きれいに片づいたコーヒーテーブル

ミニマルな日常

最終更新日: 2024.11.10

5年放置していたテーブルの上を泣きながら片付けて思ったこと。

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散らかり放題の部屋にいるのに、なかなか片付けに踏み出せず、自己嫌悪だけがつのる。そんな経験はありませんか?

完璧主義と長年の片付けのストレスに悩んでいたけれど、ようやく片付けを開始できた読者が、どのような気持ちで片付けにいどみ、その結果何か起きたかシェアしているお便りを紹介します。

差出人はMさんです。



テーブルの上を片付けることができた

件名:泣きながら片付けしました

初めまして!

2週間くらい前に何かを検索していて偶然筆子さんのブログを知り、それ以来飛ばし飛ばしですが、記事を読ませていただいております。

もう何年間も片付けたい、片付けなければ…と思いながら過ごしてきました。

完璧主義なこともあり、以前は本当に片付いた家に暮らしていたのですが、色々な事情で精神的にも時間的にも余裕がなくなって以降、ひどい状態の家でずっと生活を送ってきました。

今の家に引越してから約5年。私+ネコさん2匹と暮らしています。

最近あまりにストレスが蓄積したため、今朝軽いデジタル断ちをしようと思い、スマホもTVも使わずにソファ前のテーブルと向き合いました。

外部から邪魔が一切入ってこない状態で、物や自分自身と向き合うのは本当に久しぶりのことでした。

とにかく色々な考えが頭の中を巡り、最終的には文字どおり泣きながら頑張って、なんとかテーブルの上を全てキレイに片付けました!

ものすごく大変で時間もかかりましたし辛かったのですが、それでも限られたスペースですから、なんとかやり遂げることができました。

片付いていない家に暮らすようになってから、どのくらい経つかわからないのですが(精神的にも大変な時期があり、よく覚えていないのです。調べればわかると思いますが、そうすることに意味を見出せないため曖昧なままにしています)、少なくとも今のところに越してきてからの5年間、できなかったことができたことを本当に嬉しく、感動すら覚えました。

これでまた、自分を信じられる。

そう思うとまた涙が出てきます。

昨年12月に初めて会社員になり、生活が180度変わりました。

素晴らしい同僚に恵まれ感謝していますが、それでもやはり毎日クタクタになります。

それほど頑張っているのにもかかわらず、私は帰宅してからも自分自身を責め続け、その結果ストレスも限界に達してしまったのだと思います(完璧主義の悪いところです)。

性格ですからそう簡単には変えられないことは理解していますし、完璧主義だからこそ成果をあげられたことがたくさんあるのも事実です。

しかし、強すぎるストレスは良い結果には決して繋がりません。

本当に良いパフォーマンスを望むのなら、自分を必要以上に追い詰めるべきではない。

このことをいつも念頭におきながら、今日から始まったお片付けを頑張っていきたいと思います。

ものすごく長くなってしまって申し訳ありません。

これからも筆子さんのブログをモチベーションにさせてくださいね!

また良い経過報告が出来るよう頑張ります。





前向きな気持ちになれた

件名:先ほどのメッセージについて

ごめんなさい!

先ほどお送りしたメッセージですが、そんなこんなで結局何を言いたかったか、を書いていませんでした。

つまり…

たくさんの物に囲まれた家で生活していると全く心が休まらないだけでなく、何というか、自分の家なのに、家が自分の味方ではなかったんです。

常に片付けなければならないというプレッシャーと、片付けられていない自分に対する自己嫌悪にさいなまれていました。

また視覚的ノイズによって常に酷く消耗していました。

だから、きっと泣くほど辛かったんです(ちなみに、比較的人生色々と経験してきた方だと思います)。

そんな状態がつい今日の朝までずっと続いたのですが、なんとかソファ前のコーヒーテーブルの上をキレイに片付けられたので、まずここを見れば自己嫌悪にならずに済みそうなこと、またこれから本格的に片付けを進めていくにあたっての作業が出来るスペースが確保出来たことで随分と気持ちが前向きになったことなどをお伝えしたかったのです。

筆子さんのブログをきっかけに、なんとか片付けに着手出来て本当に感謝しています。

ありがとうございます!

Mさん、こんにちは。お便りありがとうございます。

テーブルの上をきれいにすることができてよかったです。がんばりましたね。

今回、一念発起してテーブルの上を片付けたおかげで、自信も生まれたのですね。

完璧主義のせいで、片付けが進まない話は8日に書いているので、ぜひ読んでください。

汚部屋の片付けを完璧主義が邪魔する7つのパターンとその対処法。

今回は、完璧主義の扱い方についてアドバイスします。

今さら人に聞けない机の上の正しい片付け方:「きれい」のキープは難しくない

人の思考や行動には変えられる部分もたくさんある

確かに、持って生まれた性分はあります。

私もどちらかというと完璧主義だと思いますが、昔は部屋がくしゃくしゃでもわりと平気でした。

まあ、勤めていたので、部屋にいる時間が少なかったから、平気でいられたのかもしれません。

ですが今は、床にものを放置したり、キッチンの流しの中に汚れものをそのままにしておけるのは、12時間ぐらいが限度です。

忙しくても眠くても、夜寝る前か、朝一番に片付けています。

昔の私を知っている母が今の私の部屋や暮らし方を見ると、びっくりすると思います。

私は、「ミニマルライフはいいな」と思ったのをきっかけに、生活の仕方を変えてしまったんです。

Mさんも、「性格だから変えられない」ということは決してありません。

持たない暮らしを10年やって気づいたミニマルライフのよいところ。

完璧主義の変えにくい部分

完璧主義を発揮してしまうとき、どこまでが自分では変えられない本質的な部分(いわゆる性格)で、どこまでが自分でも変えられる後天的に獲得した思考の癖や行動習慣か見極めることはできないでしょう。

私が思うに以下の部分は、基本的な性分(性格)です。

・細部に注意が向く、細かいことが気になる

・何事にも高い基準を持つ

・責任感が強い

・物事を徹底的に追求する

・慎重に行動する

以上の5つはすべて私にもあります。

これらの特性はいい面として出るときと悪い面として出るときがあるので、できるだけいい面が出るよう、生活環境や、職場環境、付き合う人を調整してください。

完璧主義の変えられそうな部分(思考の癖)

以下は自分でも変えられる思考や行動です。

・「完璧でなければ意味がない」という考え方

・過度に失敗を恐れること

・オール・オア・ナッシング思考⇒なんでも白黒つける考え方をやめるススメ。思い込みを手放して可能性を広げるには?

・過度の自己批判(ネガティブなセルフトーク)

・他人の評価で自分を測る

これらは後天的に獲得した思考パターンなので変えられると思います。

人はいい方向に変わることができる話⇒自分の能力を自分で見限ることの恐ろしさ、できると信じることの素晴らしさ(TED)

汚部屋の片付けと完璧主義

汚部屋の片付けで特に障害になる考え方は

・完璧にできないなら片付けを始める意味がない

・きょう、すべてを片付けなければならない

・少しでもうまくいかないことや失敗があると、すべてがだめ

このあたりです。

このように考えるせいで、なかなか「少しずつ進む」ということができません。

ですが、Mさんが、テーブルの上を片付けてみてわかったように、部屋のほんの一部を片付けるだけで、とても気分がいいし、達成感があるし、自信が生まれます。

今回の片付けにすごく時間がかかったそうなので、もっとハードルを下げてもいいでしょう。

たとえば、本棚だったら、一番下の段のはしっこから10センチぐらいとか、全体の4分の1とか。

もしくは、時間で区切って、今から3分、今から5分というような目標を立ててもいいでしょう。

会社ではふつうに働けばOK

会社に行くとくたくたになるそうですが、たぶん精神的に疲れているのだと思います。

「この仕事を完璧にやらねば」と思う必要はなく、「7割ぐらいできればいいか」という態度で臨みましょう。

新入社員なので、先輩社員と同様の素晴らしい仕事をすることなんて誰も期待していません。

基本的に会社は仕事を分担して進める場所ですから、全部自分でやる必要はありません。

自分が苦手なことは得意な人に任せたほうが、会社全体として、効率があがります。

会社では、タスクを完璧にやりとげることよりも、期限に間に合うことのほうが重要です。

「必要なことをほどほどに行う姿勢」を取り入れてください。

それでは、Mさん、これからもお元気で。

少しずつ楽しみながら部屋を片付けてください。

今週のnoteの更新

今週noteに投稿した記事をリンクします。

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エッセオンラインにも新しい記事がアップされました。

60代ミニマリストが「捨ててよかった」5つの習慣。ものがむやみに増えず、気持ちもスペースもスッキリ | ESSEonline(エッセ オンライン)

******

読者のお便りを紹介しました。

片付けは一度で終わらせる必要はなく、むしろ「今日はこれだけで十分」という心構えで取り組むほうが、長続きし、途中で挫折しません。

会社の仕事と同じように、家の片付けも「ほどほどでOK」「できる範囲で」を心がけましょう。

今の自分ができることを少しずつ積み重ねていくことが、最強の生き方だと私は考えています。

それでは、あなたも、質問、感想、近況、その他、伝えたいことがありましたら、お気軽にメールください。

こちらからどうぞ⇒お問い合わせフォーム | 筆子ジャーナル

お待ちしています。





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