未満で、クレジットカードかそれ以外のキャッシュレス決済を使っている人が7割以上です。

カードで買い物をすると、支払いは数日後ですが、そのやりくりに不安を感じてしまうことが増えます。





3.ものが増えすぎる

ガラクタがたまり、見た目が悪くなる

本当に必要なものを衝動買いする人はいないと思います。

衝動買いの対象は、たいてい「今はべつにいらないもの」です。そのようなものをたくさん買ってしまうと、ガラクタが増え、見た目が雑然とします。

部屋の中にあふれているものを見ると、衝動買いしたものが多いことに気づくのでは?

視覚的ノイズ(見た目のごちゃつき)を極力なくすコツ(その1)~飾り物を減らす。
 

収納スペースが圧迫される

スペースは無限ではないため、衝動的に購入したものが増えると、収納スペースが圧迫されます。

多くの人は、「スペースがいっぱいだ。少し中身を捨てよう」とは思わないので、不用品をなんとかきれいに収納するために、余計な収納グッズを買うことになります。

物の管理に追われる

ものが多いと正真正銘の汚部屋にならなくても、暮らしにくいため、片付けや整理整頓に手間がかかります。生活そのものがカオスとなり、探しものが増えます。

4.自制心や判断力が失われていく

自制心が弱くなる

衝動買いを繰り返すと、自制心が徐々に失われていきます。自制心は「筋肉」のようなもので、使わないと弱くなっていきます。少なくとも、衝動買いを何度もしているうちに、自制心が養われることは決してありません。

脳も身体も使わないものはどんどん失われていきますから、自制心を使う思考回路が次第にか細いものになっていくでしょう。

逆に、欲しいものを見つけるとすぐに買ってしまう神経回路や行動パターンはどんどん強化されます。

するとほかの場面でも衝動的な行動をするのではないでしょうか?

判断力の低下を招く

衝動買いをする時、あまり判断力を使わないので、この力も低下する恐れがあります。

理性的でない選択を続けていると、冷静になる機会を失い、ますます衝動買いをしてしまうでしょう。

日常のあらゆる場面で、意思決定が甘くなるか、決断そのものを避けるかもしれません。

5.負のストレスマネジメント

ストレスマネジメントの悪循環に陥る

多くの人は、ストレスを解消するために、必要でないものをたくさん衝動買いします。

しかし、それは一時的な気分転換になるだけで、ストレスを引き起こしている問題の根本的な解決にはなりません。

元の問題は残ったままなので、ちょっとしたきっかけがあれば、また衝動買いをします。何度衝動買いをしても、相変わらず、問題は何ら解決されないし、本人は解決することに意識が向きません。

感情が不安定になる

衝動買いを繰り返すと、精神的に不安定な状態に陥りやすくなります。

2番の「精神的不安」のところで書いたように、衝動買いは自分が思っている以上に、負の感情を生み出します。

みな、「買い物は楽しい、とくに衝動買いは楽しい」と思っていますが、本当にそうでしょうか?

買うその瞬間は楽しくても、帰り道ですでに後悔する人もいます。

衝動買いによる一時的な満足感が冷めると、心の中に空虚さや自己嫌悪が残ります。

このサイクルが繰り返されると、前向きな気持ちを保つことが難しくなり、気分の浮き沈みが激しくなると思います。

買い物依存になるリスクがある

衝動買いを繰り返していると、徐々に買い物に依存していきます。

買い物依存の記事にも書いていますが⇒どうしても買い物が止まらない。買い物依存症を自分で治す方法

買い物をすると快を感じる脳内物質が分泌されます。しかし、脳にはだんだん耐性ができていくので、何度も繰り返すうちに、もっと頻繁に、もっと大きな刺激を求めるようになります。

その結果、買い物が生活の中心になります。

6.本当にしたい生活につながらない

本当に欲しいものを得るリソースが枯渇する

衝動買いでお金を使いすぎ、買ってしまったものの管理に時間を使い、自分を卑下することに精神的リソースを使うため、本当に必要なものや欲しいものを手に入れるためのリソースが不足します。

価値観や優先順位が曖昧になる

買い物をすると、その時は楽しいし、次に買うものを探すのもわくわくする行動です。

しかし、買い物は意外に手間と時間のかかる活動です。次から次へと発信される買い物に関する情報を追うことにも、かなり精神的エネルギーと時間を奪われます。

買い物中心に生活していると、ほかのことを考えたり、自分に向き合ったりする余裕がなくなるので、自分が本当に求めているものを見失いやすくなります。

夢や目標が遠のく

多くの人にとって、不用品を買うのは、何かの代替手段です。

本当に欲しいものを手に入れるのが難しいと感じるため、代わりに手軽に入手できるものを買って満足しようとすることが多いのです。

手近なところで間に合わせることに、時間とお金が奪われ、実際に追求したい夢や目標が遠のきます。

7.環境への悪影響

不要な消費が増え、ゴミが増える

買ったけれど、ろくに価値を引き出さないまま捨てるものが増えるので、ゴミの増加に直結します。

ゴミが増えるとゴミ処理場のスペースが奪われ、環境は汚染され、焼却するときに出るガスが地球温暖化を促進させます。

プラスチック汚染の唯一にして真の解決策(TED)

資源の無駄遣い

ひとつの製品が開発、生産、販売されるとき、多くの資源が消費されています。

ろくに使わずに捨てるのは、貴重な資源を無駄にしてしまう結果につながります。

特にファッション産業は、1枚の服を作るのにたくさんの水や化学物質を使っていて、かなり環境に負担をかけています。

自分は捨てず、押入れの中にずっとしまっていたとしても、あとで誰かが廃棄するので、結局は同じことです。

ファストファッションとは? その仕組みと問題点を2分で学ぶ

どんどん衝動買いするのは、持続可能な生活の逆を行く生活とも言えます。

******

衝動買いのデメリットを紹介しました。逆にメリットはあるのか、と考えてみると、一時的な気分の高揚ぐらいしか思いつきません。

何度も続けるに値するほど、強力なメリットではないと思いますが、今は、衝動買いすることが当たり前の世の中です。

一度「当たり前」を見直して、本当に自分のためになる買い物について考えてみてください。





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