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子供がいても、シンプルに暮らしたいと思っている人に、そうするコツをお伝えします。
子供がいると、当然子供のものが増えるから、「持たない暮らしはできない」と思うかもしれません。
ですが、子供がいようと、猫がいようと、ミニマルライフは可能です。
むしろ、子供がいて毎日忙しい人ほど、ミニマルライフにしておいたほうがいいです。
いつも書いていますが、余計なものがありすぎると、ものの管理に時間とエネルギーを取られますから。
子供といっても、赤ん坊から中学生ぐらいまで(高校生以上はもう自分の面倒は自分でみることができるから除外します)ありますが、どんな年齢の子供がいても、応用できる考え方を紹介しますね。
1.自分がミニマルに暮らす
まず自分自身がミニマルライフやシンプルライフを心がけて、日々、そういう生活になる選択を積み重ねていくことが一番重要です。
ミニマルライフの理念を確認し、シンプルに暮らしていく理由や理想とする生き方を、忘れないでください。
いつも、シンプルな暮らしになる選択をしていたら、たとえ、子供や配偶者、その他の家族が、ものすごいマキシマリストでも、自分の軸はゆらぎません。
このブログに何度も書いているように、私の夫はタメコミアンだし、18歳のとき家を出た娘も、家にいたときは、汚部屋の持ち主でした。
そんな人たちと暮らしていても、私はずっとミニマリストだったというか、ミニマルライフを志向していました。
よく誤解されるのですが、ミニマリストは、物をどんどん捨てる人でもないし、できるだけ物を持たない人でもないし、物が1つもない部屋に住んでいる人でもありません。
余計なものやタスク、思考にかかわるのをやめて、大事にしたいことを大事にしていく人がミニマリストだと私は思っています。
詳しくはこちら⇒レス・イズ・モア(Less is more)の真の意味とは?何もない部屋に住むことがミニマリストの目的ではない
ミニマルに生きるのは、ライフスタイルの1つなので、毎日、そういう生き方を心がけてください。
子供は親の背中を見て育つから、たとえその子がミニマリストにならなかったとしても、親や他人の生き方を尊重する人間になると思います。
2.子供は別人格と心得る
物の扱い方に関しては、子供の意見を尊重してください。
どんなに断捨離したくても、子供のおもちゃは捨てないほうがいい理由:ミニマリストへの道(15)
「子供は自分とは別の人間なんだ」と線引きができていると、「片付けろと言ったのに、子供がちっとも片付けない」とか、「またお小遣いで、しょうもないもん買ってきた」とイライラすることが減ります。
子供を自分の延長線上にあるものとか、所有物だと思っていると、「子供をコントロールしたい」「私には子供をコントロールする権利がある」「私は子供をコントロールできる」、という意識が生まれます。
このように、他人の思考や行動をコントロールしたいと思うと、シンプルライフから遠ざかります。
相手の行動を変えることに執着してしまうからです。
子供は親(または保護者)がいないと生きられないから、子供の暮らし方に関して、親が裁量を振る領域はたくさんあります。
そんな時、「たまたま、私はこのお役目をもらったんだ」と考えると、子供に対して、独善的な対応をせずにすむでしょう。
「どんな星のめぐり合わせかわからないけど、この子は、うちに生まれてきてくれて、私が、お世話をすることになった。ありがたいな~」ぐらいに思っておくと、物の扱い方で、子供と衝突してストレスをためることが減ります。
物事が思い通りにいかないと、人はストレスを感じます。「子供がいる生活は、思い通りにいかないのがあたりまえ」と思っておけば、いらないストレスを感じることも減り、シンプルライフに近づく、選択をする心の余裕が生まれます。
3.子供のためと言いながら、どんどん物を買わない
次に重要なのが、子供にものを買い与えすぎないことです。
「子供のものがいっぱいあって、ちっとも部屋が片付かないのよね」と思うとき、そのへんに散らばっている子供のものをしっかり見てください。
それ、どこから来たのでしょうか?
自分(親)が買ったんじゃありませんか?
子供は自分でいろいろなものを「大人買い」したりはしません。
いま、子供が持っているものは、ほとんど親や周囲の大人が買い与えたか、どこからかもらって子供に与えたものです。あるいは、親があげた小遣いで子供が購入したものでしょう。
むやみに子供のものを増やすのをやめれば、もっとシンプルに暮らせます。
自分の買い物欲を満たすために子供のものを買うのはやめる
親は、「子供のため」「子供が喜ぶから」「教育のため」と言いながら、本当は自分が買いたいから、ものを買い与えることがあります。
べつに子供は欲しがっていないもの、子供が必要としていないもの、あれば役立つかもしれないけれど、お金を使う分野としてはとても優先順位の低いものをたくさん買っていませんか?
私たちは、必要なものはもうたいてい持っています。
しかし、「何か新しい物を買いたい」「何かすてきな物を所有したい」「買い物してハッピーになりたい」という欲があるため、子供がいる人は、「これは子供に必要だから」という「買ってもいい理由」を作って、べつに必要じゃないものをたくさん買ってしまうのです。
買い物の理由については、新刊に詳しく書いています⇒筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介
大量生産・大量消費の世の中なので、市場には、ありとあらゆる魅力的な子供グッズがたくさん出ており、買いたいものは次々と出てくるでしょう。
「子供のものが多いな」と思ったら、必要じゃないのに、自分が買っている部分はないか、考えてください。
本当に子供のことを考えてした買い物と、ただ自分の欲を満たすためだけにした買い物を区別するのは難しいと思います。
ですが、自分の心に正直になって考えてみることを心がけると、不用品を増やすだけの買い物はもっと減るはずです。
私も、娘が幼稚園の頃、自分が買いたいから、中古の子供服を買いすぎるという失敗をしました。その結果、収納に悩んだり。
当時買い集めた服の写真はこちらにあります⇒収納や整理整頓にはまって断捨離の遠回りをする日々~ミニマリストへの道(16)
4.物より体験を重視する
親が子供に与えることができるものとして、物理的な物とそうじゃないものがあります。
物理的な物を買い与えることが多いなら、3回に1回ぐらいは、そうではないものをあげることを考えてください。
子供が親に求めているのは、物ではない、とよく言われます。
子供は、自分の話を聞いてほしい、自分を見てほしい、一緒に時間を過ごしてほしい、と思っているわけです。
子供のおもちゃが増えすぎて片付かない?極論を言えば買ったおもちゃは必要なし
これは、自分自身のことを考えてもわかります。
誰かに物をもらいたいという気持ちより、一緒に楽しい時間を過ごしたいと思う気持ちのほうが大きいんじゃないでしょうか?
相手に自分への関心、好意、愛情、承認みたいなものを求めていますよね?
これを得られないと、代替行為として、「お金がほしい、素敵な物がほしい、もっと買い物したい」などと思ってしまいます。
今、誰でも忙しいから、じっくり子供に付き合っている時間はなかなか取れないかもしれません。
けれども、多少無理をしてでも、一緒に過ごす時間を作ったほうがいいし、そうすることが、余計なものを増やさない生活につながります。
子供はすぐに大きくなってしまうので、人生単位で見れば、子供と過ごせるチャンスがあるのは、本当にずいぶん短い期間です。
忙しいとき、テレビやゲームに子供のお守りをしてもらうことは、誰でもあると思います。
この延長線上で、物を与えて、子供の注意を自分から物に逸らせるみたいなことをしているのなら、そういう姑息なことはやめて、ガッツリ子供と向き合ってください。
この続きはこちら⇒子供といっしょにシンプルに暮らす9つのポイント(後編)
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久しぶりに、子供の話を取り上げました。
少子化が進んでいるから、1人の子供にかける親の期待も、投下するお金やエネルギーも大きくなっているかもしれません。
期待しすぎると、子供はその重圧でつぶれるし、コントロールしようとしすぎると、子供は自由にふるまえません。
子供を通して幸せになろうとするのではなく、自分自身の幸せにフォーカスしたほうが、結局は親子関係もよくなるでしょう。
ミニマルライフを選択すると、自分の生活をもっと大事にできます。
それでは、この続きをお楽しみに。
感想などありましたら、お気軽にお寄せください。