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気をつけていても、不用品がたまってしまう場所を、私はホットスポットと呼んでいます。
まめに片付けているのに、なぜか部屋がごちゃついている、と思うとき、ホットスポットを放置しているのかもしれません。
ホットスポットをいかにコントロールするかが、家をきれいに保てるかどうかの分かれ目です。
よくあるホットスポットを紹介しますので、自宅をチェックしてください。
ホットスポットをなくしてしまえば、部屋は散らかりませんが、それが無理なら定期的に片付けることをおすすめします。
ホットスポットになりやすい場所
ホットスポットになりやすい場所にはいくつか特徴があります。
・物をちょい置きできる平(たいら)なスペースがある
・ガラクタがたまっていても気づきにくい
・家族がよく行き来する場所である
・アクセスしやすい
ホットスポットは目立つところにもありますが、目立たないところ(棚の奥とか)にもあります。
目立つところでガラクタがたまっていても、人はその光景に慣れてしまいます。「べつにホットスポットなんてないけど」と思う人は、一度、部屋の写真を撮ってみるといいでしょう。
では、ここから、よくあるホットスポットと、そこをきれいに保つコツを紹介しますね。
過去記事で、ベッドの下、冷蔵庫の中、玄関、ドアとそのまわり、本箱の5つを紹介しました。
片付け上手はチェックしている、ガラクタが引き寄せられる5つのホットスポット。
今回はもう3箇所、紹介します。
ダイニングテーブル
キッチンにある食卓は、食事をするためのスペースですが、ここに食事とは直接関係のないものを置いてしまうことがよくあります。たとえば、
・郵便物、学校やコミュニティからのお知らせの紙
・新聞や雑誌
・薬、化粧品
・小物(鍵、財布、スマホ、チャージャー)
・家族の勉強道具
・買ったり、もらったりしてとりあえずテーブルの上に置いたもの
食器や食材が放置されていることもあるでしょう。確かに、食器や食べ物は、食事に関係ありますが、使い終わった食器は、その都度洗って、食器棚に入れたほうが、部屋は散らかりません。
調味料や食材も、食べるときに取り出したほうが、置きっぱなしにするよりいいと思います。まあ、これは、他にどれだけ物が置いてあるかによって変わります。
ダイニングテーブルに塩や醤油を置くと、塩や醤油ほどひんぱんに使わない調味料(もらい物のオリーブオイルとか)を置いてしまうこともあるので気をつけてください(実家の話)。
テーブルの上をきれいに保つコツ
ダイニングテーブルの上をきれいに保つために、「ここは、食事や事務作業をするスペースだ」と自覚してください。
物置きだと思ってはいけないのです。
実際そうですよね?
私は、夫が椅子の背にジャケットをかけるのも、すごく嫌ですが、これは、「テーブルも椅子も物置き場ではない」という意識が強いからだと思います。
「物置き場ではない」という考え方に納得できないときは、そこを「物置き場にすべきではない理由」を考えてみてください。
物置き場にすると、
・キッチンに入るたびに、視覚的ノイズになってストレスが増える
・やりたい作業をするまえに片付ける作業が発生して時間と労力を奪われる、ストレスにもなる
・ごちゃごちゃしたものを見ながら、食事することになる(消化によくないし、心が休まらない)
この3つの理由だけで、十分「物置き場にすべきではない」と思えるのではないでしょうか?
台所の流しのそば
キッチンのシンクまわりも、ホットスポットになりやすいです。なぜなら、利便性を優先して、いろいろなものを置いてしまうからです。
そこにものをたくさん置く大義名分があるわけです。たとえば、こんなものが置いてあるでしょう。
・食器用洗剤、除菌剤、スポンジ、ブラシ、ふきん
・水切りかご
・洗い桶
・生ゴミ入れ
・調理ツール
・食材(調味料)
流しまわりを散らかさないコツ
流しのまわりにあれこれ置かないためにも、考え方を変える必要があります。
食器をきれいに洗いたい、シンクを清潔に保ちたいという気持ちから、洗浄剤や掃除グッズをたくさん持ち、置いてしまうかもしれません。しかし、「きれいにするためのもの」が多すぎると、逆にきれいにすることが難しくなります。
これは、トイレも同じです。置きっぱなしのものが多ければ多いほど、掃除する気になれないし、ほこりや油を寄せ付けるものが増えます。
置くものは厳選しましょう。
今は、「すべてここに置いておくべきものだ」と思っているかもしれません。しかし、流しの下にしまってもいいものもあるのでは?
水切りかごはなくても大丈夫なケースもあります。
私はずっと使っていませんが、特に不便はありません。
流しまわりをきれいにする1つのコツとして、流しの中をいつもきれいにしておく方法があります。
流しをピカピカに磨くことが家全体の片付けにつながる~ミニマリストへの道(26)
実際にやってみたら本当に流し以上のものがきれいになったという読者がたくさんいました。あなたもお試しください。
洗面所の引き出し
引き出しは、引き出して、ものを入れて、戻してしまえば中身が見えません。
だから、奥のほうにどんどん不用品がたまります。
特に、バスルームは毎日必ず使うので、押し込む頻度が高いのではないでしょうか?
以下のガラクタがたまっていないかチェックしましょう。
・コスメのサンプル
・入浴剤、バスボム
・ほとんど使い終わった化粧品
・ギフトでもらって入れっぱなしにしたもの、アメニティでもらってきて入れっぱなしにしたもの
・薬(日焼け止めなど、季節外のもの多数)
・すぐに使うつもりで買ったけど、使わなかったもの
・ストックするつもりで買ったもの
・タオル
・小物(マスク、ヘアゴム、ヘアピン)
洗面所の引き出しをきれいに保つコツ
バスルームにある引き出しを片付けるコツは、使い終わったものと、使うつもりのないものをさっさと処分することにあります。
ストック品はいいでしょう。使うはずですから。
ですが、中途半端に使って放置しているものや、匂いが嫌いな入浴剤などは、そこに入れて置く意味はまったくありません。
使いませんから。
ストック専用の場所でない限り、今使っていないものは入れておかないほうが、片付きます。
今使っているか、今後使うつもりがあるのか考えたうえで、引き出しに入れるものを選別してください。
「使うつもりはあるが、当面は使わない」と思うものは、引き出しから出して、別の場所で待機させたほうが、使い勝手がよくなります。
今使っているものとストック品は置き場所を変えてみましょう。
そのさい、何をストックしているのか忘れないように、記録しておくといいですね。
自分が何をどれだけストックしているのか把握しないと、店でセールになっているのを見ると、新たに買ってしまいますから。
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よくあるホットスポット3つとそこに不用品をためないコツを紹介しました。
ガラクタがたまっている場所をときどき片付けるのも悪くありませんが、そこに不用なものがたまらない工夫をしたほうが、片付ける労力を省くことができます。
そのためには、記事に書いたように「ここは不用品置き場ではない」と自分に言い聞かせることが重要です。
考えてみれば、家全体が、不用品置き場ではないし、いつ使うかわからないストック品の倉庫でもないのです。
このあたりのことは、この本に詳しく書いています⇒新刊『本当に心地いい部屋』4月14日発売のお知らせ
自分にとって、本当に心地いい場所は、不用品がたくさんある場所ではありません。
見た目もよくなくイライラするし、管理の手間も増えるし、余計なもの(収納グッズとか)を買うのにお金も必要です。
少しずつ、今の自分に関係がないものがあまりない家を作っていってください。必ず、今よりストレスが減ります。