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夏休みにおすすめの捨てプロジェクトを紹介しています。今回捨てるのはデジタル写真です。
夏は、旅行や帰省の機会が多いので、写真がたまっているのではないでしょうか?
これを機会にため込んだ写真を一掃しましょう。
この記事では
A.前準備
B.実際に捨てる(削除する)
C.マインドセット
この3つに分けてやり方を提案します。
前準備1:いつやるかを決める
写真が少ししかない人は、この記事を読み終わってから、30分ほど作業すれば、それですむかもしれません。
ですが、たくさんある人は、一気にやると疲れるので、1日5分~15分ぐらいの小さな作業にするのがおすすめです。
作業に、どのぐらい時間をかけるか、いつ、どこでやるか決めてください。
スマホに全部写真が入っているなら、出先でも捨てることができます。通勤途中、会社の昼休み、レジ待ちなど、すきま時間を利用するのもいいですね。
いつ、どこで、何分作業するかは、必ず決めて、写真を捨作業の時間を確保してください。
前準備2:全枚数の確認
次に今何枚持っているか確認してください。
私はGoogle Photoに写真を入れています。
Googleの場合は、Googleダッシュボードというページを見れば、利用しているGoogleのサービスが全部出てきて、Googleフォトのところに、写真の枚数が表示されます。
Googleダッシュボード⇒Google Dashboard
すごくたくさんあると、1万5000枚、のような概算になっているかもしれません。
iCloudは、メインで使っていないのでわかりませんが、「ライブラリ」→「すべての写真」から見られるようです。
枚数を確認して、どこまで減らすか目標を決めましょう。
〇〇枚までにしよう、半分にしよう、10%減らそう、など。
目標を立てるのは任意ですが、目標を立てたほうが、日々の作業が進みます。
今回は、とりあえず、目標に到達するまでは、捨て続けましょう。
こんな写真を削除する
次に実際の削除に入ります。いらない写真をみな削除してください。
キープしたい写真と、捨てる写真は自分で選ぶことができるでしょうが、一応、目安を書いておきます。
以下は、私なら削除する写真です。
1)メモ代わりの写真
メモ代わりに写真を撮ることってありますよね? 私はよくあります。思い出写真を撮ることより、メモ写真を撮ることのほうが多いくらいです。
バス停にある時刻表、どこかの店の営業時間、料理本の特定のレシピ、イケアの陳列商品についているタグ(1回のどこに置いてあるか、行や列の番号がついているもの)。
こうしたものは一時的なメモ書きですから、もう用がすんでいるので捨てます。
2)仕事用・発信用の写真
仕事で使うために撮影した写真や、インスタグラムやブログなどに載せるために撮影して、用が終わった写真です。
これも私は削除します。
3)ダブり
被写体も構図も背景も同じ写真は1枚だけ残します(残したいのであれば)。
デジタル写真は、無料でいくらでも撮影できるから、ベストショットを撮るために撮影枚数が増えます。
だから、似たような写真がたくさんあるはずです。
そんなに何枚もいらないので、多くても1枚だけにしてください。
4)誰が見てもNGな写真
撮影に失敗した写真を捨てます。
ピンボケ写真、暗すぎる写真、明るすぎて白飛びしている写真、手ブレがひどい写真など。
5)何が撮りたかったのかわからない写真
何のために撮影したのかよくわからない写真を捨てます。
どこかの風景だけど、それがどこだかわからない、人が写ってるけど、知らない人たちばかりだ、料理を撮影したみたいだけど、手前に人の手が写っていて、どちらがが主役かわからない、っていうか、これ誰の手よ?
こんな写真です。
6)嫌いな写真
ピントも露出もばっちりだけど、被写体が嫌い、写真のかもしだす雰囲気が嫌い、自分の表情が気に入らない。
そんな写真を捨てます。
7)ネガティブな思い出がよみがえる写真
見ているといやなことをいっぱい思い出す。そんな写真を捨てます。
思い出は美化されることが多いから、どんな写真でも、見れば、懐かしく、ポジティブな気分になるかもしれません。
ですが、中には、いやな記憶の引き金になる写真もありますよね?
そういう写真は取っておく必要はありません。
写真を捨てるマインドセット
捨てたほうがいい写真を見つけるのは簡単だし、デジタルイメージは削除するだけなので、写真を捨てることは、まったく難しくありません。
時間さえあれば、誰でもできます。
ただ、紙焼き、デジタルにかかわらず、写真を捨てるのが苦手な人がいます。
もし、作業が進まないときは、以下のように考えてください。
たくさんあると管理が大変
デジタル写真は、紙焼き写真のように、場所を取らないし、クラウドストーレージに入れておけば、お金はちょっとかかるかもしれませんが、何万枚でも取っておけます。
しかし、何万枚もあると、目当ての1枚を探すのが大変です。
写真は、あとで見るためにキープするもの。
後々、アクセスしやすくしておくことは、重要ではないでしょうか?
ハードディスクはいつか壊れる
「自分のパソコンのハードディスクに写真を入れているから、べつにデータを捨てる必要なんてないわ」と思う人もいるでしょう。
ですが、ハードディスクはいつか壊れるから、想定外のときに故障して、中に入れておいた写真や動画を見られなくなった、ということはふつうに起きます。
私の友達に、古いマックを画像データをためる専用機として使っていた人がいました。
その方はアート系の仕事をしていて、海外旅行に行っては、自分の資料として、あちこちの写真を撮り、それをたくさんためこんでいたんです(整理されていない状態)。
ところがある日、そのマックがこわれて、画像データを取り出せなくなりました。
こんな故障が起きたとき、プロに頼んだら、取り出してくれるかもしれませんが(だめな可能性ももちろんあります)、いろいろめんどくさいですよね?
古いマックが写真格納専用機になるのは、枚数が多いからです。
「写真を絶対失くしたくない」と思うなら、さまざまな場所に分散して保存するのがベストです。PCのハードディスク、外付けハードディスク、ブルーレイディスク、クラウド、紙焼きなどに。
ですが、分散させると管理が大変になるので、たいていどこか一箇所に全部ためこみます。
枚数が少なければ、どんな写真がどこにあるのか、把握しやすいから、分散してする保存もやりやすいと思います。
写真が大好きで、どの写真も絶対失いたくない、という強い執着のある人ほど、管理できる量の枚数にしておいたほうがいいと思います。
量より質、なんだったら写真はなくてもいい
どうでもいい写真をたくさん持つより、好きな写真、いいと思う写真、いろいろな意味で価値の高い写真を少なくもったほうが、管理も楽だし、自分の幸福度もあがります。
私が生まれたとき、両親はカメラを持っていなかったから、赤ん坊の私の写真は、2枚しかないし、幼児のときの写真も数えるほどしかありません。
写真が少ないから、私は不幸なのかというとそんなことはありません。
まあ、私は、写真を撮るのも撮られるのも特に興味がないからそう思うのかもしれません。
娘を生んだとき、私はカメラを持っていませんでした。
私は、1996年にカナダに来ましたが、来る前に日本で使い捨てカメラを買って持ってきました。
母に、「カナダの風景の写真(特に花)を送ってほしい」と言われたからです。このカメラで、そのへんを適当に撮影して、カメラごと日本に送りました。
だから、出産したときは、カメラを持っておらず、赤ん坊の撮影もしていません。
夫が、私がベッドで娘を抱いている写真を1枚撮ってくれましたが、夫も貧乏人で、フラッシュのついてない使い捨てカメラを使ったので、真っ黒な写真ができあがっただけでした。
けれども、娘を生んだことは忘れたくても忘れられません。
その日、何時頃、どんなふうに病院に行ったか(夫は夜勤だったので、1人でタクシーで行きました)とか、どんなふうに生んだかとかということは、ものすごくよく覚えています。
私にとってとても大事なことだからです。
大事なことは脳が覚えているから、写真に覚えさせる必要はないのです。
娘の生後1日の写真はないけれど、生まれたときの話を娘にすると、とても興味深そうに聞いていますよ。
■このシリーズを最初から読む方はこちらからどうぞ⇒平らな面を1つだけ徹底的にきれいにしよう:夏休み片付けプロジェクト(1)
写真の断捨離に関する過去記事
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痛い経験から学んだ子供の物の捨て方のコツ(写真つき):ミニマリストへの道(86)
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撮る必要のない写真まで撮っていませんか? 写真を撮りすぎる問題について。
子供のフォトブックを作っているけど、どの写真も大切に思えて選べない。そんなときはこう考えよう。
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ここで、掲載誌のお知らせです。8月23日発売の、「週刊朝日」2022年9月2日号に、私の談話がのっています。
82~83ページの
「世の中暗いニュースばかり…瞑想で明るい気持ちになる!」
という見開きのページの最初のほうに登場。
Zoomで取材を受けて、私がしゃべった内容を編集者の方がまとめたものです。私のほかにはお医者さんと住職さんの「明るい気持ちになる方法」が紹介されています。
よかったら読んでください。
こんな表紙です。
きょうはデジタル写真の削除をおすすめしました。もちろん、紙焼き写真を整理してもいいですよ。
どちらも、できるならしまいっぱなしにせず、まめに楽しめるといいですね。