遊園地

ミニマム思考

楽しいはずの旅行がそうではなかった。心がもやもやして、気持ちの整理がつかないときの対処法。

一緒に旅行に行った人の態度が最悪だったため、ひじょうにネガティブな体験となりました。

相手の行動が解せなくて、いまだに気持ちの整理がつきません。よければ助言ください。

このメールに回答します。

まず、メールをシェアしますね。Sさんからいただきました。



旅行中、姪につっけんどんにされました

筆子さん、こんにちは。

私はものはあまり溜めない主義で家も比較的すっきりしてるのですが、時々疲れるとネットショッピングしてしまうのを直したいのと、心のモヤモヤを整理するヒントにこのブログを愛読しております。

今日は断捨離にあまり関係のない事で大変恐縮なんですが、ずーっとモヤモヤしているので良ければご意見をお伺いしたいです。

少し前のことになりますが20代の姪と東京に旅行に行きました。(ちなみに私はアラフィフです)

私には子供がいないので姪のことは子供の頃から可愛がっていて、お互い遠方に住んでいてしよっ中は会えないのですが、前から一緒に旅行したいねと言っていたので、彼女の大好きなディズニーランドとシーで3日間遊び尽くすという旅行を計画して2人で行きました。

費用はほぼ私が出しました。

ところがいざ行ってみると、ランドに入ったあたりから彼女の機嫌が悪くなり、終始突っかかるような態度を取るのです。

あまりに反抗的なのでずっと一緒に行動するのがウザイのかな? と思って、ちょっと別行動する? と聞くと、かえってすねてしまい、すっかり訳が分からなくなりました。

だからといってランドがつまらないというわけではないらしく、アトラクションでははしゃいでいましたし、あれ食べようこれ食べようと連れ回したり、お土産を選んだりして結局はランドとシーを3日間満喫したようです。

ただ私に対しては、時折何かというと突っかかるような見下すようなキツイ物言いをするのです。

それでもまあ身内なので最後は機嫌良く東京駅で別れ、別れ際はありがとうと言ってくれました。

ただ、食事もお土産も私に払わせて当たり前、その上あのようにツンケンされたことがずーっとモヤモヤしています。

ちなみに姪は甘えん坊なところはあるものの普段は礼儀知らずな子ではありません。

なのに初めての2人の旅行で彼女のそんな面を見て、本当に面食らっていて、気持ちの整理がつきません。

モーニングノートにも書いてみたけれど、すっきりせず、一体なぜ? どうして? と思うばかりです。

彼女の望むような旅行に連れて行ってあげた私に感謝してくれるはずとたかを括っていたからでしょうか?

筆子さんにこんなことを聞いても仕方ないのですが、娘さんをお持ちですし、少し気持ちをわかってくださるのではと思った次第です。

勝手な思いをぶつけてすみません。読んでいただいてありがとうございました。





Sさん、こんにちは。ご質問ありがとうございます。

いつもブログを読んでいただきうれしいです。

モーニングページも実践してくれているのですね。

ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ

このお便り、2日前にいただいたのですが、旅行って、いつ行ったんですか?

そもそも、いま、日本は、ディズニーランドに旅行に行けるのでしょうか?

私が住んでいるところは、まだ、遊園地や映画館、博物館、ボーリング場など、遊技場みたいなところはすべて閉まっていますよ。

気持ちの整理は自分でつけるもの

「気持ちの整理がつきません」、と書いていますが、整理できないのはSさんがそうしようとしないからです。

「姪の態度が最悪で、あまり楽しい旅行ではなかった。でも、これと、あれはよかったな。最後はありがとうと言ってくれたしね。今度、姪と旅行に行くときは、きっちりわりかんにしよう」

とか、

「もう2度と姪とは旅行に行くのはやめよう」

など、何がしかの反省点や学びを得て、次に進んでください。

確かに、楽しい時間にするために、自分のリソース(時間、お金、意識、体力)を注ぎ込み、実現させた旅行で、ほとんど招待した相手に、ひどい態度をされたら、頭にきます。

それはわかります。

不愉快ですよね?

しかし、すでに3日間のディズニーランド行きで、姪御さんに振り回され、エネルギーを奪われ、支払ったお金が無駄になった気がしています。

これ以上、姪御さんの態度についてうじうじ考えて、ますますエネルギーを奪われるのは、損じゃありませんか?

大事なのは今の時間を楽しいものにすることです。

「でも、どうしても、もやもやしちゃって」と思うなら、以下のように考えてください。

単に姪の本性がわかっただけ

Sさんは、「姪はちょっと甘えん坊だけど、礼儀知らずではない」とこれまで思っていました。

この解釈があやまっていたと考えてはどうでしょうか?

本当は、姪御さんは、わがままで礼儀知らずで、人の気持ちをまったく考慮しない人間。しかもケチで、他人のお金で楽しい思いをしたい。

世話好きで人のいいおばさんを利用する術も本能的に知っている。

本当はこういう人だったと考えるのです。

旅行はストレスのかかる状況なので、その人の本性が出ます。

3日、一緒に旅行してみたら、姪御さんの本当の姿がわかっただけです。

わがままで無礼だからといって極悪人というわけではありません。姪御さんにはいいところもいっぱいあるはずです。まだ若いから、人間として未熟なだけかもしれません。

ただ、現時点では、自己中心的で、無礼で、人にお金を使わせても平気なところがあるのだから、また旅行に行くなら、付き合い方を変える必要があります。

事前に、「自分が使うお金は自分で払ってね」と釘を差しておくとか、ややこしい旅行の準備の半分は、本人にきっちりやってもらうとか。

たまたま姪は機嫌が悪かった

ふだんは礼儀正しい人だけど、このときは、たままた何かの理由で超機嫌が悪かったという解釈もできます。

何か、ストレスのかかることや、不満に思うことがあって、甘えることができるおばさんに、自分のイライラを全部ぶつけたのかもしれません。

私は、わりといつも同じ「筆子モード」で、あまり感情の起伏はありません。しかし世の中には、ものすごく気分にムラのある人がいます。

気分屋、とよばれる人たちです。

気分屋さんは、自分は楽しく過ごしているし、いまは楽しい時間のはずと思っているその瞬間に、いきなり、不機嫌になったり、怒ったりします。

大昔、日本で、自動車学校に行ったことがありますが、実技の担当の教官が、この手の、ひじょうにムーディなタイプでした。

その頃、私はまだ若く、いまのような考え方はできていなかったので、気分屋の教官の一言一言に、「あれ、私、何かしたかな」と、ドキドキしたものです。

今でも覚えているくらいですから、相当、ストレスを感じていたのでしょう。

くるくる気分や態度を変える人の思考や行動の理由なんて、本人にもわかりません。

だから、「なぜ?」「どうして?」なんて考えるのは時間の無駄です。

ほっとけば、また機嫌が直って、ニコニコします。

自分の期待が大きすぎた

物事が自分の思い通りに進まないと、人は、もやもやします。

メールにもあるように、Sさんは、「こういう旅行をすれば、姪はきっとすごく楽しんでくれる。そして私にたっぷり感謝してくれる。私の株も急上昇よ!」なんて気持ちがあったのかもしれません。

頼まれてもいないのに、自ら、相手のために尽くしすぎる人がいます。

しかも、見返りを期待しています。

「こんなにいろいろやってあげたんだから、お礼の一言もあって当然、おばさん、すごい~、と言ってもらって当然。私自身も、思う存分楽しめる。自分の評価があがり、かつ楽しい時間を過ごせて最高だわ」

このように、見返りや承認を期待して旅行の準備をし、旅行中も心をくだいていたのに、期待していたものが得られなかったから、「なんで、こうなるのよ?」「なんなのよ、あの態度!」と怒りや失望の気持ちがわいているのではないでしょうか?

この場合は、期待しすぎず、状況をコントロールしようとしなければいいのです。

「こんなふうになったら楽しいけど、旅行がどう展開するかは、自分ではコントロールできない。想定外のことが起きたり、相手の態度が悪かったりしても、できるだけ私はマイペースで楽しもう」と考えてのぞめば、終わったあと、何日もゆううつにはならないと思います。

*****

私にいただいたメールに書いていることを、そっくりそのまま姪御さんに聞いて真意を確かめる、という方法もあります。

ですが、私なら、ほっときます。

これが自分の娘なら、「ちょっと、あんた、あの態度は何? 人に何かしてもらったらちゃんとお礼ぐらいいいなさい。自分の使ったお金は自分で払いなさい」と言うかもしれません。

しつけの一環として。

しかし、Sさんは、姪御さんにめったに会わないのだから、姪御さんの教育は親に任せておけばいいのではないでしょうか?

というより、姪御さんはもう20歳すぎているのだから、もし、問題があるなら、本人が自覚して直すのが筋です。

それは、姪御さんが解決する問題です。

Sさんは、いやな思い出はもう忘れて、いまの時間の充実にエネルギーを注いでください。

それでは、あなたも、質問や感想などありましたら、お気軽にメールください。

お待ちしています。





絵を描く人ミニマルライフと、道具がたくさんいる趣味のバランスをとる方法。前のページ

片付けているつもりなのに片付かない? そもそも、いらない物を持ちすぎなんです:片付かない理由(1)次のページ食器を片付けている女性

ピックアップ記事

  1. ムック・8割捨てて二度と散らからない部屋を手に入れる、発売しました。
  2. 新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」3月14日発売のお知らせ(現在予約受け付け…
  3. 筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。
  4. ムック本・第2弾『8割捨てれば、お金が貯まる』発売のお知らせ:11月15日です。…
  5. いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。…

関連記事

  1. 小銭

    お金を貯める

    お金をためたいならミニマリストになったほうがいい4つの理由

    ミニマリストの暮しはお金をためやすいので、倹約したい人にはおすすめのラ…

  2. スマホをチェック

    ミニマム思考

    買い損なった水着にいつまでも執着している。この気持ちを捨てるには?

    買い物に関して、ひどく執着しているものがある、この執着心を手放す方法を…

  3. 湖でたたずむ人

    ミニマム思考

    こんなことすると人に何か言われそう、この心配を手放すには?

    人に何か言われるんじゃないか、というのはよけいな心配にすぎません。…

  4. 考えごとをしている女性

    ミニマム思考

    心の中にゴミをためない方法(前編)。気持ちのメンテナンスも忘れずに。

    心の中にゴミをためこまない方法を紹介します。家だけでなく、心の…

  5. 紙袋

    ミニマム思考

    リサイクルの落とし穴、再利用願望がシンプルライフを遠ざける理由とは?

    今はふつうに暮らしているだけで、物が外からひっきりなしに家の中に入って…

  6. 迷い中

    ミニマム思考

    何かと迷ってしまうあなたに送る、断捨離中にいちいち迷わない3つの方法

    断捨離をしていて、「これ、捨てる?捨てない?どうする、わたし」と迷うこ…

新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」

ムック:8割り捨てて二度と散らからない

ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。

 

8割捨てればお金が貯まる・バナー

ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」

「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)

筆子のムック(第5刷)

筆子の本、『書いて、捨てる!』

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,813人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. 服のチェックをしている人
  2. 車のハンドルを握る手
  3. 田舎を歩く女性
  4. 考え事をしている女性
  5. 新学年
  6. 段ボール箱
  7. 車を運転しているところ
  8. ピンクの花
  9. ストレスがある人

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック

 

1週間で8割捨てる技術
 
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. スマホ
  2. 散らかった部屋
  3. 自分に問いかけている人
  4. ストレスをかかえている人
  5. ソーシャルメディア
  6. ブタの貯金箱
  7. ティータイム
  8. 収納棚
  9. カーリーヘアの女の子。
  10. お守り

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP