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思考をクリアにして、部屋をきれいにする方法としてブレインダンプのやり方をお伝えします。
部屋の中は心の状態を表している
いろいろな考えで頭の中がごちゃごちゃなとき、気持ちがざわざわしているとき、忙しくて心の余裕がないとき、部屋の中って散らかりますよね?
部屋は自分の心を移す鏡なのです。
なかなか汚部屋から脱却できない人は、捨てる手をちょっと止めて、混乱した頭をスッキリさせることから始めてはどうでしょうか?
つまり頭の中のガラクタを捨てるのです。
頭の中のガラクタを捨てるのに最適な方法はブレインダンプです。ブレインダンプは brain(脳) dump(捨てる)、直訳は、脳を捨てる、ということ。
脳内にあるすべての情報を外に出す(移す)ことです。
ブレインダンプはアイデア出し、タスク管理、願望達成などに使われますが、今回は、脳内断捨離の方法としての、ブレインダンプのやり方をステップバイステップでお伝えします。
ステップ1:1人になれる環境を用意
自分の部屋や、図書館、喫茶店など誰にも邪魔されない場所、自分が集中できる場所に身をおいてください。
そばに人がいると気が散って、ゴミ出しがうまく行きません。
ステップ2:紙とペンを用意
パソコン、スマホやタブレットの普及で、手書きをする人が減ってきています。何でもスマホで済ませるから、手書きって普段は全然しない、という人も少なからずいるでしょう。
ですがブレインダンプは紙とペンを使うアナログ方式でやらなければいけません。
手書きをすると脳は活性化されると考えられています。手を使わないと学習効果があがらないし、文字を書かないと脳が老化するなんて言いますよね。
タイプするときも脳と腕を使っていますが、手書きとは使っている脳の部分が違う気がします。
画面に向かってタイプするより、手書きしているときのほうが脳はいろいろな場所を使っているのではないでしょうか?
特にブレインダンプは、タイピングより手書きのほうが効果があると個人的に思います。
うまく言えないのですが、タイピングだと脳から絞り出す感じが希薄なのです。
私は日々のタスクを書くのも手書きでやっています。
手書きだともっと切実に「きょうはこれをやるんだからね」という気分になります。タイプの文字は、なんだか人ごとみたいな雰囲気です。
自分の汚い字がそう思わせるのかもしれません。タイプでは、文字はすべてニュートラルですから。
以前、手書きの文字は自分の感情の揺れが出て、粒ぞろいに書けないからタイプのほうがいい、と言った人がいました。
だからこそ手書きがいいのではないでしょうか?私たちはアナログな人間なのですから。
というわけで、何でもいいので紙とペンを用意してください。
ステップ3:タイトルを書く
脳内に入っている考えを無秩序にそのまま放出してもいいのですが、私は、タイトルを決める、つまりある程度カテゴリー分けしたほうが、脳から出しやすいと思います。
タイトルは任意ですが、私がよく使うのはこちら。
●やらねばならないこと
●やりたいこと
今回は脳内のガラクタ出しとしてのブレインダンプなので、たとえば、自分の願望を達成させるためのブレインダンプをするなら、
●ほしいもの、手に入れたい物
●できたらいいなと思うこと
なんてタイトルを使ってもいいでしょう。
ほっとくと、すぐにネガティブな感情に支配されてしまう人は
●不満なこと
●心配なこと
を出してもいいと思います。
これはストレスノートになりますね。
ストレスノートについて⇒買い物はやめられる。お金を使わないシンプルなストレス解消法
ステップ4:書き出す
ものすごく小さなことまで、脳内に入っていることをすべて書き出してください。
やらねばならないことの例としては、ゴミ出し、歯医者に予約の電話をする、猫のエサを買う、バスルームの電球を変える、回覧板をまわす、宿題をやる、家計簿を書く、借金を返す、など。
ブレインダンプを初めてするときは、最初は何も出てこず、一瞬頭が空白になる感じがあるかもしれません。それはあまりにも脳内にガラクタを放置しすぎたせいで、ゴミがびっしりくっついているからです。
しかし落ち着いて、時間をかけてやれば、ゴミを1つ1つ取り出すことができます。
時間は任意ですが、1つの項目に15分~20分はかけてください。もうこれ以上頭から出ない、というところまで書き出すのがコツです。
ステップ5:やらないことを決める
書き終わったらやらねばならないことのリストを読み、ほんとうにやらねばならないのか、考えてみてください。
もしかしたらやらなくてもいいこともいっぱい書いてあるかもしれません。もしかしたら、それはやりたいことリストに書くべきだったものかもしれません。
読んでみてやる必要はないと思ったものは上に線を引っ張って消します。
ここでのポイントは、できるだけやらないことを見つけることです。
脳内では、大事なこともそうでないこともぐしゃぐしゃになっているので、みんなやる必要があると思っていますが、紙の上に出してみると、そうでもないことに気づきます。
この作業は物の断捨離で言えば、「いる、いらない、迷い中」と判別するのにあたります。
やる必要のないことは、いらないものです。線をひっぱって捨ててください。
ステップ6:やらねばらならないことをやる
残ったやらねばならないことを上から順番にやってください。
自分がすぐにやれそうなものから、何も考えずどんどんやってください。やるのに数日かかることもありますが、とにかく前進することがポイント。
やらねばらないことをやってしまえば、脳の断捨離としてのブレインダンプは終わります。
やるべきことをやる、ということは頭の中で気にかかっていたことをクリアしてしまうこと。そうすれば、脳内はスッキリします。
ステップ7:解決しない問題はどうするか
やらなければいけないとわかっていても、すぐにはできないこともあります。
たとえばクレジットカード会社に200万ぐらい借金があったとしても、いきなり今日すべてを返すことはできないでしょう。
そのような完了するのに骨が折れそうなこと、時間がかかりそうなことは、タスクを細分化してください。
200万返すために何をやるべきか、今すぐ自分ができることまでタスクを細分化させるのです。
たとえば、とりあえず部屋の中にあるいらない物をヤフオクに売るなんてことが考えられるかもしれません。
そこで紙に
●売れそうなものを部屋の中から探す
と書けばいいのです。これなら今すぐ自分ができます。そして実践。
これをやり終わったら、次にできそうなことをまた紙に書いて実行してください。先に、一連のやれそうなことを書いてしまってもいいです。
私の経験では、やるべきことをただ頭の中で考えているより、紙に書いて具体化かつ可視化したほうが、行動に移しやすくなります。
借金返済のために、どんな小さなことでも、行動を起こすと前向きになれます。何もせず、「ああ、借金返さきゃ」とゆううつになっていたり、借金のことを無理やり考えないようにしている状態に比べると、ストレスレベルが全然違います。
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今回お伝えしたのは私のやり方で、ブレインダンプはいろいろなやり方があります。何回かやってみて自分に合うやり方にアレンジしてくださいね。
たとえば、ブレインダンプし終わった紙は、しばらく机の上に置いといて、また思いついたらちょこちょこ書き足すという方法もいいと思います。
やるべきことをやり終わったら、私は書いた紙を捨てててしまいますが、取っておく人もいます。
やるえきだと思っていたことをやってしまうと、とても心が軽くなります。頭の中もすっきりして前向きに。すると、部屋の中もだんだんきれいになるのです。
脳内のガラクタは部屋の中のガラクタと同じで、またしばらくすると増えてきます。そこで、心がざわつくたびにブレインダンプをやってください。
週末やるとか、月に1回やるというようにルーティンにしてもいいと思います。
私は、気が向いたらやっていますが、いつもとてもスッキリします。ブレインダンプするのにお金はかからないので、ぜひお試しください。