静かな暮らし

ミニマルな日常

部屋も心も落ち着く。ミニマリストが実践する生活術7選

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もっと静かに落ち着いて生活するコツをミニマリストの視点から提案します。

ものがあふれ、予定に追われ、スマホからは絶えず通知音が鳴る。こんなふうに、時間やスペースをものや活動で埋めることが増えてきました。

代わりに失ってしまったのは、静けさや余白です。そのため、日々、余裕がなく、疲れることが多いのではないでしょうか?

こんなとき、ミニマリズムを意識して生活を整えると、もっとゆとりを持って暮らせるようになります。

以下に落ち着いた生活にするポイントを7つ紹介します。

1. ものの総量を減らす

静けさを取り戻す最初のステップは、ものを減らすことです。

部屋が雑然としていると、落ち着けません。

部屋が散らかるのは、ものが多すぎるせいです。

目に見えるものが多ければ多いほど、脳は情報の処理に忙しく、私たちは、常に軽い緊張状態におかれます。

所持品は、使っていないものは順番に処分しましょう。

私は1年使わなかったものは見直しの対象にしています。

同じようなものをいくつも持っていたら、いつも使うものだけを手元に残し、そうでないものは、人に譲るなり、リサイクルショップに持っていくなりしたほうがいいでしょう。

洋服、文房具、キッチン用品など、カテゴリごとにチェックしてみてはどうでしょうか?

持つ数を決めてしまうのも有効です。

たとえば、靴下は10足まで、タオルは家族の数X2までのように、上限を決めると、増えすぎません。

ものが減ると、収納スペースがスッキリします。掃除の手間も減るので、部屋が散らかってもすぐにリセットできますよ。

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2. 暮らしが整うものを選ぶ

新しく何かを買うときは暮らしが整うかどうか考えながらものを選んでください。

自分が理想とする暮らしや生活に合うものを優先的に選ぶのです。

たとえば、雑貨を選ぶときは、手入れしやすい素材やデザイン、手持ちのものに合った色を優先し、それを置く場所や収納方法まで考えてから買いましょう。

流行や一時的な感情でものを選ぶと、自分らしくないものを手に入れてしまい、生活が複雑になります。

それが、生活の中でどんな役割を果たすか考えることは、ものだけでなく、日々の活動においても同じです。

これは今、本当にやりたいことか? 自分の生活リズムに合っているか? 無理なく続けられるか? こんな視点で、時間の使い方を考えていきましょう。





3. 収納を見直す

収納スペースの使い方の見直しも重要です。

ポイントは以下の3つです。

1.)必要なもの・次に使う予定のあるものだけを収納する

私たちは、どんなものもとりあえずしまい込みがちですが、この行動が無駄なものを増やします。しまい込むと目に見えないので、何を持っているのか忘れて、また似たようなものを買ってしまいます。

2.)複雑な収納方法を避ける

収納能力を200%ぐらいアップさせるような凝りすぎた収納はやめましょう。

たとえば、

・階段の踏み板の下をすべて引き出しにして、文房具・工具・季節小物などを収納

・クローゼットで、二段式やスライド式のハンガーを使う

・空きスペースをすべて活用する隙間収納

収納力を最大限にする収納は、余計なものを増やします。出し入れもしにくく、どこに何があるかわからなくなりがちです。

収納は複雑にせず、取り出しやすく戻しやすい状態を保ってください。

3)収納の数そのものを増やしすぎない

最後に一番大切なことを書きます。

むやみに収納スペースを増やすのはやめましょう。

収納が多ければ多いほど、とりあえず取っておくものが増えます。

季節外のアイテムや昔の趣味のものをレンタル倉庫に入れればスッキリしますが、収納スペースを増やすことは、持つべきものを見極める作業の先延ばしです。

片付かない理由は、収納という名の「決断の先延ばし」をするから

4. 余白を残す

家具や雑貨を置くときは余白を残すことを意識してください。

スペースが空いていると、つい何かを足したくなるものです。でも、空いているからといって、ものを置く必要はありません。

あえて何も置かず空けておくと、空間にも気持ちにも文字通りゆとりが生まれます。

床の一部、棚の一角、テーブルの上、壁の一面。こうしたスペースをもので埋めると、目に入る情報が増えて、落ち着きません。

逆に、余白のある空間には美と静けさがあります。

たとえば、

・美術館の展示空間:周囲の余白が作品を引き立てる

・高級ホテルの客室:最小限の家具と装飾

・和室の床の間:何も置かないから静か

余白は完成された空間の一部だと考えてみましょう。

シンプルに暮らすために余白を取ることを意識したい7つのもの。

5. 五感にいい環境づくり

五感を意識して環境を整えると、ぐっとやすらぐ空間になります。

まずは光。日中は自然光をたっぷり取り入れ、夜は暖色系のやわらかい照明に切り替えると、体も自然とリラックスモードに入ります。白くて明るすぎる照明は、無意識の緊張を生むこともあります。

次に色。白、ベージュ、グレーなど、主張しすぎない落ち着いた色味で統一すると、やすらぐ空間になります。

香りも大切な要素です。お気に入りのアロマやお香、洗いたての布の香りを控えめに使ってみましょう。香りは感情に直接働きかけるので、疲れているときこそ意識してみてください。

人の行動に大きな影響を及ぼしている匂いの話(TED)

音もまた、空間の印象を大きく左右します。テレビをつけっぱなしにせず、鳥のさえずりや風の音、もしくは静けさそのものを楽しみましょう。

6. 日々のリセットを習慣にする

部屋は使えば散らかります。そこで、1日の終わり(夜か早朝)に、いったん元に戻しましょう。

リセットといっても、大がかりな掃除をする必要はありません。

使ったものを元の場所に戻す、テーブルを拭く、床に出ているものを片付けるといったことです。

ほんの数分で終わるでしょう。でも、この短時間のリセットのおかげで、毎日気分よく部屋を使うことができます。

特におすすめなのが、1日の終わりに部屋を整える習慣です。

私も、夜、お風呂に入る前に、キッチンを一通り片付けています。

朝起きたときに部屋がすっきりしていると、気分よく1日を始められます。

リセットする習慣は、自分自身を立て直すことにも役立ちます。

片付けは単純作業なので、余計なことを考えなくてすみます。終わると、「一区切りついた」「きょうも無事に終わった」という達成感や満足感もあります。

スペースを整えることは、自分を整えることだと考えると、片付けは面倒な作業ではなく、大事なセルフケアの時間になりますよ。

7. デジタル・ミニマリズムを取り入れる

デジタル機器を使わない時間を作りましょう。

部屋が整っていても、スマホの通知音、SNSのチェック、YouTubeのながら見が続いていると、頭の中はずっとざわついたままです。

これを機会に、デジタル機器の使い方を見直してください。

たとえば、

・スマホの通知を最小限にする

・寝る前や朝起きてすぐの時間は画面を見ないようにする

・音のしない時間、何もしない時間をつくる

こんな工夫をすると、生活全体に落ち着きが生まれます。

ものだけでなく、情報や刺激の量も減らすこと。

これが、静かな暮らしを実現するための、最後の大切なステップです。

*****

ミニマリスト的暮らしの整え方をお伝えしました。

核になっている考え方は、増やすのではなく減らすことです。ものも行動も情報も、あえて増やすことはしません。

すでにあるものから、大事なものだけ選び取ってください。

そうすれば、スペース、時間、気持ち、すべてに余裕が生まれます。





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