落ち葉

断捨離テクニック

最終更新日: 2017.10.29

冬支度としてやってみる小さな片付けのススメ:プチ断捨離(32)

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早いもので10月ももうすぐ終わります。前回のプチ断捨離は夏の終わりに捨てたいものをおすすめしましたが、今回は冬支度として行う小さな片付けをいくつか提案します。

新しい月が始まる前や、季節の変わり目は、区切り感があるので、「ちょっと片付けよう」という気になりやすいですよね。

まず、なぜ冬支度のタイミングで片付けをするとよいのか、その理由から説明します。納得できる理由があるほうが、片付けも進みます。



なぜ秋の終わりに片付けをするべきか?

冬が来る前に片付けを始めたほうがいい理由を5つ紹介します。

1.物が増えやすい時期だから

そもそも冬支度は何のためにするのかというと、寒い冬の間に病気にならないようにしたり、気温が下がるせいで起きる事故や災害を防ぐためです。

通常、冬服を用意したり車のタイヤをウインタータイヤに替えたり、暖房器具をチェックしたり、窓ガラスの掃除をしたりしますね。この時期、来年の手帳やカレンダーを用意する人もたくさんいます。

人は何かを「準備しなくちゃ」と思うと、「新しいものを買い揃えよう」という発想になりがちです。ほとんど自動的にそうなります。

新しいものを買うのはいいのですが、そのとき、古いほうを捨てない生活パターンに陥っている人が大勢います。

あえてこの時期に「捨てる活動」を組み込むことで、物の増殖を防ぐのです。

2.心身の健康のため

冬は寒いので、室内で過ごす時間が増えます。そんなとき、部屋にどうでもいい物が山とあると、暮らしにくいし、視覚的ノイズになってストレスを感じます。

精神衛生を保つためにも今のうちに不用品を捨てたほうがいいのです。

ガラクタはこんなふうにストレスになっています⇒気をつけて。ガラクタが感情に与える悪影響を見過ごしてはいけない

冬の間、外に出られなくてうつ症状になる人もいます⇒秋冬の気分の落ち込みの解消法。お金をかけなくても季節性のうつ対策はできる。

「軽くいらない物を捨てる」というシンプルな行動が、一冬をハッピーに過ごさせてくれるのです。

部屋にガラクタが多いと、メンタルだけでなく、肉体的にも病気になったり、怪我をする可能性があります。

ほこりが増えるし⇒部屋のほこりを簡単に減らす9つの方法。まずほこりの元を断て。

つまづいて転ぶ可能性もあがります⇒なぜ高齢者は転びやすいのか?その原因と対策。50代の今から予防すべし

3.プレ大掃除になる

日本では暮れに家の中を大々的に掃除する習慣があります。一気に大掃除しようとするとすごく疲れます。掃除の前準備として、今からいらない物を捨てておくと、あとが本当に楽です。

もっと言ってしまえば、所持品や家具を減らせば、大々的な大掃除はしなくてすみます。

しかし、ふつうの家はまだまだ物が多いでしょうし、誰もがミニマリストになりたいわけでもありません。いまから少しずつ捨てておいたほうがいいのではなかろうか、と考えています。

こんな物を取り除いておくと年末のストレスが軽減されます⇒大掃除しなくても、捨てる物リストにのせたい5つのもの

4.季節の変わり目なので不用品の見直しをしやすい

この夏や秋、使わなかったもの、今年10ヶ月の間に使わなかった物は心置きなく捨てられます。

5.災害にそなえて

冬は空気が乾燥するので、火事が増えます。火事や地震にあったとき、物がたくさんあると、逃げにくいので、二次災害につながります。

こんな話を書くと、「筆子さん、火事なんてめったに起きません」と言われるのですが、地震はしっかり起きています。

気象庁によると、2016年は全部で6587回も地震が起きたそうです。去年はとりわけ地震が多く、2014年、2015年はそれぞれ2000回だったとのこと。

ですが、2000回でも多いですよね? 月平均167回です。

私の実家は名古屋で、何年も前から「東海大地震が来る」と言われている地域です。母が一人暮らししていて心配なので、私はiPhoneに「NHKニュース・防災」というアプリを入れてます。

このアプリ、地震が来ると教えてくれるのですが、「え、また?」と思うぐらいの頻度で通知が届きます。

というわけで、地震は日常茶飯事なので、二次災害を防ぐためにも、不用な物を持つべきではないのです。

理由がわかったところで、この時期捨てやすいものをお伝えします。





冬が来る前に捨てたいもの

古いカレンダーや日記、手帳

新しいスケジュール帳やカレンダーを買う前に、古い方を捨てることを検討してください。

もちろん、日記はずっと持っておきたい、という積極的な意図があるなら無理に捨てることはないです。ですが、何年も手帳や日記をなんとなく溜め込んでいて、捨てるに捨てられない、という気分でいるなら、断捨離を検討してもいいかな、と思います。

私も数年前に古い日記帳を捨てました⇒古い日記帳は捨てるべきか、残すべきか?:ミニマリストへの道(71)

以前の私は、ムーミンのイラストがかわいいカレンダーや、大判のカレンダーは、「いつか何かに使うかも」と思って捨てないほうでした。

しかし、持っていても全然使わなかったのです。あまりに使わないので、カレンダーや包装紙など廃物を使って作るクラフトの本まで買ったほどです。この本はわざわざヤフオクで購入し、母にカナダまで送ってもらいました。

中身をひととおり見たものの、ズボラで手芸に情熱が持てない私は、やはり古いカレンダーを再利用することができませんでした。

唯一使ったのが、ミーのイラスト。

こんなふうにケーキの飾りに使ってみました。

ミーのスティック

ミーの絵を切り抜き爪楊枝に貼った。

これだけです。ほかのカレンダーは何年も持ち続けたあとに、断捨離しました。

もし私のように、「いつか何かに使うかも」と思いながら、古いカレンダーを3年以上持っていたら、捨てた方がいいと思います。

紙類

カレンダーも紙類ですが、ここで言っているのは、ペラペラとした1枚の紙の束です。

特に年が開けると自分で確定申告しなければならない、という方は、今から、よけいな紙は捨てておき、大事な紙にフォーカスできる状況を作っておいたほうがよいでしょう。

紙の捨て方⇒家中に書類があふれているとき、紙類を上手に断捨離する7つのヒント。

クリスマスカードや年賀状、手紙なども、これから新しいものが入ってくるのですから、今のうちに古い物を出しておくといいと思います。

最近の私は、「入ったら出す」のではなく、「入る前に出す」ことを心がけています。なぜなら、人は出ししぶる(捨てない)傾向がひじょうに強いからです。

年賀状の捨て方⇒年賀状の整理と断捨離の方法~実録・親の家を片付ける(9)

年賀状を捨てるのはどうにもこうにも苦手、という方は出すのをやめるという方法があります⇒年賀状を出すのをやめる方法。無理に出すのはおかしくないですか?

衣類

冬服を買ったり出したりする前は、夏服、今年は全然着なかった服など捨てるチャンスです。服は増えやすいため、クローゼットの見直しは頻繁にしたほうがいいです。

全出しが効果的ですが、数が多いと疲れるので、少しずつやるほうがいいでしょう。

タイマーを使って片付ける時間を区切り、やりすぎないようにするとはかどります⇒タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法とは?

ガーデングッズや庭に転がっているもの

9月から12月は春に花を咲かせる球根を植える時期です。ヒヤシンスやチューリップなど秋植え球根をたくさん持っている人もいるでしょう。

球根を見直すついでに、枯れた鉢物や、何年も持っていて全然植えない種は処分してはどうでしょうか?

落ち葉かきをするついでに、庭に年中転がっている子供のおもちゃや飾り物を捨てるのもいいでしょう。

ゲーム類

ホリデーシーズンは友だちや家族、親戚とゲームをすることが多いですね。トランプ、百人一首、モノポリーなどのボードゲーム。

子供が大きくなって誰も遊ばなくなったゲームが残っていたら、バザーに出す、寄付する、親類にあげるなどして、死蔵品にならないように気をつけてください。

家族で遊ぶゲームやおもちゃも新陳代謝させないと、私の実家のように、家具の上で何十年も眠り続ける結果になります⇒その「思い出の品」は本当に思い出の品なのか?~実録・親の家を片付ける(2)

もっとプチ断捨離を読みたい方はこちらへどうぞ⇒これで捨てまくる。「プチ断捨離シリーズ」記事の目次。

*****

今回は冬支度の一環として、物を捨てるススメを書きました。11月は文化の日や勤労感謝の日があって休みが多く、各種催し物も豊富でしょうから、きっとあっという間に過ぎてしまいます。

忙しい日常の中でも、毎日少しずつガラクタを捨てていくと、年末年始のストレスがずいぶん減るので、ぜひお試しください。





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