自由な気分

ミニマム思考

最終更新日: 2017.09.9

なぜ私はミニマリストなのか?ミニマルライフが心楽しい3つの理由

ページに広告が含まれる場合があります。

 

なぜ私はミニマルライフを追求しているのか?それは物を持つ暮らしよりハッピーだと思うから。

今回は私が思うミニマリスト暮らしのいいところを3つ紹介しますね。



ミニマルライフは心によい影響あり

物が少ないと掃除が楽だ、無駄遣いが減って節約できる、といったメリットもありますが、今回はもっと「心」にフォーカスした話です。

今日紹介するミニマリズムの3つの利点:
1.ミニマリストは自分で考えながら生きている。だから自由だ。

2.ミニマリストは競争社会から下りている。だからストレスフリー

3.ミニマリストは心を大切にしている。だから楽しい。

1つずつ説明します。

1.ミニマリストは自分で考えながら生きている

物をたくさん持っていたときも、私は一応、毎日いろいろなことを考えて暮していました。が、実際は、たいして考えていなかったと思います。

そもそも、フェリシモの頒布会や福袋といった、中身のわからないものを買い続けていたところからしておかしいです。

届けられる物や、袋に入っている物が、自分の暮らしに有用であるかどうかを検討することすら、放棄していたのです。ガラクタがたまるのも無理はありません。

現在は、レス・イズ・モア(より少ないほうがより良い)だと思っており、家の中に入れるものはかなり意識的に取捨選択しています。

レス・イズ・モアとは?⇒レス・イズ・モア(Less is more)の真の意味とは?何もない部屋に住むことがミニマリストの目的ではない

つまり考えながら買い物をしているのです。こうすると、ささやかですが、自分の人生を自分でコントロールしている、という感覚が生まれます。

人の運命は決まっていて自分では変えられない、という考え方があります。

どこの国のどんな人のところに生まれるのかは自分では決めることができないし、寿命も、たいていの場合は自分では決められません。

毎日健康に留意して、食事に気をつけて運動していても、朝のジョギング中に車にひかれて命を落とす可能性はあります。

人生の最初と最後は決められないのです。それならば、その間、つまり生きるプロセスでは、自分の気持ちを大事にしたほうがいいのではないでしょうか?

日常生活で、自分で決められることを、1つ1つ考えながら自主的にやっていくと、毎日がより楽しくなります。ただ流されるのではなく。

ミニマリズムを追求すると、そういう「自分で物ごとを決めるチャンス」がたくさんあるんだ、ということがわかります。より明確な自分軸ができるのですね。

だから、多くの人が、「物を捨てたらより自由になりました」と言うのではないでしょうか?





2.ミニマリストは競争社会から下りている

ミニマリストは「持たない暮らし」をする人たちです。物を買い集める暮らしをやめた人、とも言えます。

こういう暮らし方をすると、先進国によくある「目に見えない競争」から下りることができます。

どんな競争か?

たくさんの物を買うために、しゃかりきになってお金を稼ぐ競争です。物もサービスも有限なので競争になるのです。

物は、いくらでも作ることができますが、資源は有限ですから、究極的には物も有限です。特に今のような持続不可能な経済を推し進めている場合は。

多くの人は、自分では競争しているとは思っていないでしょう。ですが、みんなが「物がたくさんあればあるほど幸せなのだ」という1つのゴールに向かって走ると競争になってしまいます。

「幸せ」はさまざまな物が到達しようとするところ、という考え方は、今朝紹介したTEDのプレゼンにも出てきました⇒幸せになる秘訣は目の前のことに集中すること(TED)

子供にいい大学に行ってほしいと思うお母さんは多いです。中には小学生の頃から塾にやる人もいます。まだ10歳にもなっていないのに、夜遅くまで机に向かって勉強する子供たちがいます。

人の教育にケチをつけるわけではありませんが、子供はもっと子供らしく、外で友達と遊んで、この年頃でしか体験できないことをやるほうが幸せだと思います。

ところが、小さいうちから子供に過剰に勉強させるお母さんは、「いい大学に行くことは、小さいとき遊ぶことより、その子にとって大事なんだ、有益なんだ」と思っています。

なぜ大事なのかと言うと、そういうお母さん一人ひとりに聞いたわけではありませんが、いい大学に入れば、いい仕事につける、少なくとも選択肢が広がる、と思っているからです。

大学に入って自分の好きな学問を思う存分してもらいたいから、と考えて、小さな子供に勉強を強いているお母さんはいないでしょう。

「よくわからないけど、将来いい仕事について、高給取りになれば、この子は幸せになれる」と思っているのではないでしょうか?

この考えのベースにあるのは、お金があればあるほど、いろいろな物やサービスを買える、そしてそれが幸せにつながる、だから高給を取れる仕事につくことが幸せなんだ、という思いこみです。

親がそういう価値観を持っていると、子供は「受験」というレースを小さな時からひた走りすることになります。

中には、大学受験を経験させたくないから、中学受験をさせて一貫校に入れたい、という人もいますけどね。これとて、究極の目的は、子供には何らかの形でお金に不自由しない人生を送ってほしい、ということです。

受験があれば模擬試験があり、試験の結果はすべて点数や偏差値という形で、同じレースを走っている子供たちと比較されます。

本人にとってはしんどいことです。

ミニマリストは「物がたくさんあることは幸せにつながらない」と考えています。だから「できるだけたくさんの物を買い集める能力を得ること」はもう追求しないのです。

たくさんのミニマリストが、以前よりストレスがなくなった、と言っています。こういう競争から下りたからこそではないでしょうか?

現代社会のストレスについてもっと詳しく書いています⇒ストレスでいっぱいなら、今日から捨て始めよう。「持たない暮らし」が自分らしい生き方を実現する理由とは?
野原に立つ若い女性

3.ミニマリストは心を大切にしている

少ない物で暮らそうとするとき、自分に必要なものとそうでない物を取捨選択することになります。

このとき、いやでも自分の内面に向き合うことに。内面に向き合う、と書くとなんだか大げさですが、自分のストレートな気持ちについて考えるということです。

私の場合、私が本当にほしいものって何だろうか、どんなことをしていると私は楽しいのだろうか、私はこんな仕事をして無理しているんじゃないだろうか、といったことを以前より考えるようになりました。

物がたくさんあると、こういうことを考える時間がありません。視覚的ノイズがいっぱいあると、じっくり考えることができないですよね?

忙しい主婦は、毎日片付けたり、掃除したりと物のメンテナンスに時間を取られ、何かを落ち着いて考える時間はあまり取れないものです。小さい子供がいるとゆっくり座ることもできないでしょう。

たとえ時間があったとしても、そばにガラクタがいっぱいだと気が散ってしまいます。

ガラクタのせいで気が散る話はこちら⇒集中できないのはぐしゃぐしゃの部屋にいるから。ガラクタは脳にも悪影響を与えています

どんな人も、大空や大海原(おおうなばら)を見ると、晴れ晴れとして心が癒やされます。

なぜだと思いますか?

自然がきれいで、空気がおいしいからという理由もありますが、空も海も大きくて、そこに何もないからではないでしょうか?

もし空に光化学スモッグがもくもくとと出ていて、アドバルーンやヘリコプターがいっぱい飛んでいたら、さわやかな気分にはなれないでしょう。

もし海に、ペットボトルや、ビニールのボール、ビーチサンダル、魚の死骸なんかがプカプカと浮いていたら、不愉快な気分になるだけです。

人は「何もないスペース」を見ると、気分がよくなるのです。

先日、台所から水切りカゴを断捨離したら、すごくすっきりして夫婦で喜んでいる、というメールをいただきました。

目の前にある何かをひょいっと取り去っただけで、とてもすっきりした気分になるんですよね。

ミニマリストの部屋にはこういう「すっきりとした空間」が多いので、もうそれだけで、気持ちがクリアになり、心が癒されるし、前向きになるし、元気になれるのです。

ガラクタがいっぱいある部屋にはネガティブなエネルギーが流れているとカレン・キングストンは言います。私は視覚的なごちゃごちゃが脳を疲れさせてしまうのではないかと考えています。

ミニマリストはこの「ごちゃごちゃ」と手を切った人たちです。脳内がすっきりしているので、他のことを考える心の余裕ができるのです。

もちろん生きている限り、いろいろな雑音が脳に入ってきますが、視覚的ノイズがないだけでかなり違います。

ミニマルライフは精神衛生にとてもいい暮らし。ノイズが少ないし、ポジティブでいられるので、心が豊かになります。

* * * *
ミニマリスト暮らしのいいところ、他にもいろいろ考えられます。その人らしさを大切にするミニマルライフには、さまざまなバリエーションあり。

あなたも自分らしい楽しさやメリットを見つけてください。





笑顔幸せになる秘訣は目の前のことに集中すること(TED)前のページ

汚部屋か、きれい部屋か。運命を決める7つの片付け鉄板ルールとは?次のページ掃除

ピックアップ記事

  1. いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。…
  2. 筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付…
  3. ムック・8割捨てて二度と散らからない部屋を手に入れる、発売しました。
  4. 新刊『本当に心地いい部屋』4月14日発売のお知らせ:現在予約受付中。
  5. ムック本・第2弾『8割捨てれば、お金が貯まる』発売のお知らせ:11月15日です。…

関連記事

  1. 落とし穴にはまる

    ミニマム思考

    あなたは大丈夫?捨てすぎてミニマリストの落とし穴にはまるべからず

    あなたは、ミニマリストになるために、毎日せっせと物を捨てていますか?…

  2. ロジカルに考える。

    ミニマム思考

    論理的かつ批判的に考える7つの方法。ロジカルシンキングはライフスキル。

    どうしたら感情的になりすぎず、論理的に考えることができるようになるのか…

  3. 後悔している人

    ミニマム思考

    何かを買ったあと、よく後悔する人に伝える前向きな対処法。

    買い物したあと、後悔したことがありますか? という質問をいただきました…

  4. 考える女

    ミニマム思考

    捨てたいけど捨てられない。うじうじと汚部屋で考え込む生活を変える5つの方法。

    明らかなゴミは捨てられるけど、まだ使えるきれいな物って捨てられない、捨…

  5. 買い物

    ミニマム思考

    ブラックフライデーとは?大勢のアメリカ人が命がけで買い物をする日の由来

    ブラックフライデーをご存知でしょうか?英語で書くと Black Fri…

  6. 完璧主義者

    ミニマム思考

    完璧主義すぎるといつまでたっても部屋が片付かない理由

    断捨離がうまくいかないとき、完璧主義に陥っていることがままあります。な…

文庫本『それって、必要?』発売中。

「50歳からのミニマリスト宣言!」

ムック:8割り捨てて二度と散らからない

ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。
8割捨てればお金が貯まる・バナー
ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」

「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)

筆子のムック(第5刷)

筆子の本、『書いて、捨てる!』

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,829人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. やりかけの刺繍
  2. センチメンタル
  3. もう着ない服のチェック
  4. 4人家族
  5. 片付いた机の上
  6. 片付いたリビングルーム
  7. チャレンジする女性
  8. ベッドにスプレーする女性
  9. 目標に向かう旅をする女性
  10. 引っ越しの荷造りをしている女性

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック
1週間で8割捨てる技術
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. パン
  2. 学生
  3. 掃除機をかける
  4. スマホを見ている人
  5. 吉本由美の本
  6. 古い写真
  7. ジョギングする女性
  8. マスクをつけた若い女性
  9. 空き箱
  10. 着るものがない

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP