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質のよい睡眠を得るためにできることを考えているシリーズ。今回は、寝る前に食べないほうがよい食品を9種類紹介します。
夜、しっかり寝ないと疲れが取れず、翌日の活動にさしつかえます。さらに慢性的な睡眠不足はさまざまな病気の原因になります。
たとえば心臓病、高血圧、腎臓病、糖尿病、うつ病など。
睡眠にこだわることは楽しい人生を送るための大事なポイントです。
1.カフェインの入っている物
カフェインを摂ると眠れなくなるというのは誰でも知っていると思います。
一般に寝る前5時間~6時間はカフェインを摂らないほうが良いと言われています。カフェインの耐性は人によって違いますが、カフェイン30ミリグラムで影響があります。
コーヒーを飲むと眠れなくなる傾向がある人は、布団に入る10~12時間前は摂らないようにしたほうがいいです。
つまりお昼以降はコーヒーを飲むのをやめるわけです。
カフェインが入っているのはコーヒーだけではありません。カフェラテやカプチーノなどコーヒーのバリエーションはもちろんのこと、以下のものにも入っいるので、原材料の表示をしっかりチェックしましょう。
【こんなものにもカフェインが入っています】
●炭酸飲料(コーラなど)
●エナジーバー
●栄養ドリンク
●ココア
●お茶(緑茶、紅茶)
●チョコレート
●薬(痛み止め、風邪薬など)
エナジーバーは、運動する時などに効率的にエネルギーを補給する食品です。たとえば、SOYJOY、ウイダーinバー。細長くて薄い長方形の食べもの。
パワーアップできるように、カフェインが入っていることが多いです。私の娘はクリフバーというエナジーバーが大好きで、よく朝ご飯と一緒に食べています。
まあ、寝る前にエナジーバーや栄誉ドリンクを摂る人はいないと思いますが、チョコレートは要注意です。
チョコレートの原料のカカオにはカフェインのみならず、テオブロミンというアルカロイドが入っています。テオブロミンは、カフェインと同じように興奮作用があります。
苦ければ苦いほどアルカロイドが入っているので、どうしても寝る前にチョコレートを食べたいのならダークチョコレートよりホワイトチョコレートを選びましょう。
「寝る前にチョコレートを食べる人なんているのかな」と思うのですが、北米では、「寝る前のスナック」「夕食後のスナック」としてチョコを食べるのは普通のことのようです。
昔、刑事コロンボで「もう一つの鍵」(Lady in Waiting)というエピソードがありました。
この話に寝る前にチョコレートを食べる女性が出てきました。べつに摂食障害とかそういうわけではありません。
この女性には、一族の長であり横暴な兄がいました。妹はこの兄を殺害します。
この人、兄が生きていたころはものすごく地味な格好で、寝巻きも修道女が着るような長袖。寝る前にベッドの中でチョコレートをむしゃむしゃ食べていました。そばにはアンティークのお人形。
ところが、兄がいなくなった後は、最新流行の服を着て、髪やお化粧も変え、いきなり派手な女性になります。
寝巻きはセクシーなタイプになり、寝る前にたばこをくゆらせながら、会社の書類らしきもの(兄にかわって一族の会社の経営にのりだしたので)を見るのです。人形のあった場所には水割りが置かれていました。
こんなシーンを見たので、寝る前にチョコレートを食べるのはわりと普通なのかな、と思ったわけです。
あとで書きますが、チョコレートもお酒もたばこも寝る前には口にすべきではありません。
薬に入っているカフェインもけっこう多いので気をつけたほうがいいです。あまり軽い気持ちで薬を飲まず、できるだけ飲まない生活に切り替えたほうが、健康にはいいと思います。
関連⇒薬なし生活~薬はすべて断捨離しアロマテラピーで健康管理
カフェインについてはこちらをどうぞ⇒カフェインの本当の恐ろしさにせまる~私がカフェインをやめた理由とは?
2.お酒
「ナイトキャップ」という言葉があるぐらいなので、寝る前にお酒を飲む人は多いと思われます。
確かにお酒は寝付きをよくしてくれます。しかし問題は寝たあとです。眠りが浅くなり、数時間後に目がさめてしまいます。そしてその後、眠ることができません。
3.高脂肪の食べ物
高脂肪の食べものは1日のうち、いつ食べてもあまりからだによくないですが、特に夕食では摂らないほうがいいです。
その理由は消化に時間がかかるから。
寝る前にポテトチップスや、揚げ物、アイスクリームなどを食べるのは避けましょう。
4.高タンパクの食べ物
タンパク質は人間が生きるために必要な栄養素ですが、これも消化に時間がかかります。
夕食に赤身の肉をたくさん食べるのはやめます。
夕食の時間はできるだけ早くしたほうが、睡眠のためにはいいです。
5.甘い食べ物
糖分の多い食べものは、いつ食べても肥満の原因になりますが、特に寝る前はやめておいたほうがいいです。というのも血糖値があがり、からだが「活動モード」になるからです。
寝るときは、心身ともに「休息モード」であるべきです。
夕食後はケーキ、クッキー、アイスクリーム、おまんじゅうなど食べないほうがいいのです。
よく女性は「甘いものは別腹」と言って、食後に必ずデザートを食べますが、これは自分で自分を不健康にしているようなものです。
私のように太りやすい人は、食べると太るので、甘いものの危険性を身をもって知っていますが、食べても太らない人は、見えないところでダメージを受けているのではないでしょうか?
甘いものはくせになるので、お酒を飲む人が休肝日をもうけるように、デザートを食べない日を作ってみるといいです。
6.スパイシーな食べ物
インド料理やメキシコ料理などスパイスがいっぱい使ってある料理は胸焼けを起こしやすいので、夕食に食べ過ぎることは禁物。
スパイスそのものは別に悪くありませんが、消化に負担がかかったり、胸焼けするのが問題なのです。
にんにくをたくさん使った料理も同じです。
スパイシーフードは元気にしてくれる食品なので、寝る直前にはふさわしくありません。
7.トマトソースを使った料理
スパイシーフードと同じように、トマトの酸が胸焼けを起こしがちなので、寝る前はやめておきます。
トマトソースのかかったパスタはランチで食べるか、夕食の時間を早めにします。
8.水分
水はからだにいいのですが、寝る1時間前ぐらいは飲まないほうがいいです。
理由は明白で、寝ている間にトイレに行きたくなるからです。
ただ、これも個人差があるようです。私は1日を通じて、たくさん水を飲んでいますが、寝てるとき、トイレに行くために起きることはまずありません。
病気でもない限り、ふつう眠ったら、朝まで1度も目覚めないからです。
しかし夫は必ずトイレに行くそうです。私が夜半、全くトイレに行かないので、それがすごく不思議らしくて、どこか別のところで用を足しているのかと、真顔で聞かれたことがあります。
水だけでなく、ジュースやミルクも飲み過ぎないようにします。セロリなど水分がいっぱい入っている野菜も、夕食ではなく、朝やお昼に食べたほうがいいでしょう。
9.たばこ
喫煙しない私から見ると、たばこはいつ吸ってもいいことは何1つないように思えますが、特に寝る前の一服は控えたほうがいいです。
たばこの主成分はニコチンで、これは中枢神経興奮剤です。この文字の並びを見ただけで、睡眠を妨害するのはわかります。
寝る前にお酒を飲みながら、喫煙すると、悪夢にうなされ、寝汗をかく可能性があがります。
番外:空腹すぎても眠れません
今の日本人で、「寝る前におなかがすきすぎて困る」という人は少ないと思いますが、何かの事情でその日1日、何も食べなかったりすると、やはり質のいい睡眠は得られません。
前回紹介した、眠りを助ける食品をちょっぴり食べておきましょう。
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夜しっかり眠れないと、朝眠くてあたまがぼーっとするので、仕事前に、コーヒーを何杯か飲むことになります。
さらに午後は甘いおやつに手が伸びます。このときのお供もコーヒー。
砂糖とカフェインの取り過ぎて、この日もまたよく眠れません。
そして翌日もカフェインを摂取し、本当は疲れていて休息しなければならないのに、無理やり元気になり、甘いもので血糖値をあげて、なんとか1日がんばります。
これはからだにとってかなり負担のかかる悪循環です。
若いときはいいでしょうが、中年になるとあちこちに問題が出ます。特に睡眠のトラブルをかかえている人は、1度、自分の食べているものに、注意してみてください。問題解決の手がかりが得られるかもしれません。