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さくさく進んでいたはずの断捨離。ところが最近、捨てるものがなくなってきた、なのに部屋の中にはいらない物がいっぱいだ。どうして?
こんな経験、ダンシャリアンなら誰でもあると思います。
今回は、こんなとき、さらに捨てる方法をお伝えします。見方を変えればいいのです。
筆子の断捨離も何度も停滞した
6年前からコツコツ捨てて、去年は怒涛のように捨てて、何度「ああ、もう捨てるもの、なんにもない」と思ったことでしょう。
捨てるものがなかったら無理に捨てる必要はないのですが、それで部屋がすっきりしているかと言うと意外とそうでもないんですよね。
「捨てるだけ捨てた」と思って、引っ越しの荷物を荷造りしたら、あっさり大きな箱に7つの荷物ができました。
家具や身の回りの物を入れずに、です。
「おかしい、こんなはずでは・・・」
そのあと、半泣きになって引っ越し荷物を断捨離しましたよ。
そんなにいっぱい荷造りしても、引越し先に入りませんからね。
私はありとあらゆる方法を使って、物を捨てましたが、特に断捨離バイブルとして愛読している、カレン・キングストンの『ガラクタ捨てれば自分が見える』の、「見方を変えるやり方(changing standpoint)」に助けられました。
そのやり方をじっくりお伝えしますね。
カレンの本の話はこちらに書いています⇒『ガラクタ捨てれば自分が見える』で衝撃のスペースクリアリングに出会う~ミニマリストへの道(20)
なぜ見方を変えたほうがいいのか?
物がなかなか捨てられないのは、あまりにその物に執着してしまっているから。人はその物を「ほしい」と思ったその瞬間から執着するのです。
この執着する心を押さえて無理やり捨てるのは好ましくありません。
それってあまり幸せなことではないですから。
見方を変えれば、この執着を感じずにすむのです。
すると、あっさり捨てられます。
ではどうやって、見方を変えればいいのでしょうか?
カレンは見方を変える方法として5つあげています。
見方を変える5つの方法
1.その家にはどんな人が住んでいるのか想像しながら見る
2.新しい目で見てみる
3.しばらく旅行に出て帰ってから見てみる
4.引っ越す前にチェックする
5.火事になったら、何を持ち出すか考えてみる
具体的に説明しますね。
1.その家にはどんな人が住んでいるのか想像しながら見る
これは、他人になったつもりで、自分の部屋を見ることです。
本の断捨離なんかに有効な方法です。
本棚の前にたって、この本棚の持ち主はどんな人なのか考えてみるのです。
「やたら語学の本があるから勉強好きの人なんだな」、とか、「育児の本がいっぱいある、子供がいるのかな」、とか。「旅行のガイドブックがいっぱいだ、旅行好きの人なんだな」、なんて考えてみるわけです。
すると自ずから、こんなに「ガイドブック、必要ないんじゃない?」と気づきます。
私は台所の断捨離をしているとき、この手をよく使いました。
去年の始めまではまだものすごくたくさんクッキー型を持っていたのです。クッキー型を見て
「この人はお菓子屋さんなの?」
「いつも違う形のクッキーを作る必要がある人ってどんな人?」
「クッキーが大好物の人なんだろうか?」
などなど考えてみたのです。そして、
「こんなに、いらないよね」
という結論に至りました。
自分の持ち物を客観的に見るのはおもしろいです。ぜひやってみてください。
語学の本を断捨離する強力な方法はこちらに書いています⇒捨てられない英語の教材を今すぐ捨てられる7つの考え方
2.新しい目で見てみる
昔の自分には必要だったけど、今の自分、そして将来の自分には必要ないという物が絶対家の中にあります。
部屋の真ん中に立って、こんなふうに考えながら自分のモノを見るのです。
「OL時代によく使ったこのバッグ、今は主婦の自分に、はたして必要なの?」
「家族が4人のときに買った8号炊きの炊飯器、今の自分の生活に必要なの?」
「やたら座布団があるけど、これからしたい生活に必要なのかしら?」
ポイントは、今の生活に必要かどうか考えるだけでなく、自分がこれから送りたい暮しに必要なのかどうか考えることです。
今は、クローゼットに洋服をギュンギュン詰めにしてるけど、もうそんな自分は卒業するんだ、と思えば、もっと洋服が捨てられるでしょう。
「(きのうまでの私ではない)新しい自分」の目で見れば、まだまだ捨てるものが出てきます。
3.しばらく旅行に出て帰ってから見てみる
これは見方を変えるのに絶大な効果があります。
人間っていつも同じ部屋に住んでいると、家具調度にすっかり目が慣れてしまうのです。
私は日本に里帰りするときは、たいてい6週間ぐらい帰るのですが、実家に入ると、いつもモノの多さにめまいがします。
そして、6週間後、自分の部屋に戻ってくると、中身がスカスカで、天井が高く見えて、まるで他人の家のような気がします。
旅行ができないというのであれば、自分が寝る部屋を変えるだけでも効果があります。
捨てる手が止まったら方法を変えるのもおすすめ⇒捨てる壁にぶち当たったら試してほしい。7つの断捨離のやり方
4.引っ越す前にチェックする
これは実際に引っ越しをしなければならないので、簡単にはできませんが、これまた「いらない物探し」にはとても効果のある方法です。
誰だって、引越し荷物はできるだけ少なくしたいですからね。
引っ越しはいろいろなものをリセットできる大きなチャンスです。
物を減らしたい人は、無理やりにでも引っ越しを人生のスケジュールにいれるのもアリではないか、と思います。
5.火事になったら、何を持ち出すか考えてみる
「もしあなたの家が火事で、モノを持ち出す時間が5分しかなかったら、あなたは何を持ち出しますか?」
ポイントは5分です。
5分で持ち出すものを考えます。
カレンは自分のクライアントが、「こうこうこんな理由で、これはどうしても捨てられないんですぅ」と長々と言い訳したあとに、よくこの質問をするそうです。
カレンのクライアントの多くは「猫」と答えるそうです。
配偶者や子供という答えもあるそうですが、猫ほどは多くないとか。きっと人間は自分で何とかするだろうと考えているのでしょうね。
旅行好きな人はパスポートと答え、昔もらった何かの賞の記念品と答える人も。写真という人もいるそうです。
あなたはどうですか?
ふだんから非常用持ち出し袋を用意している人なら、まずそれを持ち出すでしょう。次に、あなたが持ち出すものは?
筆子の場合、大事にしているぬいぐるみと、財布と、パスポードなどを入れている貴重品用の小さなポーチでしょうか。iPhoneも持って行きます。
ぬいぐるみは机に向かっているときは、いつもデスクに乗せているし、財布も、貴重品が入った小さなポーチも机の1番下の引き出しに入っているからすぐに取り出せるのです。iPhoneもデスクの上に乗っています。
机の1番下の引き出しにはふだん使うバッグも入れています。こちらの記事の最後の写真です⇒バッグだけ見てると30代ミニマリスト?レディースではなく男女兼用タイプが好みです
こうやって考えると、火事のときに救出したいものって、そんなにないんですよね。
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近藤麻理恵方式で、モノに1つ1つさわって「ときめく、ときめかない」で決めてもいいのですが、それだけでは、決められなくて捨てられない時が絶対あります。
そのときは、今回ご説明した方法で、見方を変えてみるといいのではないでしょうか?まだまだ不用品をいっぱい持っていることに気づくはずです。
見方を変えることは、断捨離に限らず、人生を変えたいときに使えるワザです。
要するに、思い込みをはずすということですから。
自分目線をはずして、違う人の目線で見る練習にもなるので、一石二鳥ですね。