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週末になるたびに掃除に追われていませんか?
私は決して掃除が好きではありませんが、汚いのも好きではないので、若い時は「きれいにしなければ」という強迫観念にかられ、掃除に追われる日々を送っていました。
しかし、ミニマリストになって、掃除に費やす時間も手間も大幅に減らすことができました。
この記事では、具体的な掃除のテクニックではなく、「掃除を最小限にするための考え方」を解説します。
掃除が楽になれば、気持ちと時間に余裕が生まれ、本当に大切なことや、やりたいことに集中できますよ。
1.そもそも「掃除するもの」を減らす
掃除の負担を減らすために最も効果的なのは、「掃除しなければならない対象」を減らすことです。
部屋にものが多いと、掃除の際にものを移動させる手間も、ホコリが溜まる場所も増えます。
たとえば、以前の私はデスクの上に文房具をたくさん並べていましたが、数を減らしたら、サッと一拭きするだけで掃除が終わるようになりました。
トイレも昔は普通の人のようにマットを敷いたり、カバーをかけたりしていました。
今はそういうものは一切使っていないので取り外す手間がありません。
その玄関マット、本当に必要? マットを捨てると手に入るもの。
ものを減らせば、掃除の負担が減る。これはミニマルライフの基本です。不要なものを手放し、本当に必要なものだけを残せば、掃除は格段に楽になります。
掃除する対象を減らす具体的なステップ
・持ちものの見直し: 家の中にあるものを見直し、1年以上使っていないものや、何のために持っているのかわからないものは手放しましょう。
・収納の見直し: 収納スペースに余裕を持たせると、ものが散らかりにくくなり、掃除が楽になります。ギチギチに詰め込むのはやめましょう。
・ものの定位置を決める: よく使うものには定位置を決め、使ったら必ず元の場所に戻すようにしましょう。細かいものは無理に定位置を決めようとせず、ざっくりまとめておける引き出しを用意するのが現実的です
2.「ほどほどきれい」でいい
「掃除は完璧にやらなければならない」
そんな思い込みが、掃除を終わりのないタスクにしてしまいます。
床に小さなホコリを見つけるたびに掃除機をかけ、テーブルの上を毎日ピカピカに磨き上げる。毎回こんな風に徹底しようとすると、いくら時間があっても足りません。
ピカピカな方が気持ちがいいかもしれませんが、「ほどほどにきれいなら、それで十分では?」と考えてください。
ピカピカにしようと思っても目に見えないレベルでバイキンやホコリはたくさんあります。
どんなに一生懸命掃除をしても、完全に除去することは不可能。それならば、完璧を求めて神経をすり減らすよりも、気持ちよく過ごせるレベルを基準にするのが賢い選択ではないでしょうか。
私たちの家は美術館ではありません。
家族や自分が快適に暮らせれば、それでいいのです。「清潔」と「完璧な美しさ」は違うとことを意識するだけで、掃除の負担はぐっと軽くなります。
完璧を求めない考え方
完璧主義にブレーキをかける考え方を3つ紹介します。
・意識して完璧主義を手放す: 多少のホコリや汚れは気にしない。
・自分基準を持つ: 自分にとっての「きれい」の基準を明確にし、それを満たしていればOKとしましょう。雑誌や Instagram で見たピカピカの部屋を目指してはいけません。
・継続を優先する: 完璧な掃除をたまにするより、簡単な掃除を毎日続ける方が効果的です。
3.掃除のための時間を作らない
「掃除の時間をしっかり確保しないと」と思っていると、掃除をすること自体がストレスになるし、時間がある時じゃないとできないと思って、掃除を先延ばしすることになります。
私は、掃除を特別なタスクにしないように心がけています。
家の中をしっかり掃除するのは週に一度だけで、その他の日は目についた汚れをついでにきれいにするだけ。
たとえば、歯を磨きながら洗面台をサッと拭いたり、料理をしている待ち時間にシンクを軽く洗ったり、お風呂に入るついでに浴室の壁をスポンジでこすったり。
このように、「ついで掃除」を習慣化すると、わざわざ掃除の時間を作らなくても、きれいな状態を保てます。
「掃除をしなきゃ」と気負わず、日常生活の延長として汚れを取るようにしましょう。
掃除を日常生活へ組み込むアイデア
・ながら掃除: 何かをしながら、同時に掃除をする習慣をつけましょう。先ほども書きましたが私が一番よくやるのは料理の待ち時間です。
引っ越してから電子レンジを使わなくなったので、鍋で冷凍したご飯を解凍するのに10分ぐらい時間がかかるため、その時間を利用してコンロを拭いたり、床を掃いたりしています。
・アクションとセットにする: 特定の行動をした後に、必ず簡単掃除をすると決めます。
たとえば、
- 帰宅したら玄関の靴を整える&床をサッと拭く → 玄関の清潔感をキープ
- トイレを使ったら便座や洗面台を軽く拭く → 掃除の手間が激減
- 夜、寝る前にテーブルの上を片付ける&キッチンをリセット → 朝、気持ちよく過ごせる
- 洗濯物を畳むときに引き出しの中も軽く整理する、ついでに不用な衣類を捨てるとベター → 収納スペースが整う
4.掃除道具の断捨離
掃除の負担を減らすには、掃除道具や洗剤の数を絞るのも効果的です。
以前の私は、用途別の洗剤をいくつか揃えていましたが、数年前にエコクリーニングに切り替えて、今は住宅用洗剤は1つしか持っていません。
掃除に使う道具も床を拭くモップだけで、今のところ掃除機は導入していません。
こんな風に、洗剤や掃除道具を必要最小限にしたら、掃除の手間が減りました。
道具を増やしたからといって掃除が楽になるわけではなく、むしろ管理が面倒になるだけです。場所も取りますよね。
自分にも環境にも優しいシンプルな掃除道具と洗剤を使うようにすると、もっと手軽に掃除ができるようになります。
洗剤と道具選びのコツ
多機能な洗剤: 一つの洗剤で様々な場所を掃除できるものを選びましょう。おすすめは石鹸や重曹、お酢ですが、化学的に合成された洗剤を使いたい場合も、特別な用途に絞ったものではなく汎用性の高い洗剤を選んでください。
使い捨てクリーナー: ゴミが増えるというデメリットがありますが、使い捨てのクリーナーは、洗濯の手間が省け、衛生的です。
現在私はモップに使い捨てのシートをつけて床を拭いています(このモップを使うのは週に一度だけです)。
・マイクロファイバークロス: マイクロファイバークロスは、洗剤を使わずに水だけで汚れを落とせるのでおすすめです。
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5.「これ、何の意味があるの?」と考える
掃除の負担を減らすには、「無駄な掃除」を減らすことも大切です。
いつもの習慣で掃除をするのではなく、一度自分がやっている家事を見直してください。
使っていない部屋まで毎回掃除する必要があるのか、テーブルクロスを毎日取り替える意味はあるのか、毎回ピシッと畳んで収納するより、ざっくり片付けるだけでいいのではないか?
一番問いかけて欲しいのは、持っている必要のないものまでキープして、管理する必要があるかどうかです。
以前私はランチョンマットを敷いて食事をしていました。
こんな高いランチョンマットを何枚か揃えていたんです(2025/03/04の時点で、この製品は半額セールになっているので386円ですが、私が買っていた時は700円はしました)。
でもランチョンマットがあるとテーブルは汚れませんが、ランチョンマットを洗ったり、拭いたりしなければなりません。置く場所も必要です。
「これって本当に必要か?」と考えた結果、使わなくても全く困らないことに気づきました。
今はランチョンマットは使っていません。必要に応じて、ふきん(ディッシュクロス)を敷いて食べています。
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「今までの習慣だから」と惰性で行っている掃除があれば、一度見直しましょう。
見直しポイント
・頻度: 毎日する必要のない掃除は、頻度を減らします。
・手順: 省けるステップはないか、より効率的な手順がないか考えます。
・代用できるもの: 特殊な掃除道具や洗剤の代わりに、代用できるものがないか探します。
まとめ:掃除を減らせば、もっと自由になれる
掃除の手間を減らすために大切なのは、やり方を工夫することよりも、「そもそも掃除が必要な状態を作らない」ことです。
・ものを減らして掃除対象を減らす
・ほどほどきれいでOKと考える
・特別な掃除時間を作らず、日常の延長で掃除する
・掃除道具や洗剤を厳選する
・「本当に必要?」と考えるクセをつける
これらのミニマリスト的な考え方を取り入れれば、掃除のストレスは大幅に減ります。
私も、ものをたくさん持っていた時の方が、掃除にかける時間と手間がかかっていました。
掃除が嫌いな方や「掃除を減らしたい」と思っている方は、ぜひ今回紹介した考え方を取り入れてみてください。