ガラクタ

断捨離テクニック

最終更新日: 2018.07.26

片付かない家でイライラしているあなたへ。苦労せずに片付けるシンプルなやり方。

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物がたくさんあって雑然とした家に住んでいるが、なかなか片付けることができない。読者が片付けた話を読むとかえって落ち込む、というお便りをいただきました。

そこで、今回は、どうしても片付けられない、腰があがらない、やる気が出ない、という人にも取り組みやすい片付けプランを紹介します。

部屋をきれいにするためには、もういらない物を捨てることがもっとも重要です。

不用品をちゃんと捨てることができれば、何もかもが簡単になります。

おすすめは捨てることを習慣にすることです。以下の手順でやってみてください。



ステップ1:準備期間

最初の1~2週間は準備期間とします。これは片付けられない人用のプランなので、この程度のことはできている人も多いと思います。その場合は、すぐにステップ2に移ってください。

物は何も捨てなくていいので、以下の行動のどれかを毎日やってください。やることは1つだけでいいです。

・流しを磨く

なぜ流しを磨くとよいのか? ⇒流しをピカピカに磨くことが家全体の片付けにつながる~ミニマリストへの道(26)

・ゴミを捨てる

ゴミ箱、流しの三角コーナー、灰皿、車の中のゴミ箱、鉛筆削りの中、財布など、ゴミをためる場所や入れ物、ゴミがたまる物がありますよね?

どれでもいいので、1つ選んで毎日中身を捨ててください。

私は毎朝、自分が管理しているゴミ箱の中身をすべて台所のゴミ箱にあけています。

台所には、燃えるゴミと、リサイクル用のゴミを入れるゴミ箱を1つずつ用意しており、このどちらかに捨てます。

ゴミ箱

以前はこのゴミ箱のまわりにゴミ袋なんかを置いていましたが、今はべつのところに置きスッキリさせました。以前のゴミ箱エリアの写真はこちら⇒モノはいつかゴミになるからゴミ処理問題に無関心は禁物

私が管理しているゴミ箱は3つです。

・バスルームのゴミ箱
・自室のゴミ箱
・パソコンデスクの下に置いてあるゴミ箱

この3つの中身を、全部キッチンにあるゴミ箱に入れています。夫は分別が甘いので、ついでにリサイクル用のゴミ箱の中身もチェックして、適切なゴミ袋に捨てています。

このような作業をやってください。

・夕食のあとすぐに皿を洗う

洗い物をためないコツ⇒汚れた食器をシンクにためこまない4つの方法。洗い物が嫌いでも大丈夫。

~~~~

なぜこんなことをするのかというと、やれば家がきれいになるからですが、それ以外にも、ゴミが出たら捨てる、出したらしまう、という思考や行動を身につける目的もあります。

1つひとつの動作を完了しないから、部屋に物がたまったり、散らかったりするわけです。出しっぱなし、やりっぱなしのクセを改めることができれば、これ以上は散らかりません。





以下のようなことをやってもいいです。

・取り込んだ洗濯物をタンスなど所定の場所にしまう(いつも洗濯ものを部屋のすみに置きっぱなしにしている人むけ)

・ダイニングテーブルの上に置いてある新聞紙や雑誌を所定の位置にしまう(いつも、紙ものをテーブルの上に置きっぱなしにしている人むけ)

・よけいな靴を下駄箱にしまう(あらゆる靴を玄関に散乱させている人向け)

・机やテーブル、ソファの上の物を片付け、リセットする(家具の上に物を置きっぱなしにしている人むけ)

毎日、やる時間やシチュエーションを決めておくと、習慣にしやすいです。

ステップ2:実際に捨てる

ステップ1で、やり始めたことが、ほぼ習慣になったら、捨てることを始めます。

毎日もういらない物を3個だけ捨ててください。もちろん、ターゲットを5個や10個にしてもいいですが、片付けられない人の多くは、一度にたくさん捨てようとして失敗しています。

ある日、突然、ガーッと捨てて、翌日からは何もせず、気づいたら、また汚部屋っぽくなっていた、ということが多いんじゃないでしょうか?

そこで、今回は、毎日3個ずつにしました。ただし、どんなことがあっても毎日捨てることにします。

ポイントは、毎日やる、ということです。「いつかやろう」と思っていると絶対やらないし、「1日おきにやろう」と思うと忘れるし、「週末にやろう」と思っていると、その日は別のことをやってしまいます。

どんなに忙しくても、暑くても、毎日3個、不用品を捨ててください。

期間は1年です。1日3個捨てると1年で1095個捨てることになります。

これは最低ラインであり、やる気や余裕のあるときは、もっと捨ててもいいです。けれども、たくさん捨てようとすると、決断疲れに陥ったりするので、慣れないうちは、3個にとどめておいたほうがいいです。

決断疲れとは?⇒決断疲れを回避する方法。ミニマリストになるのが1番です

3個だけでいいので、毎日捨ててください。「きょうは捨てず明日6つ捨てよう」というのはだめです。

やることはこの2つだけです。簡単ですよね?

毎日ゴミ箱を開けて(ステップ1でゴミ箱開けを選択した場合)、不用品を3個捨てるだけ。時間もかからないし、簡単だから、どんなにズボラな人でもできます。

「そんなんできれいになるのかなあ。こんなに部屋に物がいっぱいあるのに」と思うかもしれません。ですが、やってみてください。失敗したって、汚いままの部屋に戻るだけですから、文字通り、特に失うものはありません。

ガラクタを見つける目を養う

毎日不用品を3個捨てながら、ガラクタを探知する目を養ってください。

部屋がぐしゃぐしゃな人でも、真正ゴミは捨てていると思います。

バナナの皮とか、カラになったペットボトルとか、口紅をぬぐったティッシュとかいったものです。

なぜこういうものを捨てられるかというと、物によっては腐るし、持っていても、もう仕方がない(役に立たない)物だからです。

実は家の中には、一見きれいで、宝物のように見えるものでも、真正ゴミのように、「もう持っていても仕方がない物」がたくさんあります。

部屋の中に物をいっぱい入れている人は、「みんな大事だ、必要だ」と思っているから所持しているのですよね?

その、「これは大事な物」というラベル付けを疑ってみてください。

「どうしてこれは大事なんだろう?」と自問してみるといいです。それが大事な理由が見つからなかったら、不用品である可能性はとても高いです。

ガラクタとは? ⇒何がガラクタかわからない時は視点を変えてみる~捨てるものを見つける7つの方法

大事かどうかなんてはなから考えず、捨てるのがいやだから、とりあえずしまってある物は、もっと簡単に捨てられますね。

ガラクタの可能性の高い物

自分がガラクタを持っているなんて、これまで想像もしたことのない人のために、わかりやすいガラクタをいくつかあげておきます。

・とりあえず、目の前で邪魔になっている物

・引き出しを開けたとき、ごちゃっと入っている物

・そのへんに置かれたまま、ずーっと時が経過しているもの

・無理やり使っているもの⇒無理して使っている物を捨てる(プチ断捨離18)

・収納場所からあふれているもの

・数が多すぎるもの

全部大事に思えるときは、自分の部屋やクローゼットの中、タンスの中、引き出しの中などを写真にとって、じっくり眺めてください。写真をとると、自分の部屋のごちゃごちゃ加減がとてもよくわかります。

そのごちゃごちゃは頭の中のごちゃごちゃと連動しています。

プチ断捨離の記事では、たくさんのガラクタを紹介しています。参考にしてください⇒これで捨てまくる。「プチ断捨離シリーズ」記事の目次。

その他の注意事項

家の片付けに成功するために、以下の2点に気をつけてください。

習慣づけは1つずつ

片付け習慣を身に着けようとしているときは、ほかの習慣づけを同時に始めないでください。

砂糖断ち、ダイエット、家計簿つける、運動習慣など、いろいろ身につけたい習慣はあると思いますが、1つずつやったほうが、習慣になりやすいです。

完全に習慣になったな、と思ったら、ほかのことにチャレンジしてください。

できるだけ物を家に入れない

いま、家の中の物を外に出そうとがんばっているのですから、新たに物を入れてしまうと、「片付いた家にする」というゴールに近づきません。逆戻りします。

これはごく当たり前のことです。

ところが、断捨離をしていても、なぜか、いままでどおり買い物をし続ける人がたくさんいます。

特に、収納グッズを買ってしまったりする人がいますが、1095個捨てるまでは、手持ちの物でなんとかしのいでください。

なかには、この方のように、収納家具がなさすぎて散らかっている人もいるかもしれません⇒物の置き場所が決まらず部屋がカオスです。どうしたらいいですか?

ですが、たいていの場合は、もともと家についている押入れや物入れ、婚礼家具だけで収納をまかなえると思います。

昔の人は、そんなに収納スペースを持っていませんでしたが、汚部屋に悩むことなく暮らしていました。

小津安二郎監督の映画を見ていると、収納家具はたんす、本箱、茶箪笥ぐらいですね。洋服もつるさず、みんなタンスに入れていたようです。

物が増えたから、収納家具も増えたわけです。ということは、物が減れば、収納スペースもそんなにいらないので、あせって収納グッズを買うことはありません。

細かいものがどうしてもバラける、と思ったら、ビニール袋に入れておけばいいですね。

捨て方の参考にどうぞ⇒まとめのまとめ:捨てるコツをぎゅっと詰め込みました

******

今回は、家を片付けるごくシンプルな方法をお伝えしました。

これだけ、片付けの本や雑誌が出ているのに、いまだに汚部屋に悩んでいる人がたくさんいます。

なぜか?

物を捨てないからです。 捨てずに解決しようとしているのですね。

「いやだ、捨てたくない」と思うかもしれませんが、いったん不用品をすべて捨てて、その後適量をキープする暮らしにするほうが、生涯を通じて、物を捨てる量は少なくなります。

自分は捨てなくても、自分が死んだあと、誰かが捨てます。

きれいな部屋に住みたいなら、不用品を捨てるしかないです。





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