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今回は、読者の皆さんからいただいた「親の不用品を整理した体験」を紹介します。
親が長年大切にしていたものには、思い出が詰まっているので、役目を終えていても、手放し難いものです。
ご紹介する3つのお便りには、親が愛用していたものを処分した際の気持ちや、処分から得た学びが書かれています。
内容:
・母の引っ越し
・父の遺品
・亡き父が大事にしていたもの
まず、きょうこさんのお便りです。
感謝して家具を処分した
件名:母の引越が無事に終わりました
先日取り上げていただいた、高齢の母の引越が先ほど終わりましたので、その経過を報告します。
大切なものはそんなに多くない~シンプルに暮らす中で私が気づいたこと。
母が自分で梱包し、あらかじめ不用品を処分していたため、当日は運搬だけでした。
2日目に新居の設備を2人で確認しながら荷解き、午後は役所へ住所変更手続きをしました。
夜に高級焼肉を2人で食べ、お互いの労をねぎらいました。
3日目に不要となった大型家具を業者に引き取ってもらいました。
タンスや食器棚が分解され、パッカー車に吸い込まれ音を立てていく様に、心の中で今までありがとう、と感謝しました。
モノは人を幸せにするとは限らない、と前回のお便りに書きました。
自分が持っているモノを使い切り、その時が来たら感謝して手放すことが大事なんだ、とタンスがパッカー車に吸い込まれるバキバキという音を聞いて思いました。
今回は母の友人も助けてくれたので、その点にも感謝しました。
モノだけではなく、友情も大事ですね。
そして、母に親孝行できたかもしれません。
日本は急に秋めいてきました。筆子さんもお体ご自愛くださいませ。
きょうこさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
お母さんの引っ越し、お疲れさまでした。無事に終わってよかったです。
お母さん、家具をいっぱい持っておられたから、粗大ごみの処分は大変だったんじゃないですか?
きょうこさんのお便りから、長年の思い出や役割を全うしたものたちへの深い感謝が伝わってきました。
ものがたくさんあると、感謝はおろか、「うっとうしい」「邪魔だ」という気持ちを持ってしまいますが、そうならないように、適正な数にとどめておくのが重要だと思います。
ものの価値を引き出すのは使い方次第ですが、そもそも数が多すぎると使うこともできません。
親子のつながりや友情も、もの以上にかけがえのない存在ですよね。
きょうこさんもお母さんも、引き続き、シンプルに楽しくお暮らしください。
どうぞ、お元気で。
次は真美さんのお便りです。
偶然、廃品を処分できた
件名:父の遺品
今朝、廃品回収業者の軽トラックが、目の前の駐車場に!
このアイロン台持っていっていただけるのかな…「大丈夫ですか?」
すると業者さんが大丈夫ですよ!と。
見ると駐車場敷地内にお隣さんの廃材がてんこ盛り。冷蔵庫に洗濯機2台ブラウン管テレビ3台。
金属製は確実に回収なので、もしかしたらこれも大丈夫かなと思い急いで部屋へ戻り。
スチール製の本当重い引き出し。足元がふらつきながらも持ってくと業者さんの目が輝いて「ありがとうございます!!」もう一個大丈夫?
満面の笑み。 とりあえず中身を空にしなきゃと台所床に一時仮置き。
アイロン台と共に持っていただけました。
銀行関係のものも発見
住友銀行の通帳と認印と朱肉が2つ。 通帳と銀行印まとめてあったり、暗証番号は不明ですがキャッシュカードも出てきました。
残高はともかくなんだかほっとしました。 顛末写真はnoteに、日々亀の歩みの如くですが何とか生きてます。
最近オーガニックショップでお買い物したり、何十年憧れてた場所でお酒飲んでみたりして焦らず、焦ると自分のこころの声が分からなくなるので、日々心穏やかに暮らしております。
筆子さん、もうすぐ新刊の文庫本が発売ですね。かなり加筆したみたいなので読むのが楽しみです。
そちらは寒いと思いますので、お身体をおいといくださいませ。
ながながと綴りました。この辺で失礼をいたします。
真美さん、こんにちは。お便りありがとうございます。
いつも、ブログやnoteで記事を読んでいただきとてもうれしいです。
隣の家の人が呼んだ不用品回収業者に、粗大ごみを持っていってもらえたんですね。
ラッキーでしたね。
スチール製の引き出し、重いですよね。私の元夫も、スチール製の書類を入れるキャビネットみたいな大きな引き出しを持っておりますが、とても重くて、1人では運べない代物です。
真美さん、よく1人で家の外に出せましたね~。
真美さんは、今住んでいるアパートが取り壊しになるから、もうすぐ引っ越さなければいけないのですよね。
賃貸だとそのように引っ越しを余儀なくされるときがありますが、そのおかげで、不用品を手放せるので、ある意味ありがたいことだと思います。
マイホームにずっと住んでいると、たくさんのものをため込んでしまいますから。
死ぬときは何ひとつ持っていけないので、生きている間に過不足なく使っていくのがベストです。
28日に文庫本、発売されました。楽しんで読んでいただければ何よりです。
それでは真美さんも、お元気で引っ越し準備をがんばってください。
最後はMさんのお便りです。かなり前にいただいたものです。紹介が遅くなりすみません。
木彫りの大黒様を捨てた
件名:こだわりを捨てる!
50代主婦です。
筆子ジャーナル、バックナンバーも読み始めました。共感することも多く、大笑いしながら、楽しく読ませていただいております。
「これは捨てられない。捨ててはいけない」と、思い込んでるものって、たくさんありますよね。
亡き父が大事にしてた木彫の大黒様(えらく重い!)を母が他界した際、処分しました。
当時、私はまだ独身。「この大黒様を持って、これから一生暮らしていくのか?」と思うと、鎖につながれたような気分でした。
普通に捨てるのは気が引けたので、ネットで人形供養のお寺を調べ、お布施を納めて供養してもらいました。
もし母が生きてたら、私の行動に怒り狂ったと思いますが、仕方ないです。
親の遺品整理、時間を空けずにやっておいて良かったと、思います。
日本人は、バチが当たるとか運気とか、色々タブーがあって、中々ものを捨てられないんじゃないかな、と思います。
どんな大事なもの高いものも、自分が死んだらガラクタになるということを肝に命じ、私も片付けに励みます!
Mさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
木彫りの大黒様ってこんな感じの置物でしょうか?
インパクトのあるデザインなので、置く場所を選びますよね。
時計のような置物に比べると、人形など人間に近い置物からは、私たちは無意識にいろいろなメッセージを受け取ってしまいます。
だから「鎖につながれた気分」というのはよくわかります。
せっかくの縁起物なのに、嫌な思いをするなら、当然手放すべきでしょう。
罰(ばち)が当たることを恐れるよりも、今の自分の生活をいいものにするほうが重要です。
Mさんは、いい選択をしましたね。
これからもお元気で、シンプルライフを楽しんでください。
今週のnoteの更新など
■今週noteに投稿した記事をリンクします。
■文庫本を出版しました。
■雑誌掲載
レタスクラブ 11月増刊号に、2年前に『毎日が発見』に掲載された記事が再掲載されています。
記事そのものについては、初出のときにブログで紹介しています⇒キッチンでゆる捨て~雑誌『毎日が発見』2022年11月号に筆子の監修記事あり。
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ものを手放すのときのコツとして、「感謝する」というのは、とても効果的だと思います。
さて、いつもいろいろなお便りをありがとうございます。
皆さんのお便りを読むのが本当に楽しみです。
あなたも、質問、感想、近況、その他、伝えたいことがありましたら、お気軽にメールください。
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お待ちしています。