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久しぶりに、カレン・キングストンの本からガラクタの捨て方のコツを7つお伝えします。カレンは、「ガラクタ捨てれば自分が見える(Clear )」という本を書いた、スペース・クリアリングが得意なイギリス人の風水師です。
私はこの本の翻訳版を、今から10年前の2005年の春に手にして、がんがん物を捨てられるようになりました。今でもときどきオーディオブックを聞いています。
今回紹介するのは、2013年に出た第2版に追加された部分です。ガラクタの捨て方が書いてある章のしめくくりにあるちょっとした捨て方のコツ。いずれも、カレンが大勢のクライアントに試してもらって、効果があった方法です。
以下、「不用品を捨てる」という意味で「断捨離」という言葉を使います。
1.自分がもっとも効果的に断捨離をできる時間帯を見つける
たいていの人が、断捨離をする時間帯に好みがあるそうです。朝やるのが好きな人、夜やるのが好きな人などさまざま。
ということは、自分が1番断捨離パワーを発揮できる時間を見つけるために、いろいろな時間帯に試してみるといいですね。
私は午後やることが多いです。1番熱心に断捨離をしていたころは、午後3時前後、子供が学校から帰ってくる前にタイマーをかけてやっていました。
☆カレン・キングストンの本についてはこちらに書いています⇒『ガラクタ捨てれば自分が見える』で衝撃のスペースクリアリングに出会う~ミニマリストへの道(20)
2.断捨離する予定を組む
歯医者や美容院に予約を取るように、断捨離の予定を、自分自身で決めて、手帳に書くと効果的です。
スケジュール帳やカレンダーの任意の時間に、「断捨離 1時間」といったように書くわけです。
確かに、「いつか時間ができたらやろうかな」と思っているだけでは実行できないですね。まあ、私は毎日やっていましたので、特に手帳には書きませんでしたが。
「やりたいけど時間がなくてなかなかやれない」という人こそ、断捨離のスケジュールを組んで、時間を作ってやってみてください。
私は、今は物はだいぶ減ったし、特に予定を組まず、気づいたときに1つ、また1つと捨てています。
ただし、娘が使っているスペースを娘と一緒に断捨離するときは、ちゃんとスケジュールを立て、当日の朝は、付せんに書いてTo doリストに入れます。
☆スケジュールの立て方はこちらも参考にしてください⇒毎日が楽しくなるミニマリスト的時間管理術
☆カレンダーの使い方はこちら⇒上手なカレンダーの使い方。スケジュール管理のコツを押さえて汚家を脱出
3.分割して片付けをする
カレンは Time-box each task と書いています。タイムボックスとは、1つの大きな仕事をなしとげるために、やるべきことを固まり(タイムボックス 時間の箱)に割り振ってやることです。
たとえば、3時間で終わりそうな部屋の片付けなら、30分の断捨離6回にわけるような方法です。
実際に四角い箱やコマを書いて、1つ1つの箱に、その30分でやるべきことを書くのも有効です。
たとえば居間を断捨離するとして、30分のタイムボックスを6つ用意し、
1).机の上の片付け
2).床をきれいにする
3).本箱の中の片付け
4).ソファーの上の片付け
5).コーヒーテーブルの上の片付け
6).全体の見直し
こんなふうに、それぞれ30分のタイムボックスが6個、つまり180分で終わるように、先に予定をたててしまうのです。
この例では、計算しやすいように全部30分のタイムボックスにしましたが、タスクによっては、もっと長いもの、短いものがあってもいいです。
ただ、あまりに細かくタイムボクシングをすると、かえって効率が悪いです。
タイムボックススケジュールはもともとソフトウエアの開発をするときのタイムマネジメントに使われていました。今は、一般の時間管理術にも使われています。
タイムボックススケジュールを作ると、いつまでにその作業を終わらせるべきか目標ができるので、ダラダラとした作業にはなりません。
それに締め切りがある方が、より目標を達成しやすいです。
人は期限や締め切りがないと、いつまでたっても宿題や仕事ができないので、自分なりに、期限を切るのはとても効果があります。
タイムボックスを使って断捨離するときは、タイマーも使ってください。
タイマーの使い方はこちら⇒タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法とは?
1日15分の断捨離も、ある意味タイムボックスなのですが、終わりを決めていないところが違います。
毎日少しずつ捨てるより、「この日までに、この部屋をきれいにしよう」と決めたほうが、断捨離が進みます。
片付けだけでなく、何をやるときにも、最終的な目標を決めて、時間を区切ってやると、効率があがりますね。
私もタイマーを使っているときのほうが、使っていないときより、達成度があがります。
タイムボクシングは、特に何でも先延ばししがちな人に向いています。
4.アップテンポの音楽をかけながら片付ける
カレンはヘッドホンではなく、外部スピーカーを使って、大きめのボリュームで、と書いています。どのみちヘッドホンやイヤホンだと、邪魔になって動けないですよね。
音楽があるほうが楽しくなって、片付ける時間も長くなるそうです。長くなるとは、ダラダラやるという意味ではなく、楽しいからもっとやってしまうということです。
スローなバラードよりアップテンポな音楽がいいそうですが、このへんは好みかもしれません。
実は私は音楽がないほうが、はかどるのです。もしどうしても音楽をかけなければならない、ということなら、モーツアルトの軽快な曲を選びます。
断捨離中のバックミュージックの個人的なおすすめはこちらに書いています⇒3分で断捨離スイッチオン~お片づけが進むおススメの音楽はこれ
5.赤い色のものを身につけて片付ける
何か赤い色のものを身につけるとやる気が出るそうです。このあたりは風水っぽいと思いますが、色の影響はあるかもしれません。
赤い服も靴もない人は、暖色の何かを身につけてください。たとえばオレンジ色の服など。
なぜ暖色がいいかというと、明るい色のほうが、たとえば青に比べると、心地いいというか、心を包み込むような作用があるからだそうです。
多くの人はしばしば自分を癒やすために、いつまでもいらない物を取っておくので、断捨離するときも明るい色を着たほうがよい、と本にはあります。
このアドバイスに従って、何度か暖色に近い服を着てやりましたが、特に変わりはありませんでした。あくまでも気分的なものだと思います。
6.黒やグレーの服を着て片付けてはいけない
黒やグレーの服はバイブレーションのレベルが低いので、ガラクタを捨てているとき、すぐに疲れてしまいます。
また、グレーの服を着ていると、優柔不断になり、捨てるか残すか決められないのでその意味でもよくありません。
と、カレンは書いているのですが、本当なのだろうか、と思ってちょっと調べてみました。確かに色には心理的な作用があります。カラーセラピーなんてのもあるぐらいですから。
黒はパワフルな色で、権威を感じさせます。これがいい面にでると洗練され、威厳がある感じ。悪く出ると、高圧的で、人を寄せ付けない雰囲気に。
グレーはニュートラルカラーで、保守的なイメージがあるため、ビジネスでは安心感や信頼感を演出するのに使われます。
生理心理学的な観点から見ると、グレーは、エネルギーを消耗させる色だそうです。
一般にグレーにはエネルギーがなく、刺激もなければ、安らかな気持ちにもしてくれないとか。
子供のとき、灰色はあまり好きではなかったのですが、今はわりと好きです。エネルギーがないと言われますが、気分が落ち着くと思います。そこにあっても疲れない色です。
グレーはたほかの色を引き立てる色ですよね。よき脇役というか。
私はいつもグレーのトラックパンツか黒いスパッツをはいて断捨離していますが、ふつうに物を捨てることができています。
色の感じ方は人によっても違うので、自分が気分よく働ける色を身につければいいですね。
7.片付けをしたら自分にごほうびをあげる
断捨離をしたあとで、自分で自分にごほうびをあげれば、脳はこれを覚えて、また片付けてごほうびもらおう、とやる気になります。
断捨離のごほうびはどんなことでもいいです。マッサージ、映画を見る、友だちと出かけるなど、自分にとって意味のあることを選んでください。
私の場合は、特にごほうびを用意しなくても、「ちゃんと片付けることができた」という達成感が充分ごほうびになっています。
また、断捨離の場合、部屋がきれいになっていくのが見てわかるので、それもごほうびになりますね。
そのためにも、いきなり大きな場所や、たくさんのものを片付けるのではなく、小さな場所を片付けて、成功体験を積み上げていくことをおすすめします。