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2年前の引っ越し前に捨てたものはたくさんありましが、特に台所用品をがんがん捨てました。
最初は引越し先に持っていこう、と思ったものも、あとになって「やっぱりいらないな」と考え直し、寄付センターに持ち込みました。
どんな判断基準で、捨てるもの、残すものを決めたのか、実際に捨てたものをお見せしながら説明します。
ポイントは「使うめどがあるかどうか」です。
キッチン用品の捨て基準(私の場合)
引っ越しに備えて台所用品を荷造りしたら、思いのほかたくさん箱ができてしまいびっくりしました。毎日使っている物はまだ荷造りしていませんでした。しまったら生活できなくなるので。
たまにしか使わないものを荷造りしたら、思いのほかあったのです。
「おかしいな?私はミニマリストのはずなのに?」
「おかしいな?余分な物なんて何も買っていないのに」
これ、正直な気持ちです。
確かにほとんど何も買っていなかったのですが、前に買ったものや、もらったものの処分が甘かったのです。
毎日台所をチェックしてもういらない物を出していきました。
こんな物たちです。
●使う時期や機会が具体的に何も思い浮かばないもの。
●もう何年も持っていて、いっこうに使う気配のないもの。
●たぶんもう使わないだろうな、と思うもの。
●ふだんあまり出番がないもの。
●だぶっているもの。
「あると便利なもの」は「なくてもいい物」
断捨離するときの、基本的な考え方として、「いつか使うかもしれない」の「いつか」は来ない、というものがあります。
物を捨てれば捨てるほど、これは真実だと確信しました。
必ずこの日に使う、と思わないものはいつまでたっても使わないのです。
使うめどのないもの、つまり、具体的に使う時期がわからないものはもう捨てることにしました。
今、物があふれかえっている時代なので、足りないぐらいがちょうどいいと思います。
街には「あってもなくてもどちらでもいい物」があふれています。
もうみんな、必要な物は全て持っています。だから、多くの企業は「なくてもいいけど、あると便利な物」を提供しているのです。
「あると便利なもの」は裏をかえせば、「別になくてもいい物」ですし、なくてもいい物が増えすぎると、かえって生活が息苦しくなります。
私が持っていた「なくてもいい物」はこんな物たちです。
かき氷を作る器械
スラッシュと呼ばれる氷を削ったおやつを作る器械です。商品名は、Icy Treats Maker (アイシートリートメーカー)です。
こんなのができます。
製氷皿で作った四角い氷をいくつか投入すると、刃のついている部分が回って、氷を削ります。
かき氷はslush(スラッシュ)といいます。日本のかき氷はすごく細かいですが、カナダのかき氷は、もう少し大ぶりです。
この器械を前にして、いったい何シーズン使ったのか考えてみました。たぶん2シーズンです。
子供が8歳ぐらいの夏に買ったと思います。買った時は作っていました。その翌年も作ったと思います。
しかし3年目はめったに作りませんでした。
私が住んでいるところは、夏はそれなりに暑くなりますが、かき氷を食べないと、どうにかなりそうなほど暑くはなりません。
夜から未明にかけて気温が下がるからです。
スラッシュはコンビニなどでも手に入ります。
それに自分自身は全然食べません。
こういうデザートは、どうしても必要な食べ物ではなく、ある意味、おもちゃのようなものです。
刃がぐるぐるまわって、氷ができるのを娘が喜んで見ていたのも最初の数回。
家族は「持ってたほうがいいんじゃないの」と言いました。でも私以外に、スラッシュを作る人間なんていないわけです。
捨てることにしました。
お菓子の型とスパイス
今は砂糖の摂取を控えている私ですが、長年お菓子作りが趣味でした。
子供の頃から、あんこが大好きな甘党だったのです。
物を溜め込みすぎたのが反転してミニマリストになったように、甘いものを食べすぎて、砂糖断ちに行き着いたとも言えます。
大量の製菓道具を捨てましたがまだ持っていました。
この日は、ローフ型、寒天の型、ピューター(錫を主成分とした合金)のボール、スライサー、クッキースクープ、スパイスなどを捨てました。
ローフ型はパウンド型があるし、もう一つ陶器の食パンの型を持っていて、だぶっていました。先日、この陶器の食パン型も捨てました。
寒天作りも、ほかの四角い型を使えばよいです。
ピューターのボールには、よく焼いたクッキーを入れてましたが、ほかのおわんを使えば事足ります。
スライサーは、ジュリエンヌという切り方をする時に使うものです。ジュリエンヌは千切りに似ています。人参などをすごく細く切ります。
細切りのにんじんのサラダを作ろうと思って購入し、実際に数回使いましたが、何度かやって満足しました。
クッキースクープは、アイスクリームスクープとも呼びますが、クッキー生地をすくって、天板に落とす道具です。
これを使うとみんな同じ大きさになり、できあがりがプロっぽくなります。
大・中・小のスクープがありましたが、めったに使わない中サイズを捨てました。後日、大も小も捨てました。
クッキースクープ自体、スプーンで充分代用できます。
食品のようでいて実は食品でない物は捨てる
上の写真の奥にあるオレンジ色のびんには、スプリンクルが入っています。
スプリンクルとは、スプリンクルシュガーのことで、スイーツ類の上にふりかけるカラフルな砂糖です。
ケーキやドーナツなどにデコレーションとしてふりかけるものですね。
写真にあるものはハロウィン仕様です。ハロウインカラーのオレンジ色や黒い砂糖、かぼちゃやこうもりの形をした砂糖が入っています。
こういうのをかけますと、一気にハロウイン気分が盛り上がります。
スプリンクルはくさりません。基本砂糖ですから。だから使わなくても長々と持っていました。
しかし、スプリンクルの中身は砂糖だけではありません。想像つくと思いますが、体にあまりよくない物質がたくさん入っています。
砂糖、コーンシロップ、コーンスターチ、合成着色料、増粘剤、表面処理剤(ワックスコーティング)。
ふだんは使いすぎず、ここぞという時に使うことをおすすめします。
自家製スプリンクルを作るのもいいと思います。自然なものだけでできている着色料を買って、ココナツ(シュレッドしたもの)を染めれば、もっと安全なものができます。
私は、スプリンクルの原材料を調べることで、あっさり捨てることができました。
こういう食品のようでいて食品でないものは、台所から真っ先に断捨離できます。
ついでに捨てた新品の毛糸など
台所用品ではありませんが、この日は毛糸など新品のまま取ってあったものをいくつか捨てました。
毛糸は娘が生まれたとき母が送ってくれたものです。「赤ちゃんのもの編めたらいいなあ」とうっかり母に言ったからです。
毛糸のラベルに「赤ちゃんの肌にやさしい」と書いてあります。
「編めたらいいなあ」
これは淡い願望のようなもの。私、普段は編み物など全くしません。
毛糸を送ってもらったものの、何も編みませんでした。当然の帰結と言えましょう。
毛糸と一緒に、母は編み物の本まで送ってくれました。「これが一番詳しく書いてあるから」と手紙にありましたが、ド素人の私には何もわからないのでした。
本はとっくの昔に処分していましたが、毛糸はまだ持っていたのです。
「ポンポンたわしにしようかな」と思っていたけれど、上等な毛糸のようなので寄付することにしました。
ポンポンたわしとは⇒ポンポンたわしで洗剤いらず、シンプルナチュラル家事を実践中
ソックスはGUで買った新品。これを買った直後に、「これからは5本指ソックスにしよう」と決めたので、新品のままずっと持っていました。
5本指ソックスを愛用している話⇒知らないと損する5本指靴下の健康効果~履き心地の良さには理由あり
冬、重ね履きするかも、と思ってしまっていましたが、「たぶんしないな」と判断して捨てました。この判断は正しかったです。
ほかはあまり使わないお香に、全然使わない泡立てネット。このネットは母が送ってくれましたが、肌断食を始めたら、まったく出番がなくなりました。
先日も書きましたが、化粧をやめたら、手入れに使うグッズはどんどん不要になったのです⇒部屋にあふれる大量の物は欲望の象徴。欲張るのをやめれば物は減る。
世間には化粧が好きな人もいます。たとえば私の娘(18歳)とか。
「なんでそんなに化粧するの?(その時間、睡眠や宿題をやることに使えるのに)」と娘に聞いてみたら、「楽しいから」という答えがかえってきました。
化粧が生活の楽しみになっていたり、趣味ならば、コスメを捨てなくてもいいです。
けれども、そんなにいくつもの色や道具は必要ないかもしれません。顔は一つですしね。「本当にいるのか?」という視点で見直してみると、余分なものが見つかると思います。
まだ使えそうなものは寄付箱に入れました。
「使うめどのたっていないものは捨てる」と考えると、余計なものが浮き上がってきます。
私はこれまで捨てたことを後悔したものはありません。あれがなくて困る、と思ったこともありません。
捨てると忘れてしまうのです。
☆ミニマリストへの道を最初から読む方はこちら⇒何度も失敗したけど、今も前を見て進んでいます~「ミニマリストへの道」のまとめ(1)
☆次のミニマリストへの道はこちら⇒CDの収納方法に悩むより全捨てをおすすめする理由:ミニマリストへの道(74)
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たまに、「あなたはそんなにまだ使える物を捨てて、いいと思っているのか?バチがあたりますよ」というメールをいただくことがあります。
私のように捨てたものを世間に公開する必要はないですが、やはり使わないものは断捨離したほうがいいです。捨てずに持っていても、家の中でゴミになります。正式なゴミになるか、家のなかで処分保留のゴミになるかの違いです。
それに、もし外に出せば、誰かが使う可能性が生まれたり、リサイクルされることもあります。