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部屋が不用品で埋もれてしまったあと、一気に断捨離しようとする人が多いのですが、ふだんから不用品がたまらない生活をしておけば、きつい断捨離をしなくてすみます。
この記事では、スッキリ生活を維持できる7つのシンプルな生活習慣をお伝えします。
断捨離初心者で、「片付けなきゃ」と思いながらも、どこから手をつけていいのかわからず、放置してしまう人も、ここで紹介する生活習慣を取り入れれば、遠からず、スッキリした部屋になります。
1.「1つ買ったら1つ手放す」をまじめにやる
新しいものを購入するとき、似たカテゴリーの古いものや使っていないものを1つ手放すことにします。できるだけまじめにやってください。
たとえば新しい服を買ったら、クローゼットから同じカテゴリーの服を1つ処分します。
これはワンインワンアウトとも呼ばれるルールで、通常、持ち物の数が増えないためにすること、つまりある程度片付いた家の現状を維持するために効果的です。
物を減らすのに、ワンインワンアウト(1つ買ったら1つ出す)は本当に効果があるか?
しかし、家に入ってくるものに意識を向けるきっかけになるので、知らないうちにものを増やしてしまう人、際限なく買い物してしまう人におすすめです。
「新しいアイテムを迎えるために、古いものを送り出す」という考え方は、ものとの付き合い方を見直すきっかけにもなるでしょう。
家の中のスペースは限られているので、欲しいものをすべて、半永久的に取っておくことはできない事実に直面してください。
不用品で埋もれるのは、古いものを送り出すより、新しいものを入れるほうに大きな比重がかかっているからです。
2.定期的な「見直しデー」を決める
持ち物を定期的に見直す日を設定しましょう。週1回や月1回など、自分が無理なく続けられる頻度で決めてください。
「見直す」というのは、「調べてみる」ということで、必ずしも捨てる必要はありません。
ふだん忙しいと家にあるものをしげしげと眺めることは少ないため、すでに家にあるものをまた買ってしまうことがあります。
私も、かつて同じ本を買ってしまうミスを1回しました。
定期的に手持ちのものと顔を合わせるようにし、持ち物の把握に努めましょう。
服が多いと自覚しているなら、クローゼットやタンスから始めるといいでしょう。持ち物を調べるときは、できるだけ客観的に見てください。
そうすれば、「こんなにTシャツがいるのかな?」とか、「車通勤なのにこんなに分厚いアウターがいるのかな?」などと、考えることができます。
服に関しては、「これから、ワードローブを揃えるとしたら、これを買うだろうか?」と考えてみるのも有効です。
もちろん、持ち物を調べているとき、不用品を捨ててもかまいません。
3.ものの「定位置」を決める
すべてのアイテムに「定位置」、つまり、それが帰っていく場所を決めると、ものが散らかりにくくなります。
部屋にものが散乱してしまう理由のひとつは、しまい場所が決まっていないことにあります。
しまう場所が明らかなら、使い終わったらそこに戻せばいいだけなので、誰だって収納できます。ところが、戻す場所があいまいだと、どこに置いていいかわからず、出したままになります。
すでに持っているものだけでなく、これから家に入ってくるものについても定位置を決めましょう。
たとえば、郵便物は専用のボックスに入れる、図書館から借りてきた本は書棚の特定の場所に収めるなど、収納場所を決めます。
細かいもので、ひとつひとつ場所を決めるとかえって生活がめんどくさくなるものは、雑多なものを入れる引き出しなどを用意してください。
「いつもの場所」から物があふれているなら、不用品が増えているサインです。このタイミングで処分を検討してください。
まずは、いつもそのへんに置きっぱなしにするものについて、しまい場所を決めましょう。
4.ものを増やさない選択をする
新しいものを次々に増やすと、不用品が増えます。
日常生活で、常にものを増やさない選択をしてください。
たとえば、文房具を買うとき、ふだんスペアも買っているなら、今後は、今必要なものだけを買う、旅先や出張先で、自分へのお土産は買わない、親戚からお古の子供服が回ってくるなら断る、誰かにお菓子を差し出されたなら、ひとつだけ取る、もしくは一番小さなものを取る。
部屋が不用品で埋もれてしまうとき、それだけの量のものを家に入れてしまう生活習慣が必ずあります。
ものに関して、自分がどんな習慣を持っているか考えてみることはスッキリ生活を目指す上でとても重要です。
買い物やもらいものについて、ふだん自分が無意識にどんな選択をしているのか、一度、振り返ってみてください。
欲張るとしんどい断捨離が待っていることを肝に銘じましょう。
5.「借りる」や「シェアする」を意識する
何かを買って所有する決断をする前に、レンタルやシェアサービスを検討してみてください。
たまにしか使わない道具や季節品は、借りて済ましたほうが現実的です。
業者に借りる前に、家族、友人、知人に借りられないか考えてみましょう。
私が子供のころは、今のように物資が豊富ではなかったので、ちょっと高価なものを他人に借りることはよくありました。
たとえば、私が生まれたとき両親はカメラを持っていなかったので、父は伯父にカメラを借りて、母が私を抱いている写真を撮影しました。
背広などの衣料品も、ふつうに貸し借りしていた時代です。
今は、環境に配慮するという観点から、シェア文化が見直されてきているので、借りることは恥ずべきことではありません。
6.デジタルツールを活用する
書類、書籍、音楽媒体はデジタル化すると省スペースになる話はよく書いています。
手持ちのものをデジタル化するだけでなく、所有する段階でデジタルを選ぶようにすると、部屋にものがあふれません。
私は、基本的に紙の本は買わないし、2年前からペーパーレスを目指して、デジタルでノートを作るようにしています。
私の年代だと、人によっては、デジタル化に大きな抵抗があるかもしれませんが、レシートや明細など、差し障りのないところから、小規模にデジタルを取り入れてみましょう。
省スペースのよさを実感できますよ。
7.片付けをポジティブな活動に位置づける
ふだんまめに片付けをしないと不用品に埋もれます。
片付けを「たまにするしかないもの」や「つらくて面倒な作業」と思わず、「気分転換」「ストレスフリーになるための手を動かす瞑想法」「お金がかからない私の新しい趣味」というように、ポジティブなものと、捉え直してください。
楽しいことなら、もっとまめにするようになります。
自宅で仕事をしている人は、仕事の休憩として、そうでない人は朝晩の軽い運動や瞑想法として、5分~15分の片付けをしてみましょう。
そのへんを片付けるとスッキリするし、片付けをしているときは他のことは考えないので、頭をからっぽにできて精神衛生にいいですよ。
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今回は、ものがあふれた部屋で生活をしなくてすむ日常ルールを7つ紹介しました。
今日、特に私が言いたいのは、不用品が部屋にあふれる生活には、そうなる原因がちゃんとある、ということです。
これまで、不用品をためる習慣があったからそうなっているだけなので、今後は、その習慣を改め、不用品がたまらない習慣を導入すれば、部屋は様変わりします。