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何かなしとげたいと思うとき、結果よりも、プロセス、つまり目標に至るまでの日々の行動に意識を向けたほうがうまくいきます。
断捨離でも、節約でも、考え方のクセを変えるときでも同じです。
この記事では、プロセスに意識を向けたほうがいい理由をお伝えします。
結果にこだわりすぎるとよけいなストレスが増える
今すぐ、こういう結果がほしい! 早く、こうなってほしい! とあせる人は、結果にこだわりすぎです。
目標を持つのはいいことです。けれども、理想の暮らしを手にしたいと思うとき、自分の行動やプロセスに意識を向けたほうが、うまくいきます
毎日のように、いろいろな質問をいただきますが、たまにすごく焦っている人がいます。
「今すぐ、実家をきれいさっぱり片付けたい」とか、「今すぐ、こういうストレスをなくしたい、だから、その方法を教えてください! 」
こうおっしゃるのです。
確かに、なんでも、今すぐ簡単に、労力少なく、あまりお金をかけずにできれば、楽です。
答えや方法を他人にさらっと教えてもらえば、なおさら苦労がありません。
けれども、長年かけて汚部屋になった状態を片付けるのも、すっかり習慣になっている生活や考え方を変えるのも、そんなに簡単なことではありません。
「今すぐ、簡単にどうにかしたい」と思っても、まずそうはなりませんので、よけいなストレスをかかえることになります。
すぐに簡単に問題を解決する方法(裏技とか)を追い求めることに意識を向けすぎると、たぶん、いろいろな方法を探しているうちに一生が終わります。
語学にも言えることです。
焦ることが多い人は、行動に意識を向けるよさを知ってください。
プロセスに意識を向けると仕事がはかどる
行動にフォーカスすると確実に目標に近づきます。
結果にこだわりすぎる人は前に進めない
部屋にどっさりガラクタをためこんでいる人が、ある日、「これをみんな片付けよう」「インスタで見た、あのミニマリストみたいな部屋にしよう」と思ったとします。
結果にフォーカスしすぎていると、ちょっと片付けただけで物の多さに気持ちがくじけます。望む結果と自分の部屋のギャップが大きすぎるからです。
見ただけでうんざりします。
断捨離したいと思っているのに、始められない人は、最初から気持ちが負けていることが多いです。
うんざりしつつ、「決算前で仕事も忙しいし、平日に片付けるのは無理。仕事が一段落してから断捨離にとりかかろう」とやるべきことを先延ばししたり、
「毎日、ちまちま捨ててるだけじゃ何も変わらない。もっと何か、効果的な断捨離法を探そう」と、裏技探しを始めたりします。
片付け本を買い続けているのに、部屋が片付かない人は、裏技探しのループから抜けられない人です⇒いくら断捨離本や片づけ本を読んでも部屋が片付かない本当の理由
これでは、肝心の片付けは進みません。
行動すれば、もちろん前に進む
もし、結果ではなくプロセス(行動)にフォーカスしていたらどうなるでしょうか?
たとえば、毎日15分だけ、不用品を片付けることにして、実際にそれを続けたとしたら⇒「15分で27個捨てましょブギ」を続けて気づいた「捨てる」最大のコツとは?~ミニマリストへの道(30)
1000個捨てにチャレンジして、毎日、少しずつコツコツ捨て続けたとしたら⇒持たない暮らしに近づく1000個捨てチャレンジの楽しみ方
モーニングページを使って、気持ちの整理を毎朝したとしたら⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
行動すれば、ミニマリストの部屋みたいには見えないかもしれませんが、確実に前(1年前とか)よりきれいになっているはずです。
次第に心も整っていくでしょう。
プロセスを重視すると楽しい
結果がすべてだと思っていると
結果にこだわりすぎると、できない自分にイライラしたり、がっかりしたりします。
最初にも書いたように、みょうにあせって、ストレスが増えます⇒片付けが進まないという焦りは禁物。焦らない方法教えます
少しはがんばったのに、100点満点に到達しなかった自分を「片付けられない人間だ」と決めつけることもあります。
自分だけでなく、他人に対しても、そういう決めつけをするかもしれません。相手が自分の子供だった場合、この決めつけは子供を不幸にします。
子供の成長の芽を摘み取ってしまうからです⇒自分の能力を自分で見限ることの恐ろしさ、できると信じることの素晴らしさ(TED)
行動にフォーカスすると
一方、行動を大事にすると、たいてい毎日が楽しくなります。
自分が住みたい家にするためには、どうしたらいいのか、その方法を自分で考えて、1つひとつやっていけば、少しずつ前に進んでいるという充実感が生まれます。
実際、前に進んでいます。
特に、お仕着せではない、自分の性格や環境にあった方法を自分なりに工夫してやっていくと、自分が主導権を握っているから、日々が楽しいです。
義務感から何かをやるとき、つまり、やらされ感がある時は、あまり楽しくないです。
自分でやろうと思ったことを、実際にやっていけば、セルフエスティームもあがります⇒セルフエスティーム(自分を愛する気持ち)が高い人の12の特徴
毎日、自分との約束を果たしているからです。
プロセスを見据えていると気が散らない
ほしい結果に意識を向けすぎると気が散ります。
常に、「もっといい方法があるんじゃないの?」という気持ちになるからです。
先日も書きましたが、人間はすぐによそ見をします⇒よけいなおせっかいはやめて、自分の問題にフォーカスするすすめ。
私もそうです。
私の趣味は語学ですが、手持ちの教材を大事にすることがなかなかできません。これでもましになったほうです。
自分に合わないものを無理にやるべきではないですが、ろくに何もやらないうちに、ほかのものに目移りするのです。
最近、フランス語のアニメやドラマをよく見ています。私はNetflixとAmazon Primeを利用しているし、YouTubeもあるから、素材は充分すぎるほどあります。
けれども、先日、「もっとフランス語のドラマとかあるストリーミングサービスないかな」と探していました。
インターネットで調べものや探し物を始めると、あっと言う間に時間がたちます。その日も、無駄に時間がすぎ、「はっ! 私、またよそ見してたよ」と我に返りました。
行動にフォーカスしているときは、気を散らすものを手放そうとします。
1日15分の片付けをするために、片付けほど重要ではないことに時間を使うのをやめるでしょう。
「夜、しっかり寝る」という生活を実現するために、それまでだらだら見ていたテレビの視聴をやめるかもしれません。
意識的な買い物をするために、SNSのアプリをスマホから削除する人もいます。
結果だけにこだわっていると、頭の中はいろいろな考えや思いつきで、ぐしゃぐしゃになりがちです。
しかし、行動にフォーカスしているときは、逆に、気を散らすものや邪魔になるものをどんどん捨てていきます。
気が散っていては、行動できないからです。
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こんなふうに、行動にフォーカスすると、実際に前に進むし、日々の暮らしが楽しいし、自己肯定感もあがります。
読者の方から、部屋が片付いた、買い物習慣が変わった、日々が明るくなった、というメールをもらうことがあります。
そういう人たちは、例外なく、自分なりに工夫したことを、それなりの時間をかけて実践しています。
たとえばこんな方たちです⇒物を捨ててガラリと人生を変えた人、4人の証言
もちろん、ときには、応急処置が効果を発揮する問題もあります。
あと30分でお客さんが来るから、とりあえず、散らかっている物をすべて押入れに入れるとか、雨漏りするから、下にバケツを置いておくとか。
けれども、断捨離や節約のように、日々の生活習慣がおおいに関係している問題は、応急処置に頼りすぎないほうがいいです。
「今すぐ何とかできる、簡単でお金のかからない方法」に頼ってばかりいては、真の解決はできません。