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買い物する前に一応考えているけど、無駄遣いが多い。そんな人は、自分の使う口実のパターンを整理してみるといいです。
人がよくする買い物の言い訳と、それに対して、自分でできる反論を7つ紹介します。
今度、無駄遣いしそうになったら、この記事を参考に、もう一度考え直してください。
1.安いし、まあいいか
100円均一ショップや、スーパーなど、薄利多売の商売をしている店で口にしてしまう言い訳です。
セール品を見たときも、こう思うかもしれません。
しかし、安くても不用な物を買えば、その分のお金が出ていくし、家に入れてしまった後、いろいろなコストが生じます。
不用品を入れると生まれるコスト⇒節約ではお金はたまらない。お金持ちになりたいなら、買わない暮らしが1番いい
こちらもどうぞ⇒もったいないから捨てない。この決断のせいであなたが失っているたくさんのもの。
お金のみならず、スペース、時間、心の平安が奪われますから、安くても、不用な物は、安易に家に入れるべきではないのです。
2.送料無料になるから得じゃない?
ネット通販で、送料無料にするために、無駄な物を買おうとするとき、頭をよぎる言い訳です。
確かに、1個1000円のものを買うのに、送料が670円だと、送料無料にしたくなるでしょう。私だってそうです。
けれども、1番に書いたように、無駄なものを家に入れると、後々多大なるコストが発生します。
それは、その日、得をするように思える送料670円よりずっと高い代償です。
それに、誰かがエネルギーを使って、家まで運んでくれるのですから、送料は支払って当然の費用です。
受けたサービスに対しては、お金を払う姿勢をもたないと、ファストファッションのように、どこかで、自分が払わなかった分、大きな犠牲を強いられる人が生まれます。
これが何回も続くと、もともとある社会の不平等を促進してしまいます。
送料について⇒その買い物は本当にお得?節約したいなら知っておきたい3つの販売戦略
ファストファッションとは? ⇒ 服の使い捨てをうながすファストファッションの罪。
3.あの人も買ってるし
人が買っているから、自分も買うべきだと思ってしまうことがあります。
同期の同僚が、新しいスマホを買ったり、今シーズン流行の服を買ったりすれば、自分も買って当然なのではないか、もう30代なのだから、このぐらいの物は持つべきではないか、と思うのです。
安易に物を持たないはずのミニマリストでも、「ミニマリストにおすすめの本当にシンプルなソファ」なんてものになびくことがあります。
現在、近藤麻理恵さんのアメリカのサイトにはショップがあります。それらは近藤麻理恵さんが「実際に自宅で使っているお気に入り」と、あります。
シンプルで上質で、スパークジョイする(ときめく)ものだと。
きっとそうなんでしょう。
ですが、誰かが買ったお気に入りの品だからといって、自分の生活に必要とは限りません。
自分はこの世でたった1人のとてもユニークな存在です。
ほかの人が求めたものではなく、自分が本当に求めている物を買うべきなのです。
そもそも、他人と自分では、価値観、生活環境、将来の夢、現在の経済状況、すべて違います。
ほかの人ではなく、今の自分に必要だから、という理由で買ったほうが、経済的なダメージも避けられるし、満足できる買い物になります。
4.だって着るもん、ないし
「初夏になった今、着るものがないから、買うんだ}、そう思って新しい服を買おうとする人は、多いでしょう。
でも、待ってください。
本当に着るものがないのですか?
「着るものがない」というその言葉を、もう少し、正しく現実を言い表している言葉にして、言い直してください。
実際は、服は複数枚(〇〇着、クローゼットに満杯、たんすが2個いるほど)あるけれど、朝、着るものがさっと決められないので、「着るものがない」という言葉を使っているのではないでしょうか?
あるいは、服はたくさんあるけれど、ピンとくる服がないような気がしているだけかもしれません。
「着るものがない」と思ったら、家に帰って、手持ちの服をしっかり調べてください。
たくさんあるから、選べないだけで、実は、着るものはいくらでもあり、今後毎日、日替わりで着ても、着尽くすことができない現実に気づくでしょう。
どうしても服が捨てられない。そんな人は、先にユニフォーム(定番)を決めればいい。
5.先日もらったスカーフに合う服がないから
たまたま、人からもらった物(服、靴下、バッグ、ポーチ、帽子、手袋、化粧品など)に合う服や小物がないので、それに合う物を買おうとするとき使う口実です。
もらったスカーフに合う服がないとしたら、そのスカーフは、自分の好みの製品ではないのです。
少なくとも、ふだん自分が選ぶ色・柄・デザインではありません。
スカーフ単体としてみたら、素敵に見えるでしょう。けれども、素敵なそのスカーフは、自分の世界の外にあるスカーフです。
無理に身に着けなくてもいいんじゃないですか?
「たまにはこういうのも気分が変わっていいわね」と、心の底から身につけたいと思うなら、色や柄がバッティングしない、手持ちのモノトーンの服に合わせればいいでしょう。
何か新しいアイテムを買わないと、使いこなせないものは、私なら寄付センターに持っていくか、娘にあげます(娘は不用品を売って、小遣い稼ぎをする趣味がある)。
いただき物だからといって、自分が使う義務はありません。
6.これは誰かへのプレゼントなの
本当は自分が買い物をしたいだけなのに、「人にプレゼントする」、という大義名分を使うこともあります。
これは、自分用じゃなくて、友達/親兄弟/子ども/親戚/お世話になっている方への贈り物だから買ってもいいのだ、と思うのです。
誰かに好意や感謝の気持ちを示したいとき、物を使う必要はありません。
手紙を書いたり、電話したり、会ったりすればできます。
何かを贈りたいなら、体験(一緒に過ごす、食事するなど)を贈る方法もあります。
どうしても、物を贈りたいなら、自分で作ればいいでしょう。
いらないプレゼントを持て余して困っている人がたくさんいます。買い物したいという自分の欲望を満たすためだけに、不用なプレゼントを生み出すのはよくありません。
7.ずっと前から欲しかったから
もう何ヶ月も、何年も欲しいと思っているから、買ってもいいのだ、と思うことがあります。
しかし、「欲しいと思っている年月」が長いからといって、それが今の自分に必要とは言えません。
「欲しい」と「必要」は、別のことです。
この言い訳をよくして買い物している人は、一度、「欲しいもの(ウォンツ)」と「必要なもの(ニーズ)」について考えてみるといいでしょう。
ミニマリスト的節約術の極意は、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり分けること
この2つの線引きは難しく、最後は、自分の判断で決まります。
欲しいと思う物を買っていけないわけではありませんが、欲しいと思う物を次から次へと買っていても、生活の質はあがりません。
自分のニーズとウォンツについて、冷静に考えるくせをつけておくと、「欲しいから買っちゃえ」という買い物は減ります。
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買い物する前の言い訳7個と、それに対する反論を紹介しました。
記事を書く前、全部で14個、言い訳を思いついたので、残りの7個は、後半で書きます。
無駄遣いが多い人や、最近、買い物が増えていると思う人は、一度、自分の言い訳パターンを、紙に書き出すといいでしょう。
「こういう言い訳が多いなあ」と気づくだけで、もっと冷静に買うことができるようになります。
それでは後編をお楽しみに。