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火曜日は「活用日」として、死蔵品を使うきっかけにすることをおすすめしています。
今回は「いつか使おう」と思っていたアイテムを、実際にいつどこで使うか計画を立てるアイデアを、死蔵品になりがちなもの7個について考えてみました。
すぐに使うのがベストですが、未来の特定の日に使うと決めてしまえば、もう死蔵品ではありません。
いつ使うかわからないからお蔵入りになる
いつか使うつもりで、取っておいたものが、何年も日の目を見ないのは、その「いつか」が、具体的に決まっていないからです。
「いつか」が漠然としているので、使うことができません。
漠然とした「いつか」ではなく、こんな機会のときに使おう、この時期に使おうと、もう少し具体的にイメージできれば、実際に使うことができるのではないでしょうか?
具体的な日付けは、今すぐでなくてもかまいません。たとえ、それが3年後でも、自分の中でしっかりイメージでき、使うことを忘れなければ、死蔵品にはならないでしょう。
1.特別なときのための服
改まった服装で行かなければならない集まりやパーティ用に、スーツやワンピース、毛皮を買ったけれど、1回着ただけでそのままになっている。もしくは、まだ一度も袖を通していない。
そんな服があったら、取り出して鏡の前で着てみてください。
着てみてピンと来なかったら、処分を検討します。
でも、特別なイベントのための服は高価だから、「手放せ」と言われても、そう簡単には手放せないですよね。
そんなときは、実際に着ていける機会を自分で計画してはどうでしょうか?
友人同士の集まりや友達の誕生日パーティを企画したり、家族で高級レストランに行く予定を入れたりするのです。
ふだん使いできそうなものは、明日、会社に着ていくのもいいでしょう。
着る機会が来るのを待つのではなく、その機会を自分で生み出すのです。
2.高価な食器・特殊な食器
ふだん使いするには高価なので、特別な日に使うつもりで使わずじまいの食器やグラス。特定の料理専用で、なかなか出番がない食器。
これらも洋服と同じで
・日常で使う
・時別な時を見つて使う
・特別なときを意図して作って使う
以上のどれかをすれば、実際に使うことができます。
私の母は、結婚してすぐノリタケの食器の頒布会に入って同じパターンの食器を集めていました。
2014年に、母と一緒に実家を片付けたとき、その頒布会で買った茶碗蒸しセットが出てきました。
こんまりメソッドか、ふつうの断捨離か?~実録・親の家を片付ける(11)
台所の天袋の奥のほうに箱ごと突っ込んであったのです。母がこの茶碗蒸しセットを購入してから、軽く50年は経っていました。
ふだん茶碗蒸しに使う食器は別にあるから、ずっと使わないで来たのでしょう。
結局、この食器セットは処分しましたが、50年も寝かせておくなんて、残念すぎます。
もし、こんな食器があなたの家にあるなら、9月1日が日曜日なので、この日にいつもは作らないスペシャル料理を作って盛り付けてみるのはどうでしょうか?
もちろん、今夜の夕食で使ってもOKです。
すぐに使えないなら、いつ使うか考えて、心づもりしてください。
ポイントは、「いつか」というイメージを、もっと具体的なものにすることです。
3.飾り物(記念品やお土産)
旅先で買った記念の飾り物やインテリア小物は、箱から取り出して即、飾ってみましょう。
私はあまり飾るものは持っていませんが、引っ越してきてから、人からもらったスヌーピーの小さなマグネットを冷蔵庫に飾っています。
このマグネット、以前は冷蔵庫の側面につけていましたが、ここ数年は自室にあり、飾る場所がなかったので、あっちにくっつけたり、こっちに置いたりして、「見て楽しむもの」というより、「どこにくっつけていいかわからなくて困るもの」でした。
でも、「引っ越しをしたら冷蔵庫の正面に貼ろう」と思っており、捨てはしませんでした。
この春、晴れて冷凍庫の扉という定住の地を与えることができ、実際に飾ってみると、ちょっとしたなごみの空間を演出してくれています。
スペースに余裕があるなら、ずっと眠っていた品物を飾る専用の場所を作るといいと思います。
出番やステージを用意すれば、どの飾り物も、本来の魅力を発揮して、あなたの生活に潤いを与えてくれるでしょう。
飾り物がたくさんあるときは季節ごとにローテーションしてください。
センスのいい人なら知っているインテリア小物(飾り物)をガラクタにしない10のルール
4.読みかけの本や雑誌
いつか読もうと思って取ってあるものの、毎回、他の本に手が伸びて忘れ去られている本や雑誌。
いわゆる積読本を使うのはわりと簡単で、1ページでも2ページでも読めばいいのです。
読めない一番の理由は時間の制約ですから、あらかじめ読む時間を用意してください。
週末や休みの日に、読書の時間を確保しましょう。
ほかに読むものがたくさんあると、その本を読めなくなるので、本棚の一角に積読本を入れる専用のスペースを作り、読むべきときが来たら、このスペースから本を選ぶようにするといいでしょう。
私のようにお風呂で読書をする人は、あらかじめ浴室に置いておくといいかもしれません。
読むものがたくさんあってすぐに読めないときは、読む順番を決めて、その順に本を並べてみては?
それだけでも、ただ積読にしておくより、「未来のこのときに読む」という意思を反映できるので、死蔵品になりにくいと思います。
読書が好きなら、読書会を企画して、家族や友人と読むのもいいでしょう。
すぐに読書会をする必要はなく、たとえば、11月3日の文化の日にすると決め、計画を立ててください。
5.タオル
タオルがたくさんあり、持て余し気味なら、今使っているタオルを全部新しいタオルに取り替えるといいかもしれません。
古いタオルは掃除に使います。
ついでに、今後は軽い気持ちでタオルをもらったり買ったりしない誓いを立てましょう。
今すぐ総入れ替えできないなら、そうする日を考えてください。
大晦日がいいかもしれません。総入れ替え日を決めたら、スケジュールに入れ、忘れないように入れ替えてください。
タオルを使い切る方法や処分の仕方は、先日、エッセオンラインの記事で書いたので参考にしてください。
タオル・エコバッグの「気持ちのいい捨て方」。5つのルールで使いきって処分 | ESSEonline(エッセ オンライン)
6.未使用のギフトカードや商品券
もらったけれど、引き出しの中に入れっぱなしのギフトカードや商品券を使います。
買い物に使えばいいので、「9月のこの日に、ここで、こんなふうに使う」と買い物計画を立てて、手帳に書いておきましょう。
もちろん、その日が来たら、店に行って、買い物をします。
とは言え、特定の場所でしか使えないギフトカードは使いにくいことが多いですね。
私も、元夫からあるショッピングモールのギフトカードをクリスマスにもらうことがありましたが、そもそもショッピングモールに行かないから、全部娘にあげていました。
娘も、「私はこのモールにはめったに行かない」と、「ありがた迷惑なんですけど」という雰囲気を漂わせていたので、ギフト券は万能のプレゼントとは言えないようです。
幸い、日本には金券を買い取ってくれる店があるので、買い物に使えないなら、金券ショップに行く日を決めてはどうでしょうか?
7.手芸・クラフト用品
何か作るつもりで毛糸や手芸用品をためこんでいる人も多いでしょう。
どれも作るのに時間がかかるため、すぐには制作できないかもしれません。
そこで、それぞれについて制作スケジュールを立ててみては?
ものによっては、5年後、10年後になるかもしれませんか、「このタイミングで、これを作るのに使う」と意図を明確にすれば、本当に使う時が来ると思います。
ただ、人は、時間がたつと興味関心も変わるので、せいぜい5年後あたりまでの計画にしておいてほうがいいかもしれません。
どこまで気長な計画を立てられるかは、その人の性格にもよりますね。
機会と時間を作るのがコツ
ここまで書いてきたように、死蔵品になっているものを使うためには、
・使う機会
・消費に費やせる時間
この2つのどちらか、時には両方必要です。
衣類ならば、機会さえあれば、着るのに時間はかかりません。
本や手芸の素材の消費には、時間のほうが必要です。
使いたいものによって、どちらが必要か考え、自分の手持ちのリソースの一部を、死蔵品を使うことに回すタイミングを、今日、考えてしまいましょう。
リソースが枯渇していたり、そこにリソースを使うのが嫌な場合、放置しているものを使うことができないので、人に譲るか、売る、チャリティ団体に寄付するなどしたほうが現実的な解決策となります。
ストレスにならない程度に、死蔵品の使い切りを楽しんでくださいね。
死蔵品を使う・過去記事もどうぞ
眠っていたものがよみがえる! 火曜日を「活用日(使う日)」にする11のアイデア。
使わずに置いておくのはもったいない! 思い出品を活用する7つの方法。
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「いつか使うもの」の「いつか」を、「このタイミングでこんなふうに使う」ともう少し具体的にイメージにすることをおすすめしました。
まずは、死蔵品がどれだけあるのか把握しないとできないので、時間の余裕のあるときに、しまいっぱなしのものがないか調べてください。