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読者の方から、「物がいっぱいあるけど忙しすぎるから断捨離できない」というメールをいただきました。そういう人は、まず「忙しい状態」を手放すべきです。そのヒントをお伝えします。
まずお便りを紹介しますね。読者のせつこさんよりいただきました。
週7日働いているので片付けができません
件名:はじめてお便りします。
なかなか部屋が片付かなくて困って、筆子さんのブログにたどり着きました。
わたしは40代で子供は大学生と高校生の2人です。大学生の子は一人暮らし、主人は単身赴任をしているので、高校生の子と二人暮らしです。
子供にも手がかからないのに部屋がかたづきません。片付かないから、掃除もままなりません。
要因としては、言い訳なのですが、フルタイムで週5日働いていることと、残りの2日は違うパートに出ていて、一週間のうち休みはありません。
どうしてこんな生活なのかというと、やはり子供への仕送りや教育費のためです。
ついつい家のことを後回しにしてしまい、家か落ち着かない場所になってしまいました。
筆子さんのブログを読んではやる気になるのですが、仕事から帰ると、ごはんを作るくらいしか気力がない毎日です。
でも、今日のブログを読んでいたら、やらなければ!と考えさせられました。汚部屋で人生を無駄にするのはもったいないですよね。
今日、仕事から帰ったら、とりあえず、できることからはじめてみます。はじめてのメールでいろいろ愚痴のようになってしまってすみません。またおたよりさせてください!がんばります!
せつこさん、お忙しいのに、私のブログを読んでいただき、またお便りまでいただき、ありがとうございます。
せつこさんが読んでくださった記事はこちらでしょうか?
先延ばしをする人としない人は何が違うのか?(TED)
それとも、これでしょうか?
時間がない人が確実に断捨離に成功する方法
今回は、よけいなおせっかいかもしれませんが、上の2つの記事には書かなかったアドバイスをさせていただこうと思います。
それは、
「忙しい状態」はどこかで脱却しないといつまでも、忙しいままである、
ということです。
今の時代、先進国に住む人は、忙しい人が多いです。子供ですらけっこう忙しいですね。
多くの人が忙しさの悪循環にはまっています。自宅でも、職場でも、いったん忙しさのワナにはまってしまうと、「やること」はいつまでたってもなくならず、ずっと忙しいままです。
試しにTo-doリストを書いてみてください。ものすごく長くなったりしませんか?
きょう、しゃかりにきなってメール処理をしても、翌朝になるとまた50通ぐらいメールが来ていたりしますね。毎日その繰り返しです。
せつこさんは、もしかしたら、ラットレース(rat race)をしているのかもしれません。
ラットレースとは、働いても働いても同じところをぐるぐる回っていて、終わりはないし、お金もたまらない状況をさして、使われる言葉です。
忙しさの悪循環も、「出口がない」という点でラットレースに似ています。
なぜ、出口がないのか?
目的地がないからです。
まあ、せつこさんの場合は、お子さんが卒業したら、もっと時間に余裕ができるかもしれません。あと4年ぐらいでしょうか?
でも、あと4年も汚部屋のなかで、週7日間働き続けるのはいやですよね?
メールにも書かれていたように、汚部屋で人生を無駄にするのはもったいないし、今日という日を楽しまないのも残念なことだと思うのです。
少しずつ片付けながら、「忙しい状態」を手放す工夫をしてはどうでしょうか?
こんなふうに考えると、忙しさを手放せると思います。
1.忙しいかどうかは自分の選択にかかっている
「忙しい」という漢字は、心を亡くす、と書きます。忙しいときって、自分の心や考えは、どこかに行ってしまって、ひたすら外的刺激にたいして、反応しているわけです。
そこで、自分の心を取り戻せば、忙しくなくなります。
たとえ、同じようにやることがたくさんあっても、受動的にはやらず、主体的に選びながらやることで、感じ方がかなり違ってきます。
1日のスケジュールをもっと自分本位にたてて、家事を追うようにしてみては?
「やらなければいけない」ではなく、「私はこれをやりたいから、やるんだ」という意識を持つと、気持ちに余裕ができます。
2.忙しさの先にあるものは何か考えてみる
自分は何のために、こんなに忙しくしているのか、その先にあるものについて考えてください。
ラットレースをしている人は、目標が全く見えていないか、完全に見失っています。だから同じところをぐるぐる回ります。
ですが、ひとたび、目標や目的地が明らかになったら、仮にきのうとほとんど同じことをしていても、それはラットレースではなくなるでしょう。
多くの人は、幸せになりたい、お金持ちになりたい、と思っていますが、それを人生の目標にしてしまうから、ラットレースに、はまるのではないでしょうか?
考え方を変えれば、今すぐ幸せになれます⇒幸せになる秘訣は目の前のことに集中すること(TED)
人生の目標は人それぞれ違うでしょうが、私たちは、どこか遠くにある何かを取りに行くためだけに生きているのわけではありません。
人生に何か意義があるとすれば、それは生きること、毎日毎日の積み重ね、そのプロセスの中にあると思います。
日々の家事や、その日の暮らしを丁寧に送ることが、人生の質を向上させるのではないでしょうか?
3.買い物する時間を片付けに当てる
今、家に物がいっぱいあるということは、少なくとも、それらの物を買う時間はあったわけですよね?
買い物にもけっこう時間がかかります。今後は買い物する時間があったら、片付けの時間に当ててください。
「何か買おう」と思ったら、それを合図に何か捨ててください。
物は少ないほうが、スペースもあくし、管理に時間も取られないし、掃除だって楽になります。
私たちは想像以上に物の管理に、体力、気力を使っています。忙しいのがいやなら、1にも2にも物を減らすこと。これ真実です。
☆忙しさを手放す方法はこちらにも書いています⇒なぜそんなにいつも忙しいの?~忙しさを生む7つの理由と忙しくなくなる方法
4.1人でかかえこまない
他人の家庭のことに口出しするわけにはいきませんが、お子さんはもう高校生と大学生なのですから、アルバイトしてもらってはどうでしょうか?
学生は社会人よりひまですから。こう書くと、自分は実験やゼミや論文執筆で忙しい、と抗議する学生も多いかもしれません。
ですが、基本的に学生は社会的責任がないから、社会人より時間はあるはずなのです。
今、ご主人、大学生のお子さん、せつこさんと高校生のお子さんさんの、3つ家があるわけですよね?すると生活費が3倍になるわけですから、働き手も最低3人はほしいです。
2人のお子さんがアルバイトをすれば、せつこさんのパート代ぐらいにはなるのでは?
お子さんが勉強で忙しくて、バイトができないなら、お手伝いしてもらってください。夕飯のしたくや、買い物、掃除をやってもらえばいいのです。
1日15分の片付けもお子さんにやってもらってください。
お子さんは、15分ぐらい片付ける時間はあるでしょう?掃除や片付けなんて小学生でもできます。
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自分が人生で叶えたい夢を考えたり、今の生活を客観的に見直すと、自分のやることに、もっとうまく優先順位をつけることができると思います。
優先順位の付け方を間違えると、異様に忙しくなります。
週7日も働き、食事を用意するだけでへとへとに疲れてしまうのなら、「自分の体をいたわること」は、優先順位の相当下に来ていると思われます。
今はいいかもしれませんが、疲れがたまると病気になってしまうかもしれません。長期的な視野にたって、スケジュールを見直すことをおすすめします。