ストレスがいっぱいの人

ミニマルな日常

たくさん物を捨てたのに、ストレスが減らなくて苦しいときの対処法。

ずいぶんたくさん物を捨てたのに、ストレスは変わらず、だんだん物が「悪」に思えるようになってきた。こういうとき、筆子ならどうするか、という質問をいただきました。

この記事で回答しますね。

まず、メールを紹介します。Oさんからいただきました。



ストレス解消ができるのは物を捨てているときだけ

件名:ストレスとものを捨てる行為

はじめまして。

筆子さんのことは本で知り、それから毎日ブログを読んでいます。

本題です。

私は10代ですが、夫と、もうすぐ2歳になる子供がいます。まだまだ私も子供だからか、慣れないことや慣れない環境(遠距離の夫のところへ引っ越し)がストレスでした。

ちょうどその時です。

「ものを減らすこと」に出会いました。

もともとものは持っていない方でしたが、ものを減らすのは楽しく、ハマっていきました。

ですが、捨てるものもなくなってきても私のストレスは全く減らず、ストレス解消になっていたのは捨てている瞬間だけで、そのうち「まだ捨てたりないのか? 捨てれば心が軽くなるのか?」と「もの=悪」と思えてきました

ものは暮らしをより良くするためのもの、ということは頭では理解しているのですが、心で納得できません。

欲しいものも、やりたいことも、食べたいものもありません。

そういうとき筆子さんならどうしますか?





Oさん、はじめまして。

本もブログも読んでいただいているのですね。ありがとうございます。

お子さん、かわいい盛りですね。

Oさんの問題について5つアドバイスしますね。

1.物を捨てることは万能ではない

断捨離したのに、相変わらず、気分がうつうつとしているため、「捨てたのに、なぜ?」といらだちを感じる人はわりとたくさんいらっしゃいます。

物を捨てることは、人生の問題の、万能の解決策ではないので、そういうことを期待していると、不満がつのります。

もし、「物を捨てれば、自動的にハッピーになれる」と期待しているのなら、まずはその考えを改めてください。

物を捨てると、部屋の中から物がなくなって、スッキリした環境になります。つまり、部屋の中は変わりますが、自分自身は何も変わっていません。

生活のその他の面が、以前と変わらず、自分自身の考え方も同じであれば、物の多さが原因ではないストレスは、以前と同じようにあるはずです。

その場合、いくら物を捨てても何も解決しません。

2.ストレスの元となっているものを対処する

まず、自分が何をストレスに感じているのか調べます。

あるいは、どんなストレスを減らしたいのか考えてみます。

どんなささいなことでもストレスになりますが、自分のストレスの元凶となっているものを見つけるようにしてください。

いつもブログに書いていますが、紙に自分の気持ちを書き出してみると、探しやすいと思います。

ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ

次に、そのストレスの元が、自分でどうにかできることなのか、自分ではどうしようもないことなのか、考えてみます。

自分でコントロールできること

先日、あるアパートに住んでいる方から、隣室の騒音のせいで、夜眠れないから引っ越しを検討している、というメールをいただきました。

この場合のストレスの元は、騒音ですが、これは、自分でなんとかできるものです。

たとえば、

・寝る時は遮音効果の高い強力な耳栓をする

・隣の人に、ちょっと静かにしてくれるよう頼んでみる

・引っ越す

こんな方法を取ることができます。

お金がないことがストレスなら、徹底的なミニマルライフにして節約するか、副業をして収入を増やせば、今よりは、そのストレスが減ります。

こちらの記事に、よくあるストレスの元を書いています。

イライラには理由がある。ストレスをおこす7つのものを知り、自分で取り除こう。

不用品を捨てることは、ほぼ自分でコントロールできることなので、ほかの部分でストレスの多い人は、捨てる快感(コントロールできるうれしさ)に、はまるかもしれません。

自分でコントロールできないこと

世の中、自分ではどうしようもできないこともたくさんあります。

たとえば、過去のできごと(もう起きてしまったこと)や、他人の考えや行動など。

育児中は、何かとストレスが多いものですが、それは、子供が自分の思い通りに、寝たり起きたり、食べたりしないからです。

子供の性別や気質、体質も、自分の思い通りにはなりません。

昼間、外でしっかり遊ばせれば、夜ぐっすり寝る、という程度のコントロールはできますが、子供の病気になるタイミングなどは天にまかせるしかありません。

こういう、本質的に、自分ではどうしようもできないことを、無理に思い通りにしようとすると、ストレスがたまります。

もしそういうストレスがあるなら、考え方を変えれば、もっと楽になります。

たとえば、こんなことができるでしょう。

・自分でコントロールできないことはほっておく。無理に思い通りにしようとしない。

・思い通りにできないものと暮らしているからこそ、自分は成長できるのだ、と考える

・思い通りにならない相手やものごとに対して、正面突破を試みるのではなく、自分の力でなんとかできる部分にフォーカスする。

・うまくストレス解消(ストレスマネジメント)する

その対象がなんであるかによって、戦略は変わってきます。

自分ができることをやっていく例として、「実家を手放すのが寂しい」という相談メールの回答に、いくつか書きましたので、参考にしてください。

実家を手放すのが寂しいです←質問の回答。

ストレス解消法はこちらに書いています。

疲れたときはこれ。5分あればできる簡単なストレス解消法10選

ストレスを解消することは、よいことですが、その行為が、問題から目をそむけたり、逃げる行為だったりすると、Oさんのように、物が悪に見えてきたりしますので、気をつけてください。

3.理想の生活について考えてみる

不用品を捨てることは、確かにストレス解消になりますが、本来は、ストレス解消のためにやるのではなく、理想の生活を送るために行うことです。

今の生活を改善して、暮らしを整えていくツール(方法)の一つとして、不用品を捨てることがあると思います。

そこで、これから自分はどんな生活をしていきたいのか考えてください。

自分はどんな物を持って、どんな暮らしをしたいのか?

Oさんの場合は主婦で母親ですから、これからどんな家庭にして、子供とどんなふうに暮らしていきたいのか?

自分の暮らしのテーマや、軸みたいなものを決めると、すべての物が悪には見えないと思います。

私は、不用品を持たない生活が好きですし、たぶん多くの人より、持ち物は少ないと思いますが、それでも、こぶりのぬいぐるみを4つ持っております。

娘が使っていたものをそのまま使っているのですが、心をなごませてくれる存在なので、手放すつもりはありません。

4.物を大事にすることを意識する

なぜ物を捨てるのかというと、逆説的ではありますが、物を大事にするためです。

着ない服をたんすに入れておいたり、読まない本を本棚に並べていたり、使わない雑貨を引き出しに入れておいたりするのは、物を大事にすることではないですよね?

数が多すぎると、どうしても、使わない物が出てくるし、使ったとしても、ありがたみを感じられず、ぞんざいな使い方になるものです。

自分の手持ちのものは、ちゃんと活かすことができるように、そして、1つひとつの物とよい関係を築けるように、不用品を捨てるわけです。

Oさんも、物とよい関係を築くことを意識してみると、物が悪だと考えてしまうサイクルから抜け出せると思います。

5.完璧主義と罪悪感を手放す

完璧主義

Oさんが、どんな性格の方かはわかりませんが、捨てることがエスカレートする人や、捨てることに強くとらわれる人、その行為に執着してしまう人は、たいてい、完璧主義的傾向があります。

完璧を期すことをめざすと、ほどほどで満足できず、全体的にバランスをとることもできません。

もしそういう傾向があるなら、改善してください。

完璧主義を克服する7つの具体的な方法。

罪悪感

現在、世間の風潮は、どちらかというと、「捨てることがいいこと」になっていると思います。

アメリカで近藤麻理恵さんの番組が話題になっているし⇒近藤麻理恵が欧米で人気がある理由

日本の雑誌には、毎号、物を捨てろと書いてあります。

そういう社会の中で、物を捨てないことに罪悪感を感じる人がいます。

みなと同じにしたいがために、本当は大事なのに、捨てたくないのに、無理して物を捨てる人が。

誰も、その人に、強要していないのに、自分で勝手にきびしい掟を作り、自分をしばるのです。

私も、似たようなことがありました。物を捨てることではなく、甘いものを制限することに関して。

私が甘いものをやめたのは、5年前の今頃です。

白砂糖はこんなに体に悪い~私が砂糖をやめた理由とは?

今は、人がケーキ食べているのを見ても、食べたいとは思わないのですが、最初の頃は、うらやましいと思うこともありました。

ガラス張りの、中がよく見えるカフェのそばを通りがかり、誰かが、おいしそうにケーキを食べているのを見て、

「う~ん、私は全然食べてないのに、相変わらずデブだよ。あの人はやせていていいなあ、自由にたくさん食べられていいなあ」と、悲しくなったことがありました。

自分で勝手に甘いものをやめたにもかかわらず。

自分で自分をしばって、無理に物を捨てることがないように気をつけてください。

最後に、「欲しいものも、やりたいことも、食べたいものもありません」に関して一言書いておきます。

先日も似たようなことを書いていた方がいました⇒家族の遺品を処理するタイミングを知りたい←質問の回答。

欲しいものも、やりたいこともないなら、それはそれでいいと思います。

けれども、Oさんには、主婦や母親としての役割がありますよね?

その役割を全うして、周囲の人を幸せにすることを考えてはどうでしょうか?

誰かを喜ばせることができると満足感が生まれますから。

せっかく、この世に生まれてきたのですから、命を輝かせて生きたほうがいいんじゃないでしょうか?

それでは、Oさん、ご家族仲良く、楽しい年末年始をお過ごしください。

関連記事もどうぞ

断捨離しているのにイライラします~断捨離に好転反応はあるか?

断捨離したのに、次々と悪いことが続いて納得できません。

断捨離が終わったのに、思ったより楽しくない、と感じる時の対処法。

運のいい人、運の悪い人の違いって?

******

私はたくさん物を捨てましたが、物が悪いものだと思ったり、物を憎んだりすることはありません。

環境に悪い、身体によくない、と思うものはありますが。

そもそも、物がないと生活できません。ある程度文明が進んだ20世紀に生まれることができてラッキーだったと思っています。





いちごと砂糖砂糖をやめてから感じた、心と身体の変化(読者の体験談)。前のページ

年末の今だから捨てたいもの。片付けのラストスパートをかけよう。次のページ雑誌の山

ピックアップ記事

  1. 筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。

関連記事

  1. 寝室

    ミニマルな日常

    床にじかにシーツをしいて寝てみたら、グッスリ眠れて健康によいみたい

    敷布団を断捨離したい人が多いのか、筆子が床に寝ていることを書いた記事が…

  2. グレーのセーターの女性

    ミニマルな日常

    よけいな感情を捨てるのはスキルの1つ。誰でも思考のグルグルを手放せる。

    読者からのお便り紹介コーナーです。きょうは2016年9月の半ばから下旬…

  3. ベンチで読書

    ミニマルな日常

    お金を使わない楽しみ50選。買い物しなくてもこんなに人生はおもしろい。

    お金がないと何も楽しいことができない、お金をかけないとストレス解消でき…

  4. 春の野原

    ミニマルな日常

    不愉快な気持ちが感謝に変わった瞬間。

    家と心の片付けをがんばっている読者のお便りを紹介します。2月、3月にい…

  5. ゴミ出しする人。

    ミニマルな日常

    物が多すぎるから手間が増えるんだ、と気づいた私。

    筆子ジャーナルを読みながら、家や心の片付けをがんばっている読者のお便り…

  6. 古い写真

    ミニマルな日常

    古い写真を整理するとき、残す写真を選ぶ基準。箱にまとめて入れてます。

    「古い写真をなかなか捨てられない」というメールをいただきました。…

新刊、出ました。

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,165人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. 新しいドレス
  2. スマホを使う女性
  3. 花丸スタンプ
  4. 素朴なマグに入ったコーヒー
  5. 時計を見る女性
  6. 絵本を読む女の子
  7. 紙ゴミ
  8. 本屋にいる人
  9. ミーティング
  10. 古着屋

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック

 

1週間で8割捨てる技術
 
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. 断捨離してます
  2. 服がぎっしりのクローゼット
  3. ドーナツ
  4. サンキュ12月号表紙
  5. 頭痛
  6. ヘンプシード
  7. 断捨離中の人
  8. 図書館
  9. ロイヤルコペンハーゲンの皿
  10. 計算機

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP