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読者の質問2つに答えます。
1.結婚祝いにお祖母さんに着物を仕立ててもらったが、着ないので捨てたい。しかし、捨てると母が怒りそう。どうしたらいいですか?
2.湯シャンをためしてみたが、うまくいかない。どのぐらいで慣れるのか?
まずは、着物の断捨離の相談メールを紹介します。いなさんからいただきました。
着物を捨てたいが母が怒りそうです
件名:着物の断捨離について
こんにちは、日本はすっかり秋になりつつあります。
とても悩んでいることがあるのでメール致しました。
私が結婚するときに祖母が着物をお祝いで仕立ててくれました。
祖母は日本舞踊の先生なので着物をたくさん持っています。そのときに使ってない襦袢など着付けに必要な小物も色々くれました。
それから今日までの8年の間に2回ほど着ただけてです。
こうして殆ど着ないのに襦袢の襟は黄ばんでしまい、毎年防虫の手入れなどの管理とスペース、なにより着ないのが1番もったいないなと思い、処分したいと考えています。
私自身処分することに抵抗ないのですが、母が激怒しそうです。
実家に帰省したり電話で話しているとふいに「あの着物どうしてる?」と聞いてくるんです。。私がいただいたものでも、母は「おばあちゃんが、せっかく作ってくれたものを処分するなんて人間として神経おかしい」という思考の人です。
かといって柄が柄なので洋服にリメイクしても着ないと思います。
なので、コーヒーをぶちまけてしまってクリーニングできないとお店の人に言われたから処分したと嘘をつくくらいしか思いつきません。。
以前、私が物を捨てすぎると言われたときに「プレゼントはもらった人がどうしようとその人の自由なんだよ」と言って少しは理解してくれたようなのですが、着物は別!という感じです。
大げさですが母は着物捨てる=おばあちゃん捨てるみたいな考えで。
着物をもらったのは私なのに本当にしんどいです。
こういった場合どう対処したら良いでしょうか?
いなさんメールありがとうございます。
お母さんは着物の送り主でも、もらった人でもないのです。最初から着物の処分に関しては部外者です。
私なら誰にも相談せず、着ない物は捨てます。これで終わりです。
とは言え、それができないから、相談されていると思うので、もう少し考えてみました。
いなさんには3つの選択肢があります。
1.着物を着付けの小物と合わせてそっくりそのままお母さんにあげる。
2.黙って捨てる。
3.このままずっと着物を持ち続ける。
それぞれ詳しく説明しますね。
1.着物をお母さんにあげる
なぜ、お母さんは、人がもらったものの処遇にそんなにうるさいのか?
なぜその着物がそんなに気になるのか?
お母さんにその理由を聞いてください。
「だって、おばあちゃんがせっかく作ってくれた着物なんだから、着ないともったいないでしょう。バチがあたるよ」。
そうお母さんが言ったら、「おばあちゃんは私の幸せを願ってくれたんだと思う。無理して着て欲しいなんて思ってないよ。全然着ない着物は、手放すほうが、気持ちがラクになるから、手放したいのよ。そんなに言うなら、お母さん着てください」と言って、お母さんにあげます。
「あら、私じゃだめよ。私にはその着物、柄が若すぎるから着られないわ。もらっても困っちゃうわ」
こうお母さんが言ったら、「そうでしょ?いらない物もらってもうれしくないよね。まさしくそれが、私が着物を捨てたい理由なのよ」と言えば、いなさんの気持ちをわかってくれるでしょう。
もし、お母さんがその着物を気に入っていれば、着てくれるので、これで一件落着です。
2.黙って捨てる
いなさんはもう成人して、人の妻になっているのですよね?
なぜ、自分の物を捨てるのに、他人の許可がいるのでしょうか?自分の好きにすればいいのです。
「お母さんが怒るかもしれない」というのは、いなさんだけが考えていることかもしれません。
捨ててみると、意外とあっさり、「え、捨てたの?着ないならそのほうがいいかもしれないね」と納得してくれるかもしれません。
仮に、「おばあちゃんがせっかく作ってくれた着物を捨てるなんて、最低の人間だ」と言われたとしても、それはお母さんの考えです。
「そういう考え方もあるかもね」といって、相手にしなければいいのです。
3.このままずっと着物を持ち続ける
お母さんに遠慮して着ない着物を持ち続ける道もあります。
ただ、いなさんはこの方法は取りたくないのですよね?
3つのうち、一番しっくり来るものを選んでください。
コーヒーをこぼしたと嘘をつくのはおすすめしません。1つ嘘をつくと、次から次へと嘘をつかなければならないからです。
相手がめったに会わない人ならともかく、とても親しい間柄の人に嘘をつくと、その後の人生でよけいなストレスをかかえてしまいます。
この点についてはこちらの記事を読んでください⇒いらないプレゼントがある。捨てるべきか、捨てざるべきか?
ところで、着物を処分するにあたって、お母さんの気持ちを優先しなければならない理由があるのでしょうか?
お母さんに怒られるのがいやなのでしょうか?
お母さんに怒られるのがいやだから嘘をつくなんて、小さな子供のやることだと思います。
あるいは、お母さんに嫌われたくない、という気持ちがあるのでしょうか?着物を捨てたぐらいで嫌う親なんていないですよね?
それとも、お母さんに幸せでいてほしい、という親孝行な気持ちからでしょうか?そのために、罪のない嘘をつく、ということなのかもしれませんね。
「お母さんには機嫌よくいてほしい」と思うのは良いことです。ですが、そのために、自分の生活を犠牲にすることはないでしょう。
お祖母さんもお母さんも、いなさんの幸せを願っているはずです。だから自信を持って、自分が一番幸せになる道を選んでください。
着物は文化遺産なので、その処分にあたっては、他の物より、感情的に波立つ人が多いようです。
こちらも参考にしてください⇒親が買ってくれた着物を断捨離する方法。捨てることで幸せになる方を選ぶ
☆いなさん、今、メールでこの記事のことをお知らせしましたが、メールが返ってきました。
次は湯シャンに関する質問です。
どのぐらいで湯シャンになれるのか?
ぱたこさんより
件名:湯シャン、どれくらいで慣れますか?
数年前から1つの固形石鹸で髪も顔も身体も洗うようになりました。
石鹸も色々な種類があり当初は目移りしまくってましたが、近所のドラッグストアで買えて癖がなく泡立ちも良く汚れは落ちるけど潤いまでは奪いすぎない(あくまで個人の実感ですが)石鹸を見つけてからはずっとリピートしており石鹸について考えることもなくなって生活は随分シンプルになりました。
そして本題、さらなるシンプルを目指して週末だけ湯シャンを試みたのですが上手くいきません。
事前に髪を念入りに梳かし、お湯をかけながら指の腹でしっかり頭皮を揉むようにしたり、シャンプーブラシを使ったりしてみました。
1日だけならまだいいのですが2日以上続けてやると髪はゴワゴワのベタベタ。ブラシで梳かすと脂と埃の混じったような白い汚れがベッタリ。結局石鹸で洗ってスッキリ~です。
筆子さんも最初はブラシの汚れに悩まされたとブログで書いていましたね。
しばらく続けていれば頭皮の脂が落ち着いてくるものなのでしょうか?
慣れてきたら湯シャンでも石鹸で洗ったのと同じくらいスッキリできるのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
ぱたこさん、お便りありがとうございます。その後湯シャンの調子はどうでしょうか?
この問い合わせ、先日返事をした木枕の質問と似ています。
木枕の質問⇒木枕の使い方やハンドルネームの由来など質問にまとめて回答します。
木枕の使用も湯シャンも個人差があります。
私としては、「いつかは慣れると思いますが、それがいつかなんて他人の私にわかるわけないでしょう。
私はあなたの体質や生活習慣を知っているわけではないし、たとえそういうデータがあったとしても、先のことはわかりません。
私自身だって、自分の身に明日何が起こるかわからないのです。私は全能の神ではないのですから」と答えたいところです。
最初から完璧を求めないで、もっと自分で試行錯誤する道をとってみては?
ご本人にはこんなふうにメールで返事をしました。
>しばらく続けていれば頭皮の脂が落ち着いてくるものなのでしょうか?
はい。ふだん、石鹸を使って大量に皮脂を奪っているので、頭皮からいつもの調子で皮脂が分泌されるためベタベタとするのだと思います。
>週末だけ湯シャンを試みた
2日間だけでは、うまくいかないのは当然です。
2つの方法が考えられます
1.少しずつ湯シャンになじむ方法
1)使う石鹸の量を徐々に減らして洗髪する。
2)たまには石鹸を使わないで洗髪する日を混ぜていき、だんだん石鹸を使わない日を増やし、最終的に湯シャンだけにする。
2.いきなり湯シャン100%にする方法
石鹸を使うのをぱたっとやめて湯シャンのみを継続する。
個人差がありますが、3週間から半年ほどたてば、問題なく洗えるようになると思います。
>慣れてきたら湯シャンでも石鹸で洗ったのと同じくらいスッキリできるのでしょうか?
石鹸はアルカリ性なので、石鹸と同様の洗い上がり感はないと思います。
石鹸には洗浄するための化学的な薬剤が入っていますが、お湯には入っていません。
しかし、湯シャンで問題なく暮らせますよ。
こちらの記事も参考にしてください:
湯シャンで髪がべたつく問題を解消する洗い方:私が湯シャンに至るまで(7)
正しい湯シャンをしろ、とか、手袋を使わなきゃだめといった情報もたくさんありますが、自分がやってみて、一番しっくり来る方法が、その人にとっての正解だと思います。
それは、自分でいろいろ試行錯誤してみないとわからないのです。
正直、石鹸と同じ洗い上がりを得たかったら、石鹸を使えばいいと思うのです。シャンプーの甘い香りや洗い心地が好きなら、シャンプーを使えばいいでしょう。
湯シャンが、石鹸洗いやシャンプー洗いと同じ洗い上がりなんてありえません。
石鹸とシャンプーには多かれ少なかれ化学的な薬剤が入っています。無添加石けんというのもあります。⇒無添加石けんとふつうの石けんの違いとは?~私が湯シャンに至るまで(5)
湯シャンか、シャンプーか?
よくシャンプー派の人が、「湯シャンの人の頭はくさい」と言いますね。
頭皮の匂いは、皮脂や古い角質が酸化したり、常在菌や雑菌のアンバランスによるものだと思います。皮脂の酸化は、生きている限り避けられません。
シャンプー頭の人は、「私は、いい匂い♪」と思っていますが、それは合成香料でマスキングしているだけなのです。
湯シャンをすると、頭から特にかんばしい匂いはしません。ふつうの肌の匂いです。髪はシャンプーしたときのようにサラサラにはなりません。あれは、人工的にサラサラにしています。湯シャンの場合は、もっと自然なサラサラです。
1.匂いがよくサラサラ、だけど体内に化学的な薬品が取り込まれる危険性がある。
2.特にいい匂いもしないし、特にサラサラでもないけど、安全。
結局、どちらを選ぶかはその人が決めることです。
尚、シャンプーをやめても、化学的な薬品は他から体内に入ってきています。完全にはブロックできません。
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木枕や湯シャンを始めて、「思ったのと違う、うまくいかない、いつになったら慣れるの?」と不安になりすぎる人は、当初の目的を忘れているのかもしれません。
そもそもなぜ、自分は木枕や湯シャンを導入したのか?
木枕も湯シャンもより自分らしく生きるための手段です。目的ではないので、自分が心地いいように工夫しつつのんびり取り組むことをおすすめします。