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去年の秋の引越前にたくさんの物を断捨離しました。きょうは、長々とリビングルームにあり、引っ越し前にとうとう捨てることができた2つの家具のお話をします。
その2つとは
1.布張りの大きな椅子
2.黒いキャビネット
2つとも捨てて後悔はなし。後悔どころか、捨てられて本当によかったです。2つとも、ストレスの元だったのです。
1つずつ説明しますね。
布張りの大きな椅子を捨てた
8年前のある日、外出から戻ったら、居間に見慣れない椅子がありました。
夫が、近所のAさんからもらったのです。Aさんは、夫より二回りぐらい年上の方です。
我が家はずっと貧乏で、家具らしい家具は持たずに生きてきました。それを可哀想に思ったのか、Aさんは、この椅子のほかにも、私がベッドとして使っていたマットレス、庭に置く倉庫もくれました。
その気持ちはありがたいのですが、もらうたびに私はうんざりしていました。べつに欲しかったわけではないのですから。
いつも夫が勝手にもらってくるのです。
特にこの椅子は好きになれませんでした。椅子のくせに、大きくて重く、居間が狭くなりました。
居間には、現在も使っている黒い革張りのソファが2つあるので、これ以上椅子はいらないのです。
この茶色い椅子は、リビングルームで大きく浮いていました。
ロッキングチェアの一種なので前後に揺れます。もらった当初は娘が乗って、ゆらゆら揺れて喜んでいました。
足を乗せる台がせり出すようになっています(写真参照)。この構造のせいで、椅子の下が、とても掃除しにくかったです。
しかも重いので動かすのが大変でした。
さらに素材もあまり好きではありませんでした。毛羽のある布なので、すごく汚れていそうな気がしました。
私は、「家具は新品じゃなきゃいやだ」と思ったのではなく、すでにソファがあるので、余分だからいやだったのです。
この椅子を見るたびに、前の家の負の記憶を持っている気がしてなりませんでした。
カレン・キングストンは、「家の中にあるものは、その家で起きていることをすべて記憶している」と書いていますが、私もそう思ったのです。
家や建物にネガティブなものがたまっていく話⇒スペース・クリアリングとは何か?そのやり方とは?~カレン・キングストンに学ぶ
この茶色いチェアは、夫が居間でテレビを見るときに座る専用の椅子になりました。彼は体重が重いので、椅子をゆらすたびに、ギーギーとうるさかったです。
その音は、階下でも聞こえました。階下にいるときは、椅子がちょっと動くたびに、ギシギシ音がしました。
そんなふうに7年間好きになれなかった椅子でしたが、ようやく引っ越し前に捨てることができました。大きな椅子なので、現在の居間には不都合です。
無理やり入れると、居間が古道具屋の店先みたいになることでしょう。
引っ越しは大変でしたが、この椅子とお別れできたのは本当にうれしいことでした。
現在の夫は黒いソファの上で寝ながらテレビを見ています。
黒い大きなキャビネットを手放した
このキャビネットは、廃棄された家具を夫が黒いペンキで塗り、キャスターをつけたものです。
上にも書いたように、家具らしい家具が何もなかったので、夫は人からもらったり、捨てられたものをリサイクルしました。
最近はとんとやりませんが。
このキャビネットはわりと大きくて、幅が2メートルぐらいありました。奥行きは50センチ。そもそも何を入れるためのものだったのでしょうか?
はじめのうちは居間のテレビのそばに置いて、ビデオやゲームなどを収納。そのうち、私専用の家具になりました。
パソコンに向かう私の後ろに置き、自分と娘の雑多なものを入れていました。
時々整理していましたが、奥行きが深いブラックホールのような家具なので、気づくといつもごちゃごちゃ。物が取り出しにくい状態になっていました。
6年前のある日、フライレディからリビングルームを片付ける指令が出ました。
フライレディをご存知ない方はこちらをどうぞ⇒すっきり片付いた家にするための12の習慣~フライレディに学ぶ
メールには、
そこらに置いてある飾り物、ずっと置きっぱなしになっていませんか?いろんなものがたくさんありすぎませんか?
ごちゃごちゃしてませんか?ほこりがたまっていませんか?雑誌の山ができていませんか?その飾り物、本当に気に入ってますか?そこにあるのが当たり前のようになってるだけじゃないですか?さあ、ちょっと片付けてすっきりさせましょう。
とありました。
そこでこのキャビネットの上をちょっと片付けて、表面をきれいにふきました。そのとき、ふと気になって、扉を開けたら、中のごちゃごちゃにうんざりしました。
私の本や、娘のワークブック、CDメディア、文具などがぎっしり。
当時使っていたパソコン机は机の枠に板をのせたものだったので、引き出しがありませんでした。
そこで、本来なら机の引き出しに入れるのにふさわしい細かいものも、このキャビネットに収納していたのです。
キャビネットの中は仕切りも何もありません。奥行きがあるので、奥と手前に物を入れていました。
奥と手前と2つの階層に物を入れるのは、断捨離的にひじょうによくないやり方です。奥に入れたものは当然取り出しにくいですし、手前の物で見えないから、何が入っているのか忘れてしまいます。
目に見えず、取り出しにくいところに置いたものはどんどん「ガラクタ化」がすすみます。
少しすっきりさせるために、キャビネットの上と下と1段ずつ断捨離することにしました。
まず下の段からやりました。
中身を全部とりだし、使用頻度の少ないものは階下に持っていき、いらないものは処分。その後、中身を入れ直しました。ここに入っていた本のほとんどがお菓子のレシピ本でした。
今、手持ちのレシピ本は4冊ですが、このときはまだお菓子を作っており、レシピ本に執着していました。さくっと捨てた本もありましたが、好きなページだけ切り取って残したものも。
これも断捨離的にはよくない行為です。その理由⇒どんどんたまるレシピや雑誌の切り抜きの断捨離と整理の方法はこれで決まり
上の段には文房具や大事かもしれないと思っていた書類を入れていました。
文房具を取り出しやすくするために整理して、入れっぱなしだった有田焼の雛人形を階下に持って行ったり、ケーブルなどが入っていたデジカメの箱の中身を袋に入れて、箱はつぶしてかさを減らし、といろいろやりました。
そのように必死に断捨離したものの、このキャビネットの中はすぐにくしゃくしゃになりました。
引越前にキャビネットを捨てました。本、雑貨、文房具を大量に断捨離したので、不用になったのです。
必死になって中身をを整理整頓していたときは、キャビネット本体を捨てようなどとは、考えもしませんでした。
中身もみんな大事なものに思えました。
しかし、結局、ほとんどの物を捨てました。中に入っていたものはガラクタだったというわけです。
キャビネットがなくなって困っているかというと、そんなことは全然ありません。今思うと、このキャビネットがあったからこそ、余計なものをかかえこんでいたのです。
私はよく、「入れ物があると人は中を埋めてしまう」と書いています。それはこんな体験があったからなのです。