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シンプルに生きるときに役立つ心の持ち方、3回目です。
シンプルライフは単にものを減らせばいいというものではなく、実は心のあり方のほうが重要です。
忙しいときこそ、自分と向き合う時間を作って、気持ちを整理してください。
記事の最後に、エッセオンラインにアップされた記事のお知らせがあります。
これまでに書いた心の持ち方
初回は
1.自分を知る
2.執着を見つけて手放す
3.マインドフルネス
ストレスを減らす~暮らしをシンプルにするための心の持ち方(その1)
2回目は
4.過去の失敗にこだわらない
5.バランスを大事にする
6.マイペース
自分のペースで生きる:暮らしをシンプルにする心の持ち方(その2)
以上を紹介しました。今回は
7.柔軟に対応する
8.感謝する
9.丸ごと自分を受け入れる
この3つを提案します。
7.柔軟に対応する
自分も生活も少しずつ変化しているので、変わることに抵抗しないほうがシンプルに暮らせます。
私たちはいつもと同じでいるほうが安心なので、予期せぬ出来事が起きると、「え、どうして私が?」と、違和感や強い抵抗を覚えるものです。
そして、現状を維持できるよういろいろがんばってしまいます。
変化に抵抗するほうが理にかなっていることもありますが、大半の変化は自分ではコントロールできません。
今持っているものを失うまいとがんばりすぎないほうが、問題が複雑にならないのです。
変化は何かを失うことではなく、新しいチャンスを迎えることだと考えたほうが、ストレスは少ないです。
失ったものを取り戻したいと思うな:部屋が物だらけになる理由(その7)
所持品の量は変化する
ライフステージに応じて、適正なものの量は減ったり増えたりします。
私は、ボストンバッグ1つでカナダに来ましたが、子供が生まれたあとは、家財道具や子供のものが増えました。
ボストンバッグ1つの生活のはずがなぜこんなふうに?~ミニマリストへの道(9)
その後、ミニマルライフを目指して、地道に所持品を減らしましたが、今年の春に一人暮らしを始め、また家財道具が増えました。
「こんなにものが増えちゃって、次の引っ越しが恐ろしい」と怯えましたが、これは仕方がないことだと思います。
たとえば、缶切りがなければ、缶を開けられないのだから。
「少ないもので暮らすこと」を最優先すれば、私は一人暮らしを始めるべきではありませんでした。しかし、ものを持つのは、あくまでも自分が自分らしく暮らすためです。
自分らしく生きるために一人暮らしを始めたのだから、ここで「少ないもの」にこだわってしまうのは本末転倒です。
逆に、ライフステージが変わって、もうそんなにたくさんのものは必要ないのに、昔のものをいつまでもキープしてしまうこともあります。
子供が独立して家を出た後は、より小さな住まいに引っ越してコンパクトな生活をしたほうが、メンテナンスの手間も費用も減らすことができます。
ところが、これまで積み上げてきたものや手に入れてきたものにこだわって、自然の流れを無視して、手間がかかる家に、いつまでも住み続けようとする人がいます。
しかも、「お金がない」「節約したい」と言いながら。
このように変化に抵抗すると、リソースをうまく使うことができません。
8.感謝の気持ちをもつ
シンプルライフに感謝する気持ちは欠かせません。
ものが大好きで、何1つ捨てられないけど、シンプルに暮らしたい。
そんな願いがあるなら、とりあえず、今日から感謝することを始めるといいでしょう。
感謝できるようになると、すでに持っているものに目がいくので、これ以上は必要ないと思えるし、自分が持ちすぎていることにも気がつきます。
ごく自然に余分なものを手放す気になるのではないでしょうか?
感謝すると、前向きな視点を持てるので、感謝していないときより心が安定します。
感謝とシンプルライフの関係がわからないときは、感謝できない状態を想像してみてください。それは、
・私には悪いことしか起きない
・私にはあれもこれも不足している
・あの人と比べて私はこうだ、あの人がうらやましい
・私は自分や自分の生活が嫌いだ
・私はあの人やこの人が嫌いだ
こんなふうに、不満やストレス、自己嫌悪がうずを巻いている状態です。
多くの人が、必要もないのにたくさんのものを買ってしまうのは、このような状態でいることが不快だからです。
この不快感をなくすためにも、感謝することを始めましょう。
感謝するコツ
私は30日間チャレンジで、毎日3つ、意識的に感謝して、かなり感謝するクセがつきました。
きっかけは、こちらのTEDトークです。
成功すると幸せになるのではなく、幸せだから成功する~ショーン・エイカー(TED)
ほかにも、
・感謝日記をつける
・感謝していることがあったら、黙っていないでその対象に積極的に感謝の言葉を伝える
・とりあえず「ありがとう」と言ってみる
こんなことをやってみてください。
「ありがとう」と言うと、脳が「え、何が?」と感謝できることを探すと私は考えています。脳は、自分が発した言葉と現実との整合性を保とうとする傾向がありますから。
だから、「私はだめ」とか、「私は片付けられない」と言わないほうがいいという話を過去に書いています⇒断捨離中に言ってはいけない12のNGワード。言葉が思考を作り現実を変える。
鏡に向かって、「ありがとう」と言ってみてください。人によっては涙が出てくると思いますよ。
9.自分を受け入れる
初回の記事で、自分を理解することをおすすめしましたが、自分について考えた結果、こんな嫌なところがある、あんな問題があると思ったとしても、すべてそのまま受け入れてください。
ここで抵抗すると、無駄なものが増えます。
人は承認欲求を満たしたり、周囲の期待に応えたりするために、不用なものを買い、余計な行動をすることが多いのです。
最初に100%近く自分を受け入れておけば、もはや別の人の振りをする必要はなくなります。
他人の人生ではなく、自分の人生を生きたほうが幸せだし、驚くようなことを成し遂げられるのだと、スティーブ・ジョブズも言っています。
スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式のスピーチからミニマリストが学んだこと
自分を丸ごと受け入れるには?
自分を受け入れるのに効果的なことは
・自分と向き合う時間をもつ
自分との対話を全くしないと、そもそも、何を受け入れていいのかわかりません。
・自分の欲求を尊重する
幼い頃から、人を喜ばせることをよくやっていた人(ピープル・プリーザー)は、自分の希望や欲求を後回しにし、時には押し込めるくせがあるので、人の喜ばせるまえに、「でも、私はどう思っているのだろう?」「私は何を希望しているんだろう」と考えてください。
人の言いなり(ピープルプリーザー)になるのをやめる方法(TED)
・自分を責めない
自分について考えるとき、欠点や不完全さを責めてはいけません。
自分を責めるくせがある人は、幼いとき、親や周囲の人に責められたから、「私ってだめなんだ」と自分について誤った認識をもち、それを何十年も信じてきたと思います。
ですが、親の言うことが正しいとは限らず、むしろ多くの場合、間違っています。
親も人間なので、たまたまその日は虫の居所が悪くて、子供に八つ当たりをしただけではないでしょうか?
「いえいえ、毎日責められました」と思うのは、ネガティブなことだけが強烈に頭に残っているからです(トラウマ)。
いいこともあったのに、そういうことは忘れてしまったのです。
というわけで、人が自分を責める根拠はきわめて薄弱なので、今日から責めるのをやめましょう。
悪いのは自分ではない。自分を責めてもしかたがない4つのできごと。
・過去の失敗は水に流す
過去に自分がした失敗や間違った選択について、後悔や罪悪感を引きずらないようにしましょう。
捨てたことを後悔しても無駄なのでさっさと次へ行こう、と言われてもうじうじ悔やむ人へ。
・成長に目を向ける
「昔に比べてここは成長したな」と思うところを見つけて、「よくやった」と自分をほめます。こうすると、自己肯定感が高まりますし、さらなる成長への意欲が湧きます。
成長に目を向けたいとき、成長マインドセットを採用すると効果的です。
自分の能力を自分で見限ることの恐ろしさ、できると信じることの素晴らしさ(TED)
タオルとエコバッグを捨てる
エッセオンラインに新しい記事がアップされました。
今回は、エコバッグとタオルの処分をおすすめしました⇒タオル・エコバッグの「気持ちのいい捨て方」。5つのルールで使いきって処分 | ESSEonline(エッセ オンライン)
ともにたまりやすいものなので、時々チェックしてください。
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シンプルライフに役立つ心の持ち方を3つ紹介しました。
物理的なものを片付けるだけでなく、心の中も整理すると、シンプルに暮らすことができます。
変化を恐れず、感謝して、自分を丸ごと受け入れる。
こんなことを実践すれば、より豊かで満足感のある生活を築く助けになるでしょう。
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