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日本は世界でも有数のコーヒー消費国です。忙しくて、ストレスがいっぱいの毎日、あなたもコーヒーに依存してはいませんか?
なぜコーヒーに依存性があると言われるのか、その理由を、カフェインの体内への作用を含めてわかりやすく説明します。
カフェインレス生活をしています
私はコーヒー、紅茶、緑茶、ココアは飲まないカフェインレス生活をしています。ふだんはチョコレートも食べないし、コーヒー味やチョコレート味のお菓子やシリアルも食べていません。
ただ、最近よく歯医者で痛み止めを処方をされるので、もしかしたらそれにカフェインが入っているかも。痛み止めの成分はアスピリンやアセトアミノフェンですが、カフェインを加えると、こうした成分の効果があがるので、入っていることがあります。
ふだんはほぼカフェインレスです。
カフェインやめたら、あまりいらいらしなくなったし、感情の起伏も減り、心が穏やかになったような気がします。夜もよく眠れます。
ただ、もともと不眠症ではないですし、砂糖も控えているので、カフェインだけのせいだとは言えないかもしれませんが。
私がカフェインをやめた理由⇒カフェインの本当の恐ろしさにせまる~私がカフェインをやめた理由とは?
なぜカフェインは依存性があるのか?
アデノシン受容体と結合してしまうカフェイン
人が長時間活動していて、疲れてくると、脳内でアデノシンという疲労物質が出て、これがアデノシン受容体と呼ばれるタンパク質と結合し眠くなります。
ずっと起きていて、肉体的には休むべきですから、これは理にかなったことです。
たまたまカフェインはこのアデノシンと化学的にすごく似ている物質です。
コーヒーなどからカフェインを摂取すると、アデノシン受容体はアデノシンの代わりに、カフェインと結合してしまいます。
すると眠くなりません。
つまり、脳は、「そろそろ休む時間だよ」とからだに信号を送りたいのに、カフェインがそれを妨げるのです。
肉体的には疲れているのに、脳的に(?)眠くならず、元気になります。
問題は、カフェインを摂り続けていると、脳がアデノシン受容体をよりたくさん作ることです。
いったいいくつ作っているのか知りませんが、仮に最初に50個、脳がアデノシン受容体を出したとします。しかしせっかく出した受容体はカフェインと結合してしまいました。
すると、休息モードになれないから、脳は「あれ、おかしいな?」と思って、さらにアデノシン受容体を作るのです。脳としてはからだに休んでほしいのです。
アデノシン受容体が待っているので、さらにカフェインを飲まないと、眠気はとれません。
ここに毎日忙しくて睡眠不足で本当は寝なきゃいけない人がいます。その人は、きのうの朝コーヒー1杯で眠気が取れましたが、今朝、同じようにスッキリするためには、きのうよりコーヒーがほんの少しよけいに必要なのです。
こうしてだんだんコーヒーの量(つまりカフェインの量)が増えていきます。
カフェインはアドレナリンの分泌も促す
カフェインはアドレナリンの分泌も促します。アドレナリンは英語でfight-or-flight hormone (闘争か逃走ホルモン)と言われます。
人が危険な目にあったり、恐怖を感じたり、極度に緊張したときにアドレナリンが出て、危険の元と戦ったり、逃げたりできるように、脳がこの物質を出します。
アドレナリンが出ると、心臓の活動が盛んになり、血管が広がり、酸素が通りやすくなります。血糖値も心拍数も上がるのです。
体内に血をいっぱい流し、一時的にパフォーマンスがあがるようにするわけです。血の気が多くなり、火事場の馬鹿力を発揮できるのもアドレナリンのおかげです。
さらにアドレナリンが出ると、幸せホルモンと言われるドーパミンも出ます。ドーパミンは快感や多幸感を感じるホルモンです。
ちなみに砂糖を摂ってもドーパミンが出ます。だから甘いお菓子は依存性があります。
砂糖について⇒白砂糖はこんなに体に悪い~私が砂糖をやめた理由とは?
つまりコーヒーを飲み過ぎると、べつにジャングルでライオンと鉢合わせしたわけでもないのに、アドレナリンが出て、血圧があがり、おまけに幸せな気分になるのです。
この作用はコカインと同じです。もちろんカフェインの場合は、作用はずっとマイルドです。
さらにコーヒーは、大金を出さなくても、どこででも手に入れることができますので、カフェインの摂り過ぎが日常生活を破綻させることはまずありません。
ありませんが、摂り過ぎると人によっていろいろな症状が出ます。夜眠れないのが1番の副作用。つぎに気持ちが落ち着かず、イライラや、不安な気分にさいなまれます。
カフェインには致死量もあります。
カフェインの致死量は?
カフェインの致死量に関しては、諸説あり、はっきりとした数字が出ていません。年齢や、その人の体質、BMIなどほかの要素も考え合わせる必要があります。
一般に、体重1キログラムあたり、150mg~200mgのカフェインが致死量だと言われています。
仮に致死量が200mgだとして、体重が50キロだったら10000mgのカフェインを取ると過剰摂取で命を落とします。
コーヒー100mlにおよそ60mgのカフェインが入っています。コーヒー豆の種類や、コーヒーの抽出方法によっても違いますが。
コーヒー1杯が200ml前後として、120mg~150mgのカフェインが入っていることになります。
計算しやすいようにコーヒー1杯に150mgのカフェイン(小さじ1杯ぐらい)が入っているとすると、体重50キログラムの人なら、67杯を一気に飲むと、死亡します。
いくらコーヒーが好きでもこんなに飲むことはできないので、コーヒーで死ぬようなことはまずありません。
カフェインの含有量はこちらを参考にしました。カフェイン | 全日本コーヒー協会 このサイトはコーヒーの消費販売を促進する協会なので、コーヒーのメリットについて書いています。
カフェインの効力はどのぐらい続く?
カフェインの半減期は6時間と言われています。
つまり朝8時にコーヒー1杯(カフェイン150mg)を飲むと、6時間後の午後2時に、体内にまだ75mg残っています。そしてその6時間後の夜8時に、その半分の37.5ngが残っています。
12時間は1日の半分ですから、そろそろ疲れきてアデノシンがでます。まだカフェインが37.5mgも残っていますが、多くの人は、またこのあたりでコーヒーを飲み、元気でハッピーな気分を取り戻そうとするのです。
これは朝飲んだコーヒーが1杯の時の話です。1日に何倍も飲む方は、この作用が、時間差で何重にも続いています。
カフェインの代謝は個人差があります。肝臓が悪い人、飲酒や喫煙や持病などすでに肝臓に負担をかけている人は、6時間後に半分になったりはしません。
もっとずっと残っています。
よって朝たった1杯コーヒーを飲んだだけでも、夜眠れない、ということは充分起こります。
夜眠れない話⇒寝られない人は要チェック!寝る前に食べるのをやめたい9つの食品
コーヒーのやめ方はこちら⇒カフェインを抜きたい人へ。コーヒーのやめ方、実用的なアドバイスつき
コーヒーをやめるメリット⇒⇒コーヒーをやめると得られるうれしい効果10選。
コーヒー中毒診断チェックリスト
こんな症状があればあなたはコーヒー(カフェイン)に心身ともに依存して生きています。
●毎日欠かさずコーヒーを飲んでいる
●コーヒーを飲みたくて飲んでいるというより、眠気覚ましとしてコーヒーを飲んでいる
●朝コーヒーを飲まないとイライラしたり、頭痛がする
●だんだんコーヒーを飲む量が増えている
●水よりコーヒーを飲む量のほうが多い
もしこんな症状が出ていたら、少し量を減らしたほうがいいと思います。