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不用品の片付けをがんばっている読者のお便りを紹介します。2019年5月にいただいたメールから3通選びました。
内容:
・不用品を捨てたら頭がスッキリ
・過去の栄光にすがるのをやめた
・本気で片付けています
まずTさんのメールです。
捨てたらものすごくスッキリした
件名:脳のなかがすっきりした気がします。
と思ってましたが、筆子さんのブログを読み返していたら、また片付けたくなり、戸棚の中、引き出しの中、押し入れの中、ごそごそ整理してみました。
いつか使えるという、そのいつかは永遠に来ないと耳にタコができるくらい聞いてきたのに、まだまだありました。
タッパーやコップや竹踏みや特殊な洗剤や使ってみたかった調味料や、みんな「いつかっていつよ? 使うかもなんていうなら今使いなさいよと、筆子さんも言っているよ」と自分に言ってバンバン捨てました。
サーっと取り出せるようになったタッパーのコーナー、調味料のコーナー、一目瞭然になにがあるかわかる戸棚と押し入れ。
家の中の隅々に使わないものがなくなると、ものすごくすっきりしました。まるで脳のなかのゴミがなくなってきたような、さわやかな気分です。
歌いだしたくなっています。
今72ですが昔母が「死ぬにも適齢期があって、それは72くらいだと私は思う」と言ったその歳です。
母はその時すでにほとんど寝て暮らしていたので、そんなことを言ったと思いますが、私は元気でも、anytimeという気持ちで毎日暮らしています。
今の家の中の状態なら、明日死んでも恥ずかしくないかなあと満足です。
突然客が来るのを死ぬほど恐れていた過去の私。モノを持ち過ぎていたことに、あの頃は気づきませんでした。
筆子さん、これからもブログを読ませていただいて、家の中も頭の中もスッキリ暮らしていきます。
ヒントをいっぱいくださることに感謝しています。
Tさん、こんにちは。メールありがとうございます。
頭の中がスッキリしてよかったですね。
歌いだしたくなったそうですが、その気持ちよくわかります。
不用品を捨てると本当に心が軽くなりますから。
「もう捨てるものがないほど捨てた」と思っていたけど、実は、まだまだたくさん捨てるものがあったとのこと。
ありがちですね。
何も考えず、ふつうに暮らしていると、どんどん物が増えてしまうご時世なので、シビアに片付けないと、すぐに物に埋もれます。
Tさん、これからもお元気で、早くに亡くなってしまったお母さんの分も生きてください。
いつか使うかもしれない物を捨てるコツ⇒「いつか使うかもしれない」という呪縛から逃れ、断捨離できるようになる考え方
次はJさんのメールです。
古い物をどっさり捨てた
件名:過去の栄光とサヨナラ
この間、祖母の家に置いていた私物を一気に整理し、45リットルのゴミ袋約10個分を家から出すことができました。
その中に、今まで手放せなかった過去の栄光(賞状や授業のプリント、レポートなど)もありました。
過去の栄光を見るたびに「昔の私は今よりすごかった。こんなにがんばっていたのに・・・」などど思いながら過去にひたっていました。
ですが、この間見た時には、そんなに大した結果じゃないなぁ(笑)と思えるほど、まったく執着がなくなっていたのです。
そして、「今の自分にもできることはある!」と前向きに思えるようにもなっていました。
これまで多くのものを処分して、いつの間にか自分の気持ちにも変化が表れていたようです。
祖母の家にはまだまだ不用品がたくさんあります。
ですが家族の物もあるので、家族のペースも考慮して焦らずに断捨離していこうと思います。
スッキリしてなんだか嬉しくなったので、つい筆子さんにメールしてしまいました(笑)
返信は不要です。
Jさん、こんにちは。メールありがとうございます。
古い物をたくさん捨てられてよかったですね。
45リットルのゴミ袋に10個分も、レポートや賞状があったそうなので、かなり、スペースがあいたんじゃないでしょうか。
昔の自分がいまの自分よりすごいってことは、ないと思います。
過去にがんばったことは、全部体験したこととして、自分の中に刻み込まれているので、比較したら、今のほうがすごいんじゃないでしょうか?
自分自身が過去の時間の集大成ですから、いまの自分があるなら、べつに古い物はいらない、と私は考えています。
Jさん、これからも、いまを大事にして片付けに励んでください。
古い物を捨てるコツ⇒写真や古い衣類など執着のある物をさくっと捨てる4つの方法。
最後はKさんのお便りです。やや長いので私のほうで小見出しを入れました。
本気で片付けています
件名:片付け進行中です。
50歳の公務員女性です。20代半ばの息子と2人で暮らしています。
3年ほど前から少しずつ家を片づけています。最近筆子さんのブログを読み始めて、片づけに弾みがつきました。
本気で片づけるきっかけになったのは、3年前の異動と、その直後に実家の母が老人ホームに入居したことです。
きっかけは職場の異動
3年前、10年勤めていた職場を離れ、違う職場に移りました。その時に職場にあった資料などを大量に処分しました。
その際に分かったことが「いつか使うかもしれないと思って取っておいたもので、実際に使ったものは、ほとんどない」ということです。
それから「明らかに不要なものと、明らかに必要なものはすぐより分けられる。捨てようかどうしようか迷うものは最後に残るけれど、その中で実際に使うものはまずない。」ということです。
実家も片付けた
それから、母が老人ホームに入った後、兄夫妻と一緒に実家を片づけました。
父が死んでから20年、実家には、父が生きていた頃に使っていたものも大量にありました。押し入れもタンスもパンパンでした。
兄と私は時々「あ、これ、昔、玄関にあったやつだ」と、ノスタルジーに浸っていましたが、兄の妻は片っ端から「これいらないよね?」と、あらゆるものをゴミ袋に放り込んでいきました。全く、「嫁の力」は素晴らしいです。
その時、私が死んだあとは私の持ち物はすべて不用品になってしまうのだ、だから体が動くうちにできるだけ自力で片づけておいたほうがいい、と思いました。
母はホームに入居してから、着替え5組と寝間着3組、タオルと歯ブラシと医薬品だけで生活していますが、外出などせずに、毎日洗濯するなら、衣服はそれだけで暮らせるんだと思いました。
ためた物を使うようにしている
振り返って我が家を見てみると、なんとまあ不用品の多いこと。
こんまり方式は挫折しましたが、まずは買わない、そして不用品処分を地道に続けています。
筆子さんと私は、とても共通項目が多いです。
私もフェリシモで不用品をため込んでしまったり、文房具が好きで使い切れないほどのメモや付箋、マスキングテープなどをため込んでしまったり。
台所関係の消耗品(ペーパーナプキンやラッピング用小袋など)も好きでした。
「腐らないからいいか」と思って、つい買っていましたが、腐らないので使わなければ減りません。
好きで買ったものなので、今は意地でも使う方向を試しています。美しいペーパーナプキンの上で朝食のトーストやおやつの煎餅を食べ、かけらを包んで捨てています。
お弁当のおにぎりは、花柄のグラシンペーパーに包み、焼き芋を美しいレースペーパーに包んでかじったりしています。何やってんだかと思いますが、「おうちの子」にしたモノへの落とし前です。
長くなってしまいました。本当はもっとお伝えしたいことがあるのですが、またの機会にいたします。
私も、筆子さんのような少数精鋭のお気に入りとともに暮らせるようになります!
ブログの更新を楽しみにしています。
Kさん、メールありがとうございます。
「いつか使うかも」と思うものを本当に使うときなんて来ない。これがわかってよかったです。
この点さえ腑に落ちれば、もう不要な物をためこむことはないですから。
実家を片付けるとき、お兄さんのお嫁さんが、ばりばり捨ててくれてよかったですね。
他人の物は、ほぼすべてガラクタに見えるので、第3者に手伝ってもらうと、片付けが進みます。
確かに自分が死んだあと、自分が持っていたものの大半はゴミになります。そこにあるのは、自分にとってだけ価値のあった物なので、自分がいなかったらすべてゴミです。
残念ながら、あの世に自分の物を持っていくことはできません。
本当に毎日使うものだけを手元に置いて、シンプルに暮らすほうが、自分も楽だし、残された人の負担も軽減されます。
Kさん、ためていた物を使うのはなかなか骨が折れると思いますが、スッキリ生活めざしてこれからもがんばってください。
使い切る生活⇒物をちゃんと使い切る生活をする7つのコツ。
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読者の皆様、いつもメールをありがとうございます。大変励みになっています。
「新品同様で、まだ使える物を捨てることができない」というお便りをいただくことがあります。
自分や家族が使ってなかったら、その家の人にとって、その物は「使える物」ではなく「使えない物」なのです。
ずるずる持ち続けると、ますます「使えない物」になっていきます。
早めの処分がおすすめです。
それでは次回のお便り紹介コーナーをお楽しみに。