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松の内も過ぎて、お正月から掃除はしたくないと思っていた人も、そろそろ片付けのエンジンをかける時がきました。お正月飾りを捨てるついでに、ほかのものも捨ててはどうでしょうか?
今回はお正月用品の処分の仕方、さらに、この機会に捨てることを検討すべき物をいくつか紹介します。
松の内とは?
松の内とは正月の松飾りを立てておく期間です。この期間は年神様が来ていると考えられています。期間は地域によって違いますが、最近は七草がゆをたべる1月7日までとするところが多いです。
関西では、1月15日まで飾っているところが多いそうですね。私が子供のころは、どうだったのか全く記憶がありません。
ちなみに、こちらではクリスマスツリーはクリスマスが終わっても飾り続けます。もしカソリック教徒なら、エピファニー(公現祭 こうげんさい)までは飾っていると思います。エピファニーは東方の三博士がキリストに会いに来た日を記念する日で1月6日です。
私の住んでいる市では、1990年から市が使用済みのツリーを回収しています。毎年、1月10日過ぎあたりからクリスマスツリーの収拾が始まります。今年、2016年は1月12日に出すように指示されています。
いつもゴミを出しておく場所にツリーを出しておくと、その日から3週間以内に、ツリーを集める専用のトラックがやってきて回収します。
回収されたツリーは小さく切ってコンポストに使います。去年は1万3千本のツリーを回収したそうです。
よって年があけて10日ぐらいしたらツリーのデコレーションを取る人が多いでしょうね。もちろんそれより前にツリーをゴミ捨て場に出してもいいし、自分で指定の施設に持ち込むこともできます。
私は、ツリーやツリーの飾りをわりと早くしまいたいほうでした。生木のツリー(もみの木)はどんどん乾いて、針がたくさん落ちるので掃除が大変だからです。しかし夫は長々と飾っておきたいほうで、よくもめました。
ここ3年ぐらいは、ツリーを飾っていません。ツリーを飾っていた時は、飾りをとったついでに、いらないデコレーションをどんどん捨てていました。今、そのデコレーションはしまったまま。
引っ越し前に小さな段ボール箱ふたつにダウンサイズしましたが、もう全部捨ててもいいような気がします。
日本のお正月飾りは、ちゃんと捨てないとバチがあたりそうですが、ツリーのデコレーションは分別さえ守ればいいので、わりとさくさく捨てられます。
ではこの時期、捨てるべきお正月用品をリストアップしますね。
お正月飾り(しめ縄、門松、破魔矢)の捨て方
お正月飾りの捨て方は3つあります。
1.近所の神社に持っていく
しめ飾りなどは、どんど焼きや、お焚き上げしてくれます。近所の神社に聞いてみるといいでしょう。大きな神社ならホームページを持っており、どんど焼きのスケジュールなど書いてあると思います。
2.ふつうのゴミとして捨てる
近所に神社がないときは、ふつうに燃えるゴミとして捨てれば問題ありません。そのまま捨てるのに抵抗がある人はお清めをしてください。
お清めは、新聞紙などの大きな紙の上にお飾りを置いて、塩をふります。そして新聞紙ごと包んで捨てます。
私は母がこんなことをやっているのは見たことがないので、たぶん神社に持って行ったか、自分で燃やしていたと思います。
今は、中途半端に燃やすとダイオキシンが出るので、自宅で燃やすことはできなくなりました。ですが、昔は、母は紙ゴミを燃やす専用のドラム缶を持っていて、紙はみんなここで燃やしていました。
ダイオキシンについて⇒ダイオキシンとは?その害と個人レベルでできる対策をわかりやすく解説
3.来年も使うためにしまう
最近は飾りを数年使って、くたびれたら捨てるという人もいます。神社は、神様に来てもらうのだから、毎年買えと言うでしょうが、これはこれでいいと思います。結局気持ちの問題だからです。
年神さまは、それぞれの家に新年の幸せを持ってくる神さまですが、いくらお正月前に、家の中をきれいにして、年神さまを迎えたとしても、押入れや物置にいらないものがいっぱい詰まっていたら、貧乏神はいつづけると思います。
鏡餅は鏡開き(1月11日)の日に食べればいいですね。
それ以外のお正月グッズで処分できそうなもの
日本でお正月を祝わなくなり、19年ぐらいたちましたので、記憶が薄れてしまったのですが、お正月だけに使うものってありますよね?この時期は、そういうものも断捨離を検討するといいと思います。以下にリストアップします。
●重箱
もしこのお正月に使わなかったら、捨てることを検討できます。使ったとしても、塗がはげてるなどの、難を発見したり、使い勝手が悪いとか、生活環境が変わって来年はもうこんなにおせちを作らないかも、といろいろ人によって思うところがあるでしょう。使いそうもなかったら手放したほうがいいです。
また、市販のおせち料理は重箱や紙製の容器などに入っていると思いますが、こういう容器は、明確な使いみちがない限り捨てるべきです。
本体の物だけで、家の中がいっぱいなら、とても空き瓶、空き缶、空き箱、空き袋の面倒まで見られません。
●屠蘇器(とそき)とその関連グッズ
お盆とか、お屠蘇を入れる徳利とか、盃などいろいろあります。家にはなかったのですが、こういうものが複数揃っているご家庭もあるでしょう。何年もしまったまま、使っていないものは捨てたほうがいいです。
●祝い箸
数が多すぎて、何年も使っていないものがあったら処分。
●お正月用の花
生花は、だんだん枯れてくるから捨てどきがわかると思います。最近はプリザーブドフラワーを使う人もいますね。
プリザーブドフラワーは長持ちしますが、長持ちするからといって、飾っていないものをずっと持っていることはありません。数を持ちすぎていたら捨てることも検討してください。また、こういうインテリア雑貨をたくさん飾りすぎると、神経にさわります。
詳しくは⇒集中できないのはぐしゃぐしゃの部屋にいるから。ガラクタは脳にも悪影響を与えている
プリザーブドフラワーは生花を特殊な液につけて脱水し、また特殊な液につけて着色、乾燥させたもの。
もとは生花なのですが、特殊な加工をされて、生花のみずみずしさを失い、長い命を得たお花です。生花と造花の中間に位置する感じでしょうか。今、造花でもすごくリアルできれいなものがありますが、プリザーブドフラワーもきれいですね。
ただ、好きな人と嫌いな人に分かれると思います。しかも、長持ちするから捨てどきがわからず、プレゼントでもらうと困るものでもあります。
捨てる時は、燃えるゴミでいいと思いますが、一応自治体のゴミの捨て方を確認してください。
●花瓶や花器
花を捨てるついでに、花瓶や花器、剣山、オアシスなど、生花(いけばな)に使う道具もチェックして、もう使わないと思ったら捨てます。
●掛け軸
お正月用の掛け軸をしまって、通常の掛け軸に変えるついでに、ほかの掛け軸もチェク。もう使わないものは捨てます。
掛け軸の捨て方はこちら⇒仏壇用具を断捨離するとバチが当たる?捨て方は?
●着物やぞうり
着物やぞうり、バッグなど和装用品をしまうついでに持ちすぎていないかチェックします。私の実家には母の着物がたくさんあります。着物だけのために洋服ダンスが一棹(ひとさお)あります。
「あんなにいったいどうするのだろう」と思ってしまいます。着物をたくさん持つなら、頻繁に着るべきですね。
●古い肌着など
お正月は新しいパジャマや下着をおろす家が多いですね。当然古い物は捨てていると思いますが、もし中途半端に持っていたら、ウエスにして使い切ることをおすすめします。
ウエスの作り方⇒ウエスの作り方と使い方~拭き掃除だけが好きな主婦のおすすめの掃除道具
●年賀状
年賀状はお年玉年賀はがきの当選発表を待つ人が多いと思います。2016年の抽選日は1月17日です。思えば、子供のときは、この抽選がとても楽しみでした。切手シートしかあたったことがありませんが。
抽選が終わったら、もし住所録として使うなら、過去1年分あればいいと思います。
年賀状の捨てどき⇒年賀状の整理と断捨離の方法~実録・親の家を片付ける(9)
出さなければ来ません⇒年賀状を出すのをやめる方法。無理に出すのはおかしくないですか?
●ぽち袋
お年玉を入れる袋です。来年も使えるから、ともう何年もぽち袋の在庫をかかえていたら、少し整理することをおすすめします。
かく言う私がぽち袋を20年ぐらい持っていて、ようやく数年前に捨てました。日本にいる時、きれいなぽち袋を東急ハンズで少しだけ買ったのです。
しかし、その後すぐカナダに来てしまったので、全く出番がありませんでした。たまに誰かに何か小さいものをあげるときに使ったり、娘に小さなお手紙を入れてあげたぐらい。全然減りません。
それでも、小さい物なので、「いつか使うのかな~」とぼんやり思ったまま持っていたわけです。いつまでたっても「いつか」が来なかったので、やはり持ちすぎていた絵葉書と一緒に捨てました。
ぽち袋はわざわざ買わず、手持ちの色紙や包装紙で作るといいかもしれませんね。作り方もYouTubeで探せば出てきます。
またインターネットから展開図をダウンロードして、それを印刷して作ることもできます。お年玉をあげる人数が少ない場合は、必要な分だけ作るのが物を増やさないコツです。
いずれにしろ物は必要になったときに、買いに行くのが1番です。
この他に書き初めに使う書道の道具、羽子板、カルタ、トランプ、ゲーム、お正月の飾り物など、その家によって新年だけ登場する季節用品があると思います。何も考えず、自動的にしまうのではなく、在庫を調べ、不用品は捨てていくと、少しずつ暮しはシンプルになります。