化粧品をチェックしている人

ミニマルな日常

なぜ化粧品を捨てることができないのか?:今年中にやってしまいたい片付けプロジェクト(その7)

年内にすませたい片付けプロジェクトを紹介しています。今回は、もう使っていない化粧品、使いそうにない化粧品を捨てるすすめです。

化粧品と名のつくものを1つも持っていない私ですが、きっと私は例外でしょう。

多くの女性がたくさんの化粧品を持っていると思います。日本人女性は化粧をしている時間が長いですからね。

その結果、化粧品の数も増えがちです。

コスメの断捨離方法は、以前記事にしていますから(記事の最後にリンクします)、この記事では、化粧品を捨てにくくしている理由を3つ見ていきます。



1.捨て方がわからない

化粧品のケースはプラスチックかガラスですが、中身は、液体だったり個体だったり、粉だったり、クリームだったり、よくわからないので、ゴミの分別に手間がかかります。

「捨てるの、めんどくさそう」という気持ちのせいで、コスメの断捨離を先延ばしにしている人も多いのではないでしょうか?

「いったん着手すると、すごくめんどくさいことになりそうだ」。「大変な思いをしそうだ」という恐怖が、化粧品の断捨離をはばんでいるわけです。

こんなときは、よく書いていますが、作業を細分化して、1つずつやってください。

やることは

・捨てたい化粧品を全部集める

・捨てる化粧品を仲間ごとに集める(口紅っぽいもの、ローション、クリームなど)

・それぞれの分別の方法を自治体のページで調べる

・指示にしたがって、中身を捨て、容器は所定の袋に入れて、所定のゴミの日に出す

この4つだけです。

だいたいこの順番で、毎日15分ずつ作業すれば、コスメをクリアするのに1週間もかからないと思います。まあ、持ってる化粧品の数にもよりますが。





2.人にあげにくい

自分で捨てるのは心が痛むからやりたくないの、だから、不用品はいつも、人にあげることにしているのよ。

そんな人でも、化粧品は人にあげにくいですよね? 特に使いかけのものは。

そのせいで化粧品の処分を先延ばしにしている場合、以下の方法があります。

寄付先を探す

アメリカには、Project Beauty Share(プロジェクト・ビューティ・シェア)という団体があり、使いかけの化粧品を引き取ってくれます。

もちろん、一定の条件はあります。日本にそんな場所があるのかどうかわかりませんが、ネットで探してみてください。

民間の女性専用のシェルターでも、寄付を受け付けてくれるかもしれません。

生理用品はあちこちで足りないらしくて、私がふだん利用しているオーガニックフードの店の箱に、「生理用品を寄付してください」というお知らせが入っていることがあります。

友達と交換する

すぐに色に飽きた、買ったけど使わない、土産物としてもらったけど、好みじゃない。

こんな化粧品は、親しい友だち同士で交換して使ってください。

親子なら、使いかけでも、あげることができるかもしれませんね。

ただし、押し付けないでくださいね。

ノーと言えない人がいることを忘れるべきではありません⇒義理母が余計なものをくれる問題の解決法は、きっぱりノーと言うことに尽きる。

なんとか自分で使う

古いものや、自分の肌に合わないものは使わずに捨てたほうがいいです。

しかし、わりと新しくて、使ってもダメージが少なそうなローションはかかとに塗って保湿剤として使ってもいいと思います。

肌の弱い人にはおすすめしませんが。

昔、化粧品のサンプルがたくさんたまったとき、私は、全身に使って、なんとか使い切りました。

それからアイシャドウを塗り絵に使う人がいます。確かに、アイシャドウは、パンパステルとよく似ています。

発色や定着具合はわかりませんが、クラフトに使えるかもしれません。

3.ただ単に執着している

自分はもう使わない、人にあげることもできない、ただ家の中で邪魔になっている化粧品。

こんなものは、即捨てすべきですが、執着してしまって捨てられないときがあります。そんなときは、こう考えてください。

とても高かった

海外のブランド品でべらぼうに高い化粧品は、捨てるのはもったいないと思うかもしれません。

もう廃番製品であるとか、期間限定品で、手に入りにくいものだったりすると、ますます執着してしまいますね。

こんな時は、サンクコスト(埋没費用)は、何をどうしても回収できない話を思い出してください⇒高かったから断捨離できない? 埋没費用はどのみち回収できません

この記事も参考になります⇒素材がとてもよい遺品なので、処分できず、困っています←質問の回答。

まだ使える気がする

化粧品は、品質が劣化していても、見た目はそんなに変わらなかったりするので、まだ使えそうな気がします。

食べ物みたいに、消費期限がしっかり書かれてもいないでしょう。「まだ使える」と思ってしまうのも不思議はありません。たとえ、自分は使っていなくても。

ものによっては長く使用できますが、思ったより早く劣化するものも多いので、リスクを取らず、捨てたほうがいいですよ。

こちらの記事に化粧品の使用期限の目安を書いているので参考にしてください⇒口紅を最後まで使い切る方法。化粧品の使用期限も確認しておこう

というか、今、使ってないんですよね? そんな古い製品を、近い将来、使うことがありますか?

そうだとしたら、どうしてそんなふうに思うのか、理由を聞きたいですね。

容器がかわいいから使わなくてもときめく

使っていない化粧品だけど、びんがとてもおしゃれだ、パッケージが素敵で見ているだけでうれしい。

そんな理由から捨てたくないと思うかもしれません。

こんなときは、こうしましょう。

・観賞用にキープしたいなら、使っている化粧品と一緒の場所に置かず、どこかにディスプレイする

・写真にとって、本体は捨てる。鑑賞したいときは写真を見る

・1つひとつはかわいくても、かわいいものがたくさん集まって、ほこりだらけになり、そのへんに散らばっていると、視覚的ノイズになる話を思いだす

・見るとときめくかもしれないが、ふだんは引き出しの中で、邪魔になっているだけ。今日、この記事を読んだから、久しぶりに引っ張りだしただけではないですか?

美しくあろうとする気持ちを捨てるような気がする

人が化粧品を買う理由は、それを顔に塗ってより美しくなるためです。

美しくなるためのツールを捨ててしまうのは、自分の美が後退することである、と思ってしまって捨てられないときがあります。

私、まれに、「筆子さんは女を捨てている」と言われます。

まあ、今どき、こんなことを言うと、性差別につながるので、価値観がアップデートされているであろう現代に、そんなことを言う人はあまりいないかもしれません。

ですが、私の世代の人だと、女性は美しくあらねばならない、そのためには、化粧品をたくさん買って、顔にいっぱい塗らなければならない、と無意識に思っているかもしれません。

「美しくあらねば」という気持ちが、化粧品を捨てにくくさせているなら、こう考えてください。

使わない化粧品をたくさん持っていても、何1つ美しくなりません。部屋が汚くなるだけです。

☆この続きはこちら⇒細々としたものは年内に捨ててしまう:今年中にやってしまいたい片付けプロジェクト(その8)

☆この記事を最初から読む方はこちらから⇒今年中にやってしまいたい片付けプロジェクト(その1)

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*****

今回は、化粧品を減らすすすめを書きました。

このシリーズの初回の記事で、洗面所の引き出しを1つクリアすることをおすすめしたので、多少は減っていると思いますが、これを機会に、整理してください。

ついでに、おまけや付録でもらったポーチも捨てたほうがいいですよ。

感想などありましたら、また教えてくださいね。





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