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「仕事、家事、育児で忙しくて断捨離なんてしてる暇ないよ。そんな人が、少しでもいらない物を捨てられるヒントを書きます。
現時点で忙しい人ほど不用品を捨てたほうがいい
「部屋の中に物があふれているから、何とかきれいにしたい」そんな気持ちで、近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』を手にとった人も多いでしょう。
「物を捨てたらこんなふうに人生が変わるんだわ」とやる気になったと思います。実際、物が少ないと、管理に時間を取られないから、とてもラクになります。
探しものが減りますからね。
ところが、いざコンマリメソッドを実践しようとすると、洋服を全部出している時間なんてないし、ましてや、服をこんまり独自のたたみ方でたたんでいる時間もない。「きーっ!」となって本を放り投げた、という人もこれまたたくさんいると思います。
いろいろ断捨離本が出ていますが、「結局、私は時間がないからできない」とあきらめてしまう人が跡を絶ちません。
ですが、現時点で、「忙しい」「時間がない」と思っている人こそ、なんとか、不用品を減らして、すっきりした環境に近づけていくべきです。
あきらめずにこんな方法を試してください。
1.時間がないと断捨離はできない、という思い込みを捨てる
断捨離は、週末や長期の休みにたくさんの物を一気に捨てるものだ、と思い込んでいる人が多いです。
確かに、こんまり先生のやり方だと、片付けは日常ではなく祭りなので、一気に完璧に仕上げる面があります。
ですが、片付けは実は日常なのです。毎日ごはんを作ったり、トイレ掃除するのと同じ位置づけで、「不用品を捨てる」ことをするべきです。
忙しい人でも、ちゃちゃちゃっと食事は作って食べているでしょう?
片付けも、食事の支度と同じなので、ちゃちゃちゃっとやってしまえばいいのです。
まず「まとまった時間がないと、断捨離はできない」という思い込みを手放してください。
2.すでにやっている家事に断捨離を組み込む
「いつか、いらない物を捨てたいな」「いつか部屋をきれいにしたいな」と思っているだけでは、その時間はできません。
「いつか」は「いつでもない」と同じ意味ですから。
そこで、ワークフロー(workflow 仕事の流れ)を考えて、その流れの中に、断捨離を入れ込むことをおすすめします。
といっても難しいことではありません。今すでに毎日やっている家事の前後や、その最中に断捨離を組み込むだけです。
仕事で忙しい主婦でも、毎日何がしか、家事や育児をしていると思います。たとえば、
布団をあげる
窓をあける
朝食の用意
お弁当を作る
ゴミ出し
靴磨き
玄関の外回りをほうきではく
玄関のたたきの掃除
部屋の掃除
洗濯
食事の支度
食事の後片付け
布団を干す
服のアイロンかけ
服をクリーニングに持っていく
子供を幼稚園や学校に送っていく
子供を幼稚園や学校に迎えにいく
子供の宿題をみる
子供と遊ぶ
子供に絵本を読んであげる
子供をお風呂に入れる
お風呂の掃除
トイレの掃除
布団を敷く
ざっと一般の主婦がやっていそうな家事を書いてみました。私がやっている家事ではありませんよ。
私はズボラ主婦なので、最低限の家事しかやっていません⇒小さな暮しを満喫中~生活をダウンサイジングしてやらなくてもよくなった7つのこと
一度自分がやっている家事をすべて書き出してみてください。「忙しくてそんなことやってる暇ない」とは言わないでください。
断捨離する時間を見つけるためにやるのですから。
そして、断捨離はもっと家事をラクにするためにやるのですから。
できれば、1日のスケジュールも一緒に書くといいですね。そして、すでに毎日やっている家事の前後に断捨離を組み込めないか考えてください。
私は毎日のスケジュールをすべて付箋に書いています。それぞれの仕事を15分単位で見積もっています。
毎月、「今月はこれを集中的にやりたいな」というターゲット家事(仕事/趣味)があり、それに1日15分ずつ見積もって、付箋に書いて貼っています。
私のスケジュール管理の考え方⇒毎日が楽しくなるミニマリスト的時間管理術
できる日もできない日もありますが、まずはスケジュールに組み込まないことには何も始まりません。
15分なら捻出できるのではないでしょうか?
15分あれば、かなり物を捨てることができます。というより、5分あれば、環境を変えることができます⇒忙しい日は1日5分の断捨離を~5分で片付けられる10の場所
3.気分転換に捨ててみる
断捨離を日々の家事に組み込むだけでなく、ふと気づいたときにする気分転換の1つにもしてください。
いらない物を捨てることは、別にいつやってもいいのです。
息抜きにストレッチをやったり、音楽を聴いたり、ちょっとした手芸をすると思いますが、そんな息抜きの1つとして、もういらない物を捨ててください。
息抜きなので、大掛かりなことはしなくていいです。
手始めに財布の中から、もういらないレシートなど抜いてみてはどうでしょうか?
断捨離提唱者のやましたひでこさんは、「まず財布の中を片付けてみてください」とセミナーで言ってます。
財布は物を入れる最も小さいものの1つです。部屋や家は、物を入れる大きなもの。
小さな物で練習をしておくと、「もう使っていない物は捨てていいんだ」ということが、感覚でつかめるようになります。
多くの人は、なんとなく、「これは捨ててはいけない」と思い込んで、使わないものをそのままためこんでいます。
こちらの記事の最後に、やましたひでこさんが、どうやって財布の中身を断捨離したらいいのか、教えている動画を紹介しています⇒ミニマリストの財布の中身をすべて公開~50代節約系主婦の場合(写真あり)
4.余計な物を買わない
たとえ、不用品を1つも捨てることができなくても、家に物を入れるペースを落とせば、物は少しずつ減っていきます。
物を捨てる時間が全く取れない、というなら、買うほうを大幅にペースダウンしてください。
仕事が忙しい人というのはたいていストレスがたまっていますから、余計な買い物が増えがちだと思います。
収入もあるから、買うことができてしまうのも問題です。そこで、意識して物を買わないようにしてください。
よけいな物を買わない方法は、たくさん記事にしています⇒買わない習慣を身につける方法を書いた記事のまとめ
特に買わない挑戦はおすすめです。
5.1つ家に入れたら2つ(か3つ)出して物のフローを意識する
何かを家に入れたら、それをきっかけに断捨離をする、という方法があります。
ワンインワンアウト(1 in one out)です。ですが、ワンインワンアウトでは、物の数は変わらないので、ツーアウトとかスリーアウトをやってみてください。
この方法のいいところは、買い物(もらいもの)が捨てるきっかけになる、ということです。
家の中における「物のフロー」を意識することができます。
断捨離というのは、家の中にどんな物がどんなふうに入ってきて、どんなふうにガラクタになっていくのか、そういうフローを意識することから始まります。
何も意識していないと物はたまる一方です。
「1つ入れたら2つ捨てる」やり方はこちらで詳しく書いています⇒無理なくゆるやかに断捨離したい時役立つ5つの習慣。
6.1人で断捨離しない。家族を巻き込む
忙しい人は、なぜ忙しいのか?
いろいろ理由がありますが、1つに、人のための仕事をたくさんやっているからです。
主婦なんてこの典型ですね。
詳しくはこちら⇒なぜそんなにいつも忙しいの?~忙しさを生む7つの理由と忙しくなくなる方法
人のための仕事をしているのですから、せめて断捨離は手伝ってもらいましょう。
子供の物は子供に片付けさせてください。
先月高校を卒業した私の娘は、(ほっとくと)汚部屋にすんでいます。だから、私は人のことは言えないのですが、娘も小学生のころは、促せば、おもちゃを片付けていました。
お風呂に入る前はお片づけタイムにして、タイマーをかけてみんなでゲーム感覚で片付けると、子供も喜んで参加します。
小さいときから、片付ける習慣をつけておくとあとでラクです。
子供の脳内に「お片づけ」という神経回路ができるのではないでしょうか?その習慣がティーンエイジャーになっても続くかどうかは別の話ですが。ティーンエイジャーは、ある種特別な時期を生きているので、片付けなくても仕方ありません。
☆忙しさを手放す方法⇒忙しいというストレスを減らして安らかな年末年始を過ごす10の方法。
7.プロセスを楽しむ
1つ買って2つ捨てたり、1日15分断捨離しているだけでは、大々的な変化は見てとれないかもしれません。
相変わらず、部屋には物がたくさんあり、うんざりするかもしれません。
けれども、1つでも捨てれば、そこに違いはあるのです。きれいな部屋は、そういう違いをたくさん重ねた末にできます。
「こんなんじゃ、いつまでたっても片付かない」と短気をおこさないでプロセスを楽しむようにしてください。
自分でワークフロー、子供を巻き込む作戦、捨てるプロジェクトを考えるのは楽しいものです。
いろいろ工夫しながらやるといいですよ。
断捨離を「いやな家事」と思わず、より暮らしやすい環境を作る前向きで楽しい試みの1つとして捉えてください。
成功をお祈りします。