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家の中で意外にスペースを取っているのが、ふだんは使っていないのに、単に記念のためだけに取ってある物です。この記事では、今すぐ捨てたほうがいい記念品を7種類紹介します。
多くの人は、生きるのに記念品が必要だと思っていますが、実際はそんなことはありません。当ブログに何度も書いているように、思い出は物ではなく、心の中にあるからです。
あまりに記念グッズを持ちすぎると、物理的にも暮らしにくくなるし、心の負担にもなります。以下に紹介する品物が、押し入れや箱の中に入れっぱなしなら、もう捨てたほうがいいかもしれません。
1.人の記念品
意外なことに、人の記念品を後生大事に持っている人がいます。人の記念品の代表は結婚式の引き出物です。引き出物はどちらかというと結婚した当人の記念の品なのです。
結婚式自体はおめでたいことですし、記念品をいただくのはうれしいことかもしれません。しかし、他人が結婚した事実を、いつまでも覚えておく必要があるのでしょうか?
数々の困難を乗り越え、ようやく結婚した親友の披露宴がとても感動的だった。私はこの事実をずっと覚えておき、生きる心の糧にしよう、というスペシャルな結婚式の引き出物は、大事にとっておいてもいいでしょう。
しかし、義理で出席しただけで、誰の結婚式の引き出物だったのか、もはやまったく思い出せず、箱に入ったまま、押し入れに突っ込んであるような引き出物は、さっさと捨てたほうがいいです。
人の記念品を捨てない人は、自分の記念品も大量にを持っている可能性があります。
このほか、親が始末に困ってくれた、他人が親のために買ってきた旅行のお土産とか、とっくに家を出ている子供の卒業写真なども、自分の記念品ではありません。
心理的に「これは私の記念品」と思っているのなら別ですが。
人の記念品をかかえこむその習慣を捨てましょう。
2.少しのあいだ取っておけばいいもの
記念品は、この先ずっと、生涯とっておきたいものと、少しの間持っておけば気の済むものの2種類に分けられます。
友達からもらった絵はがきや年賀状、グリーティングカードなどを、見ていきなり捨てる人は少数派です(私は、取っておく理由がないものはすぐに捨てます)。
カードなどは、もらって読んだら用が済んでいます。
しかし、多くの人は、「送ってくれた気持ちがうれしい」とか、「はがきの写真がきれいで捨てるのもったいない」と思い、すぐには捨てず、どこかにしまいこみます。
思い出ボックスの中には、こうした「すぐに捨てるのは忍びない」とそのまま保留になっているものがたくさん入っています。
手持ちの思い出の品をひっぱりだし、「これを私は一生、持つつもりなのか?」と自分に問いかけてください。「いや、違う」という答えになる物は、もう捨ててもいい物です。
3.ただでもらったもの
人間はどんな記念品でも取っておかなければいけないと思っているようです。無料の記念品をいつまでも捨てません。
たとえば映画の試写会でもらった、絵はがきやクリアファイル、ボールペンやメモ帳に一筆箋(いっぴつせん。短冊形の便箋です)。全部無料でもらった景品ですが、なんとなく大事な記念品に思えて、捨てないのです。
しかし、無料の品なので、自分では有効活用できず、死蔵されたままです。
無料の品がガラクタになるからくりはこちらで詳しく説明⇒「ただ」ほど恐ろしいものはない:ミニマリストへの道(90)
中には、「こういうの、オークションに出すとプレミアがついて高く売れるよね」と言って、捨てない人もいます。残念ながら、しまいこんでいるあいだに、便箋のはしっこは茶色く変質します。
私は、漫画雑誌「りぼん」や「小学◯年生」といった学年誌の付録のメモ帳、ノート、便箋などを捨てずに長々と持っていたので、紙ものが変質することはよくわかっています。
ボールペンだってインクが固まって書けなくなります。
もし本当に「フリマで売ってお金にしよう」と思っているのなら、箱にしまっておかず、今すぐ売る行動に出るべきです。あるいは、今すぐ自分で使い始めてください。
そうできない物は、今日を限りにお別れしましょう。
4.すごくかさばるもの
思い出の品の中には、すごく大きなものがあります。かさばる記念の品ほど、「私は一生これを持ち続けたいのか?」と真剣に問いかけるべきです。
収納スペースが必要だし、管理が大変だし、心の中で「これ、邪魔だよね」と思っていたら、そのストレスは半端ではありません。
読者の方から、8段飾りの雛人形を捨ててスッキリした、とか、居間でほこりをかぶっていたピアノを捨ててものすごくスペースがあいた、というお便りをいただくことがあります。
大きくて目障りだったものを捨てたときの開放感は、とてつもなく大きいのです。
箱に入りきらないもの、押し入れの段をそれ1つで占領しているもの、移動させるのがやっかいなもの、やたら数が多いもの(トロフィーとか)が、家の中に存在していたら、本当に、大事な記念品なのか、再度、考えてください。
実物をキープしなくても、写真に撮っておくだけで満足できるかもしれません。
自分が本当に好きなもの、時々取り出して眺めているもの、見ると笑顔になれる記念品を残すのが原則です。
5.劣化していく運命のもの
記念品の中には、時間が経過しても、その姿があまり変わらないものと、時間とともに劣化していくものがあります。
陶製の人形は割れない限り、その姿をとどめます。まあ、何世紀も持っていたら、塗料がはげるかもしれませんが。その一方で、紙のように、周囲が茶色くなったり、布のように虫に食われるものもあります。
紙も虫がつきますね。
ドライフラワーは、湿気の影響を受けて、何年も持っているうちに形がくずれていきます。
食べ物は賞味期限があるのに、もらいもののお茶やお菓子をいつまでも捨てない人がいます。これも、「せっかくもらった記念に」と思って、しまいこんでいるのです。
どんどん劣化してしまう物は、一生を添い遂げる記念品としてはふさわしくありません。きれいな状態の今、写真にとって、本体は手放しましょう。そのほうが思い出を美しいままキープできます。
記念の品を捨てたほうがいい理由と捨て方はこちらで紹介⇒記念品や思い出の品を捨てたほうがいい理由と捨て方のコツ
6.見ると嫌なことを思い出すもの
それを見ると、わざわざマイナス感情になるものを、取っておくことはありません。楽しい気分になるものだけを残してください。
たとえば、甲子園の土。私は甲子園球児ではないため、土を持って帰る気持ちはよくわかりません。しかし、土を見るたび、「あの時、負けて悔しかった…」と思うなら、捨てたほうがいいのではないでしょうか?
「あの時は残念だったけど、精一杯がんばって楽しかった」と思えるならいいのですが。
「いや、すでに吹っ切れてます」という気持ちなら、その土はもういらないでしょう。
私もネガティブな思い出のあるスヌーピーのぬいぐるみを捨てたことがあります⇒2015年、断捨離してよかったもの(古いもの編)~捨てるからこそよみがえる思い出 「3.スヌーピーのぬいぐるみ」をごらんください。
ぬいぐるみを捨てたら、苦い気持ちが消え、昔を懐かしく思えるようになりました。
日記のように、楽しかったこと、嫌だったこと、両方入っている物も捨てました。さっぱりしました。
同じできごとでも、マイナスに感じるかプラスに感じるかは自分次第。ネガティブ感情を引き起こす物を捨てたことで、かつてのできごとがプラスに感じられる体験を何度もしました。
7.なぜ持っているのかわからない物(どうでもいい物)
たくさん思い出の品や記念品、形見を抱え込んでいる人は、自分でもなぜ持っているのかよくわからない物を持っているはずです。
何でも、「記念の品だから」としまいこんでしまうのです。
母と母の物を一緒に断捨離していたときのこと。「これ、何で持ってるの? いるの?」と聞いたら、「なんであるんだろね? よくわからん」という答えがよく返ってきました。
捨てたくないから、とりあえず記念品というステータスを与えられた、どうでもいい物たちが、家中の収納スペースにたくさんありました。
ショップの袋なんかも記念品としてとっておく人がいます。その店に行った記念、その土地に出かけた記念、人からいただいた記念、といった具合。記念品ばかり集めて、スーベニアショップが開けるほどです。
しかし、よくよく考えてみると、思い出として残しておきたいから、という積極的な理由から保存しているのではないのです。なんとなく捨てにくいから、取っておくだけです。「思い出だしね」と都合のいい理由を考えて。
物があふれている現代、どうでもいい物を収納する場所と心の余裕のある人は、そんなにいないはずです。
所持する意味のある記念品は残し、どうでもいい物はこのさい断捨離したほうがいいのです。
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今回は、今すぐ捨てたほうがいい7種類の記念品を紹介しました。
箱の中に入っているものだけでなく、ずっと飾りっぱなしだった記念品もチェックしてください。日々を楽しく生きるのに、記念品ばかりそんなにたくさん必要ありません。
記念品集めも度が過ぎると、今を生きられなくなります。