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外から見ればそこそこできる人なのに、内側ではいつも自己嫌悪や反省を繰り返してしまう。そんな人に見てほしいトークを紹介します。
タイトルは、Give Me 10 Minutes to Help You Become Dangerously Confident(10分で揺るぎない自信を手に入れる方法)。
プレゼンターは、メンタルフィットネスの専門家、Maya Raichoora(マヤ・レイチューラ)さんです。彼女はイギリスを拠点に、NikeやLego、Barclaysといった企業と仕事をしています。
他人の評価に左右されない、内側から湧く自信の育て方がわかります。
外的な自信と内的な自信
収録は2025年、長さは約10分。TEDxShoreditchでのプレゼンです。自動生成される英語字幕や翻訳機能を参照できます。
◆TEDの説明はこちら⇒TEDの記事のまとめ(1)ミニマリスト的生き方の参考に
マヤさんは、15歳のときに潰瘍性大腸炎と診断され、心身ともにつらい時期を過ごした経験から、心の鍛え方に関心を持つようになりました。
トークは、アレックスという架空の女性の話から始まります。
アレックスは会議や人の集まりで堂々とふるまい、周りからも「自信があるね」と言われます。
ところが、その場を離れると、頭の中で反省会が始まります。
あの発言は正しかったのか。皆に嫌われていないか。知ったかぶりだと思われたのではないか。
マヤさんは、アレックスに足りないのは自信ではなく、自分を信じる力だと言います。
ここで、自信を、コンフィデンス(confidence)と、セルフコンフィデンス(self-confidence)という言葉で区別しています。
コンフィデンスは、周りからの評価やほめ言葉、成功体験があってこその自信。
うまくいっているときは調子がいいのですが、評価がなくなったり失敗したりすると、一気にしぼみます。
一方、セルフコンフィデンスは、外で何が起きても揺らがない、内側にある自信です。
派手さはないけれど、「自分は自分でなんとかできる」という気持ちがあります。
どちらも大事ですが、外側の自信だけでは、うまくいっているときしか自分を保てません。
内側の自信があってこそ、外側の自信も本物になるとマヤさんは語ります。
以下に、トークの要点をもう少し詳しく紹介します。
外的な自信に頼りすぎているサイン
外側の自信だけで生きている人には3つのサインがあります。
1つ目:人からの評価やほめ言葉がないと不安になる
誰かに「いいね」と言ってもらえないと、自分のやっていることに自信が持てなくなります。
自分で自分を評価する声がとても小さいので、他人の声に頼ります。
2つ目:うまくいっているときだけ調子がいい
仕事で成果が出ている、人間関係が順調、そういうときは気分よく過ごせます。
でも、ひとたびうまくいかないことが起きると、自分を丸ごと否定してしまいます。
3つ目:相手の期待に合わせて自信があるふりをする
自分が本当にしたいことではなく、周りが期待する姿を演じています。
世の中には「自信がある人はこういうふるまいをする」というイメージがあります。
それに合わせようとしている時点で、自分の内側から出た行動ではなくなっています。
この3つに心当たりがあっても、悪いことではありません。
ただ、内側の自信を育てる余地があります。
セルフコンフィデンスの作り方
マヤさんは、内側の自信を育てる方法として次の3つを提案しています。
ステップ1:どうありたいかを、自分で決める
多くの人は、自分のイメージを他人にゆだねています。
親や友人、社会の基準に合わせて「こうあるべき自分」を作っています。
でも、これは自分が選んだものではありません。
トークでは、毎朝「今日はどんな自分でいたいか」と自分に問いかけることをすすめています。
人にどう思われたいかではなく、自分はどうありたいかを軸にすると、他人の反応に振り回されにくくなります。
自分の価値観に沿った行動をしていれば、たとえ誰かに否定されても、大きく揺らぐことはありません。
ステップ2:自分との約束を守る
内側の自信の土台は、自分を信頼することです。
トークでは、この信頼を「セルフトラスト(自己信頼)」と呼んでいます。
自分にした約束を守ると自分への信頼が育ちます。
たとえば、週に3回ジムに行くと決めたのに行かなかったら、「自分の言葉は当てにならない」と自分に伝えてしまいます。
でも自分への小さな約束を守れば、「自分はやると言ったことをやれる人間だ」という信頼が生まれます。
ステップ3:結果ではなく、やったことを認める
最後は自分の価値を結果だけに結びつけないことです。
私たちは、うまくいったかどうかで自分を評価しがちです。
目標を達成できたら自信がつくし、できなかったら自分はダメだと思う。
でも、結果はいつも自分の思い通りにはなりません。
結果の代わりに、日々の努力や行動そのものを認めることが重要です。
今日はがんばった。できる範囲でやった。挑戦した。
こんな小さな達成を自分でほめる習慣をつけると、結果に左右されない自信が育っていきます。
マヤさんはこの3つのステップを30日間続けることを提案しています。
//// ポイントの解説はここまで ////
自分軸で生きるとラクになる
このトークで語られている外側の自信と内側の自信の違いは、そのまま他人軸と自分軸の違いだと感じました。
他人軸で生きるとき、人にどう見られるかを基準にして行動します。
人からほめられたら安心する。批判されたら落ち込む。周りの反応次第で、自分の気分も判断も変わってしまいます。
これは、ものとのつきあい方にも表れます。
人並みだと思われたいから買う。SNSでみんなが使っているから自分も使う。
こうした持ちものの選び方は、全部、他人の目が基準です。
情報も同じです。
世間が「知っておくべき」と言うから読む。話題についていけないと困るからチェックする。
自分が本当に知りたいかどうかより、トレンド優先で行動しているとき、自分の気持ちを大事にすると、無理をしなくてすみます。
私自身は少しずつ自分のものさしで生きられるようになりました。
以前は、人と会うときに「ちゃんとした格好をしなければ」と思って、着ない服を何着もクローゼットに入れていました。
でも今は、自分が着心地よく過ごせる服だけ持っています。
人目を気にして持っていたものを手放したら、暮らしがとてもラクになりました。
軸を切り替えるのは簡単ではないかもしれません。
でも、トークで言っているように、本当は自分はどうありたいのか、毎日考えると少しずつ変わっていきます。
自分との小さな約束が自信を育てる
トークの中で一番共感したのは、自分との約束を守ることが自分への信頼につながる話です。
私は毎日ブログを更新しています。
始めた当初は「毎日書くなんて続くのだろうか」と不安でしたが、1日、また1日と続けるうちに、気づけば10年以上更新しているブログが2つできあがりました。
ほかにも、長年続けていることがあります。たとえば、
・毎朝モーニングページを書く
・1時間の運動タイム(散歩とスロージョギング)
・フランス語の勉強(長くて1日30分)
すべて人にほめられるためにやっているのではなく、自分が「こうしよう」と決めたことです。
そのおかげで、「私はやると決めたことはやる人間だ」というセルフイメージができました。
自信に関するほかのプレゼン
同じテーマが気になる方は、以下の記事もごらんください。
内なる自信を解き放つ方法~困難を成長に変えるには?(TED)
なぜセルフ・エフィカシー(自己効力感)が重要なのか?(TED)
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マヤさんは自信を作るステップを「まずは30日間試してみて」とすすめています。
もうすぐ4月。新生活が始まるタイミングでこのトークを取り上げました。
実は、マヤさんが患っていた潰瘍性大腸炎は、私の娘の病気とよく似ています。
そこで、彼女が自分の体験やメソッドを語っているポッドキャストのリンクを娘に送りました。
マヤさんが、ビジュアライゼーションとメンタルフィットネスをどう使ったのか、興味のある方はチェックしてください。














































