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「忙しくて断捨離している暇なんてない」そんなふうに反応する人ほど、物を減らすべきです。ガラクタがない家に住むと思考がクリアになり、生産性もずっとあがるからです。
この記事では忙しいあなたが、いかに断捨離すべきか、5つのステップに分けてお伝えします。
ステップ1.物がありすぎるから忙しいことに気づく
「忙しくて部屋を片付けている時間なんてない」と思えば思うほど、断捨離したほうがいいです。
なぜなら、物が多ければ、それだけ物の管理に時間とエネルギーを取られるから。逆に言えば、物が少なければ時間ができるのです。
例をあげます。
先週の水曜日の朝、娘に「安全ピンをあるだけ持ってきて」と言われました。その日は娘のダンスクラスの発表会のリハーサルの日。コスチュームを身につけるのに安全ピンがいるとのこと。
私はすぐに安全ピンを2つ持って、娘の部屋に行きました。
自分がどこに安全ピンを入れているのかよくわかっています。本棚の下の段の右端に置いている小物入れの真ん中の引き出しの左側の奥です。
クリップなどと一緒に、古いゼリー型に入れてます。
安全ピンを取り出すのに30秒もかかりませんでした。
娘は、「これだけでは足りない」と言いました。そこで、ソファに座っていた夫に、「安全ピンある?」と聞いてみました。
「あると思うよ」
「すぐ出して。●●(娘の名前)が使うから」
「……..」
夫はどっこいしょとソファから体を起こし、のろのろと自分の部屋に行きました。私もその後をついて行きました。
部屋の奥に置いてあるバッグの中をごそごそしています。もう、おわかりでしょう。彼は安全ピンを持っているらしいのですが、さっと取り出せないのです。
結果的に、サイズがバラバラの安全ピンが5つぐらい出てきましたが、取り出すまでにあちこちひっくり返して、15分もかかりました。
夫は極端な例でしょう。ですが、物が多い家では、この「安全ピンを取り出すのに15分もかかる件」と同じことが、毎日のように起きているのです。
いくら物をたくさん持っていても、すぐに取り出せなかったり、目当てのものにアクセスできなかったら、持っていても全く意味がありません。
あなたが忙しい原因の一つは、物がありすぎるから。この点に気付くことが、断捨離の第一歩です。
ステップ2.捨てる決断をする。さらに次の決断もする。
「物が多すぎると生産性が落ちる」。このことに気づいたら、次は捨てる決心をします。
ガラクタは決断を先延ばしした集積です。
●出した後、すぐに片付ける決断をしなかった⇒床の上に散らかっている。
●いらなくなったのに捨てる決断をしなかった⇒代わりにどこかに押し込んだ。
●物の処理について、決めることを後回しにした⇒だからいつまでもそこにある。
こんなふうに、意思決定を先延ばししたので、望ましい行動をとることができず、部屋の中に物があふれています。
物がいっぱいあるから掃除が大変だし、探しものを頻繁にしなければなりません。
物があふれているから、視覚的ノイズになって、気持ちがざわつき、物事をしっかり考えることができません。
ガラクタがあると気が散る話はこちら⇒集中できないのはぐしゃぐしゃの部屋にいるから。ガラクタは脳にも悪影響を与えています
こんな状態だから、物事に集中できず、仕事はなかなかはかどらず、いつも忙しいのです。
それでは、どうしたらいいのか?
決断しなかった結果が、今の状態なので、今すぐ決断をすればいいのです。
つまり、断捨離をする決断をします。
そのあとも、どんどん決断を続けます。
たとえば、いつ断捨離を始めるのか、何を取っておくのか、何を捨てるのか、捨てるとしたらどうやって捨てるのか、友達にあげるのか、フリマに出すのか。
これまで決断をしてこなかった分、これからはどんどん決める必要があります。その瞬間、瞬間に、意思決定をするクセがつけば、決めることが上手になり、部屋もきれいになっていきます。
ピアノがうまくなりたかったら、ピアノを弾かなければならないし、料理がうまくなりたかったら、料理をしなければなりません。
断捨離がうまくなりたかったら、「決断する」行為を何度も、何度もするべきです。
そもそも「断捨離をする、しない」とか、「捨てる、捨てない」なんて、そんなに重大な決めごとではありません。決めるのに失敗したって命の危険があるわけではないのですから。
とにかく決断する。また、決断する。また、決断する。そうすれば道は開けます。
3.1%でもいいから物を減らす
捨てる決断をしたら、今度は実際に捨てる行動に入ります。断捨離は決断と行動がすべてです。
この時、いきなり大きな断捨離プロジェクトをすると失敗します。
近藤麻理恵さんの言う、全出しはしないほうが賢明です。2番に書いたように、ガラクタをたくさん持っていて、片付ける時間がない人は、今まで決めてこなかった人です。
つまり、決めることが苦手です。
いきなりたくさんの物を出して、「捨てる、捨てない」を決めようとすると、頭がオーバーフローします。早々に断捨離を挫折してしまうでしょう。
これまで、断捨離にまつわる決断をしてこなかったので、圧倒的に経験が足りないのです。
これは、性格とか能力の問題ではありません。
単なる「決断する練習不足」。
そこで、練習がてら、小さな場所から片付けを始めてください。どのみち、忙しいのですから、ポーションが小さいほうが取り掛かりやすいです。
小さなものをちまちま捨てるのは時間がかかります。ですが、1つでも捨てられたら、その成功体験で自信がつき、断捨離に対して前向きに取り組めるモチベーションを得られます。
☆小さな断捨離のアイデアはこちらをどうぞ⇒忙しい日は1日5分の断捨離を~5分で片付けられる10の場所
4.捨てやすいシステムを作る
捨てることに慣れてきたら、自分が捨てやすくなる工夫を取り入れてください。
極端な話、部屋にゴミ箱がなかったら、ゴミを捨てにくいですよね?
たとえば、洋服がぎっしりはいっているクローゼットが気になっているのなら、クローゼットの床に、紙袋の口を開けて置いてください。この紙袋には捨てる服を入れます。
朝、服を着たときに、難があると思ったら、すぐに紙袋に放り投げます。
わざわざ断捨離をする時間を設定しなくても、着替えをしているついでにどんどん捨てられるシステムを作るのです。
あるいは、部屋から部屋へ移動するときは、必ず何か捨てるものや片付ける物をガシっとつかむことにしてください。これも、物を捨てやすくするシステムです。
「そんなシステム、どうやって作ったらいいの?」
システムを作るにはコツがあります。
捨てることがうまくいかない時に、「どうしてうまくいかないんだろう?」「何が障害になっているのだろう?」と考えることです。
そうすれば、自分の生活環境にあった、捨て活動がうまくいくシステムを思いつくことができます。
5.断捨離を楽しみながら続ける
部屋にある物を捨てることは、1日、2日ではできません。ある程度長期戦を覚悟してください。捨てることを継続しなければならないのです。
断捨離を長続きさせるコツは、楽しむことです。何でもいいので楽しむポイントを見つけて、それを励みに続けてください。
通常、物が少しでも減れば、とても快適になるので、「もっと捨てよう」と思うものです。
ですが、急に家族が病気になったとか、会社の同僚がやめてしまったといった理由で、ものすごく忙しくなり、断捨離どころでなくなることもあるかもしれません。
そんな時は断捨離を中断することになるでしょう。
それでも、財布の中のレシートだけは出しておく、とか、メーラーの受信箱からいらないメールどんどん削除する、など、何らかの「捨てる活動」は続けて、完全に、断捨離のエンジンを止めることはしないでください。
たとえ1日30秒でもいいので、捨てる活動を続けます。
完全にやめてしまうと、復帰するときに、また前と同じように気持ちを奮い立たせなければなりません。
スケールダウンしても、やめない、楽しむ。これが、断捨離成功のコツです。
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「忙しいから」と言い訳して、ずっとそのままにしていると忙しい状態はいつまでたっても変わりません。
現在の状態に不満があるのなら、それを改善するために、動きだすべきです。生活を変えるとっかかりとして、「物を捨てること」はとても簡単だし、効果的。今すぐやって下さい。