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先日、おもちゃはどの程度買うべきか、読者の質問に記事で回答しました。最初から市販のおもちゃを与えすぎなければいいのですが、すでにもうたくさんある場合はどうしたらいいのでしょうか?
今回はすでにあふれるほどあるおもちゃの数を減らす方法を7つ提案します。
まず市販のおもちゃの与えすぎの弊害をお伝えしますね。
おもちゃの与えすぎのデメリット
1.大量消費型のライフスタイルを身につけてしまう
市販のおもちゃがすべていけないとは言いません。問題は与えすぎることです。
小さなうちからおもちゃを与えすぎてしまうと、子供は、早くから、たくさん買い物してそれをどんどん消費するライフスタイルを身につけてしまいます。
いったんこういう生活習慣がつくと、テレビで新製品を見るたびにせがまれます。
こうしたライフスタイルがあまり幸せにつながらない、とは常々このブログに書いているとおりです。
子供に必要なのは物ではありません。。
その理由は前回の記事をどうぞ⇒子供のおもちゃが増えすぎて片付かない?極論を言えば買ったおもちゃは必要なし
2.子供の創造性を損なう
テレビやスマホのゲームなどに代表される現代のおもちゃは、子供を受け身にします。こうした機器は向こうから一方的に、ものすごくたくさんの情報を送ってくるし、ちょっとした余白をどんどん埋めてしまいます。
だからこそ子供たちは退屈しないのですが、逆に失うものも多いです。
子供がうるさく言ってくるとき、「ゲームをさせておけば静かよ」「DVDを見せておけば大人しくしている」という親がいます。
逆に言えば、ゲームがなければ、子供は自分自身で楽しく過ごすすべを知らないのです。小さいうちからゲームをすることに慣れると、大人のように「退屈だ」という感覚を覚えてしまうのではないでしょうか?
小さな子供は親の注目を引きたかったり、自己表現したいことがあって、いろいろとやいやい言ってくるものなのです。この欲望はちゃんと解放してあげるべきだと思います。
その点をしっかり開放せず、テレビを見せるのはかえって怖いことだと思います。
3.集中力を養えない
テレビやゲームのスクリーンは動きが早くカラフルで、ピコピコと音もなり、いろいろな光を出します。こういう物に慣れきってしまうと、本を読むような地味で集中力のいることは、子供はまだるっこしく感じてしうでしょう。
現代人は活字離れが進んでいるといいますが、スロースペースなものや、集中力を要求されることがだんだん苦痛になってきたせいではないでしょうか。人間は楽なほうに流れますから。
4.子供が1つ1つのおもちゃを大事にしない
これは想像つくと思います。絵本が1冊しかなかったら、子供はボロボロになるまで、何度もそれを読んで、いろいろ想像しながら楽しむでしょう。
5.収納に悩むことになる
おもちゃが多ければ多いほど、子供にはもちろん、親でも片付けるのが大変になります。レゴや積み木につまづくのは危険ですらあります。
「おもちゃが多ければ多いほど、子供のためにいい」とは私は思いません。子供にとって必要なのはおもちゃではなく、おもちゃで遊ぶスペースだと思います。
子供はおもちゃから学ぶのではなく、おもちゃを使って、自分なりに考えていろいろやるそのプロセスから、学びを得ているのです。
そうするためには、スペースが必要です。それは物理的なスペースでもあり、脳内のスペースでもあります。
おもちゃの与えすぎがよくないのはわかった、では、いったいどうやって減らしたらいいのでしょうか?
すでにおもちゃを与えすぎている人は、以下に提案する方法から、できそうなことからと取り組んでみてください。
子供のおもちゃを減らす方法7つ
1.テレビを見せる時間を減らす
テレビを見るとおもちゃが欲しくなるので、できるだけ見せないように手を打ってください。ほかのことで忙しくすればできることだと思います。
大人もあまり見ないほうがいいと思うので、テレビを見ない代わりに、トランプなどローテクなゲームをすることをオススメします。
私の知っている人は、お父さんがテレビ嫌いだったので、子供のころ、いつも夕食後、家族でゲームをしていたそうです。
スマホのゲームではなく、木製のちょっとしたゲームです。家族でゲームをするのは親も子供も楽しいものです。
テレビを見過ぎる弊害⇒テレビを見ると「買わない暮し」からどんどん遠ざかる理由
2.常に一定の数だけのおもちゃを出しておく
私は、すでに与えたおもちゃは勝手に捨てるべきではないと思います。子供は「取り上げられた」と思うでしょう。
すでにたくさんおもちゃを買ってしまっていたら、子供があきて放置しているようなものを注意深く選んで箱にしまっておきます。そして時々おもちゃをローテーションしてください。
もちろん子供が「あれは、どこ?」と言ったらそれだけはすぐに出して下さい。
おもちゃは捨てないほうがいいと思う理由⇒どんなに断捨離したくても、子供のおもちゃは捨てないほうがいい理由:ミニマリストへの道(15)
こうすれば、所持しているおもちゃの数は同じでも、出ている数のおもちゃが少ないので、おもちゃまみれから免れます。
難しいかもしれませんが、1度試してください。
☆夏休みはお片付けのチャンス⇒子供と一緒に断捨離する8つのコツ。夏休みの暇つぶしに最適。
3.質のいいお絵かきグッズを少しだけ与える
ものすごく上等なものを与えることはありませんが、質のいいものを少しだけ与えます。すぐに乾いてしまうチープなマーカー、すぐに折れてしまうクレヨン、すぐに破れてしまう紙はさけて、そこそこ質のいいきれいな色のクレヨンや紙を用意してください。
量より質です。
結局そのほうが物が増えないし、お金も節約できます。
私の娘はお絵描きやぬりえが大好きでした。チープなマーカーやサインペンを与えすぎて、部屋の中がごちゃごちゃになり、あとで大量の断捨離をするはめになりました。
4.ゲームは常にやらせるのではなく、特别な時にだけやらせる
特别な時とは、他の遊びをすることが不可能な状況で、どっちみち、子供が受け身になって静かにしていなければならない時です。
あるいは、親の手がふさがっていて相手をしてあげられない時。たとえば車の運転中などです。
もしクリスマスに、祖父母からゲームをもらってしまったら、「これは車でだけ使うんだよ」というふうに子供に伝えましょう。
車から降りたらそのゲーム機は親が預かりバッグなどにしまいます。
5.同じようなおもちゃをいくつも与えない
昨今の子供は人形やぬいぐるみをいくつも持っています。しかし、似たようなものをいくつも持たせる必要はありません。同じようなおもちゃは2つまで、と決めて与えれば、いたずらに数は増えないでしょう。
同じようなおもちゃばかり買わず、バラエティを追求してください。
家にないタイプのおもちゃを意識して買うということです。人形ばかりではなく、音楽系のおもちゃ、スポーツ系のおもちゃ、パズル系、からだを動かす系、なりきって遊ぶ系、など。
特に小さいうちは、このルールをきびしめに適用するべきです。大きくなって学校に行くようになると、子供は友だちと情報交換を始めるので、親の裁量だけでは、コントロールしきれない部分が出てきます。
6.からだを動かして遊ぶおもちゃを導入
ボールとかフリスビーなどを与えておくと、物は増えず、子供は外で元気に遊びます。ただ場所が必要ですね。都会ではコンクリートが増えて、なかなか広いスペースがないようなので、住んでいる場所を選ぶ策かもしれません。
7.物を作るおもちゃをあげる
おもちゃをせがまれてどうしても買わねばならない状況に立たされたら、せめて物を組み立てるおもちゃを選んでみてはどうでしょうか?
積み木やレゴなど。
確かにレゴは数が増えて、散らかって困るかもしれません。ですが、これも1セットか2セットまでと制限をかければ、そこまで数は増えません。遊び終わったら、すべて1つの箱にがさっとしまえばいいので楽です。
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現在、おもちゃがいっぱいでも、子供は成長するにつれて、違うおもちゃで遊ぶようになるので、入れ替えが生じます。この入れ替えの時に入れ過ぎないことを心がければ、だんだんおもちゃは減っていきます。