ページに広告が含まれる場合があります。
3月になりました。学年末なので、今月は学校関係の物を捨ててはどうでしょうか?
子供の物だけでなく、ご自身の物を見直してください。
学校を卒業してからずいぶんたつのに、いつまでも、学校関係の物を段ボール箱に入れて、押し入れにしまっていませんか?
それ、いったい、いつ、どんなときに取り出して使うのでしょう?
学校にかかわる物は、いろいろあります。7つのカテゴリーに分けて紹介するので、1つずつ見直してください。
1.教科書・参考書・問題集
日本の学校では、毎年大量の教科書が配布されるので、さっさと捨てないと、スペースを取られる一方です。
古い教科書を持っていたら、捨てましょう。
ふだん参照することがなかったらもう不用です。
たまに、中学の教科書を買って、英語の勉強をする方もいますね。私も30年以上前、中・高校の教科書を名古屋市の本屋で買って、勉強していたことがあります。
そのように、今、現役で使っているなら持っていてもOKですが、書棚の飾りとしてキープしているだけなら、捨てたほうがいいですよ。
紙は虫やほこりを寄せ付けますから⇒部屋のほこりを簡単に減らす9つの方法。まずほこりの元を断て。
そもそも、教科書は、自習に使うより、教師と一緒に使ったほうが効果的に勉強できます。
と言うか、もう情報が古いので、「いつか使うときが来るかも?」と思ってはいけません。
2.ノート、プリント、単語帳など
自分でとったノートも捨ててください。もう見ません。
実用のためではなく、単に思い出の品として取っておきたいなら、一番小さいノートを1冊だけ取っておけばいいでしょう。
ノートを取っておく人は、自分の筆跡に執着があるのでしょうか? その場合は、スキャンしていつでも見られるようにすればいいですね。
私の趣味は語学ですが、ノートは取りません。問題を解くのにノートを使うことはありますが、絶対読み返さないので手元には残しません。
最近は、そのへんの紙切れに書いたりしています。
ノートがなくても、ふつうに勉強できているので、ノートはそこまで重要ではないですよ。
卒業して何年もたっているなら尚更です。
3.文具・学用品
使いかけのノート、バインダー、鉛筆・ペン、筆入れ、計算機など、学習に使ってそのままになっている文房具も見直してください。
文房具はくさらないから、「いつかそのうち使うときが来るかも」と思うかもしれませんが、これまでそんなときが何回あったか、客観的に考えてください。
本当に、いつか使いたいなら、新しい文具を買ってはいけません。
買えばそっちを使ってしまいますからね。
学生のときしか使わなかった文具は、今、現役で学生をしている人にあげるといいでしょう。
日本では、文房具の新商品がコンスタントに発売されるので、自分が使っていた大昔のシャープペンやボールペンを差し出すと、現役の学生は、「え、何、これ? 変すぎる」と言って使いたがらないかもしれませんが。
くさらない物も賞味期限を過ぎればガラクタ~もったいなくてシールが捨てられなかった愚か者の独白
4.卒業アルバム、学生証、受験票
卒業アルバムって、ふだん見ないですよね? 私はアルバムをもらった日には見ましたが、それ以降は一度も見ていません。
20年ぐらい前に、日本に里帰りしたときに、学生時代の友達3人と自宅で会う機会がありました。そのとき、友人の1人が卒業アルバムを持ってきて、クラスメートの近況を聞き、多少は懐かしい気分になりました。
でも、実はすでにその時点で(40代前半の頃)、私は誰が誰だかすっかり忘れてしまっていたのです。
とても仲のよかった数人の子をのぞいては、ほぼ他人化していたため、誰かの近況を聞いても、「ふ~ん、そっか~、でも、誰、それ?」と思っていました。
通勤電車の中でよく見かけるか、同窓会で会ってでもいない限り、学生時代に知っていた人は、今の生活から遠いところに行ってしまいます。
今さら卒業アルバムを見ても、自分の写真以外は、さして関心を持てないでしょう。
学生証をキープしている人がいるとは、想像していなかったのですが、読者からメールをいただき、そういう人もいるらしいとわかったのでこのカテゴリーに入れました。
捨てたことを後悔しても無駄なのでさっさと次へ行こう、と言われてもうじうじ悔やむ人へ。
通知表ここに入ると思いますが、今はデジタルで参照すると思うし、さすがにもう捨てていますよね。
5.その他の備品
日本の幼稚園や小学校に行くと、やたらと道具が増えますよね?
制服・体操服、裁縫セット、楽器(リコーダーなど)。さらにそれらを入れる特別なバッグ(ランドセルや手提げ)まで必要です。
私は、習字の道具も持っていました。
こうした備品も、ただしまってあるだけなら処分したほうがいいですよ。
持っていてもどうしようもないですから。
きのう収納に関する記事を書きましたが⇒片付けが苦手なら、収納に対する考え方を変えるべき。
収納する意味のあるものだけを手元に残してしまってください。
6.作文、図画工作などの作品類
学生時代に作った作品も捨てましょう。
捨て方は以前、記事に書いています⇒春休みがチャンス。子供の作品を処分する方法。保存するものはこうして選ぶ
7.弁当箱など
学校で弁当を食べていたなら、古い弁当箱や水筒、ランチクロスなど細々とした物が残っているかもしれません。
台所をチェックして早めに捨ててください。
その他、学生時代にしか使っていなかったもの(腕時計や財布、スケジュール帳、交換日記など)があったら、こうした物も見直すといいですよ。
*****
家に残っていたらさっさと捨てたほうがいい学生時代の物を紹介しました。
使っていないのに、キープしているとしたら、「思い出の品」としてだと思います。
でも、再三書いていますが、思い出はこころの中に残っているから、物をたくさん持つ必要はありません。
特に学校で経験したことは、すべて情報やスキル、価値観として自分の中に残っています。
自分が元気で生活できていたら、心のよりどころとして思い出の品は不要である、というのが私の考え方です。
私の娘はカナダで教育を受けましたが、私自身と比べると、学校に行ったせいで、やたらと物が増えることはありませんでした。
以下、以前も書いたこともあるので、すでに知っている人もいるでしょうが、また娘の話を書きます。
小学校の低学年、中学年のときはたいてい教科書がなかったし(先生が必要な部分をコピーして小冊子を作って使用)、高学年になって教科書を使うようになってからも、図書室から借りて、数人で1冊を見ていました。
体操服もなくて、私服でそのへんを走り回っていたし、ランチは家に食べに帰っていたから、弁当箱も不用でした。もちろん、学区や裁縫セット、その他特殊な道具を買う必要もありませんでした。
中学、高校では教科書は図書室から借りて、数学のワークブックだけ自分で購入しました。
毎年、文具(備品)を買う必要はありましたが、前の年に使ったものを続けて使えば、物は増えません。
娘は、いつも新品を買っていたから、ボールペンなどをたくさん持っていましたが、私がすべてモーニングページで使い切りました。
ボールペン1本生活をめざして。文房具を効果的に断捨離する7つのステップ。
大学の教科書は、使用後、古本で教科書を購入したい人に売りました。古い教科書を売るネットワークはフェイスブックなどにあります。たぶん、日本にもあると思います。
受験もしていないから、受験票もないし、成績はすべてデジタルで確認したので、通知表もありません。
小学校停学年のときだけ、通知表みたいなのがあった気がしますが、何も残っていません。
娘が持っているのはイヤーブック(卒業アルバムのようなもの)と、ルーズリーフ少し(学生時代にとったノートでまだ捨てていないものがあるらしい)、あとは、証明書のたぐい(大学を修了しましたとか書いてある紙)ぐらいです。
大学を卒業したのは、2020年なので、新型コロナウィルスのせいで、式典は何もありませんでした。
春に行われた授業は全部オンラインだったし、最後の成績も、ABC式ではなく、可、不可、未修の3つだけでした。
今、大学のオンライン授業は、わりと普通のことですが、2020年の春は、オンライン授業に慣れていない先生もたくさんいたから、今ほど、授業の質はよくなかったと思います。
いろいろな混乱もあったので、「ちょっとぐらい授業料の払い戻しをしてくれてもいいのに」と私は思っていました。
卒業関係の式典がなかったから、卒業関係の物は最低限でした。
だからと言って、娘が、学校関係の物を大量に持っている人に比べて不幸だとは思いません。
どう考えても、物をキープすることより、体験のほうが重要だからです。